紀人・人物
「カーズガン」は全世界英雄協会における、英雄の召喚原則の例外に位置する存在である。
「英雄」という、「歴史上の本人」(のイメージ)との齟齬が目立つとマズいこともあり、
一挙手一投足に政治的、ときには宗教的な「文脈」が発生しかねない存在を召喚するのが「協会」だが、
カーズガンは「草の民を代表する英雄」「大神院も認める正統なる紀人」と「避ける理由」が大きい存在である。
が、「カーズガン」は召喚された。
「カーズガン」は前身となる現協会の前身であるヅアート英雄協会?時代からの古株で、
あの頃はそのへんの方針がはっきり決まっていなかった為とも言われている。
対・地獄戦のスペシャリストにして最終兵器である彼にいま抜けられると協会がエラいことになる為か「あちら側」に送り返される事もない。
「英雄」という、「歴史上の本人」(のイメージ)との齟齬が目立つとマズいこともあり、
一挙手一投足に政治的、ときには宗教的な「文脈」が発生しかねない存在を召喚するのが「協会」だが、
カーズガンは「草の民を代表する英雄」「大神院も認める正統なる紀人」と「避ける理由」が大きい存在である。
が、「カーズガン」は召喚された。
「カーズガン」は前身となる現協会の前身であるヅアート英雄協会?時代からの古株で、
あの頃はそのへんの方針がはっきり決まっていなかった為とも言われている。
対・地獄戦のスペシャリストにして最終兵器である彼にいま抜けられると協会がエラいことになる為か「あちら側」に送り返される事もない。
カーズガンが産まれた時、彼の部族ではでかい獲物が獲れた。
そこで獲物を煮るために大鍋を煮ていたのをカーズガンの父親が見て、『カーズガン』にしようと言い出したのだ。
『カーズガン』は草の民の言葉で「煮立った大鍋」を意味するものである。
そこで獲物を煮るために大鍋を煮ていたのをカーズガンの父親が見て、『カーズガン』にしようと言い出したのだ。
『カーズガン』は草の民の言葉で「煮立った大鍋」を意味するものである。
北のベートアリ地方風に間名を交えて表記すると、
「カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・オルマズ」(オルマズ族のシルアシュ家のカーズガン)
または「カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラ」となる。
ただし当のカーズガンはこの名で呼ばれるのを嫌っていたようで、
バキスタ卿からの使者が彼を、カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラと読んだ際に、
「私の名は産まれた時よりカーズガンで、今もカーズガンである。未来においてもカーズガンだろう。だから私にはそれ以外の名前はなく、断じてそのような名前ではない」
と答え、名前の呼び方を訂正させている。
このエピソードは、後にラダムストンによって戯曲「カーズガン」の終章「カーズガンの死」において使われている。
「カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・オルマズ」(オルマズ族のシルアシュ家のカーズガン)
または「カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラ」となる。
ただし当のカーズガンはこの名で呼ばれるのを嫌っていたようで、
バキスタ卿からの使者が彼を、カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラと読んだ際に、
「私の名は産まれた時よりカーズガンで、今もカーズガンである。未来においてもカーズガンだろう。だから私にはそれ以外の名前はなく、断じてそのような名前ではない」
と答え、名前の呼び方を訂正させている。
このエピソードは、後にラダムストンによって戯曲「カーズガン」の終章「カーズガンの死」において使われている。
「カーズガンの子ら」
カーズガンの死後、彼の意思を次いだ部下達が「カーズガンの子ら」という軍事結社を設立。
ハルバンデフの最後の戦いとなるトルハンの戦いではハルバンデフ軍を敗北せしめた。
その後は新秩序による草の民統一を目指すが、結局西方諸国の策謀により滅んだ。
カーズガンの死後、彼の意思を次いだ部下達が「カーズガンの子ら」という軍事結社を設立。
ハルバンデフの最後の戦いとなるトルハンの戦いではハルバンデフ軍を敗北せしめた。
その後は新秩序による草の民統一を目指すが、結局西方諸国の策謀により滅んだ。
その人生において幾度もハルバンデフと戦い敗れたことから口さがない人々からは「ハルバンデフのかませ犬」、そうでなくとも「ハルバンデフのライバル」としての側面だけが強調されがちであるが、彼は外敵の侵略から幾度も草の民を救った英雄である。
トゥルサ侵攻の折にはゲリラ戦でこれを挫き、皇帝パトゥーサの遠征の際には難民を指揮して補給線を襲いこれを大敗させる要因を作った。また、アルプデギンの治世の失敗の後に、この混乱をついて草の民が西方諸国や北方帝国からの侵略を受けなかったのは地政学的な問題の他にかれの思想を受け継ぐ「カーズガンの子ら」がいたためである。
ハルバンデフとの戦いに敗れ逃亡中でありながらも外敵との戦場に赴きこれを退け、死して尚草の民を護った彼はまさに救国の英雄と言えるだろう。
トゥルサ侵攻の折にはゲリラ戦でこれを挫き、皇帝パトゥーサの遠征の際には難民を指揮して補給線を襲いこれを大敗させる要因を作った。また、アルプデギンの治世の失敗の後に、この混乱をついて草の民が西方諸国や北方帝国からの侵略を受けなかったのは地政学的な問題の他にかれの思想を受け継ぐ「カーズガンの子ら」がいたためである。
ハルバンデフとの戦いに敗れ逃亡中でありながらも外敵との戦場に赴きこれを退け、死して尚草の民を護った彼はまさに救国の英雄と言えるだろう。
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