最終更新:ID:kSzWQfvWKg 2011年07月26日(火) 23:41:54履歴
暴走少女スィンパ DVD vol.1 特典映像
『失敗しない正しい紳士の会話術』
BGM『誰も噂しないジェントルガール(Instrumental)』
第1章 相手の話しやすい話題を考えましょう
アーモンド:(カンペ)「ここでボケて」
リプル :ボケるかーッ!!映像の開幕でボケるかッ!大喜利もびっくりだわ!
てか何なのよ!何でアーモンドがいるのさ!
アーモンド:「今から暴走少女の特典映像を撮影するからです」
リプル :でしょうねぇ!この前と同じスタッフ!この前と同じ現場!この前と同じ流れ!
だから私もうやらないって言ったじゃん!出演者の意向は考慮してくれないのかこの番組は!
アーモンド:「事務所に出演依頼してみました」
リプル :うん。そこで散々叱っておいたマネージャーが断ってくれるはずでしょ。
アーモンド:「社長さんが「是非ウチのを使ってやってください」と快諾してくれました」
リプル :社長おぉーッ!私事務所の知名度アップに貢献してるよね!?上の人間ほど優しくて涙出そう!
大体!今日『ええとも!』の出演オファーが来たって言うから、私それはもう楽しみでココ来たんだけど!?
アーモンド:「嘘です」
リプル :バッサリだ!?手が込みすぎでしょう、インタビュアー頼む人への精神的ダメージは無視かッ!
アーモンド:「ちなみに社長さんの案です」
リプル :今すごく別の事務所に移籍したくなりました。早速帰って手続きしてきてもいいでしょうか?
アーモンド:「じゃあ、特典映像の収録をしてくれるかな?」
リプル :(いい笑顔で)ええともーっ☆
いや全然ちっとも一片もよくないわッ!無駄に乗せやがって、私の昨日の果てしない緊張とワクワクを返せ!
アーモンド:「ちなみに『ええとも!』からオファーが来てるのは本当の話だそうです」
リプル :マジで!?ちょ、マネージャー、ここで騙したら2度と朝日が拝めると思うなよ…
え、マジ。本当にマジ。絶対ね?絶対だからね?(飛び跳ねて)やったーッ!!
アーモンド:「では来週なので、ついでに番宣をどうぞ」
リプル :え、あ、やっ…(急にしおらしく)まだまだ未熟な私が、国民的番組の代表のような『ええとも!』に出られるなんてホント感激で…
(素直に微笑んで)なのでよければ、この特典映像を見てくれている皆さんも来週の『ええとも!』を見てって待てーッ!
生放送だよお昼の番組の方は!このDVD出るの1週間より先じゃん、ここで番宣する意味がわからない!
アーモンド:「番宣もしたし、特典映像の収録もしてくれるかな?」
リプル :(素敵な笑顔で)ええともーっ☆
だからやだよ!番宣で釣ろうとか卑怯だなこの駄犬!
アーモンド:「私としても、リプルさんしか相方はいないと思って」
リプル :え、アーモンド…。そこまで私を信頼して
アーモンド:「他の人なら、ここまで弄るのはためらわれるので」
リプル :もうやだ私帰るーーーッ!!
第2章 適度に相槌を打ちましょう
リプル :えー。皆さんお久しぶりです。
効果をなさない番宣と、どんな仕事でもするという精神の下に特典映像のインタビュアーを務めさせて頂きます、リプルです。
「初心忘るるべからず」を地で行くウチの事務所の方針に、無駄に感嘆しているところです。やけっぱちです。
アーモンド:「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :で。今回のタイトルは何なんですか、エセディレクター。
アーモンド:(どこからか取り出した台本を渡して)わう。
リプル :ふぅん、『失敗しない正しい紳士の会話術』ねぇ。己の性癖がバレないように楽しくトークしろと。
というか私変な性癖とかないんだけど。どうすりゃいいのよ?
