最終更新:ID:Ohgfogxm7g 2011年07月19日(火) 22:03:43履歴
暴走少女スィンパ DVD vol.0 特典映像
『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』
BGM『誰も噂しないジェントルガール(Instrumental)』
第1章 第一印象を大切にしましょう
リプル :(顔面どアップで)主人公が出てくると思ったか?私だよ!
アーモンド:わふ…(あくび)
リプル :って。言えって言われたから言ったけど、何この企画。何このカメラ(ぺんぺんカメラを叩く)
アーモンド:わん(どこからか取り出した紙切れを口に咥えて渡す)
リプル :どうしたアーモンド。はぁ、コレを読めと。
えー「今から『暴走少女スィンパ』のDVD特典映像を収録します」。いや「します」って断言されても。
で「アーモンドの指示を仰ぎつつ、楽しく面白い映像を撮ってください。終わり」。いや「終わり」って終わられても。
というかアーモンドは今回どういう役周りなのさ。ディレクターごっこ?
アーモンド:(首に下げたクロッキー帳(カンペ)をめくる)
リプル :準備いいな、なんちゃってディレクター…えーっと何なに「それではガンバって行きましょう。いえー」。うっさいわ!
状況説明でしょ!私も視聴者もまず説明が必要だよ!早急にわかりやすく!ここで第一に!
アーモンド:(カンペ)「それではまず『暴走少女スィンパ』を説明してください」
リプル :私が説明する側なのかYO!くそう後で事務所からクレーム入れるから覚えとけよ!?
アーモンド:(口にペンを咥え器用に)「事務所の許可もらってます」
リプル :マネージャーッ!!面倒な仕事持ってくるなッ!ウチはいっつも私に優しいなまったく!
アーモンド:(先ほどの「説明してください」のカンペを叩く)
リプル :あーもうわかったよやらせて頂きますよ、お仕事様は神様ですよ…。
えーっと『暴走少女スィンパ』は…私が主役やらせてもらった『魔砲少女まじかる☆りぷるん』の続編?補完?の作品でしょ。
魔砲を使えたリプル、私の役だね、と違って力を持たない一般人のスィンパは、イダルを巡る戦いの中でどう立ちまわったのか…みたいな。
アーモンド:(こくこく)
リプル :で。重要ポイントは、私出てないじゃん。いやたまーに呼ばれてシーン撮ってるけど、ほとんど出番無いじゃん。
どうして私が特典映像のナレーターをしてるのさ。
アーモンド:(カンペ)「大人の都合です」
リプル :大人の都合か!それは仕方ないなちきしょう!
アーモンド:(カンペ)「真面目に釈明すると、本編と特典映像で制作部署が違うからです」
リプル :本編の人員を割けないって事か…本当に大人の都合じゃんか。
アーモンド:(カンペ)「暴走少女の舞台裏を第三者視点で取材する、という意図も」
リプル :まぁそういう意味もあるんなら別に…。
アーモンド:(カンペ)「なので舞台裏らしく、リプルさんも普段通りにしてくれれば」
リプル :えー私これが普段通りだよー?リプルわかんなーい。
アーモンド:(カンペ)「今の元気系キャラ作るのも大へ」
リプル :(アーモンドのペンを奪い取って)カメラが回ってる時は全力なの!人のスタイルにケチつけない!
ほら行くよ!どこ行くかわかんないけど、収録はさっさと終わらせる!
第2章 始めの挨拶が肝心です
リプル :で。企画のタイトルが『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』ってなってるんだけど…何するのコレ?
アーモンド:(カンペ)「紳士的に振る舞って、暴走少女のキャストやスタッフにインタビューしてください」
リプル :インタビューって…確かに収録の休憩中にお邪魔してるけど、スタッフを弄んじゃダメでしょ。
アーモンド:(カンペ)「お弁当を食べていても、ネタを振られたら対応する。これが仕事」
リプル :本来カメラに映るはずのない裏方もそうしろってか…すさまじいなユタテレ。
まぁそれは、視聴者サービス的にもキャストの皆さんにお願いするとして、この「紳士的に」って何なのさ。男装でもすればいいの?
アーモンド:(どこからか取り出した『MFL用語集』を渡す)
リプル :何だ調べろってか…えー「紳士」。1つ目、社会的に高い地位にいる男性の事。
アーモンド:(ふるふる)
リプル :2つ目、変態。
アーモンド:(こくこく)
リプル :こくこくじゃないわーッ!どうしろって言うのさ!変態になれと言うのか!?
