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タグ検索でsl6620件見つかりました。

衣替え

107 衣替え sage 2010/06/12(土) 07:18:22 ID:LYFWRxJ+ 「ええっと…、これは未だ着れるかしら?」  竜児専用の箪笥の中を引っ掻きまわすようにして、亜美はツイードのジャケットを引きずり出し、それを竜児に手渡した。 「どれ…」  竜児は、畳の上に座り込んで、妻から手渡されたジャケットの表と裏を仔細にあらためた。  太めの羊毛でざっくりと織られた生地は頑丈そのもので、購入してから既に十年は経っているというのにヤレは全く 認められない。 「大…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%b0%e1%c2%d8... - 2010年06月13日更新

本編は、エロパロで。

12 SL66 ◆5CEH.ajqr6 sage New! 2010/05/08(土) 20:07:02 ID:cL5vQjyi0  言われたとおりの姿勢をとると、これも先ほどの言葉どおりに、亜美が竜児の上にのしかかってきた。そして、互いに唇をそっと重ねた。 「これよ…、これがしたかったんだわ」  ひとしきりディープなキスを堪能した後、口唇から唾液の糸を煌めかせながら、亜美はとろんとした目で呟いた。 「でも、今回はこれで終わりじゃないんだろ?」 「そう、次は、制服姿で、本番いくわよ…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%cb%dc%ca%d4... - 2010年05月08日更新

聖夜の狂詩曲 前編

368 SL66 ◆5CEH.ajqr6 sage 2010/01/10(日) 22:59:31 ID:7TPjhBm4 注意書きというわけではありませんが… これから投下する作品は、本編から14年後の竜児・亜美夫妻と その娘である美由紀を軸とするものです。 もはや、完全にオリジナルといっていいでしょう。 むしろ、とらドラ! をまったく知らない人でも読めるように書いています。 その点が苦手な方はスルーしてください。 それと、反日的な方は読まない方がいいかも知れません。 では、次レ…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%c0%bb%cc%eb... - 2010年02月18日更新

よゐこの著作権法

「なぁ、川嶋。俺たちみたいなキャラを援用しての二次創作ってのは、著作権の侵害にならねぇか?」 「高須くん、著作権法の保護対象は何だか分かってるのぉ?」 「いや、俺は法学部じゃないから、知らねぇ…」 「ダメじゃない。著作権法は、弁理士試験の一次の試験科目の一つでもあるんだからぁ。そのくらいのことは、常識だと 思って理解してなくちゃ…」 「俺を貶すのはいいけど、著作権法の保護対象は何なんだよ、結局」 「著作権法の保護対象は、思想または感情の創作的表現であって、文芸、学術、美術または…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%e8%a4%f0... - 2010年02月09日更新

聖夜の狂詩曲 後編

8 聖夜の狂詩曲 SL66 ◆5CEH.ajqr6 sage 2010/01/11(月) 00:26:18 ID:GitLwFcl 「美由紀ちゃんって、本当に可愛い〜。私もこんな子が欲しいよぉ」  麻耶が、眠りこけて人形のように動かない美由紀を膝の上に乗せて、その頬を、ちょんちょんと突いていた。  そのすぐ脇では、酔っぱらった北村すみれが豪快ないびきをかいて寝入っている。 「麻耶ちゃん、欲しいたって、物じゃないんだから、自分の子供は自分で産んで育てなさいよ。欲しがったって、はい…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%c0%bb%cc%eb... - 2010年01月14日更新

大潮の夜に

大潮の夜に  by SL66 2009/12/02(水) 00:33:09 ID:SDh3BMay  天頂付近に位置した真夏の太陽からの灼けつくような日差しが、砂浜を白く輝かせ、木立の下に黒々とした陰を形 づくっていた。正午前だというのに、もう浜辺の砂は、素足では火傷をしそうなほど熱くなっているに違いない。  風はそよとも吹かず、よく言えば磯の匂い、悪く言えば浜辺に打ち上げられた海藻だか、魚の死骸だかの腐臭が、 左右を岬に囲まれて入江となっている浜辺の空気を淀ませていた。入江の波は穏やかで、…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%c2%e7%c4%ac... - 2009年12月03日更新

大潮の夜に(予告編)

大潮の夜に(予告編) 2009/11/28(土) 08:02:39 ID:n9E5w2dt (前略) 「何だか、飴と鞭って感じだな…」  竜児のぼやきに、亜美は苦笑した。 「あんた、飴と鞭を誤用してない? 飴と鞭ってのは、譲歩と弾圧とを併用して行う支配または指導の方法でしょ。でも、あたしたちは同志なんだから、 一方が支配とか指導する関係なんかじゃない。相方が苦しければ、助けてやって、相方が怖気づいているときは叱咤してでも励ましてやる。 それをお互いがする。そういうものなんだわ。それに……

