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タグ検索であみママ8件見つかりました。

川嶋安奈の憂鬱 あみママ!番外編

, there's a way. -  あみママ! 番外編 「やっほ〜、亜美ちゃん、元気してたぁ?」 「…大山さん」 「あっら〜? なーんか、いきなり不機嫌?」 …カチャ 「あらん? 亜美ちゃん、いきなり電話って、どうしたの〜。」 「ママに、大山さんがちょっかい出してきたら直ぐに知らせろって言われたんです…。」 「へ? ど、どうしてかしらぁ?」 「亡き者にするって言ってましt 「ちょっ、亜美ちゃん、ストーーーップ、電話ストーーーーップ!」 「……大山さん。 冗談ですよ。 多分。」 …

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川嶋安奈の憂鬱 あみママ!3

一度だけ恨めしく眺めた。     あみママ!  -3- 8月に入って、もうまもなく一月が過ぎようかというのに、亜美からは何の音沙汰も無い。 確かに、8月には、大事な模試があると言っていた筈だ。 しかし、私の方から試験の結果を聞くわけにもいかない。 万一結果が悪かった時には、娘の神経を逆撫でするのは明白だ。 どうやら、娘は、私に強い不信感を抱いているように思える。 敵役を買って出た訳だから当然なのだが、 どうもその猜疑心が、私の全ての行動に向けられているようなのが気になった。 「あら…

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川嶋安奈の憂鬱 あみママ!2

に入ってくれるだろうか。     あみママ!  -2- 夏というものは当然、暑い。 とりわけ、東京の暑さは人工的で、酷く不快で我慢ならない。 やはり、夏は避暑地でバカンスに限る。 暑苦しい東京では、きっと勉強にも身が入らないだろうと思って、亜美を誘ってみることにした。 学校ももう夏休みだし、私も珍しくまとまった休みが取れそうだった。 そして、何より、夫が高名な老舗競売所の競売を見物に、ハイゲイトに住んでいる友人の家を訪ねる というのだから、付いて行かないのは損というものだ。 前に…

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川嶋安奈の憂鬱 あみママ!1

成仏してくれるだろうか…     あみママ!  -1- 梅雨らしい雨もないまま、蒼天に焼け付く光の季節がやってきた。 お肌の天敵である。 若い子はまだいい。 日焼けしても健康的とかなんとか言っていられる。 だが、もともとメラニン不足の私には鬼のような季節だ。 私の場合、褐色のお肌になるんじゃなくて、文字通り焼け爛れる。 この上なくデンジャーな季節なのだ。 だから、外出時には色々と気を使う。 エンジ色の羽がついた黒の鍔広の帽子、サングラス、サテンブラックの長手袋、シンプルなサテン …

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川嶋安奈の憂鬱 番外編

 可愛さあまって、憎さ100倍。 そこまで憎くはないが、いや、全然憎くはないんだが・・・ でもなんとなく面白くない。 そんな事ってあるだろ? 子供っぽい感情だってのは承知さ。 でもな、そういう原始的な感情ってのは、理性で止まらないらしいんだよ。 少なくとも俺の場合は。 一応、誤解の無いように言っておかなくちゃいけない事がある。 俺にとって、いや、俺くらいの世代にとって、 本当に特別な存在だったんだ。 とにかく輝いてたんだよ。 いや、他のタレントの方がいいって奴も結構いたよ、確かに。 …

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川嶋安奈の憂鬱3

「ん、あっ あぁぁぁぁぁ〜〜っ」 何度目かの絶頂を迎えて、ベッドに沈む。 いつに無く乱れているのが、自分でもはっきり解る。 久しぶりの逢瀬を楽しむ夫婦、ではない。 黒を基調とした落ち着いた広い寝室に己の吐息が耳障りに響く。 枕元の壁では、金色の帯に縁取られた男女が私を見下ろしている。 見つめ合う男は暗い背景に溶け込むかの如き黒をまとい、女は対照的に白に包まれている。 今まさに口付けを交わそうとする様子はロマンティックだが、それ以上に悲壮感が漂う。 彼らを背後から覗く顔はこの上なく不吉で…

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川嶋安奈の憂鬱2

やった・・・ やってしまった・・・ 最悪だ。 やることなすこと裏目にでている。 「あみちゃん、おっきくなったらママみたいになりたい!」 幼き頃のあの言葉が、私の頭から離れない。 あの子の道を決めるのはあの子自身だと。 何度も自分に言い聞かせたけど、多分、心が納得していないのだ。 ―――だって、ずっと夢見てきたのに。 ―――ねぇ、夢をみるのは子供だけの特権じゃないでしょう?     『川嶋安奈の憂鬱・2』 久しぶりに亜美の顔を見たのはひどく寒い日だった。 待ち合わせの時間を…

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川嶋安奈の憂鬱1

川嶋安奈は女優である。 生まれつきの美貌と、才能、そして人一倍の努力と・・・幾ばくかの幸運に恵まれて 今では割りのいい仕事が、勝手に舞い込んでくる身分になっていた。 また、恐らくは選んだ連れ合いが良かったのだろう、芸能人にはありがちな家庭の不和も 彼女の元には訪れなかった。 だから、傍から見れば、それはきっと何不自由ない幸せな生活に見えるだろう。 その日、余人の立ち入りを許さぬ無駄に広い楽屋の中、ただぼんやりと鏡を見ていた。 取り出したプライベート専用の携帯のリダイヤル欄には「亜美」と…

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