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【定義】

瑩山禅師によって開かれた石川県金沢市内にある曹洞宗寺院。詳しくは法苑山(元々は法苑林といった)蟠龍峰浄住護国禅寺という。

古写本『洞谷記』に収録される文書による限り、元々の開基は瑩山禅師の母・慧観大姉?で、後に瑩山禅師が勧請開山されたともいうが、禅林寺本『瑩山清規』に依れば瑩山禅師自身が開闢と名乗っているようなので、瑩山禅師の母に縁のある寺院だが、開いたのは瑩山禅師ということになるのだろう。同寺開山後、西堂として鉄鏡眼可禅師が拝請されている。

元々は加賀の河北郡山崎庄にあったようであるが、天文3年(1534)に兵火に罹り、天正年間(16世紀後半)に、前田利家が、寺領若干を付して現在地に移転した。

なお、元々は七堂伽藍を完備しており、更に同寺二世である無涯智洪禅師が上洛して、参内したことで、後伏見天皇から「鎮護国家の綸旨」を賜り、それ以降、花園天皇・後醍醐天皇・光明天皇の勅願所でもあった。

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