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%c2%e7%c4%ac... - 2009年11月29日更新

我らが同志2

「お、おい、待て、川嶋ぁ!」 恐慌を来し、逃げるように走り去った亜美へ向けた竜児の叫びは、虚しく闇へと吸い込まれていった。 時刻は午前1時近く。終電はとっくに終わり、駅のロータリーの照明も消され、人影もまばらだ。 その人影が、「触らぬ神に祟りなし」とばかりに、鼻血を吹き出しながら跪いている竜児を避けて足早に過ぎ去っていく。 「くそっ!」 竜児は立ち上がって亜美を追いかけようとした、しかし、鼻血はなおも止まらず、竜児の胸元と、直下の地面に滴り続 けている。とてもじゃないが、全速力で逃げ…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%b2%e6%a4%e9... - 2009年11月27日更新

川島亜美の暴発

「あ?、もう、フラ語って、本当にうざい」 「そう言うなって、国木田のフランス語は、お前の法学部でも、俺が居る理学部でも落とせない科目 なんだからさぁ。手抜きはできねぇ」 大橋駅の駅ビルの一角にあるハンバーガーショップの窓際の一角に、大学生と思しき男女が並んで座り、 フランス語の辞書を広げて呻吟している。 目つきの鋭い男は、 「第二外国語は、ヤバいよ。D(不可)がついたら、それまで。1年留年決定だからな」 と、諭すように言う。 「うん、わかってる。あいつは、国木田は、階段教室の学生…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%c0%ee%c5%e7... - 2009年11月09日更新

本編(?)終結難航のため

SL66 2009/11/03(火) 19:04:12 ID:gdGxmlya 本編(?)の終結が難航してまして…。 ****************************************** 『ションベン臭い小娘が、何を生意気な! 別荘の鍵もないのにどうするつもりなの?! くっだらない意地張ってないで、さっさと東京に戻って来ることね。 そして、今までのことをママに謝罪するのなら、まぁ、許してあげなくもないわね』  尊大で傲慢な態度、これが噂に聞く川嶋安奈の素の姿なのだろう。亜…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%cb%dc%ca%d4... - 2009年11月04日更新

指環4

 携帯電話機のスピーカーからは、レストランらしいざわついた雰囲気とともに、若い男の声が聞こえてきた。 『それで、川嶋さんは法学部だそうだけど、別に司法試験とかを受験する訳ではないよね? あれは法科大学院を 出ないと受験すらできなくなったから、大学出てからも必死に勉強しなくちゃいけないなんて、人生の空費だよ。 それよりも、女としてもっと楽しい人生を送った方がいいと思うけどね』 『そう言われましても、学生は勉学が本分ですので、あたくしは女としてよりも、在学中は学徒として実直に参りたいと 思ってい…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%bb%d8%b4%c4... - 2009年11月05日更新

指環3

 築二十年の、いささか老朽化した賃貸マンショに籠もっての肉体労働は、四日目になろうとしていた。  最初の頃は、重たい建材の運搬やら、出てきた廃棄物の撤去やら、何ら技能を要しない仕事ばかりだったが、それも 風向きが若干だが変わってきた。  丁寧な建材の置き方や、作業用のブルーシートを展開し、撤収する時の作業の的確さに職人のリーダー格である サブが注目し、戯れ半ばといった感じだったが、竜児にクロスの張替えをさせてみたのだ。 「タカ、おめぇは手先が器用そうだし、何より、やることが丁寧だ。仕事は何でも…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%bb%d8%b4%c4... - 2009年11月05日更新

指環2

 竜児の家から徒歩で二十分以上離れた、一戸建てが目立つ、どちらかといえば中産階級以上が住むような住宅地 の一角に、春田の家はあった。  その春田の家は、鉄筋コンクリート造りの三階建てで、一階が家業である内装業の事務所になっているらしい。  建付地は、周囲の道路よりも一段高くなっており、道路に面した部分は横方向にくり抜かれ、クルマが二台駐められる ガレージになっている。実際、そのガレージには、薄汚れ、あちこちが凹んでいる業務用の大型ワゴンが一台駐まっていた。 このワゴンで、職人たちと機材を現場に運ぶのかも知…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%bb%d8%b4%c4... - 2009年11月05日更新

指環1

 梅雨の中休みなのか、真夏を思わせる晴天が続き、暦はいつしか七月になっていた。  竜児たちの通う大学は、七月の第一週で前期の講義がひとまず終了する。その後は二箇月に及ぶ夏休みだ。  海に、山に、海外に、思う存分羽を伸ばせる機会到来だが、休み明けには前期試験が控えている。うっかり遊び呆 けていると、休み明けには試験対策で慌てふためくことになるだろう。  首都圏の他の大学の多くは、前期試験を終えてから夏休みに入るようなのだが、竜児、それに亜美と北村祐作が 通う大学は、頑ななまでに休み明けに前期試験を実施するの…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%bb%d8%b4%c4... - 2009年11月05日更新

