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紀人人物

概要

草の民の英雄であり、新しい神の一人。

人であった頃は、西方からの文化が多く入る地域の部族であったオルマズ族の人間でありながら、西方の文化・風習や、それを何の疑いもなく取り入れようとする動きを極力嫌っていたらしい。

奥さんを大事にしていたそうな。
7大理事の一人
ハルバンデフとの因縁が深く何度も彼と争ったが、その全てに敗北した。
十年の幽閉期間の後は、ハルバンデフの長男の反乱に軍師として参加した。
ハルバンデフと争い続けた彼は、最後は一騎打ちに敗れて死亡した。

死後神へと昇じた後は第一次地獄解放事件の際に単身地獄の底へと赴き、彼の働きで門は無事に閉じられたと言われる。

紀人カーズガン

人であった頃の英雄カーズガンはハルバンデフにあと一歩のところで及ばなかった。
しかし、最も新しき神の一柱となった後のカーズガンは邪神ハルバンデフに完勝する。
これはハルバンデフがかつての経験からカーズガンを侮っていたせいでもあるが、
カーズガンの紀人としての力、そして所持する魔剣がハルバンデフはじめ地獄の軍勢に対して
圧倒的に相性が良かったからである。
邪神となったハルバンデフは事実上もはやどうやってもカーズガンに勝つことはできない。
それほどの相性優位差がついてしまっている。

カーズガンの召喚について

「カーズガン」は全世界英雄協会における、英雄の召喚原則の例外に位置する存在である。
「英雄」という、「歴史上の本人」(のイメージ)との齟齬が目立つとマズいこともあり、
一挙手一投足に政治的、ときには宗教的な「文脈」が発生しかねない存在を召喚するのが「協会」だが、
カーズガンは「草の民を代表する英雄」「大神院も認める正統なる紀人」と「避ける理由」が大きい存在である。

が、「カーズガン」は召喚された。

「カーズガン」は前身となる現協会の前身であるヅアート英雄協会?時代からの古株で、
あの頃はそのへんの方針がはっきり決まっていなかった為とも言われている。
対・地獄戦のスペシャリストにして最終兵器である彼にいま抜けられると協会がエラいことになる為か「あちら側」に送り返される事もない。

エピソード

誕生

魔路神群の風の神には、8柱の子供が居た。方角風の四王子と季節風の四王女である。
風の神が王位を退いた時、南風の王子は王位を継ぐ為に人間に受肉した。
風の王ハルバンデフの誕生である。

大地は風による人間の支配を憎悪し、ハルバンデフに対抗する人間を作り出した。
其れが草原の英雄カーズガンである。

名前の由来

カーズガンが産まれた時、彼の部族ではでかい獲物が獲れた。
そこで獲物を煮るために大鍋を煮ていたのをカーズガンの父親が見て、『カーズガン』にしようと言い出したのだ。
『カーズガン』は草の民の言葉で「煮立った大鍋」を意味するものである。

フルネーム

北のベートアリ地方風に間名を交えて表記すると、
「カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・オルマズ」(オルマズ族のシルアシュ家のカーズガン)
または「カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラ」となる。
ただし当のカーズガンはこの名で呼ばれるのを嫌っていたようで、
バキスタ卿からの使者が彼を、カーズガン・バン・シルアシュ・ファザ・カフラと読んだ際に、
「私の名は産まれた時よりカーズガンで、今もカーズガンである。未来においてもカーズガンだろう。だから私にはそれ以外の名前はなく、断じてそのような名前ではない」
と答え、名前の呼び方を訂正させている。

このエピソードは、後にラダムストンによって戯曲「カーズガン」の終章「カーズガンの死」において使われている。

第一次地獄解放の鎮圧

最初の地獄解放。

地獄と通ずる『扉』が開き、夥しい災厄と異獣が地上に溢れた事件。その一度目。史上最大の世界的惨事。ハルバンデフの復活を目論む残党が蘇生の儀式に失敗したのだとも、呪祖レストロオセの企てた数千年に渡る計画だったのだとも言われる。紀人カーズガンによって鎮圧された。

地獄の門を塞ぐため、カーズガンは奈落を下る。
その最深部で彼が出会ったのは、邪神となったハルバンデフだった。

ハルバンデフとの共闘

その人生においてハルバンデフと常に対立し続けたカーズガンであるが、一度だけハルバンデフとの共闘を行ったことがある。
それは皇帝パトゥーサの遠征の際に、ハルバンデフの焦土作戦により集落を焼きだされた難民達を助けるために北方帝国の補給部隊に対してゲリラ戦を展開してその糧食を奪わせたことである。
このことにより北方帝国軍は破竹の勢いの進軍を止めることになり、結果士気に影響が出てハルバンデフに敗北する。
カーズガンにとっては望まぬことであり、また自覚していないことであったが、対立していた二人が手に手を取った瞬間であった。

カーズガンの子ら

「カーズガンの子ら」
カーズガンの死後、彼の意思を次いだ部下達が「カーズガンの子ら」という軍事結社を設立。
ハルバンデフの最後の戦いとなるトルハンの戦いではハルバンデフ軍を敗北せしめた。
その後は新秩序による草の民統一を目指すが、結局西方諸国の策謀により滅んだ。

救国の英雄

その人生において幾度もハルバンデフと戦い敗れたことから口さがない人々からは「ハルバンデフのかませ犬」、そうでなくとも「ハルバンデフのライバル」としての側面だけが強調されがちであるが、彼は外敵の侵略から幾度も草の民を救った英雄である。
トゥルサ侵攻の折にはゲリラ戦でこれを挫き、皇帝パトゥーサの遠征の際には難民を指揮して補給線を襲いこれを大敗させる要因を作った。また、アルプデギンの治世の失敗の後に、この混乱をついて草の民西方諸国北方帝国からの侵略を受けなかったのは地政学的な問題の他にかれの思想を受け継ぐ「カーズガンの子ら」がいたためである。
ハルバンデフとの戦いに敗れ逃亡中でありながらも外敵との戦場に赴きこれを退け、死して尚草の民を護った彼はまさに救国の英雄と言えるだろう。

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