暴走少女スィンパ DVD vol.4 特典映像
『ヌtソバはワシが書いた…制作の裏側!』 〜主役兼脚本編〜



BGM『子守唄(Instrumental)』

第1章 まずは挨拶から

スィンパ:はいどうも皆さんこんちー!
     特典映像は本編を見てから最後に見る派か、それとも最初に見る派か・・・
     まぁ本編より先に制作の裏側なんて見ようとする捻くれ者はそういないでしょうけれど、
     この特典映像では本編でスィンパがリプル氏をお茶に誘いますなどというネタばれは含みませんのでご安心!

     (間)

     ってあれ、橙さん?台本的にはここで突っ込みが
橙   :(スィンパの隣の席で眠そうにしている)
スィンパ:えー・・・だからほら、子守唄なんてかけてるから、聞き慣れてる人には凄い催眠曲なんですよ。
     橙さんもヴァシアタ出身だし、いろんな仕事抱えてご多忙なんだから、そりゃあ眠くなるっての・・・
     元気の出る曲を頼みま・・・ふぇぁぁ・・・(あくび)

BGM『誰も噂しないジェントルガール(Instrumental)』

スィンパ:(パン、と頬を叩いて)よし、がんばりましょう。
橙   :にゃ。
スィンパ:さて、遂に先日『暴走少女スィンパ』最後のシーンまで撮り終えました、改めて皆さんお疲れ様です!

(スタッフ一同から、拍手と、お疲れ様の声)

スィンパ:どうも、どうもありがとうございます、お疲れ様、お疲れ様です!(席を立って四方に挨拶)
     (正面を向いてポンと手を合わせる)はい、ということでして、『暴走少女スィンパ』の制作の裏側ですね。
     司会進行を務めてくださるのは橙さんです、よろしくお願いします。
橙   :にゃ(優雅に一礼)
     (不思議そうにスィンパを見上げて)・・・にゃにゃー、にゃ?
スィンパ:いえいえ、ひとまず撮影も終わりましたし、呼び捨てタメ口ではちょっとどうかと・・・良いんですか?ではお言葉に甘えます。
橙   :にゃ(イスの背に掛けてあったホワイトボード(カンペ)を持ち上げる)
スィンパ:こちらこそ、よろしくどうぞっと。


第2章 お次は経緯

スィンパ:まずは何だろう、どこから話せば良い?
橙   :(カンペ)「あなたが主役を務めることになった経緯を教えてください」
スィンパ:はーい。
     まず『暴走少女スィンパ』の成り立ちを説明させてもらうと、『魔砲少女まじかる☆りぷるん』の続編として提案された二つのシナリオがあって、その片方がこの作品の元になりました。
橙   :(カンペ)「もう片方とは?」
スィンパ:んー、そっちについては私も詳しくないけど、どこかで進行してるのかな?
     とりあえず暴走少女の方は『ユタトラを舞台に魔砲少女の後を追いかけるごく普通のブリーダーの物語』っていう筋書きで、主人公を決めるために一般向けの選考が行われたわけ。
     いやその選考内容がだよ、既に主人公のパートナー役として抜擢されていた橙との面接一本で、驚いたなぁ。
橙   :(懐かしそうに目を細めて)にゃー
スィンパ:ね、そりゃ一年前だもん。
     それにしても私は、どういう基準で選ばれたの?
橙   :(カンペ)「人を巻き込みながら活き活きと我が道を行きそうな目をしていたので選びました」
スィンパ:褒められてるのかなぁそれ
橙   :(カンペ)「どちらかと言うと貶しています」
スィンパ:はっきり言われるといっそ気分良いね!
橙   :・・・・・・

スィンパ:ああ、で、それだけじゃ話が終らなくって。
     「じゃあ主役のあなたに脚本は任せます」つって、謎のスタッフさんに渡されたのが、このメモ帳ってわけ。(厚みのある紙の束を取り出す)
橙   :(カンペ)「何が書いてあったんです?」
スィンパ:なんにも、さあ書けと言わんばかりの白紙。ここまで来たら海苔かかった焼きそばってね、書いて書いて書き倒したよ。
橙   :(カンペ)「そういえば、あなたが書いたにしてはエルナさんが登場しませんでしたね」
スィンパ:(難しい顔をして)好きであればある程に、満足のいく表現は出来ないものでして。
橙   :(カンペ)「建前は置いといて、本音は?」
スィンパ:エルナさんを慕う人が増えたら困る(キリッと)
橙   :にゃふ・・・


第3章 タイトルは?