アーモンド:「人は誰しも、隠された別の自分を持っているものです」
リプル :哲学的なのはともかく、そうだとしても隠すべき自分がわからないから意味ないじゃんか。
じゃあ今回も普通にインタビューでいいね。
アーモンド:「企画が意味をなしてません。前回と同じく」
リプル :私に仕事回ってくる時点で既に暴走少女じゃないし。さて誰にインタビューしたものか…お。
現場の椅子で台本を読んでいた人物に駆け寄ろうとして、急に止まるリプル。
リプル :…ふむ。隠された別の自分、ねぇ…。
ちょっと私とアーモンドだけで行ってくるから、カメラをアーモンドの背中に括り付けてくれる?
理由?すぐわかるって、離れた場所から見ててよ。
アーモンド:わふ…(カメラが重い事に文句を言う顔)。
リプル :いい絵が取れるから我慢する。ん、その高さで大丈夫と思う。ありがとカメラさん、じゃ行ってくる。
アーモンド:(動きづらそうにしつつもカンペを咥え)「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :先輩!先ぱーい!
パイプ椅子に足を組んで座り、セリフの練習をしていた女性が映る。
リプル :えー。こちら魔砲少女と暴走少女の両作品で魔砲少女の一人『もも』役として出演されている、すもも先輩です。
すもも :は?え、ちょっ…(足を直して背を伸ばし、笑顔で)こんにちは!今日も元気なすももでース☆
突然どうしたのー?ひょっとして制作現場を取材しちゃおう!みたいな?
リプル :いいえ。私の個人的な映像です。家に保存しておく用です。遊びです。
すもも :へぇーそうなんだぁー…(再び足を組みだらけた表情で)じゃあキャラ作る必要ないじゃん。
(リプルの頭を軽くはたきながら)いきなりカメラ向けられたら慌てるっつーの。しかもわざわざ本格的なやつ借りてきやがって。
リプル :あはは、ごめんなさい。せっかく現場に遊び来ていいって言われたから、尊敬する先輩にインタビューごっこでもしようかなーって。
すもも :(苦笑しながら)嫌味かお前。今人気急上昇中のリプルさんが羨ましいよ。
リプル :何言いますか先輩。先輩が色々気にしてくれなかったら、私ここまで来れませんでしたから。もう先輩の事務所に移っていいですか?
すもも :来んなうっとおしい。これ以上私を陰に追いやるな。
リプル :えー残念。まぁそれはそれとして、今回の現場はどうすか?
すもも :んー?私も回想シーンくらいしか撮ってないけど、お前とやってる時よりは楽しいよ?
リプル :まるで私のせいのように言われてるし。
すもも :主役のスィンパが真面目で頑張り屋だからなぁ、リプルとは大違いだ。
リプル :頑張りましたってば!先輩の迷惑にならないよう、それはもう血の滲む努力をですね…。
すもも :冗談だよ。(リプルの頭を撫でながら)はいはい頑張った頑張った。
リプル :わーい、じゃなくて!折角の舞台裏撮影なんだから、舞台裏らしい話をください!
すもも :遊びなんだから適当でいいだろ…。あぁ、この前たぬきのぬいぐるみ被って来たぞ。スィンパが。
リプル :主演が!?HAHAHA、まさかそんな。どこの阿呆がそんな意味不明な事を。
すもも :普段のあの子見てると、タイトルの暴走少女にぴったりだなって思うよ。
リプル :え、マジで被ってきたの?被って大勢の前に現れたの?恥とか外聞とか一体どこに…彼女笑いに生きてるの?
というか見たかったなソレ、録画もしながら。
撮影現場が慌ただしくなる。
リプル :おっと撮影再開ですね。先輩の出番ですか?
すもも :ん、ちょっと行ってくるわ。
リプル :じゃ先輩の魅力を振りまいてきてくださいね!特典映像の方もありがとうございました!
