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作者:名無し
前のエピソード:カメリア編



 レイが目を薄っすらと開ければ、そこは見覚えのない薄暗い部屋だった。
 辺りの様子を反射的に確認しようとして叶わないことに気づく。

 椅子に座らされた彼女は首と手、脚が動かないように拘束されていたのだ。

「――起きたかしら、閃刀姫レイ」

 彼女が声の聞こえる方に何とか向くと、部屋の隅に白衣を羽織った女性が座っていた。
 素性を推し量ろうとするが、薄暗さに覆われていて目元を隠すほどのロングヘアであることくらいしか分からない。

「ここは、どこ?」

「滑稽なことを言うわね。それを問うことに何の価値が?」

 闇の奥で研究者は口の端をニィィっと吊り上げて嗜虐的に口元を歪める。

 レイは彼女からただならぬ気配を感じ、閃刀システムを反射的に起動しようと試みる。
 だが、それを妨げるかのように全身に激痛が走り、思わず顔を顰めた。

「うふふっ、癖がまだ抜けないのかしら? 閃刀システムにはもう頼れないっていうのにねぇ」

 女研究者は最早頼りにならない鈍らにすがる少女を嗤笑し、自らの頭をトントンと指で叩く。

「閃刀システムとは、端的に言えば精神に感応して作動する兵器システム。すなわち、所詮は脳の作用でしかない。
 だ・か・らぁ、そうやってシステムを作動させる精神の働きさえ抑制できれば起動することは決してない。
 まぁ、その反動で貴女の身体に激痛が走るかもしれないけど、そんなのは私の知ったことではないものね?」

 女はレイを見下しながら愉快そうにクスクスと嗤う。

 彼女は事もなげに語るが、これは女研究者自身がアザレアやカメリアのゲノム編集を指揮したくらいに閃刀システムに対する理解が深いからこそ言えることだ。

 それくらい彼女は飛び抜けて優秀だった。
 もしかしたら、その頭脳だけで世界を滅ぼしてもおかしくないくらいに。

「貴女に許されるのは舌を噛み切って死ぬことくらい?
 違うわね、貴女はそれを決して選ばない。貴女自身の生が仲間へ悪影響を及ぼすのであれば死ぬことも厭わないだろうけれど、そうでないのであれば貴女は生きることを諦めきれない。
 そうじゃないかしら、お優しい閃刀姫サマ?」

 女研究者は胸中を見透かすように問いかけるが、レイは口を噤んで答えない。
 彼女は不愛想な反応さえも愉快だと言わんばかりにクスクスと嘲笑う。

「あらあら、イジメすぎちゃったかしら。まぁ、いいわ。そろそろ始めましょうか」

 女研究者が何やら手元を操作すると、ブゥンという起動音がしてレイの前に置かれている二台のモニターに映像が出力され始めた。

 片方のモニターには一糸まとわぬ姿の少女が何人もの屈強な男に囲まれている映像が、もう片方にはよく似た女の子が膝枕をした男におっぱいを与えている映像が映し出される。

 そしてレイはどちらの女の子にも見覚えがあった。

「彼女たちって……!」

「えぇ、貴女を捕まえたアザレアとカメリアよ。まぁ、彼女たちが閃刀姫だったのは最早過去の話。いまや兵士たちの慰み者にされたり実験動物として飼われるだけの存在でしかないけどね?」

 レイは女研究者が何を見せるつもりなのかを察し、慌てて目を閉じる。

 閃刀システムを使いこなせるほどの閃刀力を誇る彼女は幼少の頃から軍に籍を置いて育ったため、そういう話題は人一倍苦手だった。

 彼女の初心な反応を笑うかのように、女研究者の嗤笑が室内に響く。

「無駄よ、無駄。この映像は情報を直接脳に刷り込むようにデザインされているわ。その過程において、貴女が視認しているかどうかは一切関係がない」

 女研究者の言葉通り、レイは目を閉じているはずなのに瞼の裏に映像の続きが鮮明に映し出されていた。
 むしろ直接見ているよりも刷り込まれるのを実感するようで、彼女の口の端から漏れる息が自然と荒くなっていく。

