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軍貫マン
男は俗に言うナンパ師だ

 今日も、女性をを物色し街を徘徊する

 「そこの彼女!俺と一緒に一杯どう?」

 男にそう声をかけられた女性はといと……

 「えっ?私ですか?」

 自分の事だと気づかずキョロキョロとしている

 その女性は片目を銀髪で隠すクールな雰囲気の美女で、変わったデザインのタイトなボディスーツは彼女のスタイルの良さを強調しており、薄布で覆われているがはっきりとわかる胸元には深い谷間が覗いている

 一見すると気が強そうで近寄り難い印象を受けるのだが、よく見ると瞳は大きく潤んでおり頬もほんのり赤く染まっている それはお酒のせいでもあり、彼女自身も異性から声を掛けられたことに戸惑っている

 「いやー君しか居ないよ。可愛いね」

 「えっと……あの……」

 彼女はさらに顔を真っ赤にしてオロオロしている

 男は内心でニヤリと笑う

 思っていた通りだと

 周囲は派手な出で立ちに騙されているが、彼女は初心で男慣れしていない

 この手の女を落とすなど造作もない

 「君みたいな可愛い子が一人で居るなんて訳アリでしょ。もしかして悩みとかあるんじゃない?俺だったら君の力になれると思うんだけどなぁ〜」

 「…………」

 彼女は何も答えずに俯く

 「あーごめんね急に知らない人にそんなこと言われても困るよね。でも俺は本当に君の役に立ちたいんだ。ここなんてどうかな?」

 男は酒場に指を向ける、彼女の印象からして騒がしい大衆的な店よりも落ち着いた雰囲気の高級店(値段と雰囲気だけのぼったくり)の方が良いだろう

 どうせ最後は酔い潰してお持ち帰りするのだ、これほどの美女であれば多少の出費は惜しまない

 「えーっとそれでは…お言葉に甘えて」

 楽勝、男は心の中でほくそ笑む

 簡単すぎて拍子抜けするほどだ

 「じゃあさっそく行こうか」

 男は意気揚々と歩き出し彼女に腕を差し出す

 「あっはい」

 彼女は戸惑いながらも男のエスコートに従う 男は鼻歌まじりに彼女を連れ店内に入る 席に着くなり注文を取りに来た店員に対して男が口を開く

 注文を聞いた店員が立ち去ると彼女が口を開いた

 「いいんですか…こんな高そうなお店」

 「気にしないで良いよ、ここは俺のおごりだからさ。遠慮せずにどんどん飲んで」

 「はいありがとうございます」

 「じゃあとりあえず乾杯しようか」

 グラスを掲げ二人は軽く合わせる

 「そう言えばをまだ君の名前を聞いてなかったね」

 「ハイネといいます、ギルドで魔法工芸の服飾と仕立てを担当しています。それと……一応、ギルドマスター…です」

 最後の方は恥ずかしそうにもじもじしながら答える

 「へぇ〜凄いな。その服君の自作なんだ!って事は君は優秀な職人なんだね。それにギルドのマスターともなると偉いんじゃないのかい?」

「いえそんなことはありません。私はまだまだ未熟者ですから……」

 確かにあの変わった服装が手作りだとすれば納得がいく

 身体のラインが強調されているのを見るに意外と承認欲求が強いのかもしれない

 うまくおだててやれば酒の力を借りなくても案外簡単に落ちるかもしれない

 男は下衆な考えを浮かべながら次の話題に移る

 ハイネが勤めているというギルドの話を聞くと、彼女はこれまでのオドオドした雰囲気から一変し饒舌になる

 「そうなんですよ!みんな個性的で楽しい人達ばかりです」

 男は適当に相槌を打ちながら彼女の話を聞き流す

 仕事ぶりを褒めてやれば気を良くしたのか酒を飲むペースが上がる

 「えーっとハイネちゃん?ちょっと飲み過ぎじゃないかな」

 ハイネの顔は既に真っ赤になっており呂律も怪しくなってきている

 「だいじょぶれふよぉ〜わたしこうみえてもつよいんれすからぁ〜それよりマスターが〜」

 そろそろ頃合いか、そう思った男であったが話題を彼女の前任のギルドのマスターであるヴェールに移った途端彼女の態度は急変し、泣き始めた

 「お、おい大丈夫か?」

 慌てて声をかける男

 「マスターって、ひどいんですよお。急にいなくなって無理矢理代理のマスターやれってわたしにおしつけて、わたし人見知りであがり症だって知ってるのにぃ……」

 男は内心でため息をつく 何だ結局ただの愚痴か

 「それだけじゃないんですよお…わたしチョロい女だと思われてるのか、いろんな男に言い寄られて……でもみんなひどい人でわたしのこと重いとかめんどくさいとかいってすぐポイ捨てして……」

