Tomcatのページ
Tomcat(トムキャット)
Apache TomcatはApache(アパッチ)プロジェクトで開発されているオープンソースのWebアプリケーションサーバーです。JavaEE(Java Platform Enterprise Edition)の一部であるJavaサーブレットとJSPの参照実装(Referrence implementation)に指定されており、最新の仕様が盛り込まれてリリースされます。
稼動するプラットフォームが、Windows、Linux、UNIX、Mac OSXなど幅広く、また無償のために本番サーバー用途だけでなく、開発用途としても多く用いられています。
Tomcatのインストール
TomcatのホームページのDownloadメニューから、インストールしたいサーバーに応じたBinaryをダウンロードしてインストールします。この際、TomcatのバージョンとJavaSDKのバージョンは以下のように対応しています。
JavaSDKのバージョン | Tomcatのバージョン |
1.4.x | 4.1.x |
1.4.x | 5.0.x |
5.0.x | 5.5.x |
5.0.x〜later | 6.0.x |
tomcat6.0はJavaEE5.0(JSR244。2006/5にFinal Release)で規定されているServletAPI2.5、JSP2.1に対応したアプリケーションサーバーとして開発中ですが、2007/2/28時点でまだbetaリリースです。
JavaEE5のSunによるリリースノートはこちら。
余談ですが、2007/2時点でJava EE 5をフル実装しているのは、SunのGlassFish(旧Sun Application Server)だけのようです。
Windowsへのインストール
今回は自分のpcにバージョン5.5.20をインストールしてみました。すでに、4.1.31と5.0.28がインストールしてあります。Linuxなど他のOSの場合には、(JavaSDKをインストールし、PATHとCLASSPATHを設定した後)binaryをダウンロード後に解凍し、startup.shやshutdown.shで起動・停止します。
Windowsの場合には、CoreパッケージにWindowsインストーラが用意されており、Windowsのサービスとして起動することができます。以下の2つをダウンロードしました。
- Core: windows service installer
- Administration Web Application
ダウンロードしたCoreのinstallerを起動すると、
- Welcome to the Apache Tomcat Setup Wizardという画面で出ますので、「Next」で進みます。
- Licence Agreement(Apache License)が出ますので、文句のない場合には、「I Agree」で進みます。
- Choose ComponentsではデフォルトのNormalではなく、Fullをリストボックスより選択してください。選択後、「Next」で進みます。
- Choose Installation Locationでインストール先を指定します。変更可能なので「C:\Tomcat-5.5.20」とし、「Next」ですすみます。
- Configurationでは、起動時のポート番号(TomcatはHTTPサーバーとしても機能するので、その際の待ち受けポート)と管理者のID、パスワードの入力をうながされますので、適当に入力後に「Next」で進みます。
- Java Virtual MachineでJava5のRE(Runtime Environment:実行環境)を聞かれます。通常は自動的にdetectされます。OKなら「install」を押します。
- インストールが終了したら、Adminツールを解凍し、tomcatのインストールディレクトリ(C:\Tomcat-5.5.20)に上書きしてしまいます。
- インストールが終了すると、windowsのサービスが自動起動するように設定されます。開発環境としてインストールする場合には、コントロールパネル⇒管理ツール⇒サービス(Windows XPの場合。たしか、2000もそうだったような。。。)で、Apache Tomcatを選択して、プロパティーを「自動」から「手動」に変えます。これは、eclipseのTomcat Launcher(下記)から起動、停止するためです。
複数バージョンのtomcatのインストール
私のパソコンには、tomcatの4.1.31、5.0.28、5.5.20の3つのバージョンのTomcatが入っています。悩ましいのは、前2つがJRE1.4系、tomcat5.5がJRE1.5系で実行されることです。
Javaをインストールする際にPATHにこれらを規定するため、基本的には一台のマシンに1つしか設定できません。
Eclipseを使用する場合、JREを指定することができるので、eclipse3.0系ではJRE1.4、eclipse3.2系ではJRE1.5を指定して、Tomcat5.0.28と5.5.20を起動しています。
(Tomcat4.1.31はeclipse2.3.1で起動しています。既に稼動しているアプリのメンテナンス用環境です。)
上の5.5のインストール時には、エラーがでました(5.0.28となにか当たっているのでしょう)が、Ignoreしてインストールしました。
Eclipseプラグイン
Eclipseを使用した開発を行う場合には、sysdeoの提供するtomcat launcherプラグインを利用すると便利です。Eclipseプラグインのページ
Tomcat launcherをいれてEclipseを起動すると、Eclipseのメニューバーに「tomcat」というのが出てきます。
また、メニューバーの「ウィンドウ」⇒「設定」を見ると「Tomcat」と出ますので、インストールしたPCの環境に合せて、TOMCATのホームディレクトリやJREの設定を行ってください。
2007年02月27日(火) 09:52:43 Modified by wanderingse