アーモンド:(じぃっ)
リプル :何その「元から変態だから大丈夫」みたいな目!それでも共演者か、というか変態じゃないし!
そして変態みたいにインタビューって何だ!?「お嬢ちゃん、おじちゃんと遊ばない?はぁはぁ」とでもやれというのか私に!
アーモンド:(ずさっ)
リプル :引くなよ!やらせたのはアーモンドだよ!てかやらせるなよアイドルに!
アーモンド:(ずささーっ)
リプル :変態のマネより引くなよ!わかったよ自分でアイドルとか言って悪かったよ!体を張る仕事も全然やります私ッ!
アーモンド:(用語集の続きを読むように促す)
リプル :はいはいえーっと…あぁつまり変態であっても、相手の事を考慮して丁寧に立ち振る舞えって事。読んでさらにわからない、紳士って。
アーモンド:(カンペ)「ここで用語集の宣伝を」
リプル :(営業スマイルで)りぷるんも爆笑しちゃう!楽しい単語もいろいろ載ってる『MFL用語集』はユタトラの書店にて絶賛発売中だよ☆
ってだからやらせるなよこのノリでッ!むしろ何でやった私ッ!
アーモンド:(カンペ)「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :…まぁいいよ。特典映像だし、主役のスィンパさんの素顔でも収録しておけば―
アーモンド:(カンペ)「スィンパさんは今日はもうあがりました」
リプル :タイミング悪ッ!?主要人物のスケジュールは把握しておこうよ特典映像スタッフ!なら誰を写せと言ふのか!?
アーモンド:(カンペ)「そんな事もあろうかと」
リプル :お。これは収録に協力してくれる人が現れる流れ?
アーモンド:(どこからか取り出したノートを取り出して手渡す)
リプル :「紳士の秘密(円盤石的な意味で)著:スィンパ」。なんだコレ…うわ!なんか無駄に「紳士的振る舞い」がいっぱい載ってる!?
情熱は伝わるが、だったら本人が来てくれればいいのに!
アーモンド:(カンペ)「そしてスィンパさんから応援映像が」
リプル :本末転倒な気がするけど、映像的にすごく助かる!見せて見せて!
アーモンド:(カンペ)「あったら嬉しかったです」
リプル :この駄犬がーッ!!
第3章 相手の気持ちを察しつつ、しかし偽りなく
リプル :えー。一通りこの、主演がくれた虎の巻を読みましたが、全く意味がわからないのでもう普通にインタビューしたいと思います。
アーモンド:(カンペ)「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :ホント殴っていいですか共演者…じゃあそこらへんの誰かを捕まえて、キャスト陣の普段の様子でも聞きますか。
ずさーっ
リプル :おっとぉスタッフの皆さんが私から距離を取り始めたぞ?そりゃねー。突然インタビューされてもねー。
アーモンド:(カンペ)「私にいい考えがある」
リプル :それ失敗フラグだから。お、私の時と同じスタッフさん発見。いぶちさん、いぶちさーん!
カメラを向けられて、撮影現場から逃げ出す女性
リプル :アーモンド、確保だ!
アーモンド:(カンペ)「それ失敗フラグだから」
リプル :えー。というわけで来ていただいたのは、番組でモンスターさん達の体調管理等を担当されている、いぶちさんです。
いぶち :ここどこですか、何で私連れてこられたんですか、何で、かかカメラ回してるんですか?
リプル :まぁまぁ。ちょっと現場の様子についてお話を聞きたいだけです。これが特典映像としてユタトラに出回るとかはありません。
いぶち :そ、そうなんですか…?
リプル :なのでリラックスして、インタビューされてください。どうですか、今回の現場の雰囲気は?
