最終更新:ID:6wa4zFU9Zw 2009年01月15日(木) 08:52:46履歴
「あずささん、あずささんっ!」
「なあに、やよいちゃん?」
「とりっくおあとりーとですっ! おかしくれないとイタズラしちゃいますよ!」
「まあ、今日はハロウィンだったのね」
「そうなんです! だからおかしもらわないと、私いっぱいイタズラしちゃいます!」
「うふふ、それは困ったわね〜。それじゃあ……はい、コレ」
あずさが足元の包みから取り出したのは――
「はわっ!? おっきなカボチャです!」
「驚くのはまだよ、やよいちゃん。そのカボチャ、頭のフタを開けてみて」
「フタ……ですか? あ、頭のてっぺんが取れちゃいました!」
「やよいちゃん、中をのぞいてみて」
「わっ!? これって、もしかしてプリンなんですか!? 全部!?」
「ええ。くりぬいたカボチャを器にして手作りのカボチャプリンを入れてみたの」
「すごいですあずささん! こんなおっきなプリン、私生まれて初めて見ました!」
「うふふ。じゃあ、そのプリンは小さな魔女さんに進呈いたします」
「えっ!? いいんですかっ!?」
「どうぞ。スプーンもあるから、よかったら食べてみて」
「ううぅ〜っ! 私、幸せすぎて死んじゃうかもです〜! あむあむ」
「どう? やよいちゃんのお口に合ったかしら?」
「はいっ、すっごいおいしいですっ! なんか口の中がほわ〜んとなってとろ〜んとして!」
「よかった。喜んでもらえて作った甲斐がありました」
「ごちそうさまでした、あずささん!」
「? やよいちゃん、一口だけでもういらないの?」
「あ、えっと、私だけでこんなにおいしいのいっぱい食べるたらもったいないから……
おうちに持って帰って、あずささんのプリン、弟たちにも食べさせてあげたいんです」
「……やよいちゃんは本当に優しいお姉ちゃんなのね」
「えへへ。でもでも、いつものことですから優しいとかじゃ」
「いいのよ。私はそんな小さな魔女さんが大好きですから。はい、ご褒美にこれを〜」
あずさはまた足元の包みからカボチャを3個取り出した。
「やよいちゃんの弟さんたちにもハッピーハロウィンです♪」
「あっ」
「弟さんたちの分もちゃんとあるから。それはやよいちゃんの分」
「私うれしいです、あずささん! 一人でこんなにプリンをいっぱい……まるで夢みたいです!」
「なら、夢のついでに、小さな魔女さんにもう一つトリートをしてあげましょう」
「え、なんですか? ……あっ」
隣に座っていたやよいをあずさは抱き上げて自分の膝の上に座らせた。
普段は同じ高さになるはずのない二人の視線が、今、同じ高さにあった。
「やよいちゃん。たまにはお姉ちゃんをお休みして、妹になるのもいいんじゃないかしら」
「妹ですか……?」
「そう。今日はハロウィンですもの。やよいちゃんが妹に変身してもおかしくないわ」
「ということは……、あずささんが私のお姉ちゃんになってくれるんですか?」
「ええ。やよいちゃんが嫌でなければ」
やよいは首をブンブン振った。
「あのっ…、あずささんのこと、お、お姉ちゃんって呼んでもいいですか……?」
「もちろん。そう呼んでくれると嬉しいわ。やよい♪」
にこっと笑ってあずさはやよいの髪に触れた。
やよいは破顔してあずさに抱きついた。
「お姉ちゃん♪」
「なあに、やよい?」
「あの、本当は前からずっと、あずささんのことお姉ちゃんって呼んでみたかったんです。
亜美や真美があずさお姉ちゃんって呼んでるのうらやましくって、私も呼べたらなって」
「そうだったの。私も前からやよいちゃんが妹だったらなって思ってたの」
「えへへ、私たちいっしょですね!」
「そうね。一緒ね♪」
その後、二人は仲良くプリンの食べさせあいっこをしたのでした。
めでたしめでたし。
「なあに、やよいちゃん?」
