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作者:名無し



 チーム・リリウムでは姉妹一緒に休息を取るのが習慣になっている。

 その夜もイレーヌは妹であるソフィアより一足早く目を覚まし、すでに身だしなみを整え終えていた。

 エクソシスターたちは修道女として日中に活動していることも多いが、祓魔師として相対せねばならない悪魔たちはむしろ日が沈んでから蠢き出す。
 そのため、夜間での活動に備えて拠点で一時的な休みを取ることも少なくなかった。

 ベッドで可愛い寝息を立てている妹を見ながら彼女は愛おしそうに頬を緩める。

「……さて、色々確認しちゃいましょうか」

 イレーヌは椅子を引いて腰かけるとペーパーナイフを手に取り、チーム・リリウム宛に届けられた封書を順に開封していく。

 様々な情報を共有するためのほかのチームからの報告やチーム・リリウムに助けられた人たちからの感謝が綴られた手紙、教会の上層部からチームに向けての指示書など――拠点に定期的にまとめて届けられる都合もあって、検めなければならない手紙は意外と多い。

 年長者であるイレーヌがリーダーになって日がまだ浅いエリスに代わってそれらを確認し、チームとしての意志表明が必要な内容については二人でよく相談したうえで返信するようにしていた。

「……っっ、これは」

 イレーヌはその書面を目にし、驚きのあまり思わず表情を強張らせる。

 彼女が最後に開けたそれはイレーヌ個人に宛てて教会の上層部から送られた指示書だ。

 格式ばって長々と綴られているが、端的に言えば普段から教会に多額の寄付をしている資産家の邸宅に『慰問』に訪れて欲しいという内容が書かれていた。

「…………」

 イレーヌの視界の端で薄暗い寝室を薄っすらと照らす蝋燭の灯りが揺らめく。

 彼女はゆっくりと顔を上げると、まるで答えを求めるかのように窓の外を見た。
 しかし荒廃した街並みをまるで覆い隠すかのように夜の帳が下りていて、外の様子は窺い知れない。

 世界はどうしようもないくらいに荒廃していて、多くの人たちは今日を生きるための希望さえ見出せずに顔を俯けている。
 そして絶望した人々を嘲笑うかのように悪魔たちの勢いはいまなお強く、その犠牲者はいまなお後を絶たなかった。

 イレーヌも悪魔に襲われて間もなく息絶えようとしている人や病や怪我を治せず天に召されようしている人を幾度となく目にしてきた。

 そんな彼らのせめてもの救いになるように人肌の温もりを与えることはエクソシスターたちに秘密裏に赦されたことであり、イレーヌ自身も何度も行ってきたことだ。

 だから、『慰問』という二文字に込められた微妙なニュアンスについても彼女は理解が及んでいた。

「でも、この方ってほかのチームの子から聞いた……」

 その資産家は悪魔たちと戦うエクソシスターへの支援を惜しまない慈善家として知られ、彼女たちが日々接する人たちの口からもその名前が聞かれることは多い。

 しかし、実はその一方でエクソシスターたちの間では教会への支援の見返りとして少女たちを食い荒らしているのではないかと密かに噂されている人物でもあった。

「事実、なのだとは思うのだけれど……」

 イレーヌは形の整った眉を微かに寄せながら、思案するように目を伏せる。

 それがあくまで噂の域を出ないのはもたらされた多額の支援がエクソシスターたちの日々の活動を間違いなく支えているからだ。

 誰もが困窮している昨今で彼女たちが装備を整えて悪魔と戦えているのは寄進などで支えてくれる人たちがあってこそ。
 修道女として多くの人に寄り添い、祓魔師として悪魔たちと戦うエクソシスターたち自身がそれを誰よりも一番に理解していた。

 仮に噂が事実だとしたら、打診を拒絶してこの資産家の機嫌を損ねれば――

「んんぅ、いれーぬねえさまぁ……どぉしたのぉ?」

「――っっ!! あっ、あぁ。ソフィアちゃん、起きたのね」

 イレーヌは手にした書面を穴が開きそうなほど凝視し続けていたが、背後から突然聞こえてきた間延びした声にその身体を大きく震わせた。

 素早い手つきで開いていた手紙を畳むとすでに読み終えていたほかの手紙の下に滑り込ませ、彼女は振り返って立ち上がる。

 そんな姉の胸元に飛び込むように抱きつき、ソフィアは嬉しそうに笑みを浮かべた。
 彼女のたわわに実ったおっぱいに頬ずりをしながら、普段からは想像できないほどに表情をだらしなく弛緩させる。

「えへへっ、ねぇさま♡♡ ねぇさまぁ♡♡」

「もうっ、ソフィアちゃんったら寝惚けてるのね。可愛いソフィアちゃんはいつまでも見ていたいけど、そろそろ準備をしなきゃいけない頃合いだから早く顔を洗っていらっしゃい」

「はぁい、ねぇさま♡♡」

 ソフィアは楽しそうに頷くと若干覚束ない足取りで寝室の外に出て行く。

 愛しい妹の小さな背中を見送りながら、イレーヌは指示書に書かれていた文言を噛み締めて決心を密かに固めていた。



「初めまして、エクソシスター・イレーヌと申します」

「ぐふっ、ぐふふふっ。キミが、キミがイレーヌたんだねっ! 会えて嬉しいよっ。ボクは――」

 イレーヌが『慰問』に訪れた邸宅は、その外観こそ落ち着いた雰囲気のお屋敷に見えた。
 しかし邸宅内に一歩踏み入れれば、絵画や彫像などの芸術品が乱雑に飾られているほどの豪奢っぷりで、困窮に瀕している多くの人々を思えばまるでそこは異世界であるかのようだった。

