保管庫内検索
作品メニュー
作者別

スレ別

画像保管庫

キャラ別

編集練習用ページ

まだ必要なものあったら編集頼む
最近更新したページ
最新コメント
キャラ別 by 名無し(ID:5Lz/iDFVzA)
キャラ別 by 名無し(ID:cOMWEX4wOg)
キャラ別 by 物好きな狩人
キャラ別 by  
降りてこないリオレイア後編 by 名無し(ID:UKypyuipiw)
25-692 by 名無し(ID:PnVrvhiVSQ)
一角獣 by ケモナーかもしれない
誇り高き雌火竜 三 by ルフスキー
暴君と暴姫 by 名無し(ID:vg8DvEc9mg)
タグ
Wiki内検索
カテゴリー

避1-478

『少しの間、遠くへ山菜を採りに行ってまいります』

そう言った巫女殿は、神社の前に私を置いていってしまった。モンスターに襲われては危険なので付き添おうとしたのだが

『あなたさまは ここでお待ちください、嵐龍さまは嵐を伴ってしまうがゆえ、崖の付近にある山菜を採るのは
 モンスターに襲われるより危険なのです。あなたさまに償いをできないまま落下死するのは、私とてイヤですから』

と、私によって引き起こされた雨にずぶ濡れになりながら、巫女殿は笑顔で言っていた。
全く持ってその通りだった。私のような生ける災害が、ただでさえ危険な採集という作業に同行するなど持っての他だ。

「また、この嵐・・・この能力のせいで独りぼっちか・・・」

ほんの一時というものの、この孤独は苦痛以外の何物でもない。
独りが常だった以前ならばどうという事はなかった。しかし他といる喜びを知った私にとって、
それは耐え難いものだった。

神社の中の同種の気配に導かれ、出逢ったアマツマガツチである私と巫女殿。
懸命に私に付き添ってくれる彼女に、私は徐々に惹かれていった。

「おかしなものだ。私が愛すのは、狂人かつ強靭な力を持つ者だけだったハズなのだが・・・」

強き者に惹かれるのは、モンスターの本能だ。しかし私は、決して強いとは言えない巫女殿を愛し始めている。
地上に来た理由・・・神社の中の同種の謎など、どうでもいいと思えるほどに。

だが、やはり謎が解けないというのはスッキリしない。神社にしても、巫女殿にしてもだ。
神社の気配。以前も言ったが、とても龍一頭が入れる大きさではない。なのに、何かがある、何かがいる気がしてならない。
気の迷いか、懐かしいとも感じる・・・。
この目で確かめることは容易だ。だが勝手なことをして巫女殿に嫌われるようなことがあっては どうしようもない。
そう、巫女殿。彼女は一体何者なのだろうか。強くはないとは言ったものの、それは普段のおっとりとした彼女の姿を見ての話。
いざ危機が迫ったとき、人間としての彼女の運動能力は尋常ではない。
不意にジャギィが飛び掛った時の、巫女殿の装束に汚れひとつつけずに攻撃をかわす姿はさながら天使のように美しく、
それでいて無駄のない完璧な動きだった。ハンターでもない人間が、ここまでの反射神経を持ち合わせている訳がない。
彼女には、何か秘密がある・・・―――

『こいつが、アマツマガツチか』

突然、私の耳に届いた何者かの声。俯けていた顔を上げると、私は自身の血の気が引いていくのを感じた。
四人の人間。各それぞれ異なる武器を持っている。彼らが何者なのか、その答えを導き出すのに一瞬の時間も要さなかった。