すもも :はいはい、適当にやって来…ってちょっと待て。何だ特典映像って。
リプル :私ちゃんと初めに謝りましたよ、ごめんなさいって(爽やかな笑顔で)。
すもも :…ッ!?お前、騙しやがっ、(呼びに来たスタッフへ表情を変えて)はーい!今行きまース☆
じゃねぇ、逃げるなお前ら!(口調に驚いたスタッフに対して)あぁコレ?うぅん、次の役でこういう台詞を言わなきゃいけなくって。
自分と違うタイプの役をやるのって難しいですよねー、えへっ☆(フェードアウト気味に)覚えとけよリプルーーー!!―
第3章 相手の乗りやすい話題を選びましょう
アーモンド:「大丈夫なんですか?この映像使って」
リプル :だいじょぶだいじょぶ。あの二面性が先輩の魅力だし、ファンには周知の事実だから。
あとでビールでも送っとく。
アーモンド:「それで許すアイドルって凄いですね」
リプル :そんな先輩をリスペクトです。大好きです。
すもも :(いつのまにか後ろから忍び寄って)ほう、可愛い後輩に好かれて私も嬉しいよ。
(暴走少女の素敵なイラストが表示されて)映像が乱れましたので少々お待ちください。
リプル :(後頭部にテープで大きな×印を描いて)正直調子に乗りました。テレビの前の皆様、本当に申し訳ございませんでした。
先輩には次のロケ地の地酒を奉納するという事で許して頂きたく思います。もはや愛してます。
アーモンド:「では気を取り直して」
リプル :他にインタビューして楽しそう人は…って。え、アレは…まさか!?
カメラが遠くを歩いていた縦に長く白い物体を捕える。
アーモンド:…(頭にハテナを浮かべながら)わう?
リプル :え、なんでここに?(芸能人を見た時のように)うわ、私生で見たの初めてだよー!
アーモンド:「すいません、アレは何ですか?」
リプル :はぁ!?アーモンド知らないの!?でろーんさんに決まってるじゃん!
アーモンド:「あ、人だったんですかアレ」
リプル :失礼な事を!つい最近『やみなべの部屋』にも出て、パーソナリティーと激闘を繰り広げたでろーんさんだよ!
え、どうしよ?握手とかお願いしていいのかな?
アーモンド:…?……??(完全に思考が追いついていない)
リプル :この番組のタイトルは暴走少女だもんな…レッツチャレンジ精神!よし!
アーモンド:(少し困惑しながら)「あ、初めて会った人と会話するならこれを」
リプル :ん?うまく話せるようになるアイテムでもあるの?えーっと何なに『紳士への道(伝説的な意味で)著:スィンパ』。
おぉ、これは役に…。…立たない!(貰ったノートを空に投擲して)紳士とは一体何だったのか!
アーモンド:(降ってくるノートを口でキャッチしつつ)「『紳士への道』はあとでスタッフが美味しく頂きました」
リプル :リプル、吶喊します!
白くて長い物体と並ぶ。
リプル :はい!老若男女問わず大人気、もう理やら概念と化したこちら、でろーんさんです!
でろーん :…。
リプル :あはは、すいません…。この作品のDVD特典映像を収録しているんですけど、突然のインタビューに気を悪くされてませんでしょうか?
でろーん :…。
リプル :さっすがでろーんさん、心が広い!ありがとうございます!
アーモンド:???(でろーんの言葉が理解できず困っている)
リプル :『失敗しない正しい紳士の会話術』ってタイトルなんですけど。そもそもでろーんさんは、どうしてこの現場に?
でろーん :…。
リプル :あ、スタッフの皆さんへの活気づけですか?でろーんさんがいるだけでやる気倍増ですからねー。
でろーんさんと違って私は現場を明るくするような、粋な事も言えませんし。
でろーん :…。
リプル :(やたら楽しそうに)あはは、やだなーもー。そんな事ないですよー。
アーモンド:???(無言と会話が出来るリプルを不思議に思っている)
でろーん :…(ごそごそと何かを取り出す)。
リプル :ん?どうしたんですか、でろーんさん…あ!生首だ!生首でろーんさんに進化した、かっこいい!
