あ な た と 融 合 し た い ・ ・ ・


 尾羽村。日本のどこかの山奥にある村だ。この村はとある新興宗教の霊山としてあがめられる山の中腹にある。村にはその宗教の信者たちが暮らしている。しかも女性のためにある宗教であるという関係で、山全体が男子禁制。下は一六から上は二十代後半くらいの女性だけしか暮らしていない。  
 今日はそんな村の信者たちの成人式。村の私設高校を出て、のびのび一年間生活していた少女たちもいよいよ大人への入口に入る日である。  
 麓の町で両親たちと再会し、最後の別れを惜しむかのように晴れの日を過ごした夜、村へ戻ってきてやっと本番が始まる。「岩屋」と呼ばれる村の外れにある岩窟群。昼の成人式を終えた少女たちは山中の村で晩さんを楽しんだ後、年上の女(齢は24あたりかといったところ)たちに誘導されてそれぞれ二人組を作って岩窟へ入っていく。  
 岩窟の中には小さな壺が一つと筆、羽根飾りのついた一着の白い全身タイツのような服が置いてある。二人組を作った少女たちは案内されるとお姉さんと一緒に呪文を唱え始める。すると空っぽの壺がどこからともなく出てきた液体に満たされる。

 「そろそろいいわね」  

 お姉さんがいったん唱えるのをやめて筆を取り、詠唱を繰り返す少女たちに壺の液体で何か書き始めた。無色透明で少し粘りのあるその液体で二人にそれぞれ雄、雌と書く。そして壺の液体を自らの全身に掛けると再び唱え始めた。  
 すると雌と書かれた方の少女の秘所から大量の液体が溢れてクリトリスが肥大化していく。それを合図に雄と書かれた方の少女に覆いかぶさり、向かい合ってその肥大化したクリトリスを秘所に挿入する。そうして秘所同士が重なり合った時、変化が始まった。

 「ふにゃああああ」
 「ひやあああああ」  

 少女たちの嬌声が岩窟の中に響き渡る。まだ動いてもいないのに。その快感に前進が浸っている間、雄の少女に挿入されたクリトリスが膣内で暴れながらさらに肥大化していく。やがて子宮口を突き破って子宮の中に入ると中で癒着し、それを合図に雄の少女の割れ目はぴったり閉じてクリトリスを根元まで包んで融合する。  
 それが二人に強烈な快感を与えて精神を揺さぶる。とにかく快感を得ようと本能的に腰を振る雌の方の少女に対し、雄の方の少女はそれに耐えようと必死に雌の方に足を絡めて抱きつく。  
 そして、二人の股間が癒着し、絶頂の気の波が岩窟内を暴れ回って二人の動きは止まる。その時に意識は統合され、雌の方の少女が立ちあがって、プログラミングされたロボットのように雄の方の少女を股に挟んだまま詠唱をしている女の背後へと近付いて行く。

 「ふふ。待ってました。さあ、生まれ変わりましょう」  

 女は詠唱をやめて融合して異形となった少女に微笑み、お尻を向けて四つん這いになって立派に屹立した男根のようになった雄の方の少女の頭を秘所にあてがう。すでに詠唱の効果と二人の嬌声のおかげで彼女も秘所が大洪水になっていた。雄の少女の頭が触れたことで雌の少女が快感に少し震えた後、ぐっと腰を押しこんだ。

 「んおおおお」
 「ひゃあああ」  

 女の叫び声と異形化した少女の嬌声が響く。なんと雄の少女は本当の男根のように女の膣へと入っていく。頭を入れきって肩が当たると異形少女と女が二人で協力してさらに奥へ突きいれようと女の秘所を広げた。

 「ぐあああああ」  

 おおよそ快感を感じているようには見えない女の叫び声だが、顔は赤く染まり、うるんだ目でほほ笑んでいた。そして無事肩が入ると子宮口が緩んで雄の少女が包まれる。少女の形が女の腹に浮き出る。  
 やがて雄の少女の足を残して根元まできっちり入れ終わると異形少女がおんなを抱きながら羽根飾りのついた全身タイツのようなものを二人で着た。羽根飾りは実は中から手を通すことができる構造になっていて、彼女たちが繋がったまま着終わると、はたから見れば女が普通にタイツの袖を通し、背中の羽根に少女の腕が通った状態になる。雄の少女の足は腰の尾羽の飾りに通されていた。

 「はあ。はあ」
 「んん」  

 そして最後の変化が始まる。異形少女と女が二人で詠唱を再開する。するとタイツが白く輝きだす。

 「「ふああああああ」」  

 輝いて二人を光が包んでしまうと詠唱ができないほどの快感に二人は溺れて嬌声をあげる。女の子宮の中に居た雄の少女は身体が溶けて子宮の中に染み込んでいく。それから女の体を染み込んだ彼女と腰から先でくっついている雌の少女とを繋ぎ合わせ、作り変えていく。  
 まず、女の胸が膨らむ。EかFはありそうな大きな双球が出来上がると今度は足を繋ぎ合わせて長くすらりと整った脚に仕上げていく。その間に自らの足を年度のように柔らかくし、尾羽飾りを型にして流し込んでいく。そうして腰回りまで繋ぎ合わせて雌の少女の秘所を新たに作る身体の秘所として女型の下半身が出来上がっていく。

 「「んあああああ」」  

 女と少女の嬌声が一段と高く響き渡る。上半身が繋ぎ合わされて身長が伸びる。だいたい180cmはあろうかというところまで伸びて、二人の境目が無くなると羽根飾りに通されていた少女の腕が雄型少女の足で出来た尾羽と同じように羽根飾りを型として本物の羽根に仕上げられていく。  
 最後に女と少女の頭部が癒着して童顔に仕上げられ、長い黒髪を垂らすとタイツはまるで卵の殻のように破れて羽根つきの少女が裸体を晒す。

 「はあああああ」  

 こうして完成した少女が絶頂の叫びをあげて秘所から盛大に潮を吹くと融合は完了した。

 「はあ。はあ。しゅごい……」  

 羽根つきの少女が岩窟を出ると他の岩窟からも同様に変身を終えた羽根娘たちが現れる。彼女たちは山のさらに上の方にある羽根つきしかいない村へと羽ばたいて行く。変身し、人であることを辞めた彼女たちは、その異形化によって得た力を使うためにこの山を中心とする霊山信仰のために麓に作られた少女寺を飛び回って訪れる人に御利益を授けることとなる。  
 そう。この村の大人と言うのは羽根つきの少女になることである。尾羽村のある山にはかつて異形の少女が舞い降り、若い女や力なき少年に力を与え、豊饒の女神としてたいそう有難がられたという伝説がある。その時に女神によって末永く繁栄することを願って自らの化身を作るための儀式として、異形の少女を生み出す奇妙な儀式が生まれた。 この巫女作りの儀という儀式によって生まれた少女は見たものに幸運と富をもたらしてきたため、この国の歴代の為政者たちから狙われたものの近年は和解し、村は特に大切にされているという。  
 しかしながら羽根つきの少女たちに出会うことができるのはほんのわずかだ。なぜなら本当に欲望と夢に忠実な純粋な心を持つ者にしか羽根つきは見えないからだ。もしもそんな彼女たちに会うことができたなら、その縁を大切にし、末永くお付き合いするといい。そうすればきっとあなたも救われることだろう。

 「バカなこと言ってないでさっさと早くヤりましょう?」  

 ただし、ちょっと性的にむさぼりつくされてそれどころじゃなくなるかもしれないが

 「はーやーくー」








暁海洋介氏より頂きました!
ありがとうございました!

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