最終更新:ID:II5CaWyu3Q 2009年12月04日(金) 21:35:20履歴
「さいきんね…すごくねむいんだー」
とてもいい天気な昼下がり。
小鳥さんは事務所の備品を買いに行き、プロデューサーさんは社長とちょっと遅めの昼食に行った。
お留守番を任された私たち二人はのんびりとつかの間の休息を楽しむ。
私はソファーに座っていて、そのひざの上には真美ちゃんの頭。
いつもしてるおさげも今ははずしてのリラックスタイム。
こうしてるとホント亜美ちゃんと似ていてどっちがどっちかわからなくなっちゃうかも。
…なんて言ったらきっと頬を膨らまして怒るんだろうなぁ。
亜美ちゃんと揃って怒られそう。
クスクス、と笑うと真美ちゃんが私を見上げ、不思議そうに首をかしげた。
「寝不足?最近忙しいの?」
「ううん、亜美と交代してるからみんなよりは疲れないはずなんだけど…なんだろ…。
昨日夜遅くまでゲームしてたからかも…。この後お仕事なのに…」
と、言いながらもやっぱり眠いみたいでうつらうつらしてる。
必死に起きようとしているのか目を擦ってみてるけどやっぱりだめみたい。
でも確かにこの暖かいぽかぽか陽気でソファーに横になってたら、
疲れてなくても眠くなっちゃいそう。そういう私も少し眠くなってきちゃったし。
「このまま寝てもいいよ?まだ時間あるし」
「んー…、でもせっかくゆきぴょんと二人だし…起きてたいんだけど…ふぁあ」
大きなあくびをして寝返り、私のお腹の方へ顔を向けて大きく息を吐いた。
凄くくすぐったいし…なんだか凄く恥ずかしい…。
無意識なのか意識的なのか腿の辺りをなでられてるし…。
そして…表情がとても嬉しそう…。うぅ…。
その顔は反則だよ…。
「…んー…、ゆきぴょんもさぁ、一緒によこになんない?」
「……へっ?」
「このソファー広いし、くっつけば眠れるよ」
「う、うん」
急になんて大胆な事言うんだろう。
確かに二人で横になれるけど…相当くっつかないと当然落ちちゃうわけで…。
と、ここで「このままでいいよ」なんて事は言えないし…。
私も横になり、背もたれ側にぐっとくっついて真美ちゃんが落ちないようにそっと腕を回す。
わぁ…こういうの…なんか恥ずかしい…。
一緒に寝た事は何度もあるけど眠る時はいつも暗かったし、…今は明るすぎる…。
「ゆーきぴょん!」
「ふぇ…?!どうしたの…?」
「えへへぇ…」
目の前には嬉しそうに笑う真美ちゃんがいて…うぅ…真っ直ぐ見れません…。
こんな所小鳥さんに見られたら多分嬉々としてデジカメを手に持って
何枚も何枚も撮られるんだろうなぁ…。
多分「次はこういう風にして!」とか言っちゃったりして…。
「あ…」
私がもやもや考えてるうちにどうやら眠ってしまったみたい。
すぅすぅ、と寝息を立てて真美ちゃんは瞳を閉じていた。
わ、私ばかり悶々と考えちゃって恥ずかしいよぉ…。
と、思いつつ真美ちゃんの寝顔を見て自然と綻ぶ口元は隠せないけど。
……かわいい…。
まつげ長いなぁ…。肌も赤ちゃんみたいに柔らかくてきれい。
そっと頬に触れてみた。だけど起きない。
少し開いた口。
首だけ起こして辺りを見回す。
誰も…いないよね…。誰もいないことを確認してから、そっとその口に触れる。
柔らかい…。かわいい…。
いつもは真美ちゃんが「ちゅーしよ?」って聞いてからしてきたり、
急に真面目な顔してしてきたり…私からすることはないんだけど…。
なんだか今すごく自分からしたくなった。
しかも内緒でこっそりするなんて…なんか、いやらしいかも…。
「…わ、私も少し眠ろうかな」
誰も見てないけど何かをごまかすように自然と声が出た。ちょっと裏返った。
照れ隠しもこめてほんの少しだけぎゅっと抱きしめてから私も瞳を閉じた。
◇◇◇
…ゆきぴょん、いがいと大胆なんだよね。
唇に何か感触があった時におきたけど…まさか、ねぇ。
そっと目を開けるとゆきぴょんはすぅすぅ、と寝息を立てて寝てる。
ゆきぴょんやっぱちょーかわいい。
いつも真美は不安なんだ。ゆきぴょんいろんな人に人気あるし、…お姫ちんの事だって大好きだし。
真美はゆきぴょんとお姫ちんの二人が仲良くしてると胸の辺りがもやもやーってするんだ。
真美もお姫ちんのこと大好きなのに…。
でもでも、なんか今すごく愛されてるなーって思う。
寝てるのにしっかりと解けないでいる腕とか。
頬が緩んだ瞬間、事務所のドアが開く音がした。
なんとなくこの状況で起きづらいからそのまま寝たふりをしたんだけど…。
耳に聞こえるのは激しいシャッター音…。
「買い出しから帰ってきてみたら…っ!な、何という百合!けしからん、けしからん…っ!」
……ピヨちゃん…。
ゆきぴょん、起きたら大変そうだよ?たぶんみんなにからかわれるからね!
