年表
アクアスキュータムの歴史と時代背景
1823年
チャールズ・マッキントッシュがマッキントッシュを設立。毛織物にゴムをコーティングした防水生地の生産に着手する。1851年
- メイフェアの仕立屋ジョン・エマリー(John Emary)がロンドンのリージェント・ストリートに高級紳士服店「エマー&カンパニー」を開店。
- 最初の国際博覧会となるロンドン万国博覧会が開催される。
1853年
- ジョン・エマリーが防水加工ウール生地を開発し特許を取得する。
- 店名を「アクアスキュータム」に改称する。
- ロンドン万国博覧会開催される。
1854年
- クリミア戦争が始まる。3月27日にイギリスがロシアに宣戦布告する。
- クリミア戦争が極寒ロシアで行われたため、アクアスキュータムの防水性の高いコートが将校達に支持される。
- アクアスキュータムの裁断師によりラグラン袖が考案される。
- グッドレーク大尉(後の将軍)と部下の軍曹が、アクアスキュータムのコートのおかげで命拾いをする。
- 日英和親条約締結される。
1855年
- パリ万国博覧会が開催される。
1856年
- ハンプシャー州ベイジングストークでトーマス・バーバリーがバーバリーを創設する。
1858年
- 日英修好通商条約が締結される。
- 英ヴィクトリア王女がプロイセン王フリードリヒ3世と結婚する。
1870年代後半
- ジョン・エマリーと彼の息子から、Scantlebury & Comminにアクアスキュータムと同店が引き継がれる。
1888年
- トーマスバーバリーが耐久性・防水性に優れた新素材「ギャバジン」の特許を取得。
1895年
- この年の1月に、経営者のアーネスト・カミン(Ernest Commin)により商標が登録される。
- 店舗を現在のリージェントストリート100番地に移転。
- バーバリーがボーア戦争の際にトレンチコートの前身となる士官用のタイロッケンコートを製造する。
1897年
- 後のエドワード7世となる皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)から、アクアスキュータムとして初めてとなるロイヤルワラントを授かる。
1901年
- 英ヴィクトリア女王が崩御し、長男のエドワード王子がエドワード7世として即位する。
1902年
- 8月9日 英国王エドワード7世戴冠式が行われる。
1904年
- 日露戦争が開戦する。
1900年代初頭
- 婦人服部門を設立し、コートなど婦人服の取り扱いを始める。
1910年
- 英エドワード7世が崩御し、次男のジョージ5世が即位する。
1912年
- 明治天皇が崩御する。
1914年
- 第一次世界大戦が始まる。
- アクアスキュ−タムは、自社のコ−トが水を通したという将校には、直ちに無料で代わりのコ−トを提供すると宣言。
1920年
- 後のウィンザー公となる皇太子(プリンス・オブ・ウェールズ)から、ロイヤルワラントを授かる。
1923年
- ウィンザー公(当時は皇太子)が日本を訪問。
- 後の経営母体となるレナウンの社名は、このときの御召艦レナウン(Renown)に由来する。
- ウォルター・ヘイソンスウェイトがグレンフェル・クロスを完成させる。バーンレイ市の工場主であったヘイソンスウェイトがウィルフレッド・グレンフェル卿を講演に招いたことがきっかけであった。
- グレンフェル創業。
1924年
- アクアスキュータムが日本で商標登録される。
1927年
- この年までアクアスキュ−タムではウ−ル地が主流だった。
- 第1次世界大戦での塹壕戦時に着用されて有名になったトレンチ・コートを男女両用に改良して発表する。
- リージェントストリート全体の大規模な再開発によりアクアスキュータムも改築する。
1920年代後期
- 「フラッパー(flapper)」のためのリバーシブルコートが人気となる。
1932年
- アクアスキュータムの経営がイシドール・アブラハム(Isidore Abrahams)に交代となり、彼の2人の息子、チャールズ卿とジェラルドM.アブラハムへと引き継がれる。
1936年
- 英ジョージ5世が崩御し、長男のエドワード王子(ウィンザー公)がエドワード8世として即位する。
- 英エドワード8世がウォリス・シンプソンとの結婚の為に退位し、弟のアルバートがジョージ6世として即位する。
1939年
- 第二次世界大戦が始まる。
1930年代
- 防水ウールが世界的な評価をえる。
1942年
- 映画「カサブランカ」公開される。
1947年
- 現女王エリザベス2世の母后(王太妃)にあたる、ジョージ6世夫人のエリザベス王妃から、ロイヤルワラントを授かる。
1948年
- ニュ−ヨ−クに店舗を開店し、アメリカ進出を果たす。
- カナダのモントリーオールに北アメリカ大陸に商品を供給するための工場を建設する。
1952年
- エリザベス2世の女王即位に伴い、エリザベス王太后から、王太后として再度のロイヤルワラントを授かる。
1953年
- サ−・エドマンド・ヒラリ−とシャルパのテンジン・ノルゲイがエベレスト山登頂に成功。
- この時着ていたフ−ドつきのジャケットとズボンは、アクアスキュータムの「ウィンコルD.711」という木綿とナイロンを混紡した布地で作られていた。「ウィンコルD.711」は2009年に復刻される。
1984年
- ザ・スタイル・カウンシルがファーストアルバム「カフェ・ブリュ」を発表。ジャケットにはアクアスキュータムのコートを着たポール・ウェラーの写真が使用される。
1990年
- レナウンがアクアスキュータムを買収する。
2000年
- レディース・チーフデザイナーにイギリス人デザイナーのマイケル・ハーツが就任。
2001年
- A/Wに「リミテッド・コレクション」シリーズを発表。
2002年
- メンズ・デザイナーにイギリス人デザイナーのグレアム・フィドラーが就任。
2004年
- 9月にリージェントストリート100番地本店がリニューアルオープン。
- 第2回トレンチコートアワード(アクアスキュータム)を川原亜矢子が受賞。
2005年
- 「Aquascutum London」とは別ラインの「Aquascutum」ブランドがロンドンコレクションに初参加する。
2006年
- S/SからセカンドラインのUK Labelが展開される。
2007年
- S/SでセカンドラインのUK Labelが終了。
- A/WでセカンドラインのAQが展開される。
2008年
- 2月AQが終了。全国のAQ(元UK Label)店舗も閉店となる。
- 10月15日にレナウンが「アクアスキュータム」を展開する子会社の売却(国内販売は継続)を発表。
- S/Sからセカンドラインの「Aquascutum Ltd./アクアスキュータム・リミテッド」が展開される。
2009年
- レナウンと中国の衣料販売大手YGMトレーディングとの間でアクアスキュータムの買収交渉が始まる。
- 9月8日レナウンがアクアスキュータムを英国のブランドライセンス管理会社「ブロードウィック グループ」に9日付で売却すると発表。日本を含むアジア圏での商標権は、YGMトレーディングおよびYGMトレーディング系列会社に売却。レナウンは日本でのマスターライセンスを受け、日本国内でのアクアスキュータムブランドの製造や販売を続ける。
- 「アクアスキュータムを売却 レナウンが英社に」
2010年01月10日(日) 03:15:09 Modified by p-2340613