2ちゃんねるBBSPINKのエロパロ板にある緋弾のアリアでエロパロの保管庫です。

『ちゃんと届いた?(白雪×キンジ)』の続き

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夜中にふと目が覚めた。ベッドが揺れた気がしたのだ。
地震か……、俺は枕元のケータイで時間を確認する。間もなく午前二時、まさに真夜中である。
黙って周りの気配を探る。もうひとつの二段ベッドの方、アリアと理子は起きた気配が無い。
だが、俺の方の上段から何かが聞こえる。

「はぁ…ん……ん……はぁ……」
上段は白雪。これは白雪の声か。しかしいつもの感じとは違う。それに――
……ウイーン……
かすかに何かモータ音も聞こえる。
……何だ? うなされてるのか? トラブルか? 俺は息を潜めて、しばらくまた気配を探った。
「……ん……あ…ぁぁ……んふっ……あっ……」
息を切らしてるようにも聞こえる。アクシデントか?
しかし――
この声はなんかヤバイ。聞いてると、背筋がゾクゾクする。
このままだとヒスる。
俺は気を紛らすために、一旦意識を隣のベッドに向ける。
すると、離れたベッドで理子と目が合った。どうやらこの声にも気付いているようだ。
理子は俺の方のベッドの上段を指差した後、指を一本立てて俺に何か伝えようとしている。
おそらく、白雪は一人だということか? うん、一人じゃないか? 俺は軽く頷いた。
そして再び上段へと意識を戻した。
「……はぁ…はぁ……キンちゃん……これ…以上は……ダメ…で…す……」
ん、俺? 俺はここにいるぞ。
「でも……先……先のほう…だけ……なら……」
なんの先だ? よく分からん。
「全部は……無理です…………わたしは…はじめて…だか…ら……」
うなされてるという感じではなさそうだ。どちらかというと、一人芝居。
いつもより舌足らずな声で、息を切らし、ため息交じりにそういうことを言っている。
――ドクン――
俺の血流が変わる。なっちまった、ヒステリアモード……。
だがこのままここで大人しくしていれば、何の問題も無いだろう。それより上段の白雪だ。
いつもより冴えわたる俺の聴覚が、さっきよりも多くの音を拾う。
衣擦れの音。そして何か、水分を含んだ音。
「はぁ……あぁ……はい……こんなに…濡らして…わたしは悪い子…です……」
どこか濡らしているらしい。俺はヒステリアモードとは超能力は無い。
だが俺の目は必死になって上段の白雪を透視しようかと思えるほど凝視している。
「だって…キンちゃんが……こんなに…さわる…から……はぁっ……ん」
俺が触るとどこが濡れるというのか、この声を出させているのは何なのか。
だがこのまま動けない。本能のようなものが、このまま声を聞き続けるように言っている。

「ぁぁ……ん…いっ……いっ……あぁ……気持ち…いいですぅ……」
白雪の声が切羽詰ってきた。俺がそう感じた瞬間――
「キーくん……」
耳元でまさに蚊の泣くようなささやく声がした。
理子が物音立てず、俺のベッドに入ってきたのだ。
当然俺は追い出そうとしたが、理子が俺の口に手を当てて、ケータイのディスプレイを見せた。
『大人しくしてないと、大きな声を出すよ』脅しかよ、だけど従うしかない。
『ゆきちゃん、気持ちよさそうね』ああ、これは気持ちいいって声なのか。
『キーくんも気持ちよくなりたい?』俺も?
理子の目が潤んでいる。その目を見た瞬間、考えるでもなく、俺は頷いていた。
理子はニンマリ笑うと、俺の股間に手を伸ばした。
――くぅっ――
俺は声が出そうになったが、理子がキスしておれの口を塞いだ。
「ぁ…ぁ…ぁ…ぃ……ぃいっ……い…い……」
上からは変わらず白雪の声が聞こえる。
俺は慌てて、俺と理子ともに頭から毛布を被る。
すると理子が唇だけでなく、その間から舌を俺の口にねじ込んできた。
その感触に思わずまた声が出そうになるが、俺も理子の舌に自分の舌をからめてこらえる。
理子はどんどん硬くなっていく俺の股間の性器をいつの間にかズボンから出している。
その手が根元から先端を往復して擦るように動く。
俺も負けてられないとばかりに、ずっと押し付けられている理子の胸を揉んだ。
すると理子がいっそう舌を動かす。声を出せないのをこらえているのだろう。
「はん……い…い……あ…ぁ……ん……ん」
俺たちが声を出せない分、白雪が声を出してくれているかのようだ。
そうするうち、俺の性器の先端にフツフツと何かが溜まっていく感じがする。
理子は何かを感じ取ったのか、キスをやめ、その口を俺の性器へ移動させた。
じゅる。
理子が何かを吸い取るような音をさせる。
一瞬白雪に聞こえたかと心配したが、その気配はない。
「はぁあ…はぁあ…あぁ…ぁあ」
白雪の声は続いている。

