イングランド商人育成ガイド

大航海時代オンライン（以下DOL）では、商人はお金を稼ぐこと・物を作ることができます。
しかし、何があるかも分からないので何を選べばいいのか分からない。せめて取っ掛かりがあれば……という悩みは後を絶ちません。
そんな人のために、商人として活動するために知っておきたいことをイングランド視点を交えつつ書いてみたいと思います。

この記事は、大航海時代オンライン初心者の館様を併せ読むと、より分かりやすくなります。
また、大航海時代オンラインまとめwiki（総括）様の情報量が、知識の大本になっていることも少なくありません。
内容を参考にさせていただきつつ、こちら側の説明も大きく端折りつつ、この記事を書かせていただきました。
この場を借りて、お礼申し上げます。

0 目次

1 一人前の商人を目指して
2 上級者をめざして
3 生産マイスターになろう
4 交易をしよう

※ 「2-4 相場を見極めよう」はwikiの文字量制限を超えたので、同一ページに記載できませんでした。
　　内容は「3 生産マイスターになろう」の前半に移動させています。

1 一人前の商人をめざして

商人として活動するにはお金が必要です。
お金を稼ぐ方法は、大きく分けて「交易品を他の交易所に運んで売る」「交易品を集めて加工して売る」の二つです。

しかし、序盤では行ける場所が限られるため、手に入れられるスキルやアイテムに制限があります。
これを解消するには各海域の航海許可証を手に入れる必要があり、それには名声が求められます。
それを解消するにはまず、キャラクター作成時に紹介される学校へ入学すると良いでしょう。

チュートリアルも兼ねているので、ゲーム内で必要な知識も教えてくれるのでおすすめです。

1-1 生産スキルを選ぼう

序盤は行ける場所が限られるので、交易より生産でお金を貯めるのがおすすめです。
また、生産中に得られる経験値も、序盤では決して馬鹿にできません。
最初に選ぶ生産スキルは序盤の育成に大きく影響するので、はじめに生産スキルについて知っておくと良いでしょう。

ここからは、初期から使える生産スキルをイングランド視点でみた、筆者の評価を書いておきます。

スキル	相性	コメント
調理	△	食材を加工して、食べ物を作成するスキル。『世界一料理が不味い』等と呼ばれるイギリス、DOLのイングランドにもそれが反映されているようです。エディンバラは使いづらいため、初期からアントワープなど他国の領地へ出向いて食材を揃えなければいけません。しかし、R10になれば魚介ピザ・マグステ・歓待料理など、人相手の商売が中心になるのが調理の特徴です。その直前はもどかしい状態が続くかもしれません。ベルベットのリボンを買うなどしつつ、R10まで頑張りましょう。乗り切れば料理人の本格稼動が待っています。
縫製	○	繊維を加工して生地を織ったり、衣服・補助帆を作成するスキル。北海は地中海やインドと違って綿花がなく、生産品のバリエーションが少ないのが悩みの種でしょう。そのかわり、羊毛と亜麻の一大産地であるオスロが近く、そこでスキルを上げるのが主流になっています。縫製はインドで生糸からベルベットを織れるようになってからが本番です。ベルベット織りは利益・経験値のバランスが非常に良く、お金とレベルを求めて多くの人が利用しています。
鋳造	◎	鉱石を加工したり、大砲・船部品・武具を作成するスキル。北海は鉱石を扱う交易所が多く、工業品4種を取り扱うロンドンがあるイングランドとの相性は抜群です。また、名工の大工道具という船の最大耐久値を回復できる生産品は需要も高く、軍人相手の商売に向きます。ただ、R10から先になると、ランクを上げるのは少し大変かもしれません。
工芸	○	数多くの消耗品・交易品のほか、船首像を作成するスキル。工芸でできる生産物は調理なら酒や調味料、鋳造なら装甲や船首像など他の生産スキルの補助に役立ちます。商人なら最初に選ぶより二つ目に取りたい生産スキルです。また、上陸地点で集めた交易品の加工に便利で、冒険家の小遣い稼ぎに役立ちます。
保管	－	魚を加工したり、保存食・染料・上納品を作成するスキル。嵐による荷崩れ被害軽減、海賊からの収奪被害減少、装備品の耐久度減少を遅らせる等、航海を影で支える効果が光ります。また、マイスターにこだわらないならブースト装備で補えるのも、保管スキルの強みです。

イングランドは鋳造・工芸が育てやすく縫製も問題なくこなせますが、調理が苦手な傾向があります。
保管は所属国の有利不利はほぼ関係ありません。しかし、序盤では釣った魚を捌くスキルなのでメインにはなりません。

