目を覚まし白い明かりがBFFの女帝メアリーを照らしていた。彼女のいる部屋は大量の機材とコードと薬品の入ったチューブ、もちろん部屋の真ん中に居る彼女に接続されている。「やれやれようやく起きたか」突如初老の老人の声がした。彼女を女帝に祭り上げた男王小龍だった。 メアリーが何か言おうとするが全く口が回らないずうなり声だけ響く。 「無駄だ、薬を投与しているからな」 メアリーの後頭部に半円型のデバイスが頭を掴むように装着されていた。王は本当はその前に起きてほしかったと言う。「今生の別れを言いに来た」 そして、メアリーと王との権力闘争と女帝を失いその末のBFFの終わりと残党の壊滅を話した。 「だが私はあきらめないそれにお前にはまだ価値がある」 メアリーが首をかしげる。邪魔でしかない自分を生かしていて何の価値がある? それを読んだのか王が試験管を取り出す。 「あの姉弟の遺伝子を組み合わせたものだ、遺伝的にAMS適性は伝えられるお前も例外ではないだろう?」 そこで理解したメアリーがうめく。 「お前の一生を形有るものにしてやるそれが情けだ」 王がそう言うと部屋から出ていき変わって白衣姿の研究者達が入る。

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