俺の股間では理子が今度は手ではなく、口を、唇を、その舌を巧みに往復させる。
ちゅっ、ちゅぱっ。じゅずっ。
俺は必死に声をだすまいと歯を食いしばる。
ダメだ、何か出そうだ。俺が理子の頭に手を置いた瞬間だった――
「も…もう……あっ…あぁぁ…ふぁぁぁぁぁぁん」
ドッッビュッッッッッッ、ビュルルル。
「んっ」
理子の声が漏れたが、ごく小さな声だった。
――んんっ、ん、ごっくん。――
理子の声にならない声がした。
そしてりこは丹念に俺の性器を舐め、中に残っていたようなものも綺麗に吸い取ってくれた。
白雪の方ももう声は聞こえず、ただ息を切らしているのだけが聞こえる。
息が切れてるのは俺も同じだった。
理子はもう性器から口を離し、俺の隣に並んで寝そべっている。
舌をペロッと出して笑う顔がとても愛おしくて、俺は頭を撫でてやる。
「…すん……くすん……すん」
俺たちが声を出さずにこっそり笑い合ってると、上から鼻を啜る声が聞こえる。
「ぐすっ、また……やってしまいました……ぐすん」
何か後悔して泣いているようだ。
そして起き上がるような気配があって、どうやら降りてくるようだ。
まずい。俺はそう思ったが、理子は口の前に指を一本立てて微笑んでいる。
静かにしろってことか?
もう白雪ははしごを降り切ろうとしている。そして下に降りると、そうっと部屋から出て行く。
その時も鼻を啜っていた。
そして水道を使う音がする。洗面所のようだ。
そこで俺と理子は毛布から顔を出した。
今なら大丈夫だ。理子はまたこっそり自分のベッドに戻った。
白雪は戻って来たときにはもう鼻を啜っておらず、ただ、俺のベッドの側で少し立ち止まっていた。
「キンちゃん……」
俺の方をジッと見ている気配がしたので、必死に寝た振りを続けた。
やがて白雪ははしごを上った。
理子はこっちを伺う気配すらない。もう寝たのだろうか。
俺も満足した気持ちですぐに眠ってしまった。

次の朝起きると、白雪はいつものように朝食を準備してくれていた。
今朝は洋食のようだ。
「おはよう、キンちゃん」
「お、おう、おはよう」
まるで夕べのことが夢だったようだ。俺は夜の様子を思い出し、少しぎこちなくなった。
「おはよう。ふたりとも」
俺の背後からアリアが声をかけた。
そういえば、アリアは起きなかったのか?
「おっおはよう、アリア」
「うーん……」
俺も挨拶を返したが、アリアはなんだか眉をひそめて頭を押さえている。
「どうしたんだ? 風邪か?」
「ううん。最近朝起きると頭が痛い時があるのよ。ヘンな薬で眠らされた後みたいな」
ガシャン。
アリアが首を捻りながらそう言うと、白雪が食器を落として割った。珍しいな。
「だだだっだいじょじょおぶだだらー」
俺が「大丈夫か」と聞くと、白雪はそう答えた。そんな動揺すんな、皿割ったくらいで。
「おはよーん」
今度は理子が起きてきた。
後片付けをする白雪は気を取り直して「り、理子ちゃん、朝ごはんは?」と聞いた。
「んーん、いらない。なんだかお腹いっぱい」
「そう? じゃあ、牛乳だけでも飲んだら?」
「それもいらない。ミルクはたっぷり飲んだから」
理子は俺の顔を見ながらニヤっと笑う。
意味はよく分からなかったが、なんだか俺は思わず赤面してしまう。
「なにごちゃごちゃ言ってんのよ。さっさと食べて学校行くわよ」
アリアはもう頭痛が治まったようで、いつもどおり元気に朝食を食べ始めた。
そうだな、それが一番だな。俺もトーストに手をつけた。
白雪も席に着く。理子はクスクス笑って、さっきはああ言ったがコーヒーを飲んでいる。

しかし、ホントに夢じゃないよな。
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おしまい

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