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———カードの精霊

 それはこの世界に伝わる伝説。

 人の強い思いを受けたカードには魂が宿り、精霊として実体化する。

 荒唐無稽な話に聞こえるが、歴史上、カードの精霊と心を通わせたと思われる人間がいるのも事実だ。

 もっとも、今となってはそれを確かめる手段はないし、精霊が本当にいるのかどうかは誰にも分からない。そのため、世間一般ではカードの精霊の話は伝説として扱われている。

 青年はカードの精霊はいるかもしれないが、もしいたとしても自分には関係のない話だとずっと思っていた。

 突然自分のお気に入りのカード…≪召命の神弓−アポロウーサ≫のカードが光だし、彼女のカードが実体化するまでは…









「マスター、私…ようやく実体化することができました!」



 ≪召命の神弓−アポロウーサ≫のカードの精霊だと名乗る女性がカードから現れ青年は言葉を失った。

 確かに青年は《召命の神弓-アポロウーサ》のカードに強い愛着を持っていた。

 展開を主とするデッキなら入れやすい汎用性、ターン1ではないモンスター効果の無効効果、そして綺麗なイラスト…青年がデッキを組む時にはアポロウーサが採用できるか否かから考えるほどだ。しかし、まさかカードが精霊として目の前に現れるとは思っても無かったのだ。



「君は本当に…カードの精霊なの?」

「はい!マスターの強い思いが私を精霊として実体化させたのです!」



 アポロウーサは満面の笑みを浮かべると青年の手を取り、ギュッと握り締める。

柔らかくて温かい感触に青年はドキッとした。



「マスター…私が精霊として出てきたのはご迷惑だったでしょうか?」



 そう言うと彼女は自分の胸元に手を当てながら青年を見つめてきた。

 青年はその瞳に見つめられると心臓が高鳴るのを感じる。



「そ、そんなことないよ!凄く嬉しい……俺、ずっとアポロウーサが好きだったからさ」

「マスター……ありがとうございます!」



 感極まってか頬を赤く染めたアポロウーサは嬉しさのあまり青年に抱きついてくる。服越しに伝わってくる彼女の温かさに青年は心臓が高鳴るのを感じた。



「これから、ずっとマスターの傍にいますからね♪」



 アポロウーサは耳元で囁くと青年に軽くキスをする。

 ——こうして、青年とカードの精霊であるアポロウーサとの生活が始まったのである。







 アポロウーサと一緒に過ごす中で、次第に青年は異性として惹かれるようになっていた。

 アポロウーサは青年のデッキの構築についてアドバイスをしたり、昼食を作ってくれたり、家事を手伝ってくれたり…まるで本物の家族のように接してくれるのだ。

 アポロウーサとの生活は楽しくも充実したものであったが…それ故に青年は一つの問題に悩まされることになる。

 それは性欲の処理である。

 一緒に暮らしているのだから当然そういう場面もあるわけで、健全な男子である青年はその度に理性を総動員させ、何とか平静を保っていた。

 だが、若い雄の性欲を理性だけで抑え込むのは限界があった…







 その日、青年はアポロウーサが寝たのを確認するとそっとベッドから抜け出した。

 トイレへ駆け込みズボンを下ろすと、既に青年の肉棒は大きく勃起しており、先走り汁が溢れ、血管が浮き出るほどになっている。

(アポロウーサ…)

 青年は心の中で彼女の名前を呟くと、肉棒を握り上下に扱き始める。

 青年の脳裏にアポロウーサの美しい顔や、艶やかな肌、豊満な身体が思い浮かぶ。

 彼女の姿を思い浮かべるだけで肉棒は硬さを増していき、射精感が高まってくる。

(ごめん……ごめん、アポロウーサ……!)

 心の中で謝りながらも、青年の手の動きは激しくなっていく。

 そして——ついにその時が来た。



「アポロウーサ…好きだ!」



 ドピュルルルーッ!ビュルッ、ビュッ、ビューッ!