 そして案内されて通された寝室も最早目にすることが珍しいほどに暖かさと清潔感に溢れていて、置かれた大きなベッドで裸の男がイレーヌを待っていた。

 彼女が恭しく挨拶をすれば、でっぷりと太った彼は重なり合った腹の脂肪を揺らしながら愉快そうに笑って自己紹介する。
 そのまま予め考えていたと思しき内容を捲し立てるように話し始めるが、それ故か早口になってしまっていてイレーヌは彼の口にしたことの半分も上手く理解できなかった。

「――パパがいつもお気に入りのエクソシスターと遊んでいるのが羨ましくてさぁ、ボクもママになってくれる子が欲しいっておねだりしたんだよ! それから定期的に色んな子が来てくれたけど、皆すぐに壊れちゃってけ。だからぁ、今回はイレーヌたんを呼んだお。分かってもらえたかなぁ?」

 男が尋ねるように首を傾げれば、ただでさえ短い首が埋まりつつある顎肉がぷるぷると揺れる。

 肥えすぎていてなかなか推し測れないが、男の年頃はイレーヌよりも一回りくらい上回っているのだろうか。
 富裕層らしく最低限の清潔感こそ保ってはいるが、やはりだらしなく太ったその身体は醜悪という印象がどうしても拭えない。

 それでもイレーヌは彼を『慰問』しなければならないのだ。

「……一つだけ約束してください。私以外のチーム・リリウムの子たちには決して手を出さないと」

「イレーヌたんがそれを望むならねぇ。ボクだってイレーヌたんが悲しむようなことをしたくはないからね、ぶっへへへぇ」

 イレーヌが絞り出すように問いかければ、男は意外にも鷹揚に要求を受け入れてみせた。

 もしかしたら断られるかもしれないと思っていたので彼女は内心胸を撫で下ろすが、だからこそ見逃してしまっていた。

 いやらしくイレーヌを見つめる男の目が三日月状に細く歪み、その口元にはニタニタとした笑みが浮かんでいたのを。

「その代わり、ボクからもイレーヌたんにお願いを一つしてもいいかなぁ? って言っても大したことじゃなくて、そこのテーブルに置いてある薬を飲んでくれればいいだけなんだけどね」

「これは?」

 彼女が男の指さした方向に顔を向ければ、テーブルの上にガラスの小瓶が置かれていた。
 まるで琥珀のように綺麗な乳白色の液体が入っているのが見える。

 一見すればミルクの類であるように見えるが、そんなものをわざわざ用意しているとも思えない。

 イレーヌが困惑を滲ませていると、男は楽しそうに説明し始めた。

「飲めば母乳が出るようになる薬だよぉ。イレーヌたんはボクのママになるんだから、やっぱり母乳がたっくさん出なきゃダメだよねぇ?」

 ねっとりとした声にイレーヌは顔を顰めたくなるが、何とかそれを堪える。

 彼は教会に多額の寄付をしている件の資産家の息子だ。
 その機嫌を損ねれば寄付は打ち切られ、巡り巡って多くのエクソシスターたちが悪魔たちとの戦いで苦境に立たされることになる。
 それだけは避けねばならないし、何より彼ら親子は教会を通じてエクソシスターたちを自由に呼ぶことができる。

 エリスやステラ、何よりもソフィアも巻き込まないためにも彼女には選択肢は残されていなかった。

「……っん、んくっ、こくっ……」

 イレーヌは置かれていた小瓶を手に取ると、蓋を開けてその中身を一気に呷る。

 幸いにも不味くはなかったが、飲み干した直後から温かな感触が全身にじんわりと広がっていくのが分かった。
 それはたわわに実ったおっぱいにも染み渡っていって、いままで感じたことのないようなムズムズとした疼きがイレーヌを襲いつつあった。

「ぐふっ、ぐふふふっ。さぁ、準備完了! イレーヌたん、ボクの我慢もそろそろ限界だから早く脱いで来て欲しいなぁ」

 言われれば従うほかない。
 イレーヌは制服とブーツを脱ぐと、下着姿になって男の隣に腰かけた。

「うひょおおおっ、イレーヌたんったらいい匂いがするねぇっ。それに黒のブラジャーとパンティがメチャクチャえっちで、堪んないよぉっっ。もうっ、我慢できないっっっ!! それじゃあ、早速ぅぅ!!!」

「……んっ、んんっ」

 男はイレーヌのロングヘアを掻き上げるようにしながらその手を後頭部に回すと、自らの分厚い唇を彼女の柔らかくも小さなそれに重ねた。

 小さく身体を震わせる彼女を無視するように舌を差し入れると、唾液を容赦なく流し込みながら彼女の口内を蹂躙し始める。

「れろぉ、じゅぷ、じゅぽおっ!! れろれろぉ、ぎゅぽ……、じゅぷ、ちゅぱぁっ!!! ずぼぉ、ぎゅぽ、ぴちゃあああ!!!!」

「んぅっ、んんんっ、うぅん……っ♥♥」

 イレーヌは一方的な蹂躙を耐えるように受け入れながら、豊かな身体を震わせ続ける。

 男の舌遣いは愛も気遣う気持ちもない己の欲望任せなそれのはずなのに、瞼の裏がチカチカと点滅してしまいそうなほどに気持ちよくて、彼女の口の端からは徐々に荒い吐息が漏れつつあった。

「れろれろれろれろぉ、じゅぷぉ、じゅぷぅ……ぎゅぽん!!!! ぷはぁぁっ、イレーヌたんのお口が想像以上に気持ちよかったからハッスルしちゃったよぉ!! イレーヌたんのキス顔も最高すぎぃっ!!」