END
とてもいい天気な昼下がり。
小鳥さんは事務所の備品を買いに行き、プロデューサーさんは社長とちょっと遅めの昼食に行った。
お留守番を任された私たち二人はのんびりとつかの間の休息を楽しむ。
私はソファーに座っていて、そのひざの上には真美ちゃんの頭。
いつもしてるおさげも今ははずしてのリラックスタイム。
こうしてるとホント亜美ちゃんと似ていてどっちがどっちかわからなくなっちゃうかも。
…なんて言ったらきっと頬を膨らまして怒るんだろうなぁ。
亜美ちゃんと揃って怒られそう。
クスクス、と笑うと真美ちゃんが私を見上げ、不思議そうに首をかしげた。
「寝不足?最近忙しいの?」
「ううん、亜美と交代してるからみんなよりは疲れないはずなんだけど…なんだろ…。
昨日夜遅くまでゲームしてたからかも…。この後お仕事なのに…」
と、言いながらもやっぱり眠いみたいでうつらうつらしてる。
必死に起きようとしているのか目を擦ってみてるけどやっぱりだめみたい。
でも確かにこの暖かいぽかぽか陽気でソファーに横になってたら、
疲れてなくても眠くなっちゃいそう。そういう私も少し眠くなってきちゃったし。
「このまま寝てもいいよ?まだ時間あるし」
「んー…、でもせっかくゆきぴょんと二人だし…起きてたいんだけど…ふぁあ」
大きなあくびをして寝返り、私のお腹の方へ顔を向けて大きく息を吐いた。
凄くくすぐったいし…なんだか凄く恥ずかしい…。
無意識なのか意識的なのか腿の辺りをなでられてるし…。
そして…表情がとても嬉しそう…。うぅ…。
その顔は反則だよ…。
「…んー…、ゆきぴょんもさぁ、一緒によこになんない?」
「……へっ?」
「このソファー広いし、くっつけば眠れるよ」
「う、うん」
急になんて大胆な事言うんだろう。
確かに二人で横になれるけど…相当くっつかないと当然落ちちゃうわけで…。
と、ここで「このままでいいよ」なんて事は言えないし…。
私も横になり、背もたれ側にぐっとくっついて真美ちゃんが落ちないようにそっと腕を回す。
わぁ…こういうの…なんか恥ずかしい…。
一緒に寝た事は何度もあるけど眠る時はいつも暗かったし、…今は明るすぎる…。
「ゆーきぴょん!」
「ふぇ…?!どうしたの…?」
「えへへぇ…」
目の前には嬉しそうに笑う真美ちゃんがいて…うぅ…真っ直ぐ見れません…。
こんな所小鳥さんに見られたら多分嬉々としてデジカメを手に持って
何枚も何枚も撮られるんだろうなぁ…。
多分「次はこういう風にして!」とか言っちゃったりして…。
「あ…」
私がもやもや考えてるうちにどうやら眠ってしまったみたい。
すぅすぅ、と寝息を立てて真美ちゃんは瞳を閉じていた。
わ、私ばかり悶々と考えちゃって恥ずかしいよぉ…。
と、思いつつ真美ちゃんの寝顔を見て自然と綻ぶ口元は隠せないけど。
……かわいい…。
まつげ長いなぁ…。肌も赤ちゃんみたいに柔らかくてきれい。
そっと頬に触れてみた。だけど起きない。
少し開いた口。
首だけ起こして辺りを見回す。
誰も…いないよね…。誰もいないことを確認してから、そっとその口に触れる。
柔らかい…。かわいい…。
いつもは真美ちゃんが「ちゅーしよ?」って聞いてからしてきたり、
急に真面目な顔してしてきたり…私からすることはないんだけど…。
なんだか今すごく自分からしたくなった。
しかも内緒でこっそりするなんて…なんか、いやらしいかも…。
「…わ、私も少し眠ろうかな」
誰も見てないけど何かをごまかすように自然と声が出た。ちょっと裏返った。
照れ隠しもこめてほんの少しだけぎゅっと抱きしめてから私も瞳を閉じた。
◇◇◇
…ゆきぴょん、いがいと大胆なんだよね。
唇に何か感触があった時におきたけど…まさか、ねぇ。
そっと目を開けるとゆきぴょんはすぅすぅ、と寝息を立てて寝てる。
ゆきぴょんやっぱちょーかわいい。
いつも真美は不安なんだ。ゆきぴょんいろんな人に人気あるし、…お姫ちんの事だって大好きだし。
真美はゆきぴょんとお姫ちんの二人が仲良くしてると胸の辺りがもやもやーってするんだ。
真美もお姫ちんのこと大好きなのに…。
でもでも、なんか今すごく愛されてるなーって思う。
寝てるのにしっかりと解けないでいる腕とか。
頬が緩んだ瞬間、事務所のドアが開く音がした。
なんとなくこの状況で起きづらいからそのまま寝たふりをしたんだけど…。
耳に聞こえるのは激しいシャッター音…。
「買い出しから帰ってきてみたら…っ!な、何という百合!けしからん、けしからん…っ!」
……ピヨちゃん…。
ゆきぴょん、起きたら大変そうだよ?たぶんみんなにからかわれるからね!
END
タグ
コメントをかく