 勢いよく放たれた大量の精液は便器の中に溜まっていく。

 久しぶりの射精だったこともあり精液の粘度は高く、このまま流せば詰まってしまうのではないかと思うような量でもあった。



「はぁ……はぁ……。くっ、うぅ……」



 青年は大きく肩で息をしながら呼吸を整える。

 この一週間ほど、今まで我慢してきたものが一気に爆発したような感覚だった。

(アポロウーサと一緒に暮らしておきながら、彼女のことを妄想してオナニーをするなんて……俺は最低だ……)

 罪悪感を感じながらトイレットペーパーを取り、汚れた肉棒を拭いていると——突然、背後から抱きつかれた。



「私もマスターのことが大好きですよ♪」



 その声を聞いた瞬間、青年の心臓は大きく跳ね上がる。

 振り向くとそこにはパジャマ姿のアポロウーサがいた。



「ア、アポロウーサ!?え、あの……これは…」



 青年はしどろもどろに言い訳の言葉を探すが、頭がパニック状態で思考がまとまらない。



「私はマスターの思いで実体化した精霊です…マスターの思いの中に性欲が含まれることも、その対象が私であることも、とっくに知っていました」



 アポロウーサは青年の背中に体を密着させ、熱い吐息を青年の耳元へ吐きかける。それだけで青年の体はビクッと反応してしまう。



「ねぇ、マスター……いっぱい射精したみたいですけど…まだ射精(だ)せますか?」



 アポロウーサは妖艶な笑みを浮かべながら青年の耳元で囁く。

 耳元で囁かれる言葉に、青年は小さく首を縦に振ることしかできなかった。



「ふふ、そうですか……それじゃあ――」



 アポロウーサはニッコリと微笑み、青年の手を取り寝室へと向かった…







 寝室へ戻るとアポロウーサは服を脱ぎ始め、全裸になるとベッドの上に仰向けになった。



「さぁ、マスター……来てください♡」



 アポロウーサは両手を広げ、潤んだ瞳で青年を見つめる。

 青年はゴクリと唾を飲み込むと、彼女の上に覆い被さりそっと唇を重ねる。

 アポロウーサの唇はとても柔らかく、瑞々しい感触がした。その甘美な感触をもっと味わいたくて、何度も唇を押し付ける。



「んぅ……ちゅっ、ちゅっ、ちゅぱっ♡」



 最初は啄むようなキスだったが次第に舌を絡めた濃厚なものに変わっていく。



「ちゅ、ちゅっ……んっ、れろぉ……はむぅ♡」



 アポロウーサは青年の背中に手を回し、青年の口内へ自身の舌を侵入させると、青年の歯茎や頬の内側、舌の付け根などを舐め回す。

 アポロウーサの舌使いは巧みで、青年の口内を蹂躙するかのように這い回り、唾液を流し込まれる度に口の中が甘い味でいっぱいになり、飲み込む度に体が熱くなるような感覚に青年は襲われた。

