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千早「ただいま。」

家の扉を開ける。
一人で暮らしてた時は、ただいまなんて言わなかったな…でも今は。

春香「おかえりなさい。お風呂焚いてあるから入りなね」
千早「え、えぇ。ありがとう」

愛しの春香がいる。
ってあれ、おかしいわね…いつもなら、お風呂にする、ご飯にするそれとも私?って来るのに…。

春香「ご飯は食べてきたんだよね。じゃあ私先に寝てるね」
千早「え、えぇ…」


ザッパーン
千早「何かしちゃったのかしら私…」

湯船の中でいくら考えても分からない。
今日はあずささんとボーカルレッスンで…ふふっ。あの時褒められたのは嬉しかったな…。


ふぅ。良い湯だった。

部屋の明かりが消えている。
少し大き目のベッドにふっくらと人の気配。

私も今日は寝ることにしよう。
既に春香が寝ている隣で、ゆっくりと横になる。

春香はもう寝ちゃったのかな…って考えてると、隣からグスンと涙を流す声。

千早「春香!?どうしたの?」

私は慌てて飛び起きた。泣いてるの…春香?

春香「ご、ごめんね。何でも…ない」
千早「そんな顔して、何でもないわけ無いじゃない…。あの、私が何かしてしまったのかしら…」
春香「ううん。ちがうの…私が…ヒック」
千早「春香…」
春香「ホントに…大丈夫だから…」

春香は私に背を向けてしまった…。
春香の泣き顔なんて見たくないけど、後ろ向かれるのはもっと辛い・・・。

たまらずに私は、春香を後ろから抱きしめた。

千早「アナタの悲しそうな姿を見るのは私も辛いわ。お願い、何があったのか話してもらえないかしら…」
春香「…」
千早「はるかぁ…」

私もちょっと涙目になってきた。
でも少ししたら春香はこちらに身体を向けてくれた。

春香「今日、あずささんと…レッスンだった…ヒック…よね」
千早「えぇ…」
春香「千早ちゃん…あずささんに褒められて…ヒック…すごく…嬉しそうで…」

そういうことか。
全て理解出来たわ…。
春香「千早ちゃんをあずささんに獲られちゃったらって思うと…でも…私もあずささん大好きだし…」
千早「もういいわ、春香…」
春香「あずささんに嫉妬しちゃう私が…わたしが…うぅ…」
千早「春香っ!!」

思わずきつく抱きしめてしまった

千早「ご、ごめんなさい春香」
春香「千早ちゃん、暖かい…」

私の胸に顔を埋める春香。
密着してるためか、春香の鼓動が聞こえてくる。
控えめな胸も、こういう時は便利ね。春香の全てが感じられる。

千早「春香…ちょっとだけ、私の話を聞いてもらえるかしら」
春香「うん…」

私の胸の中で返事をする春香。
顔は上げない。でもそれで良い。
私は続けた。

千早「私、あずささんのことは、凄く尊敬していて…」
春香「うん…」
千早「今日、歌を褒められたときは、本当に嬉しかったの」
春香「うん…」
千早「これからもあずささんに褒められたら、喜んじゃうと思う」
春香「うん…」
千早「でも、これだけは信じて欲しいの。こんな私が言っても説得力が無いかもしれないけど」
春香「…」
千早「私の心は、アナタのものだから」
春香「千早ちゃん…」

ようやく春香が顔を上げてくれた
暗がりで見えづらいが、目が赤いのは何となく分かる
私は意を決して、次の言葉を告げた

千早「それでも…言葉だけじゃ足りないと思うから。春香、お願い。私の身体に、アナタを刻み込んで…」
私は身に着けているものを、そっと脱いだ

春香「千早ちゃん…ダメ…私、止まれなくなっちゃうよ…」
千早「お願い…はるか…」

春香「わ、私もっ!」

春香も着ている衣を脱ぎ去った。

春香「千早ちゃんを信じられなかったのは事実だと思う。
   だから私の身体も、千早ちゃんを感じられるようにしたい」
千早「春香…」
春香「千早ちゃん…」

私たちは存分に、お互いを感じ合った。

チュンチュン

朝。

目を覚ますと、目の前には満面の笑みの少女が居た。

春香「おはよう、千早ちゃん」
千早「おはよう、春香。起きてたのね」
春香「うん。千早ちゃんの寝顔かわいい」
千早「もう…」

チュッ
春香が私の頬にキスをした。

春香「今日はランニング行かないの?」

チュッ
お返しに、私が春香の頬にキスをした。

千早「たまには行かなくて良いわ」

END

このページへのコメント

こーゆうストレートなお話もやはりいいものだな!

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Posted by 名無しの権兵衛 2012年03月23日(金) 23:15:29 返信

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