「はぁ……はぁ♥♥ 気に入ってもらえたなら、何より……です♥♥」

 イレーヌはクラクラしそうなのを堪えて何とか男に媚びるのだが、彼は不満そうに首を勢いよく左右にぶるぶると振った。

「うぅん、違うっ。違うよ、イレーヌたん!! イレーヌたんはボクのママなんだからさぁ、ママにちゅうできたボクのことを褒めてくれなきゃ!!! さぁ、もう一回!!!!」

 男が何を言っているのかは正直分からないが、イレーヌには従うしか道がない。
 何と言うべきなのか考えるように間を空けた後、彼女は愛おしそうに微笑みながら男の頭に手を伸ばした。

「……よちよち♥♥ ママにちゅうできてえらかったでちゅよぉ♥♥」

「ぶへっ、ぶへへへへへへぇっ。あぁっ、いい……いいねぇ、最高だよぉっ。これだけでもイレーヌたんがほかの子たちと全然違うのが分かるぅっ。ほら見て見てぇっ、イレーヌママが褒めてくれたからボクの息子もこんなにおっきくなっちゃったよぉ!!」

 男が誇示するように股座の間で屹立した肉棒をイレーヌに見せつける。
 大きく反るように勃起した肉棒はグロテスクなほどに血管を浮かびあがらせ、その先端からはまるで涎を垂らすかのように我慢汁を溢れ出させていた。

「ママぁ、おっぱいを飲ませながらシコシコして欲しいなぁ」

「……もちろん、いいでちゅよぉ♥ さぁ、いらっしゃい。可愛い赤ちゃん♥♥」

 イレーヌが誘うように自らの太ももをポンポンと叩けば、男はまるで赤ちゃんになったようにバブゥと歓喜して頭を乗せた。

 その間に彼女は背中に手を回してブラジャーのホックを外し、ゆっくりと脱ぎ捨てる。
 男の真上でイレーヌの豊満なおっぱいがたぷんたぷんと揺れるように姿を見せ、彼はいま一度歓喜の声を上げた。

「ふぉぉぉぉぉっっ、イレーヌたんのおっぱいっっ!! おっぱいっっ!! おっきいのに形も綺麗で乳首や乳輪が薄っすらと黒ずんでるのがいいぃぃっっ。あぁ、たっくさんの庶民がイレーヌたんのおっぱいをちゅぱちゅぱしてきたんだろなぁっっ!! でも、これからはボクだけのモノっ。真っ黒乳首のボク専用おっぱいにしてあげるからねぇっ、イレーヌたんっっっ!!!」

 男は興奮を隠せずテンション高く捲し立てるが、イレーヌからすれば反論したい点だらけである。

 何よりもまずこの男の物になったつもりはないし、迷える人々に温もりを与えること以外で肌を晒したことはいままで一度もなかった。
 しかし、それらを反論しても聞き入れられるはずもないし機嫌を損ねられる可能性の方が極めて高い。

 だからイレーヌは柔らかな笑顔を保ったまま、男に差し出すように上半身を傾けてその手を肉棒の方へと伸ばした。

「さぁ、赤ちゃん。ママのおっぱいでちゅよぉ♥♥ シコシコもしてあげまちゅからねぇ♥♥」

「バブゥ、バブゥ!!!!」

 男は飛びつくようにイレーヌのおっぱいを咥え、温かく滑った舌で彼女のざらざらとした乳輪を水音を立てながら舐め始める。

「れろっ、れろれろれろれろぉぉっっ!!! じゅぽぽぽぽおおっ、ずぷぅっ、ぬぽぉっっ!!! れろれろぉっ、かりっっ!!!」

「ひぐぅぅっっ♥♥♥」

 彼はおっぱいを引っ張るように吸い続けていたが、唐突に歯を立てて乳首を思い切り噛んだ。

 雷が落ちたかのような強い刺激がイレーヌの全身を駆け、彼女は思わず男の肉棒から手を離してしまう。

 イレーヌが悲鳴のような嬌声をあげたのに気をよくしたのか、男は余っていた手で彼女の反対のおっぱいを乱雑に揉みしだくのを加えながらイレーヌママのおっぱいを吸い続ける。

「かりっっ、かりっっ、れろれろれろれろぉぉぉっっ!!! ずおおおおおおっ、じゅぽぉ、かりぃっっ!!!!」

「ああぁっ、ああぁ、ああっ!!♥♥ らめっ、らめぇぇっ……ムズムズしたのがくりゅぅ、出ちゃうっ♥♥ 先っぽから何か、出ちゃうからぁああああっっ!!!♥♥♥」

 イレーヌは長い髪を左右に乱すように揺らしながら、懇願するように叫ぶ。

 しかし男は仕上げと言わんばかりに指の間で挟んだ乳首を捻りながら、ひと際強く口内の乳首に歯を立てた。

「れろっ、れろれろれろぉ!!! かりっ、かりっ、おっぱいっ!! イレーヌたんのおっぱいぃぃっっ!!!! ママミルク、出ろ出ろ出ろぉぉっ!!! ずぞっ、ずぞぉぉぉぉっっ!!!!!」

「あああっ、ああっっ、ああああ〜〜〜っっっ!!!!!♥♥♥♥」

 びゅううううっ、びゅううううっっっっ!!!!!