アーモンド:…(ハイセンス過ぎてついていけない犬の図)
でろーん :…(ごそごそと何かポーズを取る)。
リプル :これはでろーんさんお得意の…出た!ハムストンのものまねだ!すごい、完全に一致!
アーモンド:(他のスタッフに)「あの白い奴が何言ってるかわからないんですが、私だけですか?」
でろーん :…(そのまま何かを頭に乗せる)。
リプル :王冠!キングハムストンだ!私感動です、こんな近くででろーんさんものまねシリーズを見られるとか!
そうか、人を楽しくするのが紳士の会話術!真の紳士はでろーんさんだったんですね!
スタッフ一同から拍手を送られるでろーん。
リプル :ありがとう!ありがとうでろーんさん!
アーモンド:…(結局一人だけ、何一つとしてついていけなかった)。
BGM『暴走爆走大驀進!(Instrumental)』
第4章 やっぱり感想は素直に言いましょう
リプル :えー。いかがだったでしょうか、今回の特典映像。
すもも先輩とでろーんさんへのインタビューとか、視聴者の皆さんも大満足だね!
アーモンド:(一人だけ納得していない顔で)「いや、視聴者の皆さんに納得して頂けるならいいのですけど」
リプル :私個人としてもとっても楽しかったよ。こういう内容なら、また呼んでくれるといいな。
アーモンド:(一人だけ腑に落ちない顔で)「いや、リプルさんが楽しかったならいいのですけど」
リプル :個性溢れる人達に好かれる暴走少女を、今後とも応援よろしくお願いしますね!
それじゃあまた!本編の中か次回の特典映像でお会いしましょうー☆
アーモンド:「…ハッ。これはリプルさんという免罪符の下に、私が踊らされる企画だった…?リプル、恐ろしい子…」
※ この特典映像はあくまでオマケです。世界観、設定等は筆者の思いつきであり、暴走少女本編とは全く関係無いという事で勘弁してください。
『失敗しない正しい紳士の会話術』
BGM『誰も噂しないジェントルガール(Instrumental)』
第1章 相手の話しやすい話題を考えましょう
アーモンド:(カンペ)「ここでボケて」
リプル :ボケるかーッ!!映像の開幕でボケるかッ!大喜利もびっくりだわ!
てか何なのよ!何でアーモンドがいるのさ!
アーモンド:「今から暴走少女の特典映像を撮影するからです」
リプル :でしょうねぇ!この前と同じスタッフ!この前と同じ現場!この前と同じ流れ!
だから私もうやらないって言ったじゃん!出演者の意向は考慮してくれないのかこの番組は!
アーモンド:「事務所に出演依頼してみました」
リプル :うん。そこで散々叱っておいたマネージャーが断ってくれるはずでしょ。
アーモンド:「社長さんが「是非ウチのを使ってやってください」と快諾してくれました」
リプル :社長おぉーッ!私事務所の知名度アップに貢献してるよね!?上の人間ほど優しくて涙出そう!
大体!今日『ええとも!』の出演オファーが来たって言うから、私それはもう楽しみでココ来たんだけど!?
アーモンド:「嘘です」
リプル :バッサリだ!?手が込みすぎでしょう、インタビュアー頼む人への精神的ダメージは無視かッ!
アーモンド:「ちなみに社長さんの案です」
リプル :今すごく別の事務所に移籍したくなりました。早速帰って手続きしてきてもいいでしょうか?
アーモンド:「じゃあ、特典映像の収録をしてくれるかな?」
リプル :(いい笑顔で)ええともーっ☆
いや全然ちっとも一片もよくないわッ!無駄に乗せやがって、私の昨日の果てしない緊張とワクワクを返せ!
