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 巨大アリジゴクを本体とする蟲惑魔。本来アリジゴクとはウスバカゲロウの幼虫を指すのだが、彼女の場合は成虫への変化を捨ててしまっているようだ。その代わりに本来乾いた環境を好むはずのアリジゴクが、湿った土の環境でも暮らせるように進化している。特殊な体液で周囲の土を柔らかくしているのだと考えられている。

 本来のアリジゴクの生態とは違いすり鉢状の巣の下には彼女が寛ぐための部屋があり、普段はそこで生活をしているようだ。

 蟲惑魔の中では罠を作る技術に秀でており、獲物を見つけてすぐに即席の罠を作れるほどだそうな。性質としては執念深く、一度罠にかかった獲物を逃すことは滅多にあり得ない。



 彼女の牙には特殊な毒が複数仕込まれており、体液を啜るために鋭く尖っている。罠にかかった獲物に噛みつき、この牙から毒を直接流し込むようだ。毒には神経毒、麻痺毒、媚薬効果、幻惑効果など危険なものが含まれており、捕食の場合は麻痺毒によって獲物の動きを止めてしまう。その後ゆっくりと体液を啜っていくという。



 自分の罠にかかった者には誰彼構わず襲いかかるが、同族である蟲惑魔は捕食対象とはしない。しかし例外的にアロメルスの群体、すなわち蟻に対しては食欲旺盛で不運にも落ち込んだ蟻は彼女のエサとなる。

 しかしアロメルスの蟲惑魔そのものが単体で落ちてきた場合は捕食こそは行わないが、暇を持て余しやすい狩りの仕方ゆえにアロメルスを退屈しのぎの玩具としてしまう。本来戦闘力においてアロメルスがトリオンに劣ることはないが、本能に刻まれた恐怖によるものなのか抵抗することができないようだ。



 本来はアリジゴクの状態で繁殖することはあり得ないが、蟲惑魔の場合は疑似餌が生殖器官となっている生態であるため繁殖が可能だそうだ。

 繁殖時期になると巣から飛び出して積極的にツガイとなる獲物を探すとされている。数ある獲物の中からツガイとなる雄を見事引き当てた場合は、上述してある巣の下の生活スペースに連れ込みそこを愛の巣とする。蟲惑魔の中では珍しく雄をちゃんとツガイと見なしているようで、雄を甲斐甲斐しく世話をするとされている。しかしほとんどの雄は脱走を考えてしまうため、トリオンは前もって雄の足の腱を切ってしまう。

 やがてツガイが観念すると愛の巣の中で繁殖行為を開始し、ツガイの雄はその生涯をトリオンに捧げることとなるようだ。繁殖時期が過ぎたあともトリオンはツガイを解放することも捕食することもなく、世話を続けていくという。



レス番号167-168

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