 イレーヌの白ずんでいた視界が爆発したように弾け、彼女は上半身を突き出すように仰け反らせる。
 その乳首からはいままで出したことがなかった母乳が勢いよく噴出し、男の顔面に降り注ぎながらその喉を潤した。

「ごきゅっ、ごきゅっ……ごくごく、ぷはぁっっ!! うほおおおっ、イレーヌたんの母乳を浴びながら飲めるなんて最高だああああっっ!!!! でもでもぉ……イレーヌたんの初搾り母乳、零しちゃうのも勿体ないなぁっっ!! 飲んじゃおおおっ!!! れろれろ、れろぉんっっ!!!」

 男はイレーヌのおっぱいから顔を離すと、口の周りを濡らしてる母乳を下品な音を立てながら舐め始める。

 吸われていたイレーヌのおっぱいには真っ赤な吸い跡と乳首に噛み跡が幾つも刻まれ、揉まれていたおっぱいには粗雑な手の跡が残っていた。

(こんなの……、皆に見られたら何て。ソフィアちゃんともしばらくは一緒に入浴したり、できない……)

 そんなイレーヌの後悔を他所に、男は唐突に上半身を起こすとニタニタした笑みを浮かべながら彼女を見た。

「イレーヌたんの初搾り母乳シャワーは最高だったけどぉ、でもシコシコが途中で終わっちゃったからボクの息子が限界だおおおっ!!! ぐふふふぅ、でも大丈夫だよイレーヌたん!! ボクの超絶テクでイレーヌたんのこともちゃあんと気持ちよくしてあげるからっっ!!!!!」

 男に指示され、イレーヌはゆっくりとした動きで四つん這いになって臀部を彼に曝け出すように向ける。
 その直後、男が最早何度目か分からないほどの雄叫びを上げた。

「おほぉぉぉっ、イレーヌたんってばおぱんちゅをこんなに濡らしちゃってえっちだねぇ!!!! そんなにボクのごきゅごきゅが気持ちよかったんだねっ!! でもでも、大丈夫だよっ。これからはもう、ボクのおち×ぽのこと以外考えられなくしてあげるからっっ!!!!」

 イレーヌの尻肉をさわさわと撫で回しながら、男は楽しそうに語る。
 その手つきはあまりにも気持ち悪く、イレーヌの背筋をまるで虫が這ったような感触が駆け巡った。

 ぞわぞわした感触は顔を顰めずはいられないほど気持ち悪いのに、それでも……気持ちよく感じている自分がいるのも否定しきれない事実で。
 その相反する感覚が、イレーヌの情緒を徐々にかき乱しつつあった。

「むふふふぅっ、さぁさぁイレーヌたんっ。ボクのおち×ぽだよぉっ!!!!」

「……かはぁっ、あぐうううっっ♥♥」

 男はイレーヌの濡れたショーツをズラし、屹立した肉棒を挿入しながら彼女に背後から覆い被さるように体重をかけた。

 全身にかかる重みもさることながら、男の肉棒が膣内の最奥を思い切り抉ってイレーヌの瞼の裏がバチンと弾ける。

「あぁ、あぁっっ。うぇひひひっ。イレーヌたんの膣内、程よくキツキツでいいねぇ。イレーヌたんはどお? ボクのおち×ぽは気持ちいい?」

「……はあぁ、はああぁ。はああぁぁ♥♥♥」

 イレーヌは問われていたが、肩を大きく上下に揺らしながら熱を帯びた息を吐くことしかできなかった。

 下腹部を埋め尽くすような圧倒的な圧迫感と膣内の敏感なところを焦らすように触れる感触が彼女を蝕んでいたのだ。

「あぁ、イレーヌたんってば話せないくらいに気持ちいいんだねっ!! イレーヌたんのおま×こもボクのおち×ぽにおねだり締めつけをしてるもんねっっ!!! じゃあ、ボクもそろそろ動いちゃおうかなああっっ!!!!」

 男はゆっくりと腰を引くとイレーヌに思い切り打ちつけ、ばちゅんという破裂音が寝室内に響いた。
 そのまま腰を振り始めればイレーヌの蜜壺は乱暴に掻き回され、じゅぽぐちゅと音を立てながら愛液を飛び散らせる。

「おほおおおっ!!! えろえろシスター、イレーヌたんのおねだり締めつけ最高ぅぅっ!!! あぁっ、あぁ……いいっ。イレーヌたんっ、イレーヌたぁあんっっ!!!!」

「っああ、あぁんっ、ああっ♥♥ ああっ、あっ、んんんっあああ♥♥♥」

 男の腰つきは暴力的なそれであるはずなのに、イレーヌの敏感なところを的確に突いて彼女を白く塗り潰していく。
 そして腰を振る速度を速めながら、男はイレーヌの重力に従って伸びたおっぱいを掬うように持ち上げて乱雑に揉みしだき始めた。

「あはぁっ、やっぱりイレーヌたんのおっぱいはおっきくて柔らかくて最高だねぇぇぇぇ!! こんな極上おっぱいは庶民なんかには勿体ないっ。これからはずっとボクのモノ、ボクだけのものっっ!! やっぱりイレーヌたんはボクのママだおおおっっ!!!」

「ああ゛っ、あ゛あ゛っっ♥♥ あぅううん、あ゛っ♥♥ らめらめぇ、いまおっぱいも触られたら……わたくし、イぐイぐイっぢゃううううっっっ!!!!♥♥♥」

 イレーヌは倒れ込むように上半身を崩しながら獣のような嬌声をあげる。
 男は隠し切れないほどに乱れたイレーヌに満足したように唇を歪めながら、腰を振る速度を一気に速めていった。

「ああっ、射精るっ、射精るよおおっっ!! もちろん、イレーヌたんの膣内にいっぱい射精してあげるからねっ!!! ボクのおち×ぽミルクをたっぷり味わってねっっ!!!!」