 彼女はヒックヒックとしゃくりあげながら続ける

 「もうやだぁ……なんで私がこんな目にあわなくちゃいけないの……うぅ……ぐず……」

 彼女は机に突っ伏し泣き続けた

 男はナンパ師である

 女を泣かせた経験もそれなりにある

 だがここまで泣き叫ぶハイネをみると流石に罪悪感を覚える

 「まあまあ、ほらこれ飲めよ」

 男はハイネの前にグラスを置く

 「……これは?」

 「俺の奢りだ。飲んでみてくれ」

 ハイネは促されるままにグラスを口に運ぶ

 「美味しい……」

 アルコールではないミネラルウォーター(水道水)だ、男は流石に可哀想に思いハイネを持ち帰ることをやめ、純粋に彼女に同情していたのだ

 「おにいさん、やさひいれすね。こんなわたしのためこんなに親切にしてくれるなんて」

 「気にしないで、俺達は今日会ったばかりの他人同士だ。だけどこうして一緒に酒を酌み交した仲だ。いろいろ面白い話も聞けたし、少しでも君が楽になれたならそれでいいんだ」

 そうして男とハイネは店をあとにするが…

 「おにーさん、お願いします。行かないでください、寂しいのは嫌です……私を捨てないで」

 酔い潰れたハイネは男の腕にしがみつき離れようとしない

 「わたし一応ギルドのマスターだからあ、みんなの前では情けないところ見せられないんです……だからおにーさんのまえでは素直になりたい……ダメですか?」

 上目遣いに懇願するハイネ

 よくもまあ初対面の相手にそこまで言えるものだと男は驚く

 「わかった、じゃあ家まで送ろう」

 「ありがとうございます」

 ハイネは嬉しそうに微笑む

 「じゃあ行こうか」

 「はい!」

 男はハイネに肩を貸して歩き出す

 その間身体にグイグイと押し当てられる柔らかい感触に男の理性は揺さぶられる

 「あ、ここ私の家です」

 「ここかな?」

 「はい」

 「じゃあお邪魔して」

 「どうぞ」

 部屋に入るとハイネが抱きついてきた

「ちょっ、いきなりどうしたの!?」

 「んっ……ちゅっ」

 そのままキスをする二人

「ぷはっ、どうしたんの?」

 「すみません、我慢できなくて」

 そう言うとハイネは男のズボンに手をかけ、チャックを下ろす

 「いやいや、ちょっと待て!」

「どうして止めるんですか?やっぱり面倒臭いとか思ってますよね……家まで連れてきておいて今更突き放したりしないですよね?ねぇ?答えてくださいよぉ」

 ハイネは相当酔っているのか涙を浮かべながら訴える

 「そんなわけ無いだろう。むしろ大歓迎だよ」

 「本当ですか?嬉しいです」

 元々ヤリ目的だったのだ据え膳食わぬは男の恥というやつである

 「ねぇおにいさん、時々おっぱい見てましたけどもしかして好きなんですか?」

 「えっ?」

 男は図星を突かれ動揺する

 「やっぱりこんな格好だからですかね…」

 自分の胸元を見ながらハイネが呟く

 まあ確かにかなり強調されているし、薄布で覆われているとはいえ下乳などは完全に見えてしまっているので意識してしまうのは仕方がないと言える

 「誘ってるとかそういうつもりじゃないんです。ただデザイナーとして純粋に美を追求した結果なんです」

 ハイネが弁明するように言う

 「でも世の男性はそうとは受け取ってくれないみたいで、わたしのことをビッチ扱いしてくるんですよ!だからなんでしょうかわたしに近づく男性はみんな身体目当ての人ばかりで」