「とりっくおあとりーとですっ! おかしくれないとイタズラしちゃいますよ!」
「まあ、今日はハロウィンだったのね」
「そうなんです! だからおかしもらわないと、私いっぱいイタズラしちゃいます!」
「うふふ、それは困ったわね〜。それじゃあ……はい、コレ」
あずさが足元の包みから取り出したのは――
「はわっ!? おっきなカボチャです!」
「驚くのはまだよ、やよいちゃん。そのカボチャ、頭のフタを開けてみて」
「フタ……ですか? あ、頭のてっぺんが取れちゃいました!」
「やよいちゃん、中をのぞいてみて」
「わっ!? これって、もしかしてプリンなんですか!? 全部!?」
「ええ。くりぬいたカボチャを器にして手作りのカボチャプリンを入れてみたの」
「すごいですあずささん! こんなおっきなプリン、私生まれて初めて見ました!」
「うふふ。じゃあ、そのプリンは小さな魔女さんに進呈いたします」
「えっ!? いいんですかっ!?」
「どうぞ。スプーンもあるから、よかったら食べてみて」
「ううぅ〜っ! 私、幸せすぎて死んじゃうかもです〜! あむあむ」
「どう? やよいちゃんのお口に合ったかしら?」
「はいっ、すっごいおいしいですっ! なんか口の中がほわ〜んとなってとろ〜んとして!」
「よかった。喜んでもらえて作った甲斐がありました」
「ごちそうさまでした、あずささん!」
「? やよいちゃん、一口だけでもういらないの?」
「あ、えっと、私だけでこんなにおいしいのいっぱい食べるたらもったいないから……
おうちに持って帰って、あずささんのプリン、弟たちにも食べさせてあげたいんです」
「……やよいちゃんは本当に優しいお姉ちゃんなのね」
「えへへ。でもでも、いつものことですから優しいとかじゃ」
「いいのよ。私はそんな小さな魔女さんが大好きですから。はい、ご褒美にこれを〜」
あずさはまた足元の包みからカボチャを3個取り出した。
「やよいちゃんの弟さんたちにもハッピーハロウィンです♪」
「あっ」
「弟さんたちの分もちゃんとあるから。それはやよいちゃんの分」
「私うれしいです、あずささん! 一人でこんなにプリンをいっぱい……まるで夢みたいです!」
「なら、夢のついでに、小さな魔女さんにもう一つトリートをしてあげましょう」
「え、なんですか? ……あっ」
隣に座っていたやよいをあずさは抱き上げて自分の膝の上に座らせた。
普段は同じ高さになるはずのない二人の視線が、今、同じ高さにあった。
「やよいちゃん。たまにはお姉ちゃんをお休みして、妹になるのもいいんじゃないかしら」
「妹ですか……?」
「そう。今日はハロウィンですもの。やよいちゃんが妹に変身してもおかしくないわ」
「ということは……、あずささんが私のお姉ちゃんになってくれるんですか?」
「ええ。やよいちゃんが嫌でなければ」
やよいは首をブンブン振った。
「あのっ…、あずささんのこと、お、お姉ちゃんって呼んでもいいですか……?」
「もちろん。そう呼んでくれると嬉しいわ。やよい♪」
にこっと笑ってあずさはやよいの髪に触れた。
やよいは破顔してあずさに抱きついた。
「お姉ちゃん♪」
「なあに、やよい?」
「あの、本当は前からずっと、あずささんのことお姉ちゃんって呼んでみたかったんです。
亜美や真美があずさお姉ちゃんって呼んでるのうらやましくって、私も呼べたらなって」
「そうだったの。私も前からやよいちゃんが妹だったらなって思ってたの」
「えへへ、私たちいっしょですね!」
「そうね。一緒ね♪」
その後、二人は仲良くプリンの食べさせあいっこをしたのでした。
めでたしめでたし。
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すげーほっこりしたw
あずやよも堪らん(*´Д`)