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「何なんですか!二人で揃って水着撮影?こんな仕事、受けられる訳ありません!」
「で、でも千早ちゃん。折角プロデューサーが取って来たお仕事なんだし…」
「納得出来ません!私はもっと大勢の人に自分の歌を聞いて貰おうと思って、この道を志したんです。
 こんな……こんな破廉恥な仕事をする為では、断じてありません!」
「うぅっ。確かに千早ちゃんが恥ずかしいって思う気持ちはわかるけどっ」
「私、今回の仕事はキャンセルさせて貰います。時間の無駄でしかありませんから」
「千早ちゃん、落ち着いて…」
「萩原さんもいいんですか?人前で水着姿を晒して、あまつさえ写真に撮られてしまうんですよ。
 世間に出たら、もっと沢山の男性にいやらしい目で見られることでしょう。私は、そんなこと許せません」
「あぅぅ…」
「…私はプロデューサーの考えが理解出来ません。何故あの人は、私達にこんな真似をさせるのでしょう。
 こんなことが続くようなら、次からはプロデューサーに直接談判してでも…」
「ねえ…千早ちゃん、いくらなんでも言い過ぎだよ。
 千早ちゃんの言いたいこともわかるけど、プロデューサーだって一生懸命、私達のこと考えてくれてると思うよ」
「だったら、もっと厳しいレッスンを我々に課すとか、他にもっと方法があるはずです。
 悔しいけれど、私にはまだ力が足りない…こんなつまらない寄り道をしてる暇は無いのに…くっ」
「千早ちゃん…」
「私はもっと、人の心に強く響き渡るような歌を歌いたい。アイドルの仕事なんて…やめてしまいたい…」
「――ダメだよっ!!」
「っ!?」
「そんなのダメだよ、千早ちゃん!千早ちゃんは、今までもいっぱい頑張って来たでしょう!?
 弱虫で、いつもめそめそしてる私なんかより、ずーっと凄いと思うもん!
 それなのに、アイドルのお仕事をやめるなんて言っちゃダメだよ!」
「は、萩原さん…」
「ずっと千早ちゃんのこと、羨ましいって思ってた。私も、千早ちゃんみたいにもっともっと強くなろうって思ってた!
 私だって千早ちゃんに負けないように、ちょっとずつでも頑張って行かなきゃって、そう思ってたのに。
 それなのに…そんなワガママな千早ちゃんなんて……千早ちゃんなんて……めーっ、なんだから!!」
「…………え?」
「だっ…だから。ワガママを言う悪い千早ちゃんは、めーっ、だよ!
 わ、私はこれでも千早ちゃんよりお姉ちゃんなんだし、千早ちゃんが悪い子になったら、ちゃんと…その、叱らないと…ダメだって」
「…ぷっ。あはっ、あはははははっ」
「も、もーっ!千早ちゃんってば、そんなに笑わないでよぅ!」
「――ごめんなさい、萩原さん」
「ふ、ふぇ?」
「萩原さんの言う通りです……頭に血が昇って、私ってばつい言い過ぎてしまいました。本当にごめんなさい」
「い、いいよ。私も、その、なんだかすごいこと言っちゃった気がするし…あぅぅ」
「…まあ、確かに気に入らない仕事ですけど…ここで断ったら、プロデューサーや他の皆さんにも迷惑が掛かるでしょうし。
 それに冷静になって考えてみれば、この程度のことで音を上げる方がよっぽども屈辱的という気もしますからね」
「うぅ…そういえば、皆の前で水着になるんだよね。は、恥ずかしい…穴掘って埋まってたいよぉ」
「もう、萩原さんがそんなことでどうするんですか。さっきまでのお姉ちゃんは何処へ行ったんです?」
「あう〜っ、千早ちゃんがいじめる〜っ」
「ほら、そんな所に隠れてないで。出て来て下さい、雪歩お姉ちゃん……なんて。ふふっ」

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