いぶち :その、えと。前作もそうだったんですけど、とても楽しい環境で撮影してますよ。和気藹々というか。
リプル :ほう。私らの時と同じでだらけきっている、と。
いぶち :いやいやそんな事はないですよ!?皆この作品を撮るのに真剣で!撮影中は熱意がすごく伝わってきて…。
リプル :メリハリのある現場だという事ですね。なるほどー。
いぶち :やっぱり主演のスィンパさんが引っ張ってくれてるからでしょうか。明るくて活発な方なんですよ。
リプル :一般向け選考で選ばれた主人公なのに、もう現場の中心だなんてすごいですね。
いぶち :そうですね。それに皆も着いて行くのが面白いという感じで。
リプル :プレッシャーとかもあったと思うんですけど、それもスタッフ全員が協力していい空気を作っているんですね。
そういうの憧れるなー。
いぶち :リプルさんの時もそんな感じだったと思うのですけど。あ、でも今日は営業モードなんですね。
リプル :カメラが回ってたら、私はこの状態でないと生きていけないのです…芸能界的な意味で。
いぶち :はぁ…。
リプル :えーではいぶちさん、ありがとうございました。
それと今撮った映像は暴走少女のDVD特典としてユタトラに出回るので、楽しみにしといてください。
涙目で抗議するが、撮影が始まったので他のスタッフに連れていかれる女性
リプル :さて。撮影が再開されたようですが、もう一人くらい話聞きたいかな。誰かいらっしゃらないかな?
アーモンド:(カンペ)「あそこにいるモンスターの方にインタビューしてください」
リプル :エキストラの方?今は出演するシーンじゃない様子だけど、じゃあインタビューを…ってぇ!?
橙 :にゃん
リプル :は、初めまして橙さん!?えっと、わたくし前作の『魔砲少女まじかる☆りぷるん』にてリプル役をやらせて頂きました―
橙 :にゃん
リプル :あ、名前を知って頂けていたなんて光栄です。あぁいえそんな事は…もっと演技に力入れないと駄目だなって反省ばかりで…。
アーモンド:(カンペ)「身の上話ではなくインタビューを」
リプル :お前なぁ!こっ、橙さんだよ!?人情溢れる芝居で、名脇役として数多の作品に出演されている、あの大ベテランだよ!?
知らないワケないか、ナチュラルに無茶振りやがってアーモンド!
橙 :にゃん
リプル :あぁいえ、駆け出しの新人な私なんかが橙さんにインタビューなんて…よろしいですか?じゃあすみません、少しだけお時間を…。
どうでしょう、先輩から見たスィンパさんの印象は?
橙 :にゃん
リプル :素直でいい子、と。真面目という事でしょうか?
橙 :(優雅に微笑みながら)にゃーん
リプル :真面目とは少し違う、ですか。悪ふざけも全然する、でもそれがスタッフの活気に繋がる。ふむふむ。
橙 :(上を向いて考えるように)にゃー
リプル :言うなれば?
橙 :にゃん
リプル :楽しい事をするのに真摯である、と。…しんし?
アーモンド:(カンペ)「ここでボケて」
アーモンドのカンペを蹴り上げるリプル
リプル :だからお前なぁ!!折角橙さんが綺麗にまとめてくれようとしてるのに!先輩を敬うという概念がないのかッ!?
橙 :(照れたように)にゃん
リプル :あぁ違うんですごめんなさい!今のは私への指示であって、橙さんが悪いわけでは!というか悪いのは全部この駄犬だよ!
アーモンド:(どこからかカンペを取り出して)「ここでボケて」
リプル :光になれえぇーーーッ!!
アーモンドをカンペごと空に蹴り上げるリプル
BGM『暴走爆走大驀進!(Instrumental)』
第4章 少しずつ歩み寄りましょう
リプル :えー。というわけで暴走少女DVD特典『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』、いかがだったでしょうか。
何が『失敗しない正しい』で、何が『振る舞い方』なのか全くわかりませんでしたが、『紳士』の部分だけオチがついたので良しとしといてください。
リプル :あぁ、あの駄犬は縛って噴水横の木に吊るしておいたので大丈夫です。
海に投げ込まなかっただけマシだと思って、重々に反省してくれると嬉しいです。
リプル :こんな映像で非常に心配ではありますが、『暴走少女スィンパ』の現場の熱意が少しでも伝わったら嬉しいです。
キャスト、スタッフそれぞれが真摯な本作を、今後も楽しんで頂けたらと願っています。
リプル :以上、ナレーターのリプルでした!でももう絶対この企画はやらないからな!特にあの駄犬ディレクターとは!
それじゃあまた、本編の中でお会いしましょうー☆(笑顔で手を振りつつ)って、私の出番まだあるのかな…
※ この特典映像はあくまでオマケです。世界観、設定等は筆者の思いつきであり、暴走少女本編とは全く関係無いという事で勘弁してください。
『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』
BGM『誰も噂しないジェントルガール(Instrumental)』
第1章 第一印象を大切にしましょう
リプル :(顔面どアップで)主人公が出てくると思ったか?私だよ!
