リリウムの神経に絡みついた繊維機械はさらに互いに絡み合い一つになる。
 機械は次の工程に移る。今度は同じケーブル30本ほどがリリウムの銀髪に針を埋める。
 (イタイ!アタマがぁ)
 頭の中で絶叫するも喉は全く動かない。脳内にうごめく繊維は脳のあまり使われていない部分を調べ更に中枢まで食い込む。
 とどめに首筋に繊維を投与し脳と体を繋ぎこれで彼女は自分の体の所有権を失う。
(王・・・大人)
 自分の所持者の事を思う彼女に浸る時間を与えない機械はリリウムの発達途上の胸の谷間に青い宝石のようなデバイスを押しつける。
 ブ
(あ・・・)
 デバイスは先ほどの繊維と同じ材質の極細チューブを無数に心臓に達する。
 痛みで気絶寸前のリリウムを電気信号がたたき起こす。
 更にチューブは心臓を包み込むようにしてペースメーカーの機能を発揮する。
 本来体から生成されない物質を取り込め心臓停止の際に自動で延命する。
 リリウムの体は着実に戦う為の本当の意味での道具にされていく。

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