家庭@2ch掲示板のスレ「今までにあった最大の修羅場」まとめwiki

215 名無しさん@HOME 2010/04/11(日) 18:17:03 0
俺が昔、若気の至りで巻き込まれた離婚話を一席。
暴力的な修羅場も弁護士も興信所も出てこないよ。
不倫された奥さんの様子があまりに気の毒で、こっちが気の休まるひまがなかった。

この話はA子さんが亭主から「好きな女性が出来た。別れてくれ」と突然告げられるところから始まる。
A亭主は間女との出会いやいきさつを自ら喋って別れを迫ったんだと。

A子さんはまったくA亭主を疑っていなかったそうで、急に足元の地面が割れたような気がした。
A亭主はいうだけいうと、とっとと間女の所へしけこんでしまった。
1人残されたA子さんは一週間ほど気がおかしくなるほど泣いて、怒りや憎しみを吐き出して
自分を哀れんで、ええと、とにかく修羅の思いを味わったあげく1つの結論を出した。

「結婚して2年、恋人時代もあわせれば通算6年、自分が愛してきた人だ。その人が別れようというのなら別れよう。
自分の貯金以外のお金は間女との新生活につかってください。つきまとったり事を荒立てたりはしないから」

「復讐してやる。金ふんだくって社会的にも抹殺してやる」というタイプではなかったわけだよ。
そういう強さも多少は必要だとは思うけどね。
しかしまあ、A子さんも大人ではあるし、考えに考えたのならこういう結論も有りではある。
216 名無しさん@HOME 2010/04/11(日) 18:17:57 0
そこで「なんじゃそりゃあああ」と納得しなかったのがA子さんの親友である俺妻。
2人は大学の同期で友人の中では結婚が早かったこともあって、主婦同士仲がよかった。
今回のことも電話で相談を受けていたし、心配してA夫婦邸まで何度も見舞いにでかけていた。
放っておくとA子さん、死にそうな雰囲気だったから。

妻には釘はさしたよ。
「男と女、夫婦のことは外からはわからん。他人事だし不必要に首を突っ込むな」ってね。
A亭主は早期決着を望んで、A子さんの携帯にしばしば連絡。
A子さんはそれをことごとく無視、不在着信の山盛り状態。
俺だってA亭主のやったことには怒りを覚えたけど、A子さんが落ち着いたら
夫婦の後始末は夫婦でやるべきだとそう思ってた。
A亭主は少なくとも金は払うといってた。

妻が「A子が心配で1人で置いておきたくない」といってきたのは、もっともだと思って
「遠慮なく何日でも泊まってください」とはいった。同情は十二分にしてた。
A子さんは気丈に明るく振舞ってたと思う。妻と一緒に家事をしたり買い物にいったり。
普段はもっと子供っぽい可愛さが売りの人なんで、傍目に痛々しくはあったけど。
218 名無しさん@HOME 2010/04/11(日) 18:19:13 0
俺宅に居候をはじめてしばらくして「逃げていてもはじまりませんね」とやる気を出したA子さん、
A亭主に「話し合う」と連絡したのはいいんだが、条件に「俺夫婦を立会人として」だと。
A亭主も了解すんな。まったく知らない人というわけじゃなかったが。
「中立な方に同席してもらった方が・・」ってね、俺たちは思い切りA子さん寄りなんだがな。

妻と「どんなに不快な展開になっても介入しない」と堅く申し合わせて了承。
「妻よ、きみはA子さんを力づけることに専念しなさい」という感じか。
よけいな責任を負いたくないし恨みを買ってもこまるという保身第一だったけどね。
妻もA夫婦のことで自分たちの仲までおかしくなるわけにはいかないと思ったせいか
結果、他人の不幸で俺たちの結束は増した。嫌な夫婦だが。

話し合いはA亭主が自分の申し出を淡々と話し、A子さんが了承の印にうなずくという展開になった。
わかりやすいのはいいが、A亭主、とことん冷たい事務的な態度で俺は大いにむかついた。
我慢して、決まった条件を必死にノートに筆記していく。録音も忘れない。
A子さんは「慰謝料なしでも」とこの期に及んでいってたが、それだと気が悪いA亭主が押し切った。
A亭主に誓約書を書かせ、慰謝料支払い後に当方で責任もって離婚届を提出することにした。
法的効力があるのかないのか疑問な誓約書だし、いろいろ穴だらけで今となっては怖い話ではある。
220 名無しさん@HOME 2010/04/11(日) 18:20:11 0
話し合いの途中で、最後まで綺麗に別れようと努力して毅然としていたA子さんの気持ちが崩れてしまった。
子供みたいにわんわん泣いていた。
A亭主との楽しかった思い出が浮かんできて、それがなくなってしまうと思うと悲しくて我慢できなかったそうだ。
金払う話だけじゃなくて、せめておわびなり優しい言葉なり聞きたかったろうに。
ああいう泣き声は聞かずにすむ人生がいいと思うよ。
最後は妻がA亭主を追い出すような形で話し合いは終わった。

A夫婦邸は賃貸だったし、A亭主はそのまま住めばといっていたが、A子さんは引越しを急いだ。
そりゃそんなとこで1人で暮らしたくはなかろう。
この頃のA子さんは突然泣き出したり急に顔をおおってしゃがみこんでしまったり、感情を制御できない様子で
妻がカウンセリングに引っ張っていった。
料金の高さに呆れて「慰謝料に上乗せしてやればよかった」と怒っていたが後の祭り。
慰謝料そのものはA亭主と間女からのぶんあわせて、相場よりもはるかに高額だったんだがね。

これではすぐに働けなさそうだし、貯金もみるみる減る。
慰謝料の支払い期限はもう少し先。
A子さんに頼りになりそうな親族がいない。
妻が俺のとこに神妙な顔でやってくるのを「はいはい、みなまでいうな。お金貸してあげて。返すのは
慰謝料貰ったあとでいいし、踏み倒されても俺もお前もすぐには死なんわ」。
若かったからできたことだろうし、ここまでかかわったのなら中途半端に手を引けなかった。

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