 そんな時間がしばらく続いた。
 そしてアザレアが甘やかしママとして輪姦され、カメリアが兵士をママとして甘やかす方法を実践する映像が終わりに差しかかる頃には、レイの股座はぐっしょりと濡れていて雌の臭いをむわぁと漂わせていた。

「はぁ……はぁ、はぁ……っっ」

 顔面が燃えるように熱く、手足の先が痺れるようだ。
 下腹部が疼いてショーツもスカートも機能しないくらい濡れているのに、触れないのがもどかしい。

 でも、その不自由さがまた脳を痺れるくらいに心地よかった。

(どう、しちゃったの……私……)

 こんなこと、いままで思ったことなんてなかったのに。

 レイが戸惑いを隠せずにいると、アザレアとカメリアを映し出していた映像が唐突に切り替わった。

●●

 メイド服を思わせるスカートの短い服を着た美女がベッドの上で膝枕をしている。
 その真っ黒なタイツに包まれた太ももには裸の若い軍人が頭を乗せていた。

 穏やかな海を思わせる髪色をしたショートヘアの彼女、シエラは手を伸ばして男の頭をゆっくりと撫でた。

「よしよし、誉れ高い列強の軍人として今日もよくがんばりましたね♡」

 男の下半身ではスラッとした凛々しい美人が彼の肉棒に手を伸ばしている。
 燃えるような髪色をした彼女、アーカスは手を上下に動かし始めながら口元を穏やかに緩めた。

「まだ入隊して間もないというのに、この雄々しさ。あぁ、惚れ惚れするようね♡」

 男が情けない声を呻くように上げれば、シエラが愛おしむように微笑む。

「ふふっ、気持ちよさそうですわ♡ でしたら、私はこれを♡」

 シエラは屈み込むと男の胸部に手を伸ばし、ぷっくりと膨れた乳首を指でカリカリと弄り始める。

 兵士は身体を大きく震わせ、先ほどよりも大きな声で喘ぐ。

 二人の賢者は男の快楽を的確に引き出しながら、彼を流れるように絶頂へと導いていく。

「さぁ、がんばってびゅうびゅううって射精して気持ちよくなりましょうね♡ シエラママもアーカスママも応援してますわ♡ ほら、がんばれ♡ がんばれ♡」

 アーカスの手の中で肉棒が限界まで膨れ上がり、白濁液が激しい勢いで吐き出される。

 それはアーカスに向かって飛び、その凛々しい顔を白く汚すように何度も降りかかった。

「よしよし、がんばってびゅうびゅうできてえらかったですわ♡」

「君のような勇ましい軍人が多くいるのだから、列強の未来は安泰だな♡」

 二人の賢者はうっとりとした表情を浮かべながら若い軍人の頭をゆっくりと撫でた。

●●

「ど、どうして……シエラとアーカス先生が……っ!」

 あまりに衝撃的な映像すぎて、レイは思わず悲鳴をあげてしまう。

 慈愛の賢者シエラ、武の賢者アーカス、智の賢者ヒンメル――通称三賢者と呼ばれる彼らはレイの指導係として彼女を長年導いてくれた存在だった。
 幼少期から軍にいたレイにとっては育ての親と言っても決して過言ではない。

「どうしても何も、見ての通りじゃない。彼女たちもまた列強の軍人たちを慰撫する任務に着いている。それだけのことよ? むしろ『お願い』したら素直に聞いてくれた分、アザレアとカメリアに比べたら優秀なまであるんじゃないかしらね? あはっ、あはははははっ」

 女研究者はその反応が見たかったと言わんばかりに邪悪に笑い転げる。

 レイが最後の戦場に出る前、シエラもアーカスも無事だった。
 そして彼女たち二人は何があろうとも列強に寝返るような存在ではない。
 でも、彼女たちと長年共にいたレイだからこそ、映像の二人の言動が決して言わされているものではないと理解できてしまっていた。