 青年は口内に広がる快楽に酔いしれ、いつの間にかアポロウーサの舌に自身の舌を絡ませていた。



「ちゅぱ、んっ、ちゅっ、れろぉ……ぷはっ♡」



 長い時間続いたディープキスが終わると、青年とアポロウーサの間に銀色の橋がかかる。

 銀色の橋はツゥーっと糸を引きながら二人の間を繋いでいたが、やがて重力に負けぷつりと切れるとアポロウーサの胸元へポタッと落ちていった。



「ふふ、マスター……上手ですよ♡」



 アポロウーサは嬉しそうに微笑むと、再び唇を重ねてくる。

 青年はそれに応じながら彼女の胸に手を伸ばし、優しく揉み始める。

 手に収まりきらないほどの豊満な乳房はとても柔らかく、揉んでいるだけで幸せな気分になってくる。

 そして何よりも弾力があり、指が沈み込んでいくような感覚があった。



「あっ、んぁっ♡マスター……♡」



 アポロウーサは気持ち良さそうな声を上げると、身を捩らせながら甘い吐息を漏らす。

 その姿がとても扇情的で、青年はもっと気持ち良くさせてあげたいと思い、片方の乳房を口に含み舌で転がし始めた。



「んっ、あっ、やぁっ♡おっぱい、吸っちゃ……ああぁぁっ♡」



 アポロウーサは甲高い声で鳴きながら体を震わせると、青年の頭を抱きかかえるように腕を回してきた。

 胸に顔を埋められ、より強い力で抱きしめられる形になり青年の呼吸は苦しくなるが、それ以上に彼女の柔らかさと温かさを堪能することができた。

 青年はもう片方の乳房を手で掴むと、円を描くように揉みほぐしていく。

 円を描くたびに手に吸い付くような柔らかい感触が伝わってきて、青年は夢中になってその感触を味わった。



「あぁんっ♡マスター……おっ…ぱい…好きんっ♡…なんですね…あぁんっ♡」



 アポロウーサは青年の頭を抱き寄せながら甘い吐息を漏らし、青年はそれに応えるように今度は乳首を強く吸い上げる。



「ひゃうんっ!それ……ダメ……ですっ♡あっ、やっ、そんなに強くしたら……んんっ♡やぁっ、やめ……んぁっ、イっちゃうっ、おっぱいだけでイッちゃいますっ♡」



 アポロウーサは体を大きく仰け反らせ、ビクンと跳ね上がると絶頂を迎えた。

 彼女の秘所からは大量の潮が吹き出し、シーツに大きな染みを作っていく。

 それでも青年は構わず、胸を揉み続けながら口に含んだ乳首に舌を這わせ、刺激を与え続けた。



「やっ、ああぁぁんっ♡イってる……いま、イってるからぁっ!おっぱい舐めながら、吸わないでぇっ♡」



 アポロウーサは絶叫に近い声を上げ、青年の頭を抱きしめると再び体を大きく仰け反らせ、絶頂を向かえる。

 ようやく満足したのか青年は口を離すと、彼女の胸は青年の唾液でベトベトになり、乳首は真っ赤に充血してしまっていた。



「はぁ……はぁ……マスター♡」



 アポロウーサは荒い呼吸を繰り返しながら、蕩けた瞳で青年を見つめる。

 その瞳は情欲に染まっており、頬は上気して赤く染まっていた。

 アポロウーサは自分の秘所に手を伸ばし、指で秘所をくぱぁっと広げてみせる。

 彼女のそこは洪水のように愛液が流れ出ており、ヒクついていて、まるで何かを求めているようだった。



「マスター……来てください♡」



 アポロウーサは妖艶な笑みを浮かべ、青年を誘惑するように甘く囁く。

 その誘惑に青年は抗うことができず、亀頭をアポロウーサの秘部に当てると、そのままゆっくりと腰を押し進めた。

 ズブブッ、と肉棒が彼女の膣内に挿入される。

 狭い膣壁を押し広げながら奥へ進んでいくと、途中何かにぶつかったような感覚があった。



「っ!?」



恐らく処女膜に当たったのだろう。

青年は一度腰を引き、アポロウーサの顔を見つめる。



「私の処女膜ですよ……ふふ、私の初めての相手はマスターなんです♡大丈夫ですから……そのまま挿れてください♡」



 アポロウーサは優しく微笑むと、青年の首に腕を回しキスをした。



「ちゅっ、んっ、ちゅぷ……れろっ、じゅるっ♡」



 舌を絡ませ合い唾液を交換するような濃厚なディープキスをしながら、青年は再びゆっくりと腰を前へ突き出す。

 ブツッという何かが破れるような感触がする。

 その瞬間、アポロウーサはビクンと体を震わせる。



「んっ、んんん〜〜〜〜〜っっ」



 青年の肉棒が彼女の処女膜を破き、純潔を奪った証である鮮血が結合部から流れ出てくる。

 青年は慌てて腰を引こうとするが、アポロウーサは青年の体に腕と脚を絡ませ、離れようとしない。



「ぷはっ、あぁ……はぁ……アポロウーサ、大丈夫!?」

「だ、大丈夫です……ちょっと痛いですけど……今はもっと……マスターと一つになりたいんです♡」



 アポロウーサは痛みに耐えながらもニッコリと微笑むと、再びキスをしてくる。

 青年もそれに応えるように彼女の唇を貪り、舌を絡め合う。

 しばらくすると痛みよりも快楽が上回ってきたようで、アポロウーサは甘い声で鳴き始めた。



「あぁんっ♡マスター……、好きぃっ♡」



 その様子を見た青年は、ゆっくりと挿入を再開させる。

 先ほどよりも愛液の量が増えたためか、スムーズに挿入することができ、どんどん奥へ進んでいく。



「あっ、やっ、んんっ♡すごっ、奥まで入って……あぁぁんっ♡」



 やがて青年の肉棒は根元まで飲み込まれ、亀頭が子宮口に当たる感覚があった。



「全部入ったよ、アポロウーサ……」

「はい♡やっと一つになれましたね♡」



 アポロウーサは嬉しそうに微笑み、青年の背中に手を回すとぎゅっと抱きしめてきた。

 柔らかい感触が全身を包み込み、彼女の甘い香りが鼻腔を刺激する。

(いい匂い…それにとっても気持ちいい…これがアポロウーサの膣内…)