アーモンド:「ちなみに『ええとも!』からオファーが来てるのは本当の話だそうです」
リプル :マジで!?ちょ、マネージャー、ここで騙したら2度と朝日が拝めると思うなよ…
え、マジ。本当にマジ。絶対ね?絶対だからね?(飛び跳ねて)やったーッ!!
アーモンド:「では来週なので、ついでに番宣をどうぞ」
リプル :え、あ、やっ…(急にしおらしく)まだまだ未熟な私が、国民的番組の代表のような『ええとも!』に出られるなんてホント感激で…
(素直に微笑んで)なのでよければ、この特典映像を見てくれている皆さんも来週の『ええとも!』を見てって待てーッ!
生放送だよお昼の番組の方は!このDVD出るの1週間より先じゃん、ここで番宣する意味がわからない!
アーモンド:「番宣もしたし、特典映像の収録もしてくれるかな?」
リプル :(素敵な笑顔で)ええともーっ☆
だからやだよ!番宣で釣ろうとか卑怯だなこの駄犬!
アーモンド:「私としても、リプルさんしか相方はいないと思って」
リプル :え、アーモンド…。そこまで私を信頼して
アーモンド:「他の人なら、ここまで弄るのはためらわれるので」
リプル :もうやだ私帰るーーーッ!!
第2章 適度に相槌を打ちましょう
リプル :えー。皆さんお久しぶりです。
効果をなさない番宣と、どんな仕事でもするという精神の下に特典映像のインタビュアーを務めさせて頂きます、リプルです。
「初心忘るるべからず」を地で行くウチの事務所の方針に、無駄に感嘆しているところです。やけっぱちです。
アーモンド:「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :で。今回のタイトルは何なんですか、エセディレクター。
アーモンド:(どこからか取り出した台本を渡して)わう。
リプル :ふぅん、『失敗しない正しい紳士の会話術』ねぇ。己の性癖がバレないように楽しくトークしろと。
というか私変な性癖とかないんだけど。どうすりゃいいのよ?
アーモンド:「人は誰しも、隠された別の自分を持っているものです」
リプル :哲学的なのはともかく、そうだとしても隠すべき自分がわからないから意味ないじゃんか。
じゃあ今回も普通にインタビューでいいね。
アーモンド:「企画が意味をなしてません。前回と同じく」
リプル :私に仕事回ってくる時点で既に暴走少女じゃないし。さて誰にインタビューしたものか…お。
現場の椅子で台本を読んでいた人物に駆け寄ろうとして、急に止まるリプル。
リプル :…ふむ。隠された別の自分、ねぇ…。
ちょっと私とアーモンドだけで行ってくるから、カメラをアーモンドの背中に括り付けてくれる?
理由?すぐわかるって、離れた場所から見ててよ。
アーモンド:わふ…(カメラが重い事に文句を言う顔)。
リプル :いい絵が取れるから我慢する。ん、その高さで大丈夫と思う。ありがとカメラさん、じゃ行ってくる。
アーモンド:(動きづらそうにしつつもカンペを咥え)「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :先輩!先ぱーい!
パイプ椅子に足を組んで座り、セリフの練習をしていた女性が映る。
リプル :えー。こちら魔砲少女と暴走少女の両作品で魔砲少女の一人『もも』役として出演されている、すもも先輩です。
すもも :は?え、ちょっ…(足を直して背を伸ばし、笑顔で)こんにちは!今日も元気なすももでース☆
突然どうしたのー?ひょっとして制作現場を取材しちゃおう!みたいな?
リプル :いいえ。私の個人的な映像です。家に保存しておく用です。遊びです。
すもも :へぇーそうなんだぁー…(再び足を組みだらけた表情で)じゃあキャラ作る必要ないじゃん。
(リプルの頭を軽くはたきながら)いきなりカメラ向けられたら慌てるっつーの。しかもわざわざ本格的なやつ借りてきやがって。
リプル :あはは、ごめんなさい。せっかく現場に遊び来ていいって言われたから、尊敬する先輩にインタビューごっこでもしようかなーって。
すもも :(苦笑しながら)嫌味かお前。今人気急上昇中のリプルさんが羨ましいよ。
リプル :何言いますか先輩。先輩が色々気にしてくれなかったら、私ここまで来れませんでしたから。もう先輩の事務所に移っていいですか?