 ハイネが泣き始める

 確かにこの服装だとそういった誤解を受けるのも無理はない

「でもおにいさんは他の方と違ってあまりジロジロ見てこなかったので、もしかしたらって思ったんです」

 買いかぶり過ぎだ、見ていないのは警戒されないように意識して視線を外していただけだ

 「おにいさん、わたしのこと嫌いにならないでください。わたしにはおにいさんしかいないんです」

 酔いもあるかもしれないが初対面の男にここまで入れ込まれると逆に心配になってくる

 「だめだよそんなこと言っちゃ。俺だってなんの下心もなしに君に声をかけたわけじゃないし、いいのホントにこんな男で?もっとイケメンで優しい男はたくさんいると思うんだけど」

 「おにいさんが良いんです。おにいさんじゃなきゃ嫌なの……」

 ハイネが潤んだ瞳で男を見つめる

 「わかったよ、君の気持ちはよく伝わったから」

 「おにいさぁん……」

 男は心の中で誓ったできるだけ優しくしようと、これまで不誠実ことを繰り返して来たがここまで純真な相手を無下に扱うほどの外道にはなれなかった

「じゃあ早速始めましょうか」

 ハイネは服を脱ぎ捨て下着姿になる

 下着も自作したものらしく、シンプルなデザインだがそれが彼女の魅力を存分に引き立てていた

 「綺麗だ……」

 思わず口から漏れる

 「ありがとうございます」

 ハイネは嬉しそうな表情を浮かべる

 「もしかしてはじめて?」

 「いえ…そういうわけでは…」

 これ以上は聞いてはいけない気がした、彼女のこれまでの口ぶりからしてあまりいい思い出ではないのだろうと察しがついたからだ

 「じゃあ失礼して……」

 男はハイネをベッドに押し倒す

 「あの……お手柔らかにお願いしますね」

 「ああ、痛かったらちゃんと言ってくれ」

 「はい」

 こうして改めてみるとハイネのスタイルののよさが際立つ

 今までいろんな女を抱いてきたがこれほどのものを見たことがない

 あの変な服を着こなせるのだって彼女のプロポーションがあってこそだろう

 「触るね」

 「ひゃっ」

 男はゆっくりと手を這わせ、その柔らかさを堪能する

 本人が望まずとも異性を惹きつけてしまう、それはある種の呪いのようなものだ

 「あっ……ふぅ……んっ」

 ハイネの声を聞いて男はさらに興奮する ブラを外すと大きな乳房があらわになり、先端はすでに硬くなっていた

 男は口に含み舌で転がすように舐める

 「ひゃんっ!そんなところ吸ったらダメぇ……ああんっ!」

 「ごめん、嫌だったかな?」

 「いえ……続けてください」

 「次は下いくね」

 ショーツ越しに触れてみると湿っていた

 「濡れてる」

 「言わないで……」

 恥ずかしそうにするハイネだったが、内心では期待しているのか腰を浮かせて脱がせやすい体勢をとる

「すごい……」

「そんなに見ないで……」

 ハイネは手で顔を隠すようにして恥じらう

 「大丈夫、すごくきれいだよ」

 「ありがとうございます」

 「じゃあ触るよ」

 「はい……」

 割れ目にそっと指を差し入れる

 「あんっ!」

「どうしたの?」

 「なんでもありません……」

 「そう?なら続けるよ」

 ゆっくり出し入れするとクチュクチュと音がする

 「んっ……はっ……んんっ!」

 声を抑えようとしているのか必死に我慢するハイネ

 「我慢しないで」

 「でも……んんっ!」

 「ほらこうやって擦ると…」

 「ああぁっ!それだめぇっ!」

 一際高い声で喘ぐハイネ

 「ここが好きなんだね」

 「はいぃ……」

 ハイネは快楽の虜になっているようだ

 「そろそろ挿れようか?」

 「はい、きて下さい」

 男はズボンを脱ぎ、大きくなった肉棒をを取り出す

 「優しくしてくださいね」

 その言葉からはほんのわずかだが彼女がこれまで受けてきた仕打ちに対する恐怖心のような感情を感じ取れた

 「ああ、約束する」

 ナンパ師は嘘つきだ、一時の快楽のためならいくらでも平気で嘘をつく、しかしそのためなら甘い言葉を囁やき、優しい偽善者の画面を被る

