• 帝紀八〇七年、グラスウェルズ王国が、宣戦布告のないままアヴェルシア王国に電撃的な侵攻を行った。圧倒的な兵力差と用兵の迅速さにより、アヴェルシア軍とお抱えの傭兵隊“黄金の狼”は壊滅。時のケネス王は王妹ティナ王女の嫁ぎ先であり友好国であるレイウォール王国に援軍を要請するも、王都フェリストルの陥落に間に合わず、ケネス王の死をもって王家は滅亡したとされる。
  • しかし、王都を占領したグラスウェルズ軍は補給線途絶による孤立と、遅れて来たレイウォールの援軍によって敗走。国王の死と王妃マリアの行方不明を受け、レイウォール国王オーギュストはアヴェルシアの長老会議にレイウォールの属領となる事を進言。調停役としてメルトランド女王カーサ(スリスの母)が立会いのもと、フェリストル城にて調印が行われ、アヴェルシア王国は消滅した。
  • 後に、この戦いの発端はアヴェルシアとの国境に領地を持つグラスウェルズの貴族、エーデン伯ヘルムートが神託戦争で功を立てられなかったことに焦り独断で進行した事が原因、とグラスウェルズより正式な発表があった(神託戦争の主戦は海戦で、騎馬隊を有するエーデン伯は戦場に出ることすらかなわなかったという)。この発表によりエーデン伯はレイウォール王国への他額の賠償金支払いと、紋章剥奪の上蟄居処分を課せられる。…これが原因でヘルムートは恨みを募らせ、バルムンクのひとりファラフナーズの誘いに乗ることとなる。(ノベル1巻『ルーズ・ソードマスター』参照)
  • また、グラスウェルズ国内には神託戦争に続いてアヴェルシアでも調停を務めたメルトランドに対し、『いずれは勝てた戦に横槍を入れた』と感じるものもおり、後のメルトランド戦役の後押しをしたという説もある。
  • そう考えると、この事件はすべての発端なんですね。




人名辞典に戻る
地名辞典に戻る
人名・地名以外の辞典に戻る

メンバーのみ編集できます

メンバー募集!