いざよい

 土曜日の昼過ぎ、蒸し風呂のような教室から開放された竜児は、亜美との待ち合わせの場所であるJRお茶の水駅 へ、早足で急いでいた。  つい二週間ほど前までは、亜美が竜児の居る理学部旧館まで迎えに来ていたのだが、弁理士試験対策のサークル を乗っ取った瀬川たち上級生に待ち伏せされ、あわや暴行を受ける寸前という事件があったため、今はこうして、学外 で落ち合うようにしている。  落ち合う場所も一定ではなく、毎回変更している。更には、何やら不穏な気配があるようなら、携帯電話で随時連絡 を取り合って、安全な…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a4%a4%a4%b6... - 2009年11月05日更新

我らが同志3

「ね、ねぇ、高須くん。こ、この前、亜美ちゃんが高須くんの家に脱ぎ忘れていった、パ、パンツ…、あ、あれって、 どうしちゃったのかなぁ…」 エッチ寸前までいったものの、コンドームがないことで未遂に終わったあの夜(『我らが同志』前編参照)、迂闊にも 亜美は自分のショーツを竜児の家に脱ぎ忘れてきてしまっていた。 何せ、エッチ寸前という興奮状態で、そのショーツは愛液でぐしょぐしょだったということもあり、その後の処置が どうなったのか、亜美ならずとも気に掛かる。 「お、おう、あ、あれか…」 「…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%b2%e6%a4%e9... - 2009年11月04日更新

我らが同志1

新入生の竜児には、もはや知るよしもないのだが、一昔前まで、大学の学食といえば、薄汚れたコンクリー トの壁に煤けた天井、今や場末の定食屋でもお目にかかれそうにない安手のスチール製テーブルとパイプ椅 子が殺風景に並んでいるというのが相場だったらしい。 しかし、昨今は、何ごともファッショナブルでなければならないという風潮でもあるのか、国からの乏しい 予算に毎度毎度悲鳴を上げているはずの竜児たちが通う大学も、伝統的ではあるが、うらぶれた感じは否め ない学食を数年前にモダンなカフェテリア形式に刷新した…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%b2%e6%a4%e9... - 2009年11月04日更新

横浜紀行 後編

「博物館に喫茶室が併設されていて助かったな…」 竜児は、飲みさしのエスプレッソのカップをソーサーに置いた。 コーヒーの味わいはまずまず、と言うよりも、下手な喫茶店よりも上質なのではないかと思われた。 ロココ調の家具を意識したのか、有機的な曲線で構成されたフレームへ花模様をあしらったファブリックが張られた 座席に、傍目には唐草模様を連想させる曲線で構成されている脚部を持ったテーブルを挟んで、竜児と亜美は差し 向かいに座っていた。 ランプなどの調度品は、アール・ヌーヴォーを意識したものらしく、…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%b2%a3%c9%cd... - 2009年11月04日更新

横浜紀行 前編

黒染めが施された鉄の地肌を指先で撫で回す。 その指先には、ざらざらした、ささくれたような感触と、鉄板の厚みにムラがあることを示す細かな凹凸が伝わってくる。 モスグリーンのポロに細身のベージュのチノを着た長身の男は、溶接工が着用するような丸いミラーレンズの サングラスをデコに押しやり、指先で触診していた物体に、三白眼の鋭い眼光を浴びせ、文字通り、じろじろと、 観察する。 「どんな具合?」 三白眼の男に比べて、ちょっとだけ背が低い連れの女が、腰の後ろに両手を組み、背伸びするようにして男の顔を…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%b2%a3%c9%cd... - 2009年11月04日更新

ピクニック・パニック

眠い、とにかく眠かった。カフェイン入りのミントキャンディを貪るように口にし、 目の下にメンソールが効いたリップクリームを塗っても、まぶたが勝手に閉じようとする。 「だめだぁ、蓄積した疲労が、抜けねぇ…」 そう、つぶやきながら、高須竜児は、頬をつねり、鼻毛を引き抜いたりして、 どうにか正気を保っていた。 風薫る5月だというのに。エアコンのない理学部旧館の教室には、眠気を催す気だるさが漂う。 竜児以外の学生も、まぶたを擦ったり、シャープペンシルの先端で、こめかみを突いたりして、 必死に…

https://seesaawiki.jp/w/text_filing/d/%a5%d4%a5%af... - 2009年11月04日更新

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