これらはあくまで相性であり、有利不利を示すものではありません。これがいいと思ったスキルを選ぶのが一番です。

1-2 生産スキルを覚えよう

学校にある程度慣れた頃には、商人見習から転職するための許可証が手に入っているはずです。
見習のままでは生産スキルや取引スキルを覚えるのが大変なので、早めに転職しましょう。

初期から転職できる職業は、以下の通りです。

職業	生産	取引	その他	傾向
商人見習				初期職業
食品商				調理人になりたい人向け
家畜商				調理人になりたい人向け
会計士				初期のイングランド商人育成には不向き
紡績商				縫製職人になりたい人向け
運び屋				初期のイングランド商人育成には不向き
鉱物商				鋳造職人になりたい人向け
薬品商				初期には不向き。工芸を覚えたい人向け

初期に転職できる職業のうち、イングランド商人に向くのは鋳造なら鉱物商、縫製なら紡績商です。
調理は食品商と家畜商がありますが、家畜商は後から追加された職業だけあって、より使いやすくなっています。
薬品商は、他の生産スキルにある程度慣れてから工芸を覚えるときに転職すると良いでしょう。

商人は取得できるスキルが多いため、スキルの取得で迷うことがあります。

最初から全生産スキルを覚えようとすると、生産関係に割り振るスキル数は増えざるをえません。
しかし、はじめからスキルが偏っていると、冒険・戦闘レベルを上げたくなったとき非常に困ります。
最初は縫製・鋳造・調理からどれか1つと工芸の2つまでにしておき、いろんな場所へ行けるようになってから改めて考えてみてはどうでしょうか。

1-3 役立つスキルを揃えよう

生産スキル以外にも、商人として活動する上で忘れてはいけないスキルは数多くあります。
その中には、航海者にとって必須と言ってもいいスキルも含まれるでしょう。

ここからは、序盤から覚えておくと便利なスキルをいくつか抜き出し、紹介していきます。

スキル	評価	コメント
会計	★	「交易品の相場を確認」をしたり交渉により「値切り・ふっかけ」ができます。商人の転職クエストでも必要になり、商人として活動するなら最優先の必須スキルです。ランクが高くなるとより成功しやすくなり、効果も上がります。最大限まで交渉すれば買値や売値に20%の補正があり、熟練商人ほど重視するスキルです。
社交	★	会計スキルでの値切り・ふっかけの交渉が失敗しても、交渉を続けられる効果があります。ランクが高くなれば、再交渉ができる確率はさらに上がります。熟練度は、投資以外に発見物の報告でも上がります。商人でも発見した街を報告すると熟練が貰えるので、なるべく早く覚えておくと効果的です。
取引	◎	交易所で購入できる数量に関係するスキルです。商人の航路は様々で、どの航路を利用しているかで必要となる取引スキルは変化します。ランクが高くなれば購入数が増えていき、仕入れに掛かるコストが減少します。序盤は、上げたい生産スキルに必要なものから取得していくのがおすすめです。
操帆	★	帆を広げてから使用すれば、自動操帆モードに切り替わります。航行速度を手軽に上げられるので、航海時間が最も長いDOLでは必須と言えます。商人見習ではじめた航海者はこのスキルを持っていません。冒険者転職証を入手したら、真っ先に操帆優遇の釣り師に転職して取得しましょう。
操舵	★	船の旋回速度を上げるスキルで、船の曲がりやすさに大きく影響します。旋回中は船の速度が落ちてしまうので、速く曲がれるほど減速が少なくて済みます。操舵はランクを上げるのに時間が掛かります。なるべく早く取得しておきましょう。
修理	★	嵐や火事、敵船に襲われるなどのアクシデントで減った耐久値を回復するスキルです。港の船大工に頼んで修理してもらえますが、代金が高くて割に合いません。船の耐久が無くなると、沈没してしまいます。そうなる前に、こまめに修理しましょう。
運用	★	航海中の水・食料の消費を抑えるスキルです。より多くの交易品を運ぶには、水・食料の消費量を減らせるのは大変魅力的です。航海する距離が長くなるほど効果的なので、なるべく早く取得しておきましょう。
警戒	★	目に見えないNPCから『奇襲』されるのを防ぐスキルです。戦闘になると停船してしまうDOLでは、奇襲を防ぐことは航海時間の短縮に繋がります。目に見えるNPCからの『強襲』は防げませんが、航海する距離が長くなるほど効果的です。
逃走	×	商人見習が最初から持っているスキルですが、必要ありません。警戒スキルを取得して奇襲を防ぐほうが、より被害を少なくできます。戦闘になって逃走を使うより、敵船に近づかない航路を使い戦闘を避けるよう行動しましょう。
身体言語	★	言語が通じない地域でも、身振り手振りで会話ができるようになるスキルです。言語が通じないと銀行や酒場など施設の大半が利用できず、移動もままならなくなります。優先して取得するべきですが、必要行動力が高いため回復アイテムも用意しましょう。
釣り	◎	洋上で使用すると、魚が釣れるスキルです。釣った魚は料理に加工できる他、食料に転用できるので長距離航海で非常に役立ちます。ランクが高くなれば珍しい魚が釣れ、商人にとっても貴重な冒険経験を得ることもできます。
採集	○	洋上や上陸地点で、交易品を採集するスキルです。交易品は交易所で流通していないものも多く、採集でのみ手に入る交易品もあります。生産品にそれらが必要となったとき、活用することになるでしょう。
調達	△	採集と同じく、交易品を集められるスキルです。欲しい物により使い分けましょう。また、洋上で雨が降っていれば、水を溜めることができます。水の量は船の大きさで決まるので、長期航海で使うなら手記で代用することもできます。