 彼女の膣内はとても温かく、ヌルッとした感触が肉棒に絡みついてくるようで、腰が砕けそうになるほど気持ちが良い。しかも膣壁はキュウッと締まり、青年のモノを離さまいとしてくるのだ。



「んっ、マスターの…私の中で更に大きくなってる……私の中、気持ちいいですか?」

「うん、すごく気持ち良いよ……」

「ふふ、マスター……私、とっても幸せです♡」



 アポロウーサは幸せそうに微笑むと、唇を軽く重ねてきた。



「んっ、ちゅっ、んむっ、ちゅっ♡」



 そのまま何度も啄むようにキスを繰り返しながら、アポロウーサは腰をくねらせ、膣壁が肉棒を刺激する。

 膣内はまるで生き物のように蠢き、亀頭や裏筋を擦り上げ、竿全体を包み込むように絡みついてくる。 

 青年もアポロウーサの細い腰を掴み、ゆっくりとピストン運動を開始する。



「あっ、んっ、はぁっ♡ま、マスターの……私の中、動いてます♡ああぁぁっ♡」



 アポロウーサは体を仰け反らせながら甘い声を上げる。

 肉棒が出入りする度に大量の愛液が溢れ出し、結合部から漏れ出てくる。

 青年はその刺激に耐えながら、腰を動かし続けた。



「あっ、あぁっ♡マスター、もっとぉ……もっと激しくしてくださいっ♡」



 アポロウーサは甘えるような声で求めてくる。

 彼女の願いに応えるべく、青年はピストン運動のスピードを上げていく。

 ずちゅっ、ぬちゃっ、くちゅっ、ぶちゅん、ぱんっぱんっ、ばちゅん!

 淫らな水音と肉同士がぶつかり合う音が部屋中に響き渡る。



「やっ、んっ、んっ♡マスターの……大きくなってる……私の中でビクンって跳ねてる♡はぁっ、んっ、あっ、あぁぁっ♡マスターもイきそう、なんですね♡」



 アポロウーサは嬉しそうに微笑むと、脚を絡めたまま青年を強く抱きしめる。



「んっ、んちゅっ、んんっ、ちゅっ、ちゅぱっ♡」



 二人の唇は貪るように重ねられ、舌を絡ませ合いながら唾液を交換する。

 青年は一気に腰を突き上げると、アポロウーサの子宮口を押し上げた。



「んむっ、ちゅるっ、ちゅぱっ、れろっ♡ぷはっ、マスター……私、もうダメ……イク、イっちゃいます♡あ、あああっ〜〜〜〜♡」



 ビクン、と体を跳ね上げ、アポロウーサは再び絶頂を迎える。

 膣壁が収縮し、肉棒を離すまいと強く締め付け、一滴残らず精液を搾り取ろうと青年の肉棒をギュウゥときつく締め上げる。

 既に限界寸前だった青年はその締め付けに耐え切れず、アポロウーサの膣内に大量の精液を放出し始めた。

 どぴゅっ、ぶびゅーっ、どぴゅっ!!

 ドクンドクンと大きく脈打ちながら灼熱のマグマのように熱くドロドロとした大量の精液を吐き出し、アポロウーサの子宮を満たしていく。

 青年の肉棒は何度も跳ね上がり、脈打ちながら大量の精液を放出し続け、その度に膣内の締め付けがきつくなっていった。



「ああっ、あぁっ♡熱いっ、マスターの……たくさん出てる……私の中でいっぱい出してる……んんっ、あぁっ、はぁっ、やっ、あんっ♡」



 アポロウーサはビクビクと体を震わせながら、歓喜の声を上げる。

 青年の肉棒は最後の一滴まで絞り出すように、びゅるるっ、ぶぴゅっ、どぴゅーっ、と大量の精液をアポロウーサの中に吐き出し続けた。

 アポロウーサの膣内はまるで生き物のように蠢き、亀頭や裏筋を擦り上げ、精子を搾り取ろうとするかのように収縮を繰り返し、射精の勢いが衰えそうになると再び強く締め付けてくるため、青年はまるで永遠に終わらないのではないかと錯覚してしまうほどの快楽を感じていた。