「あ゛あっ、あ゛あ゛っ、あ゛っ、あ゛あ゛あ゛〜〜〜っっっ!!!!!♥♥♥♥」

 びゅっ、びゅびゅっ、びゅうううううっっ!!!!♥♥♥♥

 イレーヌは豊かな身体を折れんばかりに反らしながら、揉みしだかれているおっぱいの先端から母乳を勢いよく噴出させる。

 限界まで膨らんだ男の肉棒が彼女の膣内で弾け、彼女の子宮を目がけて精の奔流を注ぎ込んだ。

「ああっ、あああっ、あぁ〜。ふぅぅぅ、イレーヌたんが最高だったからメッチャ射精ちゃったよおっっ!! イレーヌたんも母乳をこんなに出しちゃうくらい、気持ちよかったんだねぇぇっ!!!」

 イレーヌが噴出させた母乳はシーツの上に水溜まりを作り、辺りには濃い匂いを立ち込めるように漂わせていた。

 男は熱を帯びた息を長く吐きながらイレーヌの膣内から肉棒をゆっくりと抜き出す。
 それが栓代わりになっていたのか、愛液と混ざり合った白濁液がドロリとイレーヌの秘裂から溢れ出た。

「――でも、今日のところは帰っていいお。イレーヌたんがまた来たいと思ったときに来てくれればいいから。
 またすぐ会えるのを楽しみにしてるからね、イレーヌたん♡♡ ぐふっ、ぐふふふふっ!」

 男は何やら悪巧みをするようにニヤニヤと笑いながら、でっぷりとした身体を揺らして立ち上がる。

 自分からこんなところにまた来ることなんてあるはずがないと思いながら、イレーヌは寝室から出て行く男を眺め続けるしかなかった。


◆◆◆


 汗を流して身を清めたソフィアが寝室に戻れば、姉であるイレーヌが物憂げな表情を浮かべて椅子に座っていた。
 その姿は愁いを帯びた深窓の令嬢といった趣きで実に絵になるが、近ごろの彼女は何だか様子がおかしかった。

 表面上はいつもと変わらない、ちょっとお節介で過保護だが優しく頼りになる姉そのものだ。

 同じチーム・リリウムのメンバーであるエリスやステラに尋ねても、きっとそのように答えるだろう。

 しかし、彼女たちよりも近くで接することの多いソフィアは気づいていた。

 イレーヌは少し前からふとした瞬間に現在のような物憂げというか、心ここにあらずという表情を浮かべていることが多くなった。
 その原因が何なのかは分からなかったが、そんな姉を目にしたらソフィアは声をかけずにはいられなかった。

「その……えっと。イレーヌ、戻ったぞ」

「……っっ。あぁ、ソフィアちゃん。それじゃあ、わたくしも汗を流してくるわね♪」

 イレーヌは優しく微笑むと、準備していた着替えなどを手に取って立ち上がる。
 そしてソフィアが続けて何かを言うよりも早く、彼女は足早に部屋を出て行ってしまった。

 まるで何かを言われることから逃げようとしていたように見えたのは考えすぎ、なのだろうか。

「……イレーヌ、姉様」

 そう言えば、イレーヌから誘われて最後に一緒に入浴したのはいつだったけ。

 ソフィアはそんなことを思いながら、ゆっくりと閉じる扉をただただ見つめることしかできなかった。



 浴室にシャワーの流れる軽やかな音が重なり合うように響き、湯気が立ち込める。
 本来であればお湯の無駄遣いは絶対に控えるべきなのに、自分の行いを仲間たちに気づかれないようにする手立てがいまのイレーヌにはこれくらしか思いつかなかった。

「はぁ……あぁっ、っっ……んんぅん♥」

 彼女は壁に背を預けながら、白魚のような指数本を秘裂に埋めて蜜壺を激しく掻き回す。
 その口から荒い息が零れ、たわわに実ったおっぱいが水飛沫を飛ばしながらたぷんたぷんと揺れている。

 透き通るようなイレーヌの肌には先日刻み込まれた吸い跡や揉み跡が未だに残り、熱を帯びながら疼き続けていた。

 それに導かれるかのように彼女は乳房に手を伸ばし、荒々しく揉みしだき始める。

「あぁ、っん……あっ♥ だめ……だめっ、ぜんぜん……足りないぃ♥」

 噛み跡が残るぷっくりと膨らんだ乳首を指で抓り、イレーヌは淫らに表情を歪ませる。

 あの男に辱められてから、イレーヌの身体は常に疼きを覚えるようになっていた。
 決して被虐趣味があるわけではないし、件の資産家の息子に犯されたのは忌まわしき出来事であるとちゃんと思っている。

 でも……それでも何かが致命的なまでにズレてしまったかのように彼女の身体は疼き、渇きを潤すための自慰は日に日に激しくなるばかりだった。

「っっう、あぁん♥ んんっ……、うぅっ、ううう〜〜っっ!!♥♥」

 イレーヌは豊満な身体をくの字形にしながら、嬌声を噛み殺すようにあげる。
 猛烈なまでの虚脱感に襲われながら、彼女はその頭をゆっくりと壁にもたれさせた。

 その間にもシャワーは無機質にお湯を流し続け、イレーヌの頭上から水流が降り注ぎ続ける。

「わたくしは……、わたくし、は……」

 イレーヌは顔を俯かせながら、壊れた機械のように沈んだ声で呟く。
 ヴェールのように広がるロングヘアが湿り気を帯び、無性に重たく感じられた。



「むふふふふっ。また会えたねぇぇ、イレーヌたん♡♡ ぐふぅ、ぐふふふふっ!! あぁ、あぁ……ボクの超絶テクがそんなにも忘れられなかったんだねぇぇっ!! イレーヌたんってばえろえろシスターなんだからなぁもう!!! でも、ボクはそんなイレーヌたんがだぁいすきだから安心してねっ!!!!」

