児童期摂食障害の治療
1.導入期:心理教育的アプローチ
- 原則として個室から開始され、自由度は個室内安静から始まる。
- 自由度の基準は�仝勅柴皸太鏑�一般病室・病棟内�Ｉ賊‘皚こ綾亅コ闇顱，慮淬奮�。第1段階の標準体重の70%までは原則として外出外泊は禁止とする
- 当初の1日の摂取カロリーは800kcal〜1000calから始める。
- 一週間同じカロリーで様子をみる。
- 全量摂取ができたら毎週150〜200kcalずつ増量しうる。一週間ほとんど摂取できない子どもには生命の危機について説明し経鼻栄養またはIVHを行う。
- 半分以上食べることができたが体重が減った症例には、もう一週間経過を観察するがそれでも体重が減少する場合には上記のように経鼻栄養またはIVHの以降を説明する。
2.行動拡大期:発達促進的アプローチ
- 標準体重の70%に達した患者は第二段階に進む。患児の自由度も増していくが葛藤もそれだけ大きくなる。
- 1日の摂取カロリー2000kcalを目標にして毎日三食を全量摂取できた場合には次の週は150〜200kcalずつ増量していいく。
- IVHは最低限の栄養を補給する補助手段と考え、後は自力で食事摂取することとなる。
3.維持期：認知行動療法的アプローチ
病院食全量摂取(2000kcal)を目標とする。目標体重は標準体重の-10%とする目標体重が二週間維持でき、外出や外泊でも問題がなければ退院とする。
【総合病院精神医療における児童・思春期患者への関与 専門医療の提供と連携】 児童期の摂食障害患者におけるチームアプローチ
Author：傳田健三(北海道大学 大学院医学研究科精神医学分野)
Source：総合病院精神医学(0915-5872)20巻1号 Page19-25(2008.01)
2008年04月21日(月) 07:18:29 Modified by eu5yiwdr