yukimasaの病気
yukimasaの病気
〜統合失調症とは、精神病とは、一体どういった病気なのでしょうか。yukimasaの日記を読むと共に、病気の知識を深めてみましょう。
★yukimasaの病気……「統合失調症」（服用している薬から推測）
2002年までは「精神分裂病」と呼ばれていた。
躁うつ病と並んで代表的な精神病である。
★診療科……精神科・精神神経科など
★認知度
この病気に関する一般人の認識、特に日本においては中世時代とそう変わりがない。医療現場においてさえも、偏見や誤解がまかり通っており、患者の処遇改善は他の先進諸国と比べて大きく遅れているという現状である
★歴史
�．�リシア時代より、病気の存在が文献に記載される
�⇒�効な治療法はなく、不治の病として恐れられ、中世時代には宗教裁判や魔女狩りの対象になった
�６畧い砲覆蝓崘召良袖ぁ廚箸靴毒Г瓩蕕譴�
��20世紀後半に有効な薬物が発見される
�ジ什漾⇒諭垢別�物が開発され、副作用の少ない薬物による治療法が定着しつつある
★発症の原因……今なお不明である。遺伝的要因と環境要因の両方が発症に関与していると考えられている。
＜仮説＞
�．疋僖潺鷁樟癲朕牲佚礎Ｊ�質の一つ、ドパミンの過剰分泌による発症の仮説
�▲哀襯織潺鷸晴樟癲張哀襯織潺鷸声�容体(NMDA受容体)の異常による発症の仮説
�Ｈ�達障害仮説…脳の発達段階での何らかの障害が関与しているという仮説
��Two-hit theory…胎生期と思春期の２回に渡る何らかの脳へのダメージを受けて発症するという仮説
�ゥΕぅ襯浩�
�α案�葉機能の低下仮説
★症状……大きく分けて陽性症状と陰性症状がある。下記の症状論は一般的な考え方であり、患者はその全てに該当するという訳ではない
【陽性症状】
陽性症状とは…患者にとって非常に気持ち悪く、疲れる時期。一般的には，この陽性症状が強い時期を病気の活動期とされる。大抵は薬に良く反応し、時間が経てば鎮静化する。
周囲から見て…誰が見ても明らかに異常と分かる、はっきりした表面的な症状
＜症例＞
▼「幻覚」／実際には存在しないはずのものが見えたり聞こえたり臭ったりすること。
〜分類〜
- 幻聴（聴覚の幻覚）
- 幻視（視覚性の幻覚）
- 幻嗅（嗅覚の幻覚）
- 幻味（味覚の幻覚）
- 体感幻覚（体性感覚の幻覚）
▼「妄想」／明らかに間違っているのに決して訂正されず、本人が確信しているものをいう。
〜会話例〜
Ａ「○○が自分の才能を妬んで嫌がらせをする。電話は盗聴されるし、仕事もやらせてくれない。おそらく組織に洗脳されたに違いない」
Ｂ「そんなことないよ、大丈夫だよ」
Ａ「いや、これは確実なことだ。証拠もある。さてはお前も組織に洗脳されたな！」
〜分類〜
- 被害妄想 (他人が自分を害しようとしていると考える)
- 関係妄想 (周囲の出来事を全て自分に関係付けて考える)
- 注察妄想 (常に誰かに見張られていると感じる)
- 追跡妄想 (誰かに追われていると感じる)
- 心気妄想 (内的不安を外部に投影することによる妄想)
- 誇大妄想 (患者の実際の状態よりも、遥かに偉大、金持ちだ等と思い込む)
- 宗教妄想 (自分は神だ、などと思い込む)
- 嫉妬妄想 (配偶者や恋人が不貞を行っている等と思い込む)
- 被毒妄想 (飲食物に毒が入っていると思い込む)
- 血統妄想 (自分は天皇の隠し子だ、などと思い込む)
- 家族否認妄想 (自分の家族は本当の家族ではないと思い込む)
▼「独語」・｢空笑｣／幻聴と一人で会話すること。ブツブツ話したり笑ったりする。
▼「知覚（視覚、聴覚、嗅覚、味覚、平衡感覚など）の歪み」
▼「思考の中身が周囲に漏れているような感じ」
▼「外から身体や思考を操られるような体験思考」
▼「動作のまとまりのなさ」
▼「異常な興奮や緊張」
▼「思考を論理的にまとめることができなくなる」
▼「話の脈絡がなくなる」
▼「顕著になると意味のない単語の羅列を発する」
▼「他人の質問に対し、的外れな答えを返す」
など。
【陰性症状】
陰性症状とは…陽性症状と比べて慢性的な症状
周囲から見て…「怠け者」「ゴロゴロしてるだけ」と誤解されやすい。治りにくく、社会復帰を大きく妨げることもある
＜症例＞
▼「社会的なひきこもり」
▼「意欲・集中力の低下」
▼「異常な疲れやすさ」
▼「自然な感情を持てない」
▼「会話量の減少」
▼「複雑・抽象的な思考ができない」
▼「思考や行動がパターン化してしまう」
▼「不眠や食欲の異常」
▼「不安症状」
▼「様々な身体症状」
▼「感情が平板化し、外部に現れない」
▼「他人との心の通じあいが無い」