 イレーヌが案内されて寝室の扉を開ければ、でっぷりと太った醜男が腹の脂肪を揺らしながらニタニタと笑っていた。
 またしても裸で歓待している彼はこの瞬間が訪れることを確信していたと言わんばかりに上機嫌だ。

 しばらくして彼女は教会を支援する資産家の息子が住む邸宅を再び訪れていた。
 だが今回は教会上層部から最後の通達があったり、目の前にいる男から直接呼び出されたわけではない。

 他ならぬ男自身が以前言ったように、イレーヌ自身の意思で来訪することを選んだのだ。

 はっきり言って男のことは嫌悪しているのに、それでも彼女は選ばずにはいられなかった。

「ちがっ、わたくしは……っ」

「ぶふふっ、大丈夫だいじょおおぶ。皆まで言わなくてもボクはイレーヌたんのことをちゃあんと分かってるからああ!! それより、そんなことよりも今回はイレーヌたんのために衣装を用意したんだお!!! もちろん着てくれるよねぇぇっっ?」

 男が指さした先をイレーヌが見れば、開け放たれたクローゼットのハンガーに上下のつながった紺色の水着がかかっていた。
 特徴らしい特徴はサイドに白いラインが入っているくらいしか見当たらない地味というか無難なデザインであると言えよう。

 イレーヌが首を傾げていると男は聞かれてもいないのに上機嫌に説明し始めた。

「それは昔は学校でも着られてという由緒正しい、スクール水着だおぉぉっっ!! 次にイレーヌたんが来たときに着てもらおうと思って特注品を用意したんだよおお。もっちろんサイズも大丈夫だから、さぁさぁっ着てみて着てみてっっ!!」

 男に促されるままに水着に手を伸ばしかけて、イレーヌはふと止まってしまう。

 このまま言われた通りに着替えて、また辱められていいのだろうか。

 いや、でも……彼とその親である資産家がエクソシスターたちに強い影響力を持っているという点は一切変わりがない。

 イレーヌがどれほど嫌悪していようとも男の要求には従うしか道は残されていないのだ。
 自分自身の意思でまた来ることを選んでしまったのであれば猶更。

 だから……、これは仕方がないことなのだ。

「ああっ。違うっ、違うよぉイレーヌたぁん!」

 イレーヌが水着を手に部屋の隅に行こうとすれば男は慌てて声をあげた。
 彼女が振り向くと彼は脂肪に埋まった顔をいやらしく歪めながら説明し始める。

「そんな隅っこじゃなくて、ボクの目の前で脱ぎ脱ぎしてお!! だってボクとイレーヌたんは愛し合った間柄なんだから、別に隠す必要なんてないもんねぇぇっ!! だから、ボクの前で生着替えしてくれるよねええっっ!!!!」

「……っっ、はい」

 背筋がぞわぞわと震えて全身が強張るのが分かるが、イレーヌは頷くほかなかった。

 ベッドの上でどっしりと構えている男の真正面にゆっくりと移動すると、彼女は自らの制服に微かに震える手を伸ばす。
 いやらしい視線が注がれているのを感じながらも、イレーヌは緩慢とした動作で少しずつ脱ぎ進めていく。

「おほおおおっ、イレーヌたんってば今日も黒のレースの下着をつけてるんだねっ!!! いいねっ、いいねっっ!!! イレーヌたんみたいな子がそんなえろえろ下着をつけてるんだなんて、ボクの息子が一気に元気なってきたおおお!! イレーヌたんの脱ぎたて下着をクンカクンカしながら一発抜くのもいいかなああ、ぶへへえええ」

 男が下卑た笑いを浮かべながら捲し立てているが、雑音だと言い聞かせながらイレーヌは粛々と脱ぎ進める。
 そして一糸まとわぬ姿になり、指定された水着をあらためて手に取って気づいた。

 伸縮性のある生地を使用しているのは一見しても分かるが、それを勘案しても思った以上にサイズが小さいのだ。
 本当に適切なサイズなのだろうかと疑問に思わざるを得ないくらいには。

「どうしたの、どうしたのかなああ固まっちゃってイレーヌたんっ!! あれかなあれかな、もしかしてそのままボクとえっちしたいっていう交尾サイン???? そういうのも悪くない、むしろいい!!! だけどボク的には早くスク水イレーヌたんを拝みたいおおお!!!」

 イレーヌが困惑して身体を強張らせていると、男がベッドをバンバンと叩きながらがなりたてる。
 我に返った彼女はもう迷っている猶予はないと判断して、とにかく着替えることを選択した。

 結論から言えば、思った以上の伸縮性で背が高めのイレーヌでも問題なく着ること自体はできた。
 しかしスクール水着はイレーヌの豊かな曲線を描く身体のラインを鮮明に浮かび上がらせ、いまにも音を立てながら破れてしまいそうに思えるくらいに彼女をミチミチと締めつけている。
 何よりも胸元に至って完全に覆いきれておらず、彼女のたわわに実ったおっぱいは谷間を鮮明にしてその存在をむしろ激しく主張するような恰好になっていた。

 やっぱり何か間違っているのではないかとイレーヌが疑問に思っていると、男が歓喜の声をひと際大きく上げた。

「うへぇひひひひっ、いいおいいおおおっっ!!! ボクが睨んだ通りに、スク水イレーヌたんはやっぱりえろえろだあああっ!!! じゃあじゃあ、早く早くこっちに来てっ!!」