アーモンド:わふ…(あくび)
リプル :って。言えって言われたから言ったけど、何この企画。何このカメラ(ぺんぺんカメラを叩く)
アーモンド:わん(どこからか取り出した紙切れを口に咥えて渡す)
リプル :どうしたアーモンド。はぁ、コレを読めと。
えー「今から『暴走少女スィンパ』のDVD特典映像を収録します」。いや「します」って断言されても。
で「アーモンドの指示を仰ぎつつ、楽しく面白い映像を撮ってください。終わり」。いや「終わり」って終わられても。
というかアーモンドは今回どういう役周りなのさ。ディレクターごっこ?
アーモンド:(首に下げたクロッキー帳(カンペ)をめくる)
リプル :準備いいな、なんちゃってディレクター…えーっと何なに「それではガンバって行きましょう。いえー」。うっさいわ!
状況説明でしょ!私も視聴者もまず説明が必要だよ!早急にわかりやすく!ここで第一に!
アーモンド:(カンペ)「それではまず『暴走少女スィンパ』を説明してください」
リプル :私が説明する側なのかYO!くそう後で事務所からクレーム入れるから覚えとけよ!?
アーモンド:(口にペンを咥え器用に)「事務所の許可もらってます」
リプル :マネージャーッ!!面倒な仕事持ってくるなッ!ウチはいっつも私に優しいなまったく!
アーモンド:(先ほどの「説明してください」のカンペを叩く)
リプル :あーもうわかったよやらせて頂きますよ、お仕事様は神様ですよ…。
えーっと『暴走少女スィンパ』は…私が主役やらせてもらった『魔砲少女まじかる☆りぷるん』の続編?補完?の作品でしょ。
魔砲を使えたリプル、私の役だね、と違って力を持たない一般人のスィンパは、イダルを巡る戦いの中でどう立ちまわったのか…みたいな。
アーモンド:(こくこく)
リプル :で。重要ポイントは、私出てないじゃん。いやたまーに呼ばれてシーン撮ってるけど、ほとんど出番無いじゃん。
どうして私が特典映像のナレーターをしてるのさ。
アーモンド:(カンペ)「大人の都合です」
リプル :大人の都合か!それは仕方ないなちきしょう!
アーモンド:(カンペ)「真面目に釈明すると、本編と特典映像で制作部署が違うからです」
リプル :本編の人員を割けないって事か…本当に大人の都合じゃんか。
アーモンド:(カンペ)「暴走少女の舞台裏を第三者視点で取材する、という意図も」
リプル :まぁそういう意味もあるんなら別に…。
アーモンド:(カンペ)「なので舞台裏らしく、リプルさんも普段通りにしてくれれば」
リプル :えー私これが普段通りだよー?リプルわかんなーい。
アーモンド:(カンペ)「今の元気系キャラ作るのも大へ」
リプル :(アーモンドのペンを奪い取って)カメラが回ってる時は全力なの!人のスタイルにケチつけない!
ほら行くよ!どこ行くかわかんないけど、収録はさっさと終わらせる!
第2章 始めの挨拶が肝心です
リプル :で。企画のタイトルが『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』ってなってるんだけど…何するのコレ?
アーモンド:(カンペ)「紳士的に振る舞って、暴走少女のキャストやスタッフにインタビューしてください」
リプル :インタビューって…確かに収録の休憩中にお邪魔してるけど、スタッフを弄んじゃダメでしょ。
アーモンド:(カンペ)「お弁当を食べていても、ネタを振られたら対応する。これが仕事」
リプル :本来カメラに映るはずのない裏方もそうしろってか…すさまじいなユタテレ。
まぁそれは、視聴者サービス的にもキャストの皆さんにお願いするとして、この「紳士的に」って何なのさ。男装でもすればいいの?
アーモンド:(どこからか取り出した『MFL用語集』を渡す)
リプル :何だ調べろってか…えー「紳士」。1つ目、社会的に高い地位にいる男性の事。
アーモンド:(ふるふる)
リプル :2つ目、変態。
アーモンド:(こくこく)
リプル :こくこくじゃないわーッ!どうしろって言うのさ!変態になれと言うのか!?