最も恐れていたことを忘却していた自分に、私は激しく憎悪の念を抱いた。モンスターを死に陥れる殺し屋・・・
モンスターハンターの存在を。

「クっ、・・・なんという事だ、不覚だった」

いつまでも自己嫌悪している場合ではない。私はそう自分に言い聞かせ、既に戦闘体制に入っているハンターたちに背を向け、
雷雲に覆われている空へ逃げようとした。


「尻尾の次に失うモノは、何だ?」

何処からか、そんな声が聞こえた気がした。

嵐龍としてのプライドなど、とうに捨てた。トカゲの自切の様に尻尾を置いて逃げた者に、そんなプライドなどある筈がない。
ならば逃げるか、逃亡するか。その果てにあるモノは?また空の上か。
それからどうする。巫女殿に合わせる顔など私にあるのか。見限った巫女殿は、蔑んだ目で私を見詰めるに決まっている。
そんな事が、私に耐えられる訳がない。だったら、答えはもう分かっているだろう・・・――

私は覚悟を決め、恐怖を押し殺して、息を吸い込み それを一気に吐き出した。

「―――キャオオおォオぉォオッッ!!」

私の咆哮をきっかけに、前にも増してハンター達の構えに力が入った。私はそんな彼らに向けて、
堕落した龍生の中で もう使うことはないと思っていた水ブレスを、渾身の力を込めて吐いた。

『来るぞォッ!』

掛け声と共にひらりと避けるハンター達。そしてみるみる内に距離を縮められ、あっという間にハンターは私の下腹部へと
もぐりこんできた。あぁ、こんな事は想定範囲だ。今更驚きやしないさ。

「キョォオぁあァアアッッ!!」
『――クッ!!?』

二度目の咆哮。人間が大きな音に弱いのは百も承知だ。伊達に一度敗れた訳ではない。
私の咆哮で怯んでいるハンターに向かって私は先のない尻尾で叩き潰そうとした。

しかし、予想だにしていなかった痛みが私の腹部を走った。ひとりのハンターの剣によるものだった。
なぜだ、私の咆哮が効かない・・・違う、聞こえないのか。くそ、人間というのはどこまでもやっかいな術を身に付ける。

その後も延々とアマツマガツチである私とハンター達の戦闘は続いた。ハンター達はボロボロ。
しかし私は彼ら以上にダメージを受けていた。そう、私の劣勢だった。長年戦闘をしていなかった私の身体がなまったか。
体中を血まみれにしながら、私はある思考をしていた。

こ、ここは一時退いた方が賢明なのでは・・・、だが、それでは・・・・・・巫女殿が・・・

『なにボウっとしてんだよ!』

飛び掛ってきたハンターに新しい傷口を作られ、私は悲痛に顔を歪めた。尻尾で弾き飛ばしても、
ハンター達は津波のように次から次へと襲ってくる。

死ぬ・・・逃げたい、怖いよ・・・!

恐ろしかった。私に手招きする死神が。ハンター達が持っている血にまみれた剣は、死神の鎌のように思えた。


『ら、嵐龍さまっ』

死の淵に立たされたがゆえの幻聴か・・・巫女殿の、私を呼ぶ声が・・・

『おぉ、巫女様、ご無事でしたか。たった今、我々は危険要因を排除しているところでございます』

幻聴じゃない、厳格でもない。正真正銘、山菜が入った籠を片手に巫女殿がいる。ハンターと何やら話しているが、
私には会話の内容までは分からない。いや、そんな事はどうでもいい。み、巫女殿・・・!

「巫女殿ォっ!!」

歓喜のあまり、私は無我夢中で巫女殿の元へ飛んでいった。だがしかし、そんな私に気付いたハンターが私と巫女殿の間に
割って入ってきた。近づくことは許されなかった。

大丈夫だ、巫女殿がこやつらを何とか言いくるめ、きっと帰す。巫女殿は殺生を楽しむこんな輩より、私を選ぶに決まっている――

『・・・左様ですか、仕方がないですよね。いつか、このような日が来るのは分かっていましたから』

巫女殿はそう言うと、私とハンターに背を向け、ひとつの建物に歩み寄っていく。
雷雲の暗さとスコールに、巫女殿の表情を窺うことはできなかった。鳥居をくぐり、巫女殿は神社へ入っていった。