 であれば、可能性は一つしか残されていない。

 列強は、あるいはこの女研究者は捕まえたシエラとアーカスのAIをそのように書き換えたのだ。

 それはつまり……そんな無茶苦茶がまかり通るくらい、レイ無き後に彼女がいた国が劣勢に立たされてしまったことを意味している。

「ヒンメル先生は……エルロンも、パイロンも……っっ」

 レイの口から絞り出された声は悲しみに震えていた。

 彼女の脳裏にヒンメルの講義を二人のAIと共に受けた日々のことが色鮮やかに蘇る。
 三賢者やエルロン、パイロンと過ごした日々は幼い頃から軍にいた彼女にとって何よりもかけがえのない宝物だった。

「それに答えることに何の価値が? 貴女にはもう関係がないことだっていうのに」

 女研究者に嘲笑われている間にも二人の賢者が軍人を甘やかす映像は続く。

 レイが胸中に渦巻く感情に飲まれそうになっていると、闇に覆われたように暗かった室内に急に灯りが差した。

 彼女の後ろでドアが開いたことによって、外の光が入り込んだのだ。

「調教はそろそろ終わったか?」

 レイの背後から年配と思しき男性の低い声が聞こえる。
 その声はズンと響くような重厚感を感じさせた。

「……まったく、高官サマったら嫌になるくらい時間に正確ね。私にだってもう少し楽しませてくれたっていいじゃない」

「研究者たる貴様がそれを言うか? 黙認させている貴様の無法が明日の朝刊を飾ることになっても私は一向に構わないのだがな」

 女研究者は露骨なまでの舌打ちを一切隠さずにした後、大きな溜め息を吐いた。

「……えぇ、映像は大体見せたわ。必要な知識も逆らったらどうなるかも全部刷り込めたんじゃないかしら?」

「では、彼女はもらっていこう。我らのママが待ち望んでいる故な」

 男がレイの座る椅子に近づいて何やら操作すると、椅子がゆっくりと浮かび上がり始める。
 暗がりの中にいたので気づかなかったが、どうやら拘束されていたのは自動が動かすことも可能な車イスの一種のようだった。

 レイの意志なんて微塵も考慮せずに車イスは男の後を自動でついていく。

「こう呼ぶのもこれが最後でしょうから、あえて言ってあげるわ。さようなら、閃刀姫―レイ」

 手向けるように放たれたそんな言葉を聞きながら、レイはその部屋を後にした。



 あの暗い部屋は軍の施設だとレイは予想していたが、彼女が実際にいたのはお屋敷の地下室だった。

 無機質な地下から階段で上がった先には夕日の差し込む落ち着いた雰囲気の廊下が続いており、その意外さにはレイもさすがに驚かされた。
 そして静まり返った廊下をしばらく進んで行った先、最奥にある部屋の前で車イスはゆっくりと停止した。

「閃刀姫レイよ、貴様は不思議に思わなかったか。捕虜の割には扱いがよすぎると」

 レイは壮年の男の問いかけに渋々ながら首を縦に振る。

 実際のところ、彼女も疑問に思っていたのだ。
 アザレアとカメリアに敗れて列強に連行された後、拷問や尋問に遭うことも覚悟していたのにそれらは一切行われなかった。

 密かに投与された薬物によって閃刀システムを使うことだけは阻害されたが、それ以外はずっと軍施設内の部屋に軟禁され続ける暮らしだった。

「理由は主に二つある。まず、閃刀姫をすべて退場させた現在、我が国が恐れるものなど何もないからだ。貴様のような小娘一人から情報を絞り出さない程度で、我が国の勝利が揺らぐことは決してない。だから、放置されていたのだよ」

 シエラとアーカスの姿を見せられた以上、レイも男の言には悔しいが納得せざるを得なかった。

 現在の戦況は分からないが、列強が世界を手中に収めることも決して夢物語などではない。

 それをいまヒシヒシと感じつつあったが、男はレイの所感を否定するかのように首を横に振った。

「だが、こんなのは所詮周囲を騙すための口実に過ぎん。我らはロゼママが貴様と再会することを切望していたからこそ、ほかの者どもによって傷一つつけられないように軟禁していたのだ。片づけねばならない些事が多すぎて、今日までかかってしまったがな」