 やがて長い射精が終わると、青年とアポロウーサはお互いを強く抱きしめ合いながら余韻に浸る。



「はぁ、はぁ……マスターのすごい量♡私の中、マスターので一杯になってる♡」



 アポロウーサは幸せそうな表情を浮かべ、自分の下腹部を愛おしそうに撫でる。



「アポロウーサ…ごめん避妊とか……何もしてないけど……」



 今更ながらそのことに気が付いた青年は、慌てて謝罪する。



「ふふ、大丈夫ですよ……私はカードの精霊…人間ではないですから妊娠はしないはずです…けど…」



 アポロウーサは妖しく微笑むと、青年の耳元に唇を寄せる。



「マスターが強く願えば…妊娠するかもしれませんよ♡」

「っ!?」



 青年は思わずドキッとした。



「マスターの思いによって私は生まれました……もしかしたら……マスターの強い願いがあれば……私は、マスターの子供を産むことができるかもしれません♡もし、マスターの子供ができたなら……私は嬉しいです♡」



 アポロウーサは青年の顔を覗き込みながら、悪戯っぽく微笑む。

 その笑顔はとても妖艶で、魅了されてしまうような美しさだった。



「あ、アポロウーサ……」



 青年は思わずごくりと唾を飲む。

 アポロウーサは妖艶な笑みを浮かべたまま、再び青年にキスをしてくる。

 そのキスは今までで一番甘くて濃厚なキスだった。



「ちゅるっ、れろっ、ちゅっ、ちゅっ♡」



 アポロウーサの舌が青年の口内に侵入し、歯茎や舌の裏など、口内を舐め回すように這い回る。



「ちゅぱっ、んちゅっ、れろっ、ちゅるっ♡」



 彼女の長い舌はまるで別の生き物のように蠢き、青年の口内から溢れ出す唾液を全て舐め取り、飲み込む。そしてさらに激しく、濃厚なキスを続けた。



「んむっ、ちゅっ、ちゅぱっ、れろっ、ちゅっ♡」



 アポロウーサの柔らかな肢体が、青年の体に絡みついてくる。

 彼女の体温を感じ、そして彼女の甘い匂いに包まれながら、二人は唇を重ね合わせ続ける。

 やがてゆっくりと唇を離すと、二人の間に銀色の糸が引かれ、そしてプツリと切れた。

 その間に青年の肉棒は硬さを取り戻し、再びアポロウーサの膣内を押し広げ始めた。



「マスター、もう一回シましょ?私、まだ足りないんです♡もっともっといっぱいして、マスターのこと感じたいんです♡」



 アポロウーサは甘えるような声でおねだりしてくる。

 青年はゴクリと喉を鳴らすと、彼女の体を引き寄せる。



「あんっ、マスター、もっと……いっぱいください♡」



 アポロウーサは嬉しそうに微笑むと、再び青年に抱きついてくる。そして二人は再び体を重ね合ったのだった…







 翌朝、青年は目を覚ますと隣で寝ている裸のアポロウーサを見る。

 青年の肉棒はまだ彼女の膣内に挿入されたままで、締め付けてくる感触が心地良い。昨晩はあれから何度も体を重ね、朝を迎えたのだ。

 青年はそのことを思い出し、顔を赤くしてしまう。

 彼女がどれだけ可愛かったか、どれだけ気持ちが良かったか、そしてどれだけ彼女と愛し合ったか、鮮明に思い出すことができた。



「ん、んん……マスター……?」



 すると青年の気配に気づいたのか、アポロウーサが目を覚ます。彼女も昨晩のことを思い出したようで、顔を真っ赤に染め上げた。



「ま、マスター、お、おはようございます……」



 アポロウーサは恥ずかしそうに挨拶すると、毛布で自分の体を隠しながら、モジモジと体を揺らす。そして上目遣いでこちらを見上げてくると、小さな声で呟いた。



「マスター……これからもいっぱい、愛してくださいね♡」



 その言葉に青年は頷くと、アポロウーサの体を抱きしめる。そして二人はどちらともなくキスをすると、再びお互いを求め合うように激しく体を重ね合ったのだった…







 結局二人がベッドから出たのは昼過ぎになってからだった。