『巫女様、ご避難ください。その神社の中では危険ですぞ。――ったく、しょうがねぇ。お前ら何としてでも神社を死守しろ』

ハンター達は再度、臨戦態勢に入った。

私は、状況を理解できなかった。いや、理解したくなかったのかも知れぬ。心底溢れる絶望、
そして失望。結局 私は、孤独というサダメからは逃れられぬという事か。曇天しかない龍生に、希望を望んだ私が愚かだった。
私は、見捨てられたのだ・・・・・・・・・

「ウ・・・グゥぃうァアッッ!!」

何の叫びか何の咆哮か。泣き叫ぶと共に、黒に染まっていく私の身体。大切なモノを見失った私に残ったものは、
ただただ有り余った破壊衝動だけだった。
私はそんな衝動に身を任せ、私が一番に力を発揮できる上空へ飛ぶ。あれだけ嫌悪していた嵐だが、
今となってはその嫌悪も見当たらない。

地上から私を見上げるハンター達は、私が逃げたと思ったらしく、警戒はしているものの 武器をしまい始めた。
クハハ・・・誰が逃げるものか。貴様ら皆殺しだ。

「いずれここに濁流を起こし、貴様らの死体を流してやる。そして泥に埋まり、誰にも発見されず、
 誰にも関われない孤独を知れ。私と同じ孤独をな・・・」

口に全てを集中させ放った私の水ブレスは、雨を切り 空気を切り、そして地面を切った。
それはハンターのひとりに命中し、他のハンターはかろうじて回避したものの、重傷を負ったハンターは
苦痛の声をあげ、その場にうずくまったままだ。

私の憎悪はこんなものでは終わらぬ。二発、三発、四発五発と、私は容赦なく水ブレスを放つ。
倒れた仲間を庇いながら水ブレスを避けることは困難らしく、先程までのハンターの回避の軽やかさが
まるで感じられない。ハンター達に焦りの色が窺えた。

「次で終わりだ。もう貴様らが光を見ることはない・・・青空の光も、希望の光も」

限界を迎え、動けなくなったハンター達に最後のブレスを放とうとしたその時だった。

猛烈な頭痛が私を襲った。ガクッと、私の高度が落ちていく。
自分でも気付かぬ内に、私も限界を迎えていたらしい。スコールでグチャグチャに濡れた、
もはや沼に近い地面に、私は倒れこんだ。そんな・・・馬鹿な・・・

『は、はは・・・俺たちの勝ちみたいだな、尾無しの嵐龍さんよ。俺たちも身体中イカれちまってるが、
 アンタみたいに完全にスタミナ切れってワケじゃねぇからよ。悪いが、トドメを刺させてもらうぜ』

ヒレひとつ動かせぬ私に、武器を構えて迫り来るハンター。意識朦朧としている私は、半目でその様子をとらえていた。

あぁ・・・私もここまでか。何もかも中途半端だったな、私は。尾を着られ、誰もいない空に逃げ、怯え、
同種の気配に誘われ地上に降り、巫女殿という愛しい存在に出逢い・・・ん、ようやく分かったぞ。
そうか、私は・・・・・・

「暗雲を打ち破ってくれる、光が欲しかったのか・・・」

ハンターの剣が、私に向かって振り落とされた・・・・・・・・・――



      • ・・・
      • ・・・・・・
      • ・・・・・・・・・そろそろ、黄泉の国が見えてもいいのではないか?未だに暗いぞ。
見慣れた雷雲に、豪雨。あの世というのは、こんなにも荒れきったものだったのか?
それにハンター・・・そして、巫女・・・殿・・・!?

