性と生殖に関する機構

女性の性周期--月経のしくみ


女性の性周期に関する問題は, 卵巣, 子宮(子宮内膜)が受精→妊娠の成立のために, どのような変化をくりかえすのか知る必要があります。月経もその過程の一つの現象です。
この周期の調節には卵巣だけでなく, 間脳視床下部や脳下垂体から分泌されるホルモンが関わってきます。ホルモンと性周期, 基礎体温などを関連づけて理解しましょう。
あとはこの分野でどんな形で問題が出されているかを知っていればOKです。


女性の性周期には個人差があるが,ほぼ28日約一ヶ月ほどであり, 月経期, 排卵前期, 排卵期, 排卵後期の4期にわけられます。

月経期
血中エストロゲンプロゲステロンの濃度低下により子宮内膜のらせん動脈が収縮すると, らせん動脈より血液供給をうけていた子宮内膜の細胞が虚血に陥り壊死してしまいます。
子宮内膜は基底層を残して機能層のすべてが剥離し血液とともに排出が始まる。このように月経血は50-150mlの血液と子宮内膜機能層が崩壊した組織細胞からできています。
月経開始日は性周期の初日とされ, 月経期は約5日間続きます。




図の上には性周期に関係する血液中ホルモン濃度変化を示しています。下段は子宮内膜の変化をあらわします。

下垂体から分泌されるホルモン---LH(黄体形成ホルモン:Leteinizing hormonの略), FSH (卵胞刺激ホルモン: follicle-stimulating hormonの略)

卵巣から分泌されるホルモン----エストロゲン, プロゲステロン

  • FSHは 成長している卵胞を刺激してエストロゲンの分泌を開始させます。
  • LHは 周期の真ん中で排卵をおこします。(とんがったパターンをしめす。LHサージと呼びます。)卵胞を成長させ, エストロゲン分泌を促進します。 黄体ができるのを促します。

  • エストロゲンは 卵巣の成長する卵胞, 黄体, および妊娠時の胎盤から分泌されます。女性二次性徴の発現, 女性生殖器や乳腺の発育維持に働きます。性周期では子宮内膜を発育させ受精卵の着床に備えます。

  • プロゲステロンは 主に黄体(排卵後の卵胞が変化してできる)の細胞から分泌されます。だから排卵後に濃度が高くなるのです。エストロゲンといっしょに受精卵着床のために子宮内膜を維持し乳腺の準備をします。

  • 排卵前はエストロゲンがおもな卵巣のホルモンです。排卵後は黄体からエストロゲンとプロゲステロンの両方が分泌されます。
2008年09月17日(水) 19:15:38 Modified by youkyon76885117

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