橙   :(カンペ)「話によると公開前の仮タイトルがコロコロ変わっていたそうですが」
スィンパ:そうそう、公開前に第三話まで書いたんだけど、設定がなかなか定まらなくて。
     最初は『小悪党スィンパの奮闘』って仮タイトルで、悪役を目指して魔砲少女りぷるんを邪魔するんだけれど、自分の用意した障害に気付いてすらもらえないという設定からのスタート。
橙   :(カンペ)「公開された話とは真逆の出発だったのですね」
スィンパ:本当にねぇ、書き始めた頃の自分に今の『暴走少女スィンパ』を見せてやったらポカーンとすると思うよ。
     ただその設定では、りぷるんを邪魔する動機が足りなくて本編と結びつけるのが難しかったから、第三話頃にりぷるんを助ける役割を目指す方向に変更したっけ。
     これはこれで、『魔砲少女まじかる☆りぷるん』本編にスィンパが登場してなかったのに書けるのか?って設定だったんだけど。
橙   :(カンペ)「シェマさんやこむぎさんにご登場願うことでどうにか本編に触れている、というところでしたね」
スィンパ:我ながら無理矢理だなと思ったけどね。
     シェマさんといえば、当初は協力的な関係として書き進めてたんだけど、やっぱり敵がいた方が面白いからって第四話頃に対立的な方向へ書き直したんだっけなぁ。
     第五話や第六話ではさすがに大きな変更は無かったけれど、それでも初期に予定していた内容とはだいぶ違うものになったね。
     全編通して物語を読んだとき、つぎはぎな印象があったりしたら、あとから思いつきで切り貼り修正したからだよ!
橙   :(カンペ)「なるほど・・・で、結局幾つの仮タイトルを経たのでしょう?」
スィンパ:『小悪党スィンパの奮闘』、『とある少女の奮闘』、『紳士少女じぇんとる☆すぃんぱ』、『暴走少女スィンパ』、4つだね。
     地味に『とある少女の奮闘』だった期間が長かったかな。
橙   :(カンペ)「紳士少女で決定しなくて良かったですね」
スィンパ:え?なんで?
橙   :(疲れたように溜息)
     (カンペ)「なんでもありません」


第4章 キュウシキカンとシメキリ

橙   :(カンペ)「さて皆様お待ちかねの本題です」
スィンパ:本題とな
橙   :(カンペ)「第四話から第五話の間の半年以上に及ぶ休止期間ですが、何をなさっていたのですか?」
スィンパ:OH...その件に関しては、誠に申し訳ございませんでした(カメラに向けて深々と頭を下げる)
     その件について言い訳して良い?
橙   :(カンペ)「5行でどうぞ」
スィンパ:主人公の抱えるアルネロとの問題をどう解消するか困ってた
     葛藤なんて らしくない のでなかなか筆が進まなかった
     シェマの抱える問題をどう決着させるか難しかった
     実力不足のスィンパがどうすればシュマに勝てるか考えるのに忙しかった
     あとね、ももさんの口調、無茶苦茶難しくないですか原作者様。
橙   :(カンペ)「前半4行の有象無象はさて置いて、ももさんの口調はそんなに難しかったのですか?」
スィンパ:こむぎさんやドラグヘルムの青年みたく、普段自分で使ってる言葉に近いと書きやすいんだけどねぇ・・・
     いつぞやの、装備を交換し合ってお互いになりきった時のことを思い出しちゃったよ、やっぱり難しいや。
橙   :(カンペ)「原作者さんのようには行かなかったわけですね」
スィンパ:あの人は本当にいろいろ凄いと思うよ、私には絶対思いつけないものをバリバリ書いちゃってるもんね。
     巨大シエルレとか、あの使い魔が ***物語の核心に触れるのでピー音*** とか、どこの誰が思いつける?
     あの部分とか、その部分とか、なんであんなに活き活きと人物が書けるかなあああっ
     某所の表現だって私にはとても・・・ぎいいいいいい妬ましいいいいいいいいい
橙   :(カンペ)「落ち着いてください」
スィンパ:ハッ・・・ともかくも文章の巧みさと物語の展開をじたばた悶絶しながら楽しんだ結果、つい自分にも何か書けるんじゃないかって夢を抱いちゃうわけだよね。
     『暴走少女スィンパ』は『魔砲少女まじかる☆りぷるん』の舞台を借りて裏でごそごそ動くだけのものなので、物語の価値としては全く大したことなくて、
     いやそうじゃなくてつまり、それでも書いてしまいたくなるほどに『魔砲少女まじかる☆りぷるん』って作品は素敵だったわけで、ええ・・・
     気持ちを言葉にするって本当に難しいな、なかなか、素直に感想は申し上げられないのだけど、
     間違いなく言えることが一つ。
     あの感動が『暴走少女スィンパ』の出発点になりました、やみなべさん、素晴らしい作品をありがとうございます。(ぺこり)

BGM『暴走爆走大驀進!(Instrumental)』

橙   :(カンペ)「そろそろお時間のようですね」
     (カンペ)「では最後に、一言お願いします」
スィンパ:締めにちょうど良さそうな言葉を今 言ったばかりですけど。
橙   :(カンペ)「素敵なお言葉を頂戴いたしました。それではこの辺で『ヌtソバはワシが書いた…制作の裏側』を・・・」
スィンパ:橙、橙さん、最後の一言がそれじゃちょっと締まらないんじゃ
橙   :(カンペ)「終えたいと思います、名残は尽きませんが・・・」
スィンパ:橙さん、ちょっと、ちょっ
橙   :(カンペ)「最後までお付き合いくださりありがとうございました」
スィンパ:ちぇぇぇぇぇぇええええん!!!!



※ この特典映像はあくまでオマケです。世界観、設定等は誰かの思いつきを流用しております、暴走少女本編とは全く関係ありません。

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