▼「抑うつ」／気持ちがふさいでしまって晴れ晴れしない心の状態
▼「自発性、意欲の低下（無関心）」
▼「社会的な状況の判断能力の低下」
▼「遂行能力の低下」／複雑な仕事や課題を順序だてて行ったり、同時に二つの課題を行うことが困難になる
▼現実検討力が低下／将来に対する計画性に乏しい
▼「現実検討力の障害」／病識がない、あるいは不足している
★yukimasaの病識……病識とは、「自分が病気であるという自覚」である。今の所、yukimasaに病識はない。病識の不足は、服薬を自己中断させ、再発率を上昇させる原因となる。更に再発を何度も繰り返すことにより病状も悪化してしまう。よって早急に認知させることが望ましい。
★治療……「外来治療」「入院治療」に分けられる
＜薬物治療＞
抗精神病薬の投与。
副作用→パーキンソン症候群（身体の動きが正常でなくなる）、錐体外路症状（すいたいがいろしょうじょう・日常の動作障害）、便秘、口渇、眼のかすみ、眠気、体重増加、低血圧など
※投与される薬によって副作用も変わる。全てが確認されるという訳ではない
＜心理療法＞
薬物療法と並行して行う個人精神療法。
＜心理教育＞
病識を持つことを助け、病気と付き合っていく方法を学び、治療意欲を向上させるための教育。また、患者本人のみならず、家族の教育を行うこともある。病気は患者本人だけではなく、家族も認識しなくてはならない。病識とは、治療において大事な一歩なのである
＜ソーシャル・スキル・トレーニング（SST）＞
社会的能力（社交・会話）を鍛えるトレーニング。統合失調症の患者は社会的経験が不足しがちなので、この訓練が重要である
＜作業療法＞
折り紙、手芸、園芸、陶芸、スポーツなどを行う治療。非言語的な交流がストレス解消につながったり自己価値観を高めたりする効果がある
＜社会的援助＞
治療や社会復帰をすすめるために必要な福祉制度、精神保健福祉法の活用、様々なアドバイスなどの社会的援助を、精神保健福祉士（ソーシャルワーカー）などの援助を得て行うこと
＜その他の治療方法＞
電気ショック療法など
★予後……下記はおおむねのデータである。
約3割…元の生活能力を回復
約5割…軽度の残遺症状持ちつつも生活能力が若干低下する程度に安定
約2割…中等度から重度の残遺症状を残し生活に支障をきたす
★統合失調症のその他の特徴
- 何度も強調するものほど事実の裏返しであり、妄想の可能性が高い
★それぞれの病気
ルイス・ウェイン…イギリスの画家。猫の絵を多く残している。発症後、元の比較的大人しい画調から、徐々に原色を多様した幾何学模様の抽象画へと変化。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3...
高村智恵子…高村光太郎の妻。発症してから制作した「紙絵」は素朴な色合いを見せる
http://bappychan.com/chieko/chieko.html
フィンセント・ファン・ゴッホ…当時から議論されているが、統合失調症であったかどうかは現在も不明。画調にその影響があるようにも見てとれなくもない。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A3%E3...
ジョン・ナッシュ…統合失調症の発症により研究が中断。後に克服、ノーベル賞を受賞するに至っている
草間彌生…少女時代より統合失調症を病み、繰り返し襲う幻覚や幻聴から逃れるために、それら幻覚や幻聴を描きとめる絵を描き始めた。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%8D%89%E9%96%93%E5...
★参考サイト……このページをまとめるにあたり、参考にさせていただいたサイトです
【統合失調症FAQ】
http://www2f.biglobe.ne.jp/~yasuq/schizophrenia2.h...
【Wikipedia】
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B5%B1%E5%90%88%E5...
【統合失調症はどんな病気？】
http://www.med.net-kochi.gr.jp/seishin/bunretsu/in...
【精神科Q＆A･･･統合失調症（精神分裂病】←具体的な事例
http://www.so-net.ne.jp/vivre/kokoro/schizoqa1.htm...
2006年11月10日(金) 18:32:22 Modified by ID:mMmqnEkV3g