「ロゼっ! ロゼは無事、なの……っ!?」

 唐突に行方をずっと心配していた人物の名前が挙がり、レイは思わず立ち上がろうと身体を起こす。
 無論彼女はいまも椅子に拘束された状態なので、それは叶わないのだが。

 アザレアとカメリアが途中から戦場に出てきた以上、ロゼは何らかの形で処分された可能性さえあり得た。

 だから彼女の名前を聞けたのは、レイにとってこの地獄で初めて見えた希望だった。

「無論よ。だが、貴様には先に一つ言っておくことがある」

 高官の男はレイの間近まで顔を寄せて言葉を続ける。
 軍務続きだったのかその顔には些かの疲労が滲み出ていて、顎の辺りでは伸びた髭が濃くなりつつあった。

「これからの貴様の行動次第では、せっかく再会した二人であっても容赦なく引き裂くつもりだ。その後、貴様がアザレアのように慰み者にされるか、カメリアのようにあやつの管理下で実験動物扱いされるかは知らぬがな。
 精々懸命な選択を期待するぞ、閃刀姫よ。
 我らにロゼママを悲しませるようなことをさせてくれるなよ?」

 地下室で見せられた二人の閃刀姫の映像が脳裏を過ぎり、レイは反射的に身体を震わせてしまう。
 男は脅しが効いている様子を確認すると、車イスを押して室内に入っていった。



 その広い寝室には充満するように生々しい臭いが漂っていた。

 続けて気づかされるのは卑猥な水音と破裂音、荒い吐息に絞り出すような嬌声。

 レイが引き寄せられるように顔を動かせば、最奥に置かれた大きなベッドの上で一組の男女がまぐわっていた。

 引き締まった身体つきの男が薄く細い少女に覆い被さりながら腰を振っている。

「あっ……あぁ、んっ……いい子だから、ママのおっぱいに甘えながら……ヘコヘコするんですよ♡」

 少女が愛おしむような笑みを浮かべながら、伸ばした手で男の背をトントンとゆっくり叩く。

 レイはその声の主がロゼだと遅れて気づき、目を大きく見開く。
 そして圧倒されたように二人のまぐわいをしばらく凝視していたが、ジョキジョキと何かが切られる音が聞こえて我に返る。

 車イスの拘束がいつの間にか外され、高官の男が手にしたハサミでレイの軍服を切り裂いていた。

 軍服もブラジャーもぐっしょりと濡れたショーツまでも見事なまでに縦に裂かれ、最早レイは裸同然に近い状態だった。

 真剣そうな表情を浮かべていた男はハサミを置くとその表情を幼子のように弛緩させ、おねーちゃぁんと声をあげてレイに抱きつこうとする。

 レイは反射的に腕で胸元を隠そうとして、その動きを止める。

(もし逆らったら、私は……)

 あの閃刀姫たちのような末路を辿るのだろう。

 でも、何を求められているのかは刷り込まれた知識のおかげで分かっていた。

 男の意向に逆らわずにママとして振る舞って甘やかせばいいだけだ。

(――私は、私はそれでいいのっ!? あんなに会いたかったロゼだって、こいつらにいいように弄ばれてるのよ!?)

 エンゲージした私の幻が詰問するように叫ぶ。

 でも、閃刀システムを使えない私はただの小娘でしかなくて、アーカス先生に教わった体術で挑んでもこの男に敵わないだろう。

 変態だが、彼は腐っても軍人だ。
 その立ち居振る舞いを見れば、立場に溺れている男ではないのも容易に察せられる。

(だとしても、それは諦めていい理由じゃ――)

 心が軋む音がする。

 閃刀姫であることを奪われ、皆を奪われ、シエラとアーカス先生も列強にいいように弄ばれて……、目の前にいるロゼだって助けられない。

 もう、何もない。
 何もできないんだよ、私は。

 心がギチギチと痛む。

 ギチギチ、ギチギチ、ギチギチと削られるように蝕まれて、蝕まれて、蝕まれて、蝕まれて、蝕まれ続けて――、私はそれを受け入れた。
 あるいは、ずっと大事にしていた何かを手放したのかもしれない。