 満足そうな彼の表情から察するにこれでいいらしい。

 これから何をされるかは最早想像もできないが、どうせらくでもないことなのだけは間違いない。
 それでも逆らったりはできないのだと言い聞かせながら、イレーヌは男の隣に腰かけた。

「げひひひっ、イレーヌたんってばやっぱりいい匂いがするおおおっ!! クンカクンカもいっぱいしてあげたいけど、それ以上にやりたいことがあるんだああ。今日もボクが超絶テクでいっぱい気持ちよくしてあげて、イレーヌたんを頭おち×ぽにしてあげるからねっ!!!」

 男は突き出すようにした人差し指をワキワキとくねらせると、伸びた爪でイレーヌのおっぱいの先端を軽く引っ掻いた。

「ひうっ♥♥」

 全身に軽く電流が走り、イレーヌは甲高い声をあげながら豊満な身体を震わせる。
 それに気をよくしたのか、男はニタニタとねっとりとした笑みを浮かべながらイレーヌの乳首をスク水越しに再び掻き始めた。

「ぐひひひっ、この水着はカリカリしやすいようにちゃあんと薄い生地で作ってあるんだああ。だから、このままイレーヌたんの乳首がぷっくりえろえろ乳首になるまでボクがちゃあんとカリカリしてあげるからねっ!!!」

「っあ、あぁん♥♥ ああっ、つぅうん、っああん♥♥♥」

 かりっ、かりかりっ、かりかりかりかりかりっっ!!!

 ただ乳首を引っ掻かれているだけなのに、あれだけ激しくした自慰よりもずっと気持ちいい。

 心は認めたくないのに身体はハッキリとその事実を分からされてしまって、イレーヌは男に向かって求めるように胸元を突き出してしまう。
 そして引っ掻かれる度に乳首が少しずつ硬さを帯びていき、それが水着の生地と擦り合って無限に快楽をもたらし続けていた。

 全身を走る痺れるような刺激とおっぱいの先端を襲うムズムズとした切ない感触がイレーヌの瞼の裏をチカチカと点滅させていく。

「おほおおおっ、イレーヌたんの乳首ってば水着越しにも分かるくらいにぷっくりコリコリになってきたねええ!!! むふふふふぅ。このまま続けるのも悪くないけど、カリカリはあくまで準備運動。そろそろ本番に移らないとねええ!!!」

 手を引っ込めた男はイレーヌの胸元を見ながら下品な笑みを浮かべる。
 彼女の乳首は愛撫によってぷっくりと膨らんでおり、水着に締めつけられるように圧迫されながらその存在をはっきりと主張していた。

「っああ、あぁ……ふぇ?♥♥」

 そして彼が唐突に引っ掻くのを止めてしまったためか、イレーヌの口から残念そうな声が漏れた。
 それを聞いた男はとても満足そうにニタァとにやけながら、重なり合った腹の脂肪を揺らして笑った。

「にひっ、にひひひひぃっ。イレーヌたんのおねだりぃぃぃっ!!! でもでもお、これ以上カリカリやるとイレーヌたんのママおっぱいミルクサーバーが溢れ出しちゃうからなあああ。ボクは一滴残らずごきゅごきゅしたいからさああ。
 イレーヌたんのおっぱいミルクサーバーは可愛い可愛い赤ちゃんであるボクの物なんだから、分かってくれるよね?」

 向けられた男の目がそれを復唱しろとイレーヌに暗に告げていた。
 彼女の中に残った理性が弱々しく警鐘を鳴らしていたが、すでに快楽によって蕩けつつあった彼女の頭はそれを最早受け付けていなかった。

「……えぇ、わたくしのおっぱいは可愛い赤ちゃん専用のミルクサーバーでちゅよ♥♥」

「おおおおっっ、おほおおおっ!!! イレーヌたんっ、イレーヌたんっっ!!! ママっ、ママぁああああ!!!」

 男は叫びながらイレーヌのスク水の肩紐を勢いよく下ろすと彼女のたわわに実ったおっぱいをたぷんと露出させた。
 そのまま二つの果実を挟み込むように掴むと、それぞれに先っぽでぷっくりと膨らんでいた乳首を重ねるようにしながら口に含んだ。

「れろお、れろれろれろれろぉおおおっ!!! ずずっ、じゅぽおおお、じゅぽぽぽぽぽおおおおおっっっ!!!! ずずずっずぞおおおおおっ、おおっ、れろれろれろれろぉ!!!!! ミルクミルク、ママミルク出ろおおおおっ!!!!」

「ああっ、つうぅん、あああっ!!♥♥♥ ああぁん、ああっ、ああぁん♥♥♥ 出る出ちゃうぅっ、先っぽからいっぱい出ちゃうからああああっっ!!!♥♥♥ っうううん、んひぃぃぃっっ!!!!♥♥♥♥」

 甲高い嬌声をあげ続けていたイレーヌが、その豊満な身体不意に思い切りを仰け反らせる。

 膨らんだ乳首を舌で舐めたり吸ったり弾いていた男が唐突に思い切り歯を立てたのだ。
 そして仕上げと言わんばかりに更に強い力でイレーヌの豊かなおっぱいを引っ張るように吸いながら責め始めた。

「ずぞぉお、ずぞおおおおおおおっっっ!!!! れろれろぉおおっ、じゅぽぽぽぽおおおっ、じゅぷううううっっ!!!! かりかりかりかりぃぃっっっ!!!!!」

「あ゛あっ、あ゛あ゛っ……、あああっ、あっ、あああ〜〜〜っっっ!!!!♥♥♥♥」

 びゅううううっ、びゅうううっっびゅうううっっっ!!!!!♥♥♥♥

 イレーヌの白く濁った視界が弾け、彼女は叫びながら上半身を突き出すように仰け反らせた。

 その乳首からは母乳がまるで洪水のように勢いよく噴出し、男の喉奥に直接注ぎ込まれる。
 彼は至福の時間だと言わんばかりに表情をだらしなく弛緩させながら、喉を鳴らして母乳をしばらくの間ひたすら嚥下し続けた。