「もう、マスターったら。いくら何でもやりすぎですよ」



 アポロウーサは頬を膨らませながら、文句を言う。だが、その口元は緩んでおり、まんざらでもない様子だった。



「ごめん、つい夢中になっちゃって……」



 青年は申し訳なさそうに頭を下げる。

 するとアポロウーサはクスクスと笑い出した。



「ふふ、冗談ですよ。私もすっごく気持ちよかったですから♡」



 アポロウーサは青年に抱きつきながら、上目遣いで見つめてくる。その仕草はとても可愛らしく、青年の心はドキッと高鳴った。青年は慌てて目を逸らし、話題を変えることにした。



「そ、それより昨日相談してた最後の1枚の話なんだけど…」

「それなんですが…よければこれを入れてください」



 そういってアポロウーサは≪月女神の鏃≫のカードを手渡してきた。



「このカードに私の力を込めました…マスターのデッキはエクストラデッキに余裕もありますし是非…きっとマスターのピンチを救ってくれるはずです」



 青年はそれを受け取ると、確かに彼女の力を感じることができた。



「分かった……ありがとう、大切に使わせてもらうよ。それじゃあ…≪月女神の鏃≫のコストにするモンスターをエクストラデッキに入れないとな!アポロウーサも手伝ってくれないか?」

「えぇ、喜んで!」



 アポロウーサは嬉しそうに頷くと、青年と共にカードを吟味し始めた…。







夕方 カードショップにて———



「ホールティアとティオでエクシーズ召喚!フレシアの蟲惑魔!カードを2枚伏せてターンエンド!」



(うーん…敵の場にはセラの蟲惑魔にフレシアの蟲惑魔、フィールド魔法の蠱惑の園…伏せは奈落と蟲惑それとわからないのが2枚…こちらの手札は羽根帚にカップ麺、キューティア、グレーシアそれにエレガンス…あのカードを引けないと…厳しいか…?)



『マスターなら引けるよ!だって私のマスターなんだもん』



 青年が手札を眺めながら考え込んでいるとアポロウーサの声が聞こえてくる。

(そっか、ありがとうアポロウーサ。じゃあやってみるよ)



「ドローフェイズ、ドロー!」



 青年は深呼吸すると、デッキからカードを引く。

 ドローしたカードを確認すると、それは≪月女神の鏃≫だった。



『ね?だから言ったでしょ?マスターなら引けるって』



 アポロウーサは嬉しそうな声で語りかけてくる。

(ああ、ありがとう…アポロウーサ)



「スタンバイ!メインフェイズまで入りたいです!何かありますか」

「何もないです」

「ではメインフェイズ!手札から≪月女神の鏃≫を発動します!メレオロジック・アグリゲーター墓地へ送り、そのモンスターと同じ種類の相手フィールドのモンスター1体…フレシアの蟲惑魔を対象に……









「マスター今日はいっぱい勝てましたね」



 夜、家でまったりしている時、アポロウーサは嬉しそうに話しかけてきた。



「そうだね、アポロウーサのおかげだよ」



 青年は微笑み返すと、彼女は照れ臭そうに笑った。



「そ、そんなことないですよ……///」

「謙遜することないって……アポロウーサ、ありがとう」



 青年は感謝の気持ちを込めて、彼女に優しくキスをした。すると彼女は嬉しそうに微笑むと、お返しとばかりにキスをしてきた。



「ふふっ、どういたしまして♪でもお礼なんていりませんよ?だって私はマスターの精霊なんですから♪」



 アポロウーサは幸せそうな表情を浮かべながら、ギュッと抱きついてくる。



「あはは、そうだったね……これからもよろしく、アポロウーサ」

「はい♪マスター、これからもずっと一緒ですよ♡」



 二人は抱き合いながら、笑いあった。

 青年とアポロウーサの幸せな日常はこれからも続いていく…

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