数か月経っても私はあの忌わしい出来事を忘れることが出来ない。
帰ってきた直後は常に誰かに見られている気がした。それに少女の声、幻聴だと分かっているが助けを求める声が聞こえる。
今は大分よくなったけど油断すれば夢を見る。『助けられなかった』
でも私は私にできることをちゃんとした。
(本当ニソウナノ?)
そう、助けられる人は全員助けたあれ以上何ができたの
(デモ、助ケタノハ私ジャナイ。私ハ手伝ッタダケ)
それが何?私も頑張った。それでいいじゃない。
(頑張ッタ?笑ワセナイデ!女ノ子一人助ケラレナカッタジャナイ)
で、でも助けようがなかったじゃない!どうすればよかったのよ!
(推理ヲワザト間違エルコトモ出来タ。アノ村ニ残ッテアノ子ノソバニイルコトモ出来タ)
それじゃあ私も死んじゃうじゃない。
(ソウダソレダ、結局私ハ死ヌノガ怖カッタダケナンダ。イイ人ブッテ正直ニナレ自分ガ一番カワイインダロウ)
そう、私は死ぬのが怖かった。だからあの子のそばにいてあの子を支えることが出来なかった。
だけど私は生きていく。あの子の分までとは言わないけど生き延びた私はちゃんと生きないといけない。
(ソレハ自分デ死ナナイ口実カ?)
そうかもしれない・・・
それでもいい。前を向こう。美味しい物をたくさん食べていっぱい眠って前に進もう。
いくら絶望に叩きのめされても何回あの子と同じ境遇の子を救えなくても何回も立ち上がって
(後悔シナイカ?)
しない!前を向こう!次の恐怖、冒涜的な出来事はすぐそこにある。
おまけ
「お父さん、お母さんなんで死んじゃったの?」
少女は独り言のようにつぶやいた。何もない空間に少女の言葉だけが響く。
どこまでも続く暗い空間これは少女だけが入れる少女の創り出した空間。
そのはずだったこいつが表れるまで・・・
「うぷぷぷ、いい感じに絶望しているね〜」
いつの間にかいたのかクマのヌイグルミがそこにいた。
「誰?あなた?」
「僕?まあそれはおいといてさ、君さ両親を蘇らせたくない?」
「できる・・・の?」
「うぷぷぷ、どうかな?君次第だよ。どう?手伝ってあげようか?」
不敵な笑みを浮かべ一歩一歩近づいてくる白と黒のヌイグルミ。
少女の答えは決まっていた。
(うぷぷ、まあもっと絶望してもらうけどね。うぷぷぷ〜)
小林佑奈:「っていう小説を思いついたので書いたんですがどうですか?」
担当さん:「うーん、まだ数行しか書いてないからどうとも言えないかな。有りか無しか言われたら無しかな」
小林佑奈:「え〜ダメなんですか?」
担当さん:「まあ、もう少し書いてみてよそれから決めるからさ」
小林佑奈:「はい、がんばります」
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