アーモンド:(じぃっ)
リプル :何その「元から変態だから大丈夫」みたいな目!それでも共演者か、というか変態じゃないし!
そして変態みたいにインタビューって何だ!?「お嬢ちゃん、おじちゃんと遊ばない?はぁはぁ」とでもやれというのか私に!
アーモンド:(ずさっ)
リプル :引くなよ!やらせたのはアーモンドだよ!てかやらせるなよアイドルに!
アーモンド:(ずささーっ)
リプル :変態のマネより引くなよ!わかったよ自分でアイドルとか言って悪かったよ!体を張る仕事も全然やります私ッ!
アーモンド:(用語集の続きを読むように促す)
リプル :はいはいえーっと…あぁつまり変態であっても、相手の事を考慮して丁寧に立ち振る舞えって事。読んでさらにわからない、紳士って。
アーモンド:(カンペ)「ここで用語集の宣伝を」
リプル :(営業スマイルで)りぷるんも爆笑しちゃう!楽しい単語もいろいろ載ってる『MFL用語集』はユタトラの書店にて絶賛発売中だよ☆
ってだからやらせるなよこのノリでッ!むしろ何でやった私ッ!
アーモンド:(カンペ)「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :…まぁいいよ。特典映像だし、主役のスィンパさんの素顔でも収録しておけば―
アーモンド:(カンペ)「スィンパさんは今日はもうあがりました」
リプル :タイミング悪ッ!?主要人物のスケジュールは把握しておこうよ特典映像スタッフ!なら誰を写せと言ふのか!?
アーモンド:(カンペ)「そんな事もあろうかと」
リプル :お。これは収録に協力してくれる人が現れる流れ?
アーモンド:(どこからか取り出したノートを取り出して手渡す)
リプル :「紳士の秘密(円盤石的な意味で)著:スィンパ」。なんだコレ…うわ!なんか無駄に「紳士的振る舞い」がいっぱい載ってる!?
情熱は伝わるが、だったら本人が来てくれればいいのに!
アーモンド:(カンペ)「そしてスィンパさんから応援映像が」
リプル :本末転倒な気がするけど、映像的にすごく助かる!見せて見せて!
アーモンド:(カンペ)「あったら嬉しかったです」
リプル :この駄犬がーッ!!
第3章 相手の気持ちを察しつつ、しかし偽りなく
リプル :えー。一通りこの、主演がくれた虎の巻を読みましたが、全く意味がわからないのでもう普通にインタビューしたいと思います。
アーモンド:(カンペ)「それではガンバって行きましょう。いえー」
リプル :ホント殴っていいですか共演者…じゃあそこらへんの誰かを捕まえて、キャスト陣の普段の様子でも聞きますか。
ずさーっ
リプル :おっとぉスタッフの皆さんが私から距離を取り始めたぞ?そりゃねー。突然インタビューされてもねー。
アーモンド:(カンペ)「私にいい考えがある」
リプル :それ失敗フラグだから。お、私の時と同じスタッフさん発見。いぶちさん、いぶちさーん!
カメラを向けられて、撮影現場から逃げ出す女性
リプル :アーモンド、確保だ!
アーモンド:(カンペ)「それ失敗フラグだから」
リプル :えー。というわけで来ていただいたのは、番組でモンスターさん達の体調管理等を担当されている、いぶちさんです。
いぶち :ここどこですか、何で私連れてこられたんですか、何で、かかカメラ回してるんですか?
リプル :まぁまぁ。ちょっと現場の様子についてお話を聞きたいだけです。これが特典映像としてユタトラに出回るとかはありません。
いぶち :そ、そうなんですか…?
リプル :なのでリラックスして、インタビューされてください。どうですか、今回の現場の雰囲気は?
