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戦争

概要

リクシャマー帝国の構成国家であるバロッサにおいて起きた王位継承権争いに端を発した戦争。戦場はあくまでバロッサ国内にとどまったが、単なる内乱ではなく、リクシャマー帝国ロズゴール王国の代理戦争として諸国の軍隊が入り混じって争った。
戦争の結果、バロッサ全土が焦土と化し、またバロッサからカリデ王国ロクシア王国が分離独立して誕生することになった。

戦争への経緯

開戦前夜、バロッサ王家において生まれた双子の兄弟のどちらを次期国王とするか決めないうちに国王が事故で逝去してしまった。王家は国が二つに分かれるのを避けるため、有力貴族であるガミノ家に裁定を委ねた。しかし、当時のガミノ家当主はフォング・ヴュ・ガミノはリクシャマー帝国からの独立とゼダ家排斥を唱えており、どちらの王子が選ばれたとしてもリクシャマー帝国とゼダ家にとって不利益な話であった。
そこでリクシャマー帝国は事態の沈静化と国王選定後に自分達の影響力を残すためにリクシャマー公国国教の司教であり、ゼダ家の縁戚であるデニス・ディ・ヴォルゴ?を視察官として数千の護衛兵と共に派遣するが、これを嫌ったガミノ家派の市民軍は国境を封鎖してこれを締め出してしまう。
リクシャマー帝国政府はこれをガミノ家の謀反として、ゼダ家を中心とした制圧軍を送り、国境を封鎖した市民軍を打ち破って王都を占拠する。王都占拠後は、バロッサ全土の貴族を集め、制圧軍立会いの下多数決により一人の王子を王として選出する。
しかし、ガミノ家はこれを不服として、もう一人の王子を連れ、一族ごとロズゴール王国へ出奔する。ガミノ家当主デニスは出奔後、これをリクシャマー帝国による暴挙として、ロズゴール王国に亡命政府を樹立する。ロズゴール王国を含む各国はこの亡命政府を承認し、バロッサ解放を旗印としてバロッサに出兵する。後世の歴史のおいてはこれら各国の軍隊を、便宜上枢軸軍と呼ぶ。

戦争の流れ

リクシャマー帝国は王都占拠後、主力であるゼダ家が軍隊を引き上げてしまったこともあり、開戦当初、枢軸軍に対してバロッサ国境付近まで押しやられる程に劣勢であった。しかし、援軍を渋っていたウィリア騎士団領ステアトを説得し連合軍を結成すると、枢軸軍の足並みが揃っていなかった事も手伝い、一気に形勢を逆転して枢軸軍バロッサ国外へと追い払った。
しかし、連合軍は枢軸軍に協力した貴族に対し国政からの排斥、領土没収等の厳しい処置を行った。そのため、枢軸軍に協力しなかった貴族・市民達からも連合軍に対する不満をつのらせてしまう。結果、大規模な連合軍の排斥運動が発生した(五月事件)。
ロズゴール王国を中心とした各国は、この動きを見て再度「バロッサ解放」を旗印にした枢軸軍を結成し、バロッサに再侵攻する。
今度の枢軸軍は兵力的にも連合軍を圧倒しており、また軍隊の指揮系統も十分に揃っていたため、各地で連合軍を打ち破り、侵攻より2ヶ月で王都周辺を占領する。
しかし、王都より追い出された連合軍の抵抗も激しく、枢軸軍はそれ以上の侵攻を行うことができなかった。
戦況は一進一退、膠着状態に陥ったが、ゼダ家の「単眼神の群(サイクロプス・クラウド)」を中核とした援軍がこの戦争に本格介入したことにより連合軍が優位に立ち、十二月、王都内の親リクシャマー帝国派の貴族・市民達が王宮を制圧した動きにあわせて一気に王都を占拠し、各地で枢軸軍を打ち破り王都周辺を勢力下に置いた。
蛮族制圧等の自身の国内問題を抱えていた各国は、これ以上の事態の泥沼化による第一次継承戦争時のような混乱と戦争費用の膨大化を嫌い、自国内のゼダ家縁戚を通じてリクシャマー帝国と停戦、リクシャマー帝国によって立てられた王家を認め、ここに第二次継承戦争は終結した。

戦後

しかし、第二次継承戦争に勝利したとは言え、リクシャマー帝国にとってはこの戦争はいい結果には終わらなかった。
亡命政府を樹立していたガミノ家は、戦争終期に大穀倉地帯であるカリデ地方入りを果たし、この地域の諸侯に根回しを行って、戦争末期にカリデ王国の独立を宣言してしまう。当然ながら、リクシャマー帝国はこれを認めず、この王国を叛徒として制圧軍を送るが、いまだ戦争が終わらず、枢軸軍が各地に残る状態で王都地域守備の兵力を大きくこれに割くことは出来ず、初動が送れたことも手伝い、カリデ王国ロズゴール王国の連合軍に敗れてしまう。
その後もカリデ王国北東部のロクシア地域の救援の為に軍隊を送るが、大敗。ロクシア地域の諸侯・市民は自分達の防衛のため、ロズゴール王国に下り、独立政府を樹立する。
戦争費用が既に膨大なものとなり、国費を圧迫している状態のリクシャマー帝国としてはこれ以上の戦闘を行って事態が泥沼化するより、現状の維持を選択せざるを得なかったため、両国の独立を承認し停戦条約を結ぶ。このことによりバロッサ、しいてはリクシャマー帝国は、カリデという大穀倉地域と、ロクシアという海洋貿易拠点を失うことになった。

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