『これ以上、嵐龍さまに手出しはさせません』

私は、視界に映った状況に呆気を取られた。巫女殿が・・・剣を握り締め、私の首を落とす筈だったハンターの一撃を、
刀身で防いでいたのだ。巫女殿の剣とハンターの剣が、ギチギチと音を立てて震えている。

『巫女様、我々が納得できる説明は出来ているのですかな。モンスターを庇うなど・・・それにその格好は・・・』

距離をとり、巫女殿から離れて睨みつけるハンター。
巫女殿から、懐かしいにおいがする。白く、眩しい巫女殿の装束。そうか・・・成る程。そういう事だったのか・・・

『ハンターを引退したあなたが、何故 武器、防具を所持している。この地方のギルドの禁止事項だ。
 反逆者として拘束されても文句は言えませんぞ』

巫女殿は、何も言わなかった。ただ 剣の取っ手を片手に、倒れている私の頭を優しく撫でてくれるばかりだった。
とても・・・温かい・・・

そして巫女殿は、ハンター達に向けて 無言のまま剣を突きつけた。

『何があなたを変えたのか知らないが・・・モンスターを庇うというのなら拘束する。気をつけろ、この方はかつて
 「血塗れの御子」と呼ばれるG級ハンターだった娘だ』

ひとりのハンターがそう叫ぶと、余裕が生まれたハンター達は液体を飲み干し、私との戦闘でできた傷を回復させた。
すると巫女殿も液体が入ったビンを取り出し、私の口を開けて 中にそれを注ぎ込んだ。みるみるうちに、
体の痛みが消えていく。これが、回復薬というモノか。

「、っ・・・了解した。私もそなたと共に―――」
『嵐龍さまが出るまでもございません。ここは、私ひとりにお任せください』

巫女殿が、私を制止するように 私の前に手をかざした。・・・クハハ、そうだったな。そなたの事は、誰よりも知っている。
このような輩相手に、巫女殿が他の手を借りるまでもない事は、実際に対峙した私が一番良く分かっているではないか。
ほら、次々とハンター達を軽い身のこなしでなぎ倒していく・・・・・・

『グッ・・・こ、こんなことをしてタダで済むとでもお思いか』
『急所はすべて外しました。ここは、天津禍津神の神聖なる領域です。立ち去りなさい』

巫女殿によって倒されたハンター達は、足に力を入れ、おもむろに立ち上がった。ハンター達が体中泥まみれなのに対し、
巫女殿の装束・・・もとい私が地上に降りたきっかけであるそれには、一切汚れはついておらず、
ただただ白く美しい光を ほのかに放つばかりだった。


『・・・回復薬も尽きた。仕方がない、ここは撤退することと致しましょう。モンスターが神聖か・・・どの口が言うのですか。
 もとを言えば、あなたもこちら側の人間だったでしょうに』

ハンター達は巫女殿に背を向け、ハンターのひとりが背中越しに言った。

『ギルドは、反逆者は徹底的に叩き潰します。まもなく、手練れのギルドナイトがここにやってきて、あなたを拘束しようと
 襲い掛かるでしょう。彼らを撃退しても、ギルドの刺客は次々と、波のようにやって来ます。モンスターを討伐しようと、
 ギルドがハンターを送り込むようにね・・・』

