当wikiは、高橋維新がこれまでに書いた/描いたものを格納する場です。

 2017年6月24日放映のめちゃイケを見た。

 今回は、ドッキリ企画である。
 番組では、ターゲットとなる4組の父娘に集まってもらう。娘が偽の打ち合わせで、偽のチャラいイケメンディレクターからアプローチをかけられ、連絡先(LINE)を聞かれる。これに対する娘の対応を父と一緒に見守るという企画である。

 というのは建前で、実際には娘と偽Dとのやりとりは全て台本に乗っ取ったものであり、ドッキリにかけられているのは父親の方だったというネタばらしが最後にあった。

 その後は、娘が父に対する手紙を読むというお涙頂戴の感動路線でシメていた。いつも言っていることだが、めちゃイケに感動は混ぜてほしくない。しかも「娘が手紙を読んで父に対する感謝の言葉を述べる」なんていうレベルの感動は凡百のバラエティに溢れている。めちゃイケでやっていいことではない。

 前半の父親のリアクションの方は、まあ予想できる範囲だったのでそこまで意外性もなかった。
 この手の色恋ドッキリなら黎明期のロンドンハーツのようにもっとしつこくやるべきだろう。番組ではLINEでデートを申し込んだ偽Dとターゲットの娘とのやりとりが流れていたが、その後のデートにまでカメラを入れてリアクションを見た方が、おもしろいものがもっとたくさん出てくるはずである。なのに見せてもらえる部分は偽の打ち合わせの模様とその後のLINEのやりとりだけで終わってしまうため、肩透かし感が半端ないのである。
 それとターゲットが女性なので、グイグイいく偽Dを見ていると筆者は少し性犯罪に発展しそうな危うさを感じてハラハラしてしまう(ここは好みの問題もあると思うので、一概には言えない)。ただ、ターゲットはロンハーのように男でいった方が安心して見ていられるのは確かだと思う。

 とはいえ、最後の最後にこれらのリアクションは全部台本通りのものだったということが明らかになるので、結局何を見せられていたんだ感が強い。ロンハーのようなしつこさ・ゲスさへの徹底もなく、最後の最後には感動を混ぜてお茶を濁すので全てが中途半端である。

 ダメだね。

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