 この一時だけ男はまるでハイネの本物の恋人のように振る舞った

 「痛かったら言って」

 「はい」

 ゆっくりと挿入していく

 「んんっ!くっ……うぅ」

 「大丈夫?」

 「だいじょうぶです」

 「動くよ」

 「はいっ」

 最初は痛みで苦しそうな表情をしていたが次第に慣れていき、やがて快感の混じった表情へと変わっていった

 「はぁ……おにいさんのが奥まで当たって……はげしいです……こんなの…はじめてぇ」

 こういう反応はすごく唆る、自分のような軽薄な男が容易く彼女の思い出の1ページを塗り替えるのだと思うと優越感が湧いて来る

 手慣れた相手とするのもいいが、たまには初々しい娘を相手にするのも悪くはない

 「わたしもうイッちゃいます……ああぁ!!」

 ハイネが絶頂を迎えると同時に男も果てた

 「はあ、はあ、おにいさん激しすぎますよ」

 「ごめん、あまりに可愛くてつい」

 「ふふっ、お上手なんですね。それに優しいし」

 可哀想に、こうやっていつも簡単に相手を信じて傷つけられて来たのだろう

 「また会ってくれませんか?わたしおにいさんのこともっと知りたいんです」

 「いいよ、もしまた辛いことがあったらいつで も相談してよ。力になるから」

 「本当ですか?嬉しい……」

 ハイネが男に抱きつく

「大好き……」

 正直なところ男はハイネと付き合うつもりはなかった

 彼女から聞いた話によれば、ギルドのマスターは彼女がワーカーホリック気味なのも相まって多忙を極めているらしい

 そのため実際に会える機会は少なく、酒に溺れた過ちとしてなかったことにするかあるいはたまに一緒に飲んで愚痴を聞いて身体を重ねる程度の関係で納めるつもりだった

 だが男にとって想定外の自体が多々起こることとなる

 1つ目はハイネは本当に酒が強かったこと

 泣き叫んでいたときも男と身体を重ねていたときもすべてシラフであり本気で男と付き合うつもりでいた

 そのためすぐにギルドの仲間に彼氏ができたとのたまい、すぐに男と引き合わせた

 男はギルドの仲間のレベルの高さに鼻の下を 伸ばしかけたが、彼女たちの冷ややかな目線によって引っ込めた

 どうせハイネのことだからまた碌でもない男に引っかかったのだろうと警戒していたのだ

 2つ目はギルドの影響力が男の想像を超えていたこと

 魔導王すら一目置くギルドのマスターであるハイネの交際相手となれば注目が集まり、メディアによって早々に男のこれまでの所業を暴かれ、世間から多大なバッシングを受けた

 これではもうナンパどころではない

 だがハイネはそんな風評に怯むことなく男との交際を続けたため、周囲とギルドの仲間は呆れていた

 身の危険を感じた男は世間の目から逃れるべく、ハイネの自宅に身を隠し、彼女の世話をしたり、愚痴を聞いたり、対人関係のアドバイスをしたり、雑用をしたりしてほとぼりが冷めるのを待つことにした

 それによってハイネにも変化が訪れる

 ナンパ師としての経験からか男のアドバイスは意外と的に外れておらず、それによってハイネは精神的な成長を遂げ、やがては人見知りとあがり症の克服にも繋がり、それは間接的にギルドの発展に貢献した

 その結果ギルドの仲間は彼の評価を改めるようになり、むしろさっさとハイネにプロポーズしろという風潮が出来上がった

 それは世間にも波及し何故か例のぼったくりバーは出会いの聖地になった

 男はもう自分の逃げ道がないことを悟りヤケクソ気味にハイネにプロポーズしたところ、ハイネは涙を流して喜んだ

 人付き合いに馴れても泣き虫は変わらなかった

 こうして男は結婚することになった

 結婚式ではハイネが交際を発表したころとは打って変わって多くの人が彼らを祝福した

 (もうだめだ、結婚は人生の墓場だ。俺はこれから棺桶に入るまで、美人でスタイル抜群で社会的地位も高い嫁と何不自由なく……アレ?)

 男は自由と引き換えになにかを得た

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