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いつもの空　いつもの道　いつもの朝
「よし、今日も一日頑張りましょ！」
見慣れたビルの入り口に立ち止まり、呆れるほどいつも通りな朝に私は気合を入れようと顔を軽く叩いた。

「おはようございます！」

「やあ、おはよう律子君」
「社長、おはようござ･･って、真美何やってるのよ！？」

いつもの事務所、いつものデスク、いつもの社長･･ではなく何故かそこには真美が立っていた。

「ふむ、さすが律子君だ、よく私が真美だと気付いたな！エライ！」
「だからっ！どうして社長の変わりに真美がいるのよ！？」
ああもう、わけが分からない。どうしてだかプロデューサーや小鳥さんも見当たらない。
「いいっしょ〜？別にぃ〜！それにっ、しゃちょ→さんも兄(c)も今日はお出かけしてて居ないんだもん！」
「はぁ！？」
真美が言うには、社長とプロデューサー、そして小鳥さんは緊急でTVスタッフとの打ち合わせをしなくてはならなくなり、今日は留守にするそうだ。
「というわけで、今日律子君のプロデュースを担当するのは･･亜美君だ！」
「おはよう！今日も可愛いよ、律子」
「いやいや、プロデューサーはそんなこと言わないから！」
プロデューサーはそんな台詞言って欲しくても言わないわよ、と心の中で叫んだ。
「亜美、悪いけど自主レッスンするから一人にさせてくれないかしら･･？」
「だーめ、だよ！律ちゃんは今日一日亜美たちにぷろでゅ→すされなきゃいけなんだから！」
もう何がなんだか分からない、何が楽しくて亜美にプロデュースされなくてはならないのか。
いや、もうこの２人相手にはこれ以上何も考えないほうがいいのかも･･。
「分かったわよ･･、従う！従えばいいんでしょ？んもう･･」

「じゃあ新曲を決めよー☆」
「ええ！？３週間前にFristStageに切り替えたばかりなのよ？」
「だめだめ〜！やっぱ今のはやりって言えばMyBestFrendで決まりっしょ〜！」
今の流行はDa＞Vo＞Viだったような気がするが、MBFはお気に入りの曲なのでまぁいいかと納得したのが、のちに後悔することになるとは、今の私には知る由もなかった。

＞ダンスレッスン＜

「じゃー、今日はダンスレッスンやろやろ〜！！ねー、早くー！！」
「ふむ、いいねえ、どんどんやってくれたまえ！」
と、やけにノリノリな２人に不安を抱きながらも、意外と真面目にやっていることにすこしだけ感心していた。
「こんな感じでいいかしら？亜美プロデューサー？」
「律ちゃんってばメチャイケ☆だよ〜！んっふっふ〜♪」
ふと、亜美たちの視線が一部分に集中していることに気付いた。まさか･･
「亜美プロデューサ〜、真美社長〜？ま・さ・かぁ、変なことをお考えではないでしょうねぇ？」
「むむ、バレてはちかたない！亜美君、かかれっ！！」
「ラジャ！！」
「！！？」
急に亜美に手首を押さえられ、真美に眼鏡を取られ身動きがとれなくなってしまった。
「な、何するのよ！亜美、真美！やめなさい！」
「んっふっふ〜！亜美もーガマンできな〜い！！なやまちげにゆれる律ちゃんの胸！」
「真美たちにも分けてよ〜！！ひっぱったらとれないかな〜？」
「よーし･･律ちゃんかくごぉ！！」
亜美と真美が左右の胸を軽くひっぱってくる。
「痛いっ、痛いから止めて！そんなことしたって取れるはずないじゃない！」
「ん〜？律ちゃんてば顔赤くない？」
「もしかして、律ちゃんてばエッチな気分になってたりして〜？」
「ちがうわよ！痛いから顔が赤くなってるの！！」
痛みを耐えようとすると人間誰しも頭に血が上るものだと言っても、この２人が聞いてくれるはずもなくその後もいたずらは続いた。
「もう！！痛いって言ってるでしょ！！」
「ふ〜ん？じゃー痛くなければ触ってもおっけーってコト？」
「いﾞ！？」
「そっか→！じゃー真美たちが気持ちよ〜くしてあげるね！」
にこりと笑い、ひっぱる動きから撫で回しながら揉むような動きにかわった。
「っ･･ぅ！」
「あー！律ちゃんてば息あら〜い♪」
「律ちゃんってばエッチ〜♪」
意思とは裏腹に、息が上がってる自分が恨めしい。
このまま私どうなるんだろ･･と思っていたその時。

「ただいまー！スマン、律子！仕事意外と早く片付いたからさ･･って、な、何やってるんだ！？」
「ち、違う！私は何もやってません！！亜美と真美が･･！！」
「「もー邪魔しないでよ、兄(c)！今いいトコなんだから〜！」」
「ああ〜！どんなシチュエーションで始まったことなのかしら？打ち合わせさえなければ見れたかも知れないのにっ！」
「な、なんだか私は疲れているようだな。社長室に戻らせてもらうとしよう･･。」


無理やりだけど了