これらのスキルの中には、商人にとっては前提条件が厳しいものもあります。
そんなときは、欲しいスキルが優遇の職業に転職すれば、ギルドで簡単に覚えられます。
転職クエストが達成できるようになれば、スキルを覚えるための転職を繰り返すのも効果的です。

1-4 交易品を購入しよう

交易品を購入するときは、なるべく購入量が多いボタンから押すようにしましょう。
より安く、交易品を仕入れることができます。

※ ロンドン交易所。単価は同じでも、購入可能数の多いボタンから買うと安く仕入れられる

また、同価格の交易品でも、産出の高い街では購入数量ボタンの購入量がより多くなります。
このような街では、まとめ買いをしやすいと覚えておくといいでしょう。

北海では、ボルドーのワインやハンブルグのビールが購入量が多いことで有名です。

※ ハンブルグ交易所。ビール50樽が購入でき、安価なので取引スキルの上昇量も高く、購入可能量が非常に多い

また、交易品を購入するとき何度もクリックするのが面倒であれば、Ctrlキーを使いましょう。
購入量ボタンをCtrlキーを押したままクリックすると、買える限りの交易品を選択してくれます。
交易品を大量に仕入れたい場面で使うと良いでしょう。

Ctrlキーはまとめ買い以外にも、水・食料の破棄などスタックアイテム選択時に使える便利なキーです。

1-5 生産スキルを育てよう

スキルの優遇・非優遇の境目となるR10までを目標に、生産スキルを上げていく手順の一例を紹介します。
たた、こちらではイングランドの本拠地がある北海での活動を重視した内容になっています。予めご了承ください。

北海スタートのイングランドでは、入手が難しいレシピもいくつかあります。
行けないけれど欲しいならば、商会に入ったりスクールチャットで頼んでみるといいかもしれません。