すもも :来んなうっとおしい。これ以上私を陰に追いやるな。
リプル :えー残念。まぁそれはそれとして、今回の現場はどうすか?
すもも :んー?私も回想シーンくらいしか撮ってないけど、お前とやってる時よりは楽しいよ?
リプル :まるで私のせいのように言われてるし。
すもも :主役のスィンパが真面目で頑張り屋だからなぁ、リプルとは大違いだ。
リプル :頑張りましたってば!先輩の迷惑にならないよう、それはもう血の滲む努力をですね…。
すもも :冗談だよ。(リプルの頭を撫でながら)はいはい頑張った頑張った。
リプル :わーい、じゃなくて!折角の舞台裏撮影なんだから、舞台裏らしい話をください!
すもも :遊びなんだから適当でいいだろ…。あぁ、この前たぬきのぬいぐるみ被って来たぞ。スィンパが。
リプル :主演が!?HAHAHA、まさかそんな。どこの阿呆がそんな意味不明な事を。
すもも :普段のあの子見てると、タイトルの暴走少女にぴったりだなって思うよ。
リプル :え、マジで被ってきたの?被って大勢の前に現れたの?恥とか外聞とか一体どこに…彼女笑いに生きてるの?
というか見たかったなソレ、録画もしながら。
撮影現場が慌ただしくなる。
リプル :おっと撮影再開ですね。先輩の出番ですか?
すもも :ん、ちょっと行ってくるわ。
リプル :じゃ先輩の魅力を振りまいてきてくださいね!特典映像の方もありがとうございました!
すもも :はいはい、適当にやって来…ってちょっと待て。何だ特典映像って。
リプル :私ちゃんと初めに謝りましたよ、ごめんなさいって(爽やかな笑顔で)。
すもも :…ッ!?お前、騙しやがっ、(呼びに来たスタッフへ表情を変えて)はーい!今行きまース☆
じゃねぇ、逃げるなお前ら!(口調に驚いたスタッフに対して)あぁコレ?うぅん、次の役でこういう台詞を言わなきゃいけなくって。
自分と違うタイプの役をやるのって難しいですよねー、えへっ☆(フェードアウト気味に)覚えとけよリプルーーー!!―
第3章 相手の乗りやすい話題を選びましょう
アーモンド:「大丈夫なんですか?この映像使って」
リプル :だいじょぶだいじょぶ。あの二面性が先輩の魅力だし、ファンには周知の事実だから。
あとでビールでも送っとく。
アーモンド:「それで許すアイドルって凄いですね」
リプル :そんな先輩をリスペクトです。大好きです。
すもも :(いつのまにか後ろから忍び寄って)ほう、可愛い後輩に好かれて私も嬉しいよ。
(暴走少女の素敵なイラストが表示されて)映像が乱れましたので少々お待ちください。
リプル :(後頭部にテープで大きな×印を描いて)正直調子に乗りました。テレビの前の皆様、本当に申し訳ございませんでした。
先輩には次のロケ地の地酒を奉納するという事で許して頂きたく思います。もはや愛してます。
アーモンド:「では気を取り直して」
リプル :他にインタビューして楽しそう人は…って。え、アレは…まさか!?
カメラが遠くを歩いていた縦に長く白い物体を捕える。
アーモンド:…(頭にハテナを浮かべながら)わう?
リプル :え、なんでここに?(芸能人を見た時のように)うわ、私生で見たの初めてだよー!
アーモンド:「すいません、アレは何ですか?」
リプル :はぁ!?アーモンド知らないの!?でろーんさんに決まってるじゃん!
アーモンド:「あ、人だったんですかアレ」
リプル :失礼な事を!つい最近『やみなべの部屋』にも出て、パーソナリティーと激闘を繰り広げたでろーんさんだよ!