いぶち :その、えと。前作もそうだったんですけど、とても楽しい環境で撮影してますよ。和気藹々というか。
リプル :ほう。私らの時と同じでだらけきっている、と。
いぶち :いやいやそんな事はないですよ!?皆この作品を撮るのに真剣で!撮影中は熱意がすごく伝わってきて…。
リプル :メリハリのある現場だという事ですね。なるほどー。
いぶち :やっぱり主演のスィンパさんが引っ張ってくれてるからでしょうか。明るくて活発な方なんですよ。
リプル :一般向け選考で選ばれた主人公なのに、もう現場の中心だなんてすごいですね。
いぶち :そうですね。それに皆も着いて行くのが面白いという感じで。
リプル :プレッシャーとかもあったと思うんですけど、それもスタッフ全員が協力していい空気を作っているんですね。
そういうの憧れるなー。
いぶち :リプルさんの時もそんな感じだったと思うのですけど。あ、でも今日は営業モードなんですね。
リプル :カメラが回ってたら、私はこの状態でないと生きていけないのです…芸能界的な意味で。
いぶち :はぁ…。
リプル :えーではいぶちさん、ありがとうございました。
それと今撮った映像は暴走少女のDVD特典としてユタトラに出回るので、楽しみにしといてください。
涙目で抗議するが、撮影が始まったので他のスタッフに連れていかれる女性
リプル :さて。撮影が再開されたようですが、もう一人くらい話聞きたいかな。誰かいらっしゃらないかな?
アーモンド:(カンペ)「あそこにいるモンスターの方にインタビューしてください」
リプル :エキストラの方?今は出演するシーンじゃない様子だけど、じゃあインタビューを…ってぇ!?
橙 :にゃん
リプル :は、初めまして橙さん!?えっと、わたくし前作の『魔砲少女まじかる☆りぷるん』にてリプル役をやらせて頂きました―
橙 :にゃん
リプル :あ、名前を知って頂けていたなんて光栄です。あぁいえそんな事は…もっと演技に力入れないと駄目だなって反省ばかりで…。
アーモンド:(カンペ)「身の上話ではなくインタビューを」
リプル :お前なぁ!こっ、橙さんだよ!?人情溢れる芝居で、名脇役として数多の作品に出演されている、あの大ベテランだよ!?
知らないワケないか、ナチュラルに無茶振りやがってアーモンド!
橙 :にゃん
リプル :あぁいえ、駆け出しの新人な私なんかが橙さんにインタビューなんて…よろしいですか?じゃあすみません、少しだけお時間を…。
どうでしょう、先輩から見たスィンパさんの印象は?
橙 :にゃん
リプル :素直でいい子、と。真面目という事でしょうか?
橙 :(優雅に微笑みながら)にゃーん
リプル :真面目とは少し違う、ですか。悪ふざけも全然する、でもそれがスタッフの活気に繋がる。ふむふむ。
橙 :(上を向いて考えるように)にゃー
リプル :言うなれば?
橙 :にゃん
リプル :楽しい事をするのに真摯である、と。…しんし?
アーモンド:(カンペ)「ここでボケて」
アーモンドのカンペを蹴り上げるリプル
リプル :だからお前なぁ!!折角橙さんが綺麗にまとめてくれようとしてるのに!先輩を敬うという概念がないのかッ!?
橙 :(照れたように)にゃん
リプル :あぁ違うんですごめんなさい!今のは私への指示であって、橙さんが悪いわけでは!というか悪いのは全部この駄犬だよ!
アーモンド:(どこからかカンペを取り出して)「ここでボケて」
リプル :光になれえぇーーーッ!!
アーモンドをカンペごと空に蹴り上げるリプル
BGM『暴走爆走大驀進!(Instrumental)』
第4章 少しずつ歩み寄りましょう
リプル :えー。というわけで暴走少女DVD特典『失敗しない正しい紳士の振る舞い方』、いかがだったでしょうか。
何が『失敗しない正しい』で、何が『振る舞い方』なのか全くわかりませんでしたが、『紳士』の部分だけオチがついたので良しとしといてください。
リプル :あぁ、あの駄犬は縛って噴水横の木に吊るしておいたので大丈夫です。
海に投げ込まなかっただけマシだと思って、重々に反省してくれると嬉しいです。
リプル :こんな映像で非常に心配ではありますが、『暴走少女スィンパ』の現場の熱意が少しでも伝わったら嬉しいです。
キャスト、スタッフそれぞれが真摯な本作を、今後も楽しんで頂けたらと願っています。
リプル :以上、ナレーターのリプルでした!でももう絶対この企画はやらないからな!特にあの駄犬ディレクターとは!
それじゃあまた、本編の中でお会いしましょうー☆(笑顔で手を振りつつ)って、私の出番まだあるのかな…
※ この特典映像はあくまでオマケです。世界観、設定等は筆者の思いつきであり、暴走少女本編とは全く関係無いという事で勘弁してください。
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