彼らは、自分のそれぞれの武器を拾い上げると、私達を尻目に去っていった。
そう、ハンターの脅威は去ったのだ。

私は再度、泥まみれの地面に倒れこんだ。これほどまでの安堵感に包まれようとは。
まだ生きているという実感。まだこの世にいるという実感。私は巫女殿に救われたのだ。

その時、私はすすり泣く様な声を聞いた。その先を見ると、巫女殿が両目から 嵐の中でも見て取れる大粒の涙を流していた。
座り込み、巫女殿はただひたすらに・・・

心配になった私は、蛇のように地面を這いずりながらゆっくりと巫女殿に近付く。
すると、巫女殿は突然 私に抱きついてきた。ギュッと強く抱きしめてくる。

『うっ・・・ら、嵐龍さま・・・私は、私はまた過ちを犯してしまいました。あの時・・・嵐龍さまと出逢ったあの時から、
 もう二度と剣は握らないと誓ったのに・・・』

しゃっくりを混じらせて、巫女殿は私に訴えかけてくる。

『嵐龍さまの尻尾で作ったこの衣装も・・・嵐龍さまの痛みを常にぇぐっ、忘れないために・・・、それなのに・・・
 ―――ぅムっ!?』

私は、泣きじゃくる彼女の唇に自分の口の先を押し付けて、押し倒す形で巫女殿を黙らせた。それ以上、何も言うな。

『ぅん!ふっ・・ふぁ、ふぁんひゅうはま・・・』

小さい巫女殿の口に、私は舌を半強引に押し込んだ。勿論舌がすべて入るはずもなく、
巫女殿の温もりを感じられるのは先っぽだけだったが、私にとってはそれだけで十分だった。
小さく可愛げに満ちた声で鳴く彼女。今は、そなたが愛しくてならない。

『ふっ、――ぷはっ!・・・ら、嵐龍さま・・・』

舌を離すと、仰向けになっている巫女殿の口と私の口の間に透明な糸が引いた。
少し苦しかったらしく、巫女殿は息を切らして喘いでいた。そんな彼女が更に愛しくなり、私の興奮は一層高まる。

『嵐龍さま・・・ま、まさかとは思いますが・・・私などを・・・――ふぁっ!』
「何も言うなと言っただろう」

私が巫女殿の口を塞いだそれ。私の下半身のスリットから露出している陰茎を巫女殿の口にあてがったのだ。


「言葉など要らぬ。そなたは、私の精一杯の恩返しを・・・愛を受け止めてくれればいいのだ」

囁くように巫女殿に言った。私は腰を使い、陰茎を巫女殿の口の中で、わずかながら動かし始める。
多少無理をしておくに押し込めば、巫女殿が苦しそうにグッと目を閉じる。しかし、尿道口に舌が当たる感触に
私は快感を覚え、止まらなかった。何しろ、私も初めての経験なのだ。

『ふァっ、ぁう・・・ひぁふ・・・ぁ!』

途切れ途切れに陰茎に架かる暖かい息が、またたまらない。ッ先端から根元まで私の陰茎は快感に埋め尽くされていた。

『クプっ、かは!はぁ・・・ぁあ・・・』

私は一度、陰茎を話した。当然だろう、ただ一方的に相手を苦しませるだけでは愛を確かめるも恩返しもない。
私がほしいのは、巫女殿の愛だ。

「私に尾を失わせた代償・・・とでも言っておくか?クハハ、冗談だ」

巫女殿には解らないであろう そんな言葉を発し、私は未だ降り続けている雨で泥沼と化した地に仰向けになった。
私の生殖器がベロンと出ているのがはっきり見えるだろう。

「来なさい」

私は巫女殿に向けて呟いた。巫女殿は少々困惑した表情で、恐る恐る私の下腹部に登ってきた。
私を見詰める巫女殿の うるうるとした目が光っていた。

『これを・・・舐めればいいのですか?これ、ちんちんかな・・・だ、だけど・・・』

巫女殿が戸惑っているのを感じる。私の陰茎が汚らしいとか、そんな思考ではない。むしろ逆で、
巫女殿は自分を汚れたものとして捉えているに違いない。過去の血に濡れた自分という汚点に。
何をバカな、そなた以上に純白で美しいものを私は見たことがない。