え、どうしよ?握手とかお願いしていいのかな?
アーモンド:…?……??(完全に思考が追いついていない)
リプル :この番組のタイトルは暴走少女だもんな…レッツチャレンジ精神!よし!
アーモンド:(少し困惑しながら)「あ、初めて会った人と会話するならこれを」
リプル :ん?うまく話せるようになるアイテムでもあるの?えーっと何なに『紳士への道(伝説的な意味で)著:スィンパ』。
おぉ、これは役に…。…立たない!(貰ったノートを空に投擲して)紳士とは一体何だったのか!
アーモンド:(降ってくるノートを口でキャッチしつつ)「『紳士への道』はあとでスタッフが美味しく頂きました」
リプル :リプル、吶喊します!
白くて長い物体と並ぶ。
リプル :はい!老若男女問わず大人気、もう理やら概念と化したこちら、でろーんさんです!
でろーん :…。
リプル :あはは、すいません…。この作品のDVD特典映像を収録しているんですけど、突然のインタビューに気を悪くされてませんでしょうか?
でろーん :…。
リプル :さっすがでろーんさん、心が広い!ありがとうございます!
アーモンド:???(でろーんの言葉が理解できず困っている)
リプル :『失敗しない正しい紳士の会話術』ってタイトルなんですけど。そもそもでろーんさんは、どうしてこの現場に?
でろーん :…。
リプル :あ、スタッフの皆さんへの活気づけですか?でろーんさんがいるだけでやる気倍増ですからねー。
でろーんさんと違って私は現場を明るくするような、粋な事も言えませんし。
でろーん :…。
リプル :(やたら楽しそうに)あはは、やだなーもー。そんな事ないですよー。
アーモンド:???(無言と会話が出来るリプルを不思議に思っている)
でろーん :…(ごそごそと何かを取り出す)。
リプル :ん?どうしたんですか、でろーんさん…あ!生首だ!生首でろーんさんに進化した、かっこいい!
アーモンド:…(ハイセンス過ぎてついていけない犬の図)
でろーん :…(ごそごそと何かポーズを取る)。
リプル :これはでろーんさんお得意の…出た!ハムストンのものまねだ!すごい、完全に一致!
アーモンド:(他のスタッフに)「あの白い奴が何言ってるかわからないんですが、私だけですか?」
でろーん :…(そのまま何かを頭に乗せる)。
リプル :王冠!キングハムストンだ!私感動です、こんな近くででろーんさんものまねシリーズを見られるとか!
そうか、人を楽しくするのが紳士の会話術!真の紳士はでろーんさんだったんですね!
スタッフ一同から拍手を送られるでろーん。
リプル :ありがとう!ありがとうでろーんさん!
アーモンド:…(結局一人だけ、何一つとしてついていけなかった)。
BGM『暴走爆走大驀進!(Instrumental)』
第4章 やっぱり感想は素直に言いましょう
リプル :えー。いかがだったでしょうか、今回の特典映像。
すもも先輩とでろーんさんへのインタビューとか、視聴者の皆さんも大満足だね!
アーモンド:(一人だけ納得していない顔で)「いや、視聴者の皆さんに納得して頂けるならいいのですけど」
リプル :私個人としてもとっても楽しかったよ。こういう内容なら、また呼んでくれるといいな。
アーモンド:(一人だけ腑に落ちない顔で)「いや、リプルさんが楽しかったならいいのですけど」
リプル :個性溢れる人達に好かれる暴走少女を、今後とも応援よろしくお願いしますね!
それじゃあまた!本編の中か次回の特典映像でお会いしましょうー☆
アーモンド:「…ハッ。これはリプルさんという免罪符の下に、私が踊らされる企画だった…?リプル、恐ろしい子…」
※ この特典映像はあくまでオマケです。世界観、設定等は筆者の思いつきであり、暴走少女本編とは全く関係無いという事で勘弁してください。
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