 でも、アザレアとカメリアもシエラとアーカス先生も、ロゼも優しそうな表情を浮かべていたもん。


 だから……、これはきっと間違いなんかじゃない。
 素敵なことなんだよ。

「おいで♡」

 レイが受け入れるように手を大きく掲げれば、高官は嬉々として形の整った程よく大きなおっぱいに顔を寄せる。
 そのままその柔からさを堪能するように、顔をジョリジョリと揺らした。

「あぁ……っ、ん……っっ、よしよし♡」

 伸びた髭が肌を擦るのを感じながら、レイは彼の後頭部をゆっくりと撫でる。

 男は何度も何度も顔を揺らしてレイのおっぱいの柔らかさを満喫すると、今度はその先端に顔を寄せて桜色の乳首を口に含んだ。

 レイは身体をビクッと震わせ、輝くようなロングヘアを大きく揺らした。

「ごめんね、レイお姉ちゃんはまだおっぱいが出ないんだ」

 彼女が残念そうな表情を見せて伝えると、高官は納得できないと言わんばかりにその乳首に歯を立てた。

「ひゃん……っっ♡」

 お姉ちゃんママが甲高い声を上げて身体を震わせれば、次はおっぱいを力強く引っ張り始める。

 男はそのままレイの美乳を限界まで引っ張って伸ばし続けていたが、それは間もなくきゅぽんという音を立てて離れる。
 彼女のおっぱいには真っ赤な跡が残り、乳首にも歯形が薄っすらと刻まれていた。

「力いっぱいちゅうちゅうできてでえらかったね、よしよし♡ 今度はお姉ちゃんが君のおち×ちんをたっくさんシコシコしてあげるから、一緒にベッドに行こっか?♡」

 レイが愛おしむような笑みを浮かべて提案すれば、高官は少年のように明るく首を縦に振った。

 二人はベッドの空いたスペースに移ると、男がレイの膝枕の上に頭を乗せる。

 彼女が高官のズボンを下ろすために身体を傾けさせれば、そのおっぱいが彼の顔の上にちょうど乗っかった。
 男は汗に蒸れているレイの匂いを心ゆくまで堪能しようと、すうぅはぁぁと何度も深呼吸し始める。

「もう……、くすぐったいってばぁ♡」

 レイが身体をくねらせるが、男は深呼吸を止めない。
 むしろ楽しんむように、何度も何度も深呼吸を繰り返す。

 くすぐったさに身悶えしながら何とか高官のズボンと下着を下ろすと、勃起した肉棒が露わになった。

「お姉ちゃんママの言うことを聞けない悪い子にはオシオキだよ♡」

 レイは男の屹立した肉棒に白魚のような指を這わせて絡めるように握ると、上下に扱き始める。

 高官もお姉ちゃんママのおっぱいを求めて先ほどとは反対の乳首に顔を寄せ、ちゅぱちゅぱと下品な音を手ながら吸い上げる。

「あぁ……んっ、ちゅうちゅうできてえらいね♡ お姉ちゃんも君のおち×ちんをいっぱいシコシコしてあげるから、精液をびゅうびゅううって射精してきもちよくなっちゃおう♡ ほぉら、シコシコ♡ シコシコ、シコシコ〜♡」

 レイはシコシコと口にしながら、先走り汁を絡めて上下に扱く動きを徐々に速めていく。
 男は屈したようにレイのおっぱいから顔を離し、お姉ちゃんお姉ちゃんと何度も連呼しながら叫ぶ。

「大丈夫、大丈夫だよ♡ 君のお姉ちゃんママはここにいるから♡ さぁ、ラストスパート。がんばれ♡ がんばれ♡」

 彼女がそのまま扱き続けていると、男が不意に腰を思い切り突き上げる。

 その瞬間、レイの手の中で限界まで膨張した肉棒が暴発し、白濁液を勢いよく吐き出す。

 それはレイの顔面に向かって何度も飛び、彼女の綺麗なロングヘアや整った顔を容赦なく白く汚した。

「いっぱい射精せてえらかったね♡♡ よしよし、がんばったね〜♡」

 レイは慈しむような笑みを浮かべながら、脱力感に襲われている高官の頭をゆっくりと撫でる。

 男を映したレイの瞳は、彼女が置かれた境遇を思えば異様とさえ思えるほど綺麗に澄み渡っていた。


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