「そなたが来ぬなら、私からゆくぞ?」

私は巫女殿の前でピクンッといたずらに陰茎を動かす。私も我慢の限界だ。これ以上待てぬ。

『ひっ、・・・わ、分かりました・・・』

巫女殿が、我慢汁にとろとろになった私の陰茎の先端を、ゆっくりと口に運んだ。

不器用に、私の陰茎を握って舐め上げる巫女殿。我慢汁が次々と溢れ出て、私は何がなんだか分からなくなりそうな
快感の波に呑まれていた。

『ふむっ、ちゅ・・・しょっぱいです・・・』

我慢汁は当然巫女殿の口に入る。しかし巫女殿はこぼすことなく、私の愛を飲み込んでくれていた。


『ちんちん・・・どうすればいいのかな・・・よく分からないよ・・・』

そう言いつつ、巫女殿は私の陰茎を容赦なく責め立てる。裏筋を舐め、亀頭を舐め、根元を舐め・・・遂にその時は来た。

「くッ・・・み、巫女・・・殿ぉッッ!!」

ビュルッ、どくっ!と私の陰茎から精液が溢れてきた。噴水の如く飛び出した白濁液は、巫女殿の美しい髪、そして装束を
真っ白に染める。

『きゃあっ!』

唐突な出来事に驚いた巫女殿は、私の巨大な陰茎に抱きつく。

「――やっ、巫女殿ぉオッ・・・あんッ、きゃァんっ き、気持ちいいよォっ!!もっとチンポ抱き締めてぇエッッ!!」

威厳のない喘ぎ声をあげながら、本能的な行為か 陰茎が脈打つたびに幾度も腰を突き上げて射精を続ける私。
大量の精液が、雨に混じって大地に降り注いだ。

「はぁ・・・はァ・・・ぁア・・・」

全てを出し切った私は、全身の力が抜けていくのを感じた。巫女殿も、私の精液にまみれながら私の腹の上に倒れこむ。

『嵐龍さま・・・』
「巫女殿・・・愛しておるぞ・・・」

私は巫女殿の顔に口を近付け、自分の精液の味を感じながら優しく舐めた。巫女殿は少し顔を赤らめ、恥ずかしそうに微笑した。

『――あっ、嵐龍さま!あれを・・・』

ハッとした顔で巫女殿が指差した先に、私の信じられない世界が広がっていた。私の今までのもやが、文字通り晴れていくような
感覚にとらわれた。消えていく雷雲、止んでいく嵐。顔を出す、眩い光を放つ太陽。見事なグラデーションを描いている青空。
その中に、それはあった。

「・・・・・・・・・虹」

私はぽつりと呟いた。そう、虹。
虹水晶以上にきらびやかな、本物の虹を見詰めて私は人間のように涙を流すばかりだった。
何故に嵐が晴れたのかなど、どうでもいい。そんな分析などできぬ、こんな光景が目の前に広がっては・・・

「―――うっ」

強烈な眠気に襲われると同時に、目に映る虹がぼやける。私は踏ん張ったが、抗うことはできず 徐々に
視界が瞼の黒に奪われていく。

『嵐龍さま!!?』

巫女殿が、私を気にかけてくれる声がする。あぁ、私はとうとう得るべきものを得たのだな・・・日光、虹。
そんな中でも巫女殿、そなたが一番輝いておるよ・・・・・・

『嵐龍さま!嵐龍さま!』
「巫女・・・殿。私はしばし眠る事とする。私に仕える者として、これからやるべき事、は・・・分かっておるな・・・?」

涙目になりながら私を両手で揺さぶっていた巫女殿は、私がそう言うと安堵したように笑い、
私にうつ伏せでもたれ掛かってきた。

『・・・おやすみなさい、嵐龍さま。あなたさまが目覚めるまでの間・・・尽力して御守り致しますがゆえ、
 今は・・・ごゆっくりおやすみになってください・・・』

愛しき者に抱き締められながら、私は夢の世界へ墜ちていく。
今まで闇しか見えなかった私には、眩しすぎた光だったよ・・・―――。



――・・・後に数人のギルドナイトが泥に荒れに荒れた神社に駆けつけたが、そこにターゲットの元G級ハンターの娘、
そしてアマツマガツチの姿もなかったという。
2012年11月24日(土) 01:03:41 Modified by kim_kyon




スマートフォン版で見る