スキル		コメント
調理	R1～		アントワープで小麦を小麦粉に加工する。ヘルデルと往復する二点交易を繰り返そう。（誰でもできる簡単レシピ）
	R3～		ヘルデルでヒツジを羊肉、ニワトリを鶏肉に、カレーで牛肉に加工する。ヘルデルとカレーで作った交易品をドーバーで牛肉を売る、三点交易を繰り返そう。（畜産秘伝・羊の章、畜産秘伝・鳥の章、畜産秘伝・牛の章）
	R5～		ヘルデルで加工した羊肉を、ソーセージに再加工する。 R5を超えたら、料理を作ることに移行を考えてもいい。航海中の行動力回復に利用できるようになるので、長距離の移動が楽になる。ヘルデルで、鶏のローストを作成する。（肉料理の初歩）余ったらアムステルダムの販売員に買い取ってもらおう。
	R6～		カレー・ダブリンで、ポークソテーリンゴ添え（アムス買取）を作成する。（肉料理の初歩）アントワープ・ドーバー・ロンドンでアンズのタルトを作成する。（果物を使ったお菓子）こちらはロンドン酒場の販売員が買い取ってくれる。
	R8～		カレー・アントワープ・ヘルデルでアップルパイを作成する。（パイを極めよう）これもアムステルダムの販売員が買い取ってくれる。
	※		（資金に余裕がある人向け）神秘の香辛料（一時的に調理R+5）を使うと、スキルを上げるのが楽になる。
縫製	R1～		ヘルデルのニワトリから羽毛、ヒツジから羊毛に加工する。（織物秘伝・素材の書）アムステルダムと往復する二点交易を繰り返そう。
	R2～		アムステルダムの麻生地を、予備帆に加工する。（船大工入門・縫製の書）ヘルデルの加工と並行しつつ、できた予備帆は行商人に引き取ってもらおう。
	R3～		ロンドン・オスロ・エディンバラ等の羊毛を、毛織生地に加工する。（織物秘伝・生地の書）アムステルダムでは毛織生地を取り扱っているのに注意。ヘルデルで加工した羊毛は、そのままヘルデルで売ってしまおう。
	R4～		羊毛をニットに加工する。（織物秘伝・生地の書）しばらくはこれ一本で上げることになる。ここが頑張りどころ。
	R7～		羊毛をフランネルに加工する。（織物秘伝・高級生地の書）フランネルは北海では特産品として引き取ってもらえず、赤字になることもある。ニットを織り続ける方がいいかもしれない。
	R8～		羊毛をツイードに加工する。（織物秘伝・高級生地の書）
	※		北海に限定しなければ、地中海でモスリン・オランダ更紗を織るのもいい。（資金に余裕がある人向け）インドで金糸・ししゅう糸を作ると、熟練度が上がりやすい。
鋳造	R1～		オスロ・ベルゲンの木材を、大工道具に加工する。（船大工入門・鋳造の書）
	R2～		オスロ・ベルゲンの木材を、予備舵に加工する。（船大工入門・鋳造の書）
	R3～		ロンドン・プリマスの青銅を、撤収の鐘に加工する。（船大工入門・鋳造の書）大工道具・予備舵・撤収の鐘は余ったら行商人に引き取ってもらおう。
	R5～		ハンブルグの鉄鉱石を鉄材、銅鉱石を銅、鉛鉱石を鉛に加工する。（金属精錬の書）
	R7～		ハンブルグ・プリマスの銅鉱石・スズ鉱石を、青銅に加工する。（合金精錬の書）ハンブルグやダブリンの鉄材（鉄鉱石）・石炭を、アルケブス銃に加工する。（火器製作の技法書）火器製作は利益もそれなりに良く、それが火器暴落が発生する原因に。
	R8～		リューベックの銅鉱石・亜鉛鉱石を、真ちゅうに加工する。（合金精錬の書）武具製作の技法書から長弓や曲刀を作るのも、気分転換になっていい。
	R9～		プリマス・ハンブルグまたはヒホン・ダブリンで、マスケット銃に加工する。（火気製作の技法書）マスケット銃はイベリアの特産品なので、北海で高く売れ交易名声も得られる。
工芸	R1～		ロンドンの鉄材とオスロの木材を、シーダー板に加工する。（木材系追加装甲作成法）
	R2～		加工したシーダー板を、オスロの木材で軽量シーダー板に加工する。（追加装甲軽量化法）加工したシーダー板はNPCに買い取ってもらおう。ナント・ブレーメン・アントワープの小麦を、ビールに加工する。（酒造秘伝）
	R3～		ナントの小麦をアクアビット、ボルドーで干しぶどうをワインに加工する。（酒造秘伝）オスロ・ベルゲンの木材を、木像に加工する。（古今芸術指南書）
	R4～		ナント・ボルドー航路で、ブランデーの加工ができるようになる。（酒造秘伝）
	R5～		ナント・ボルドー航路で、ウイスキーの加工ができるようになる。（酒造秘伝）ロンドンの紙を洋書に、青銅を青銅像に加工する。（職人の教練書、古今芸術指南書）
	R7～		ナント・ボルドー航路で、ワインビネガーの加工ができるようになる。（調味料大全）
	R8～		ナント・ボルドー航路で、シェリーの加工ができるようになる。（酒造秘伝・第2巻）
保管	R1～		釣りスキルで釣ったサバ・ニシン・イワシ・サンマを魚肉に加工する。（漁師の心得鮮魚保存法）
	R2～		アジ・マダイを魚肉に加工する。（漁師の心得鮮魚保存法）ヘルデルの卵を、ニワトリ・アヒルに孵化させる。(旅人の食料調達術) 畜産秘伝・鳥の章を使えば、生産を続けられる。熟練が貰えなくなるまで続けてもいい。
	R3～		タラを魚肉に加工する。（漁師の心得鮮魚保存法）
	R4～		サケを魚肉に加工する。（漁師の心得鮮魚保存法）
	R5～		カツオを魚肉に加工する。（漁師の心得鮮魚保存法）
	R8～		マグロを魚肉に加工する。（漁師の心得鮮魚保存法）