「ごきゅごきゅごきゅごきゅ……んくっんくぅ、ぷはぁぁっ!!!! う〜ん、イレーヌたんの母乳はやっぱりサイコオオっっ!!! ぶへへええっ、もう毎日でも飲みたいなあああっっ!!! イレーヌたんのおっぱいがない生活なんてツラすぎて、もう考えられないおおおっっっ」

 男は口の端から母乳を垂らしながらイレーヌのおっぱいに頬ずりを繰り返す。
 彼女は何とか堪えて男の後頭部をゆっくりと撫でていたが、辺りを漂っているあまりにも濃いミルクの匂いには表情を強張らさせずにはいられなかった。

「ママああ、ママあああっ。ボク、おち×ちんがムズムズしてもう我慢できなお!!!」

「……っう、それじゃあヘコヘコぱんぱんして気持ちよくなりましょうね♥」

 男はまるで純真無垢な子どものように弛んだ顔を縦に振ると、その勢いのままにイレーヌをベッドの上に押し倒した。
 そして彼女の足首を持って両脚を持ち上げると、それをイレーヌ自身に強引に持たせたのだ。

「おほおおおっ、イレーヌたんのおま×こがまんぐり返しで見え見ええっっ!!! もうこんなに濡れ濡れしちゃってるだなんて、やっぱりイレーヌたんはボクのごきゅごきゅが好きなんだねぇぇっっ!!!!」

 でっぷりと太った男はゆっくりと身体を起こしながら、イレーヌの尻肉をさわさわと撫で回す。

 以前のような気持ち悪い感覚とあまりにも恥ずかしい体勢で正直このまま消えてしまいたいくらいなのに、一度経験してしまっているからこそ……犯されたときの感覚が鮮明に蘇ってきて。
 決して自慰では味わえなかった快楽に浸れる喜悦を期待している自分が欠片ほどでもいることに気づかされてしまって、それがどうしようもないくらいに嫌だった。

「むふっ、むふふふっっ!!! お待たせしちゃったねぇええ、イレーヌたん♡ でもでもお、大丈夫。ボクがイレーヌたんが頭おち×ぽになるくらいに気持ちよくしてあげるからねぇえええ!!!!」

「かひゅうう、んぐうう、っあああん♥♥♥」

 男はイレーヌのびっしょりと濡れたショーツをズラしながら挿入し、そのまま彼女に覆い被さるようにして上から抱きついた。

 その圧倒的な質量に更に重力が加わって、男の肉棒がイレーヌの最奥を突き立てるように抉る。

「ぶへえええっ、やっぱりイレーヌたんのおま×こ最高ぅぅぅっっ!!!! こんなのを味わったら有象無象の女じゃあもう満足できないおおおお!!!!! 病みつき病みつき、もう腰も止まらない!!!!!!」

「っあああん、ああん、あひゅうう、っああん!!♥♥ ああっ、んんっ、っああ、ああぁん!!!♥♥♥」

 男がゆっくりと腰を引いてイレーヌの身体に思い切り打ちつける度にばちゅんという破裂音が寝室内に響き渡る。
 イレーヌの蜜壺から溢れ出た愛液が掻き回される度に泡立って飛び散っていく。

「むほおおおおおっ、おねだり締めつけまでえええ!!! イレーヌたんってば何から何までやっぱり最高ううううっっ!!!! 決めた決めたっ決めたああああっっ。イレーヌたんは下劣な庶民なんかのためのエクソシスターなんかじゃなくて、ボク専用ママ決定いいいいっっっ!!!! ママっ、ママぁあ、ママああああああっっっ!!!!!」

 男は激しく腰を振りながら一方的に捲し立てて、イレーヌのおっぱいに顔を寄せた。
 そして先ほどと同様に彼女のたわわに実った果実をまとめるように掴むと、硬さを帯びたままの乳首を二つまとめて口に含んだ。

「れろおおっ、れろれろれろおおおぉっっ!!! ずぞおおおおっ、ママミルク、ママミルクうううううっっ!!!! れろれろれろれろおぉっ、かりかりかりかりぃぃっっ!!!!」

「……あ゛っ、らめらめぇイぐイぐイっぢゃううう、壊れぢゃううううっっ♥♥♥ そんなにされたら、わたくしどうにがなぢゃいますがらああああっっ!!!!♥♥♥♥」

 両脚を抱えさせられている体勢のために抵抗が一切できず、イレーヌは辱めを泣き叫びながら受け入れ続ける。

 膣内の気持ちいいところを抉られ続ける快楽がまるで風船のように膨らみ続け、それと同時におっぱいを暴力的なまでに弄られる刺激が重なり合って拍車をかける。
 そして膨らんだ熱が思い切り弾け、イレーヌはその衝撃に屈して意識を手放した。

「あ゛あ゛っ、あ゛あ゛あ゛っ、あ゛あ゛あ゛あ゛〜〜〜〜っっっっっ!!!!♥♥♥♥」

 びゅううっっ、びゅうううっっ、びゅううううううううっっっっ!!!!!♥♥♥♥

 イレーヌは咆哮のような嬌声をあげながら、その豊かな身体をびくんびくんと跳ねさせて男の口内で母乳を再び噴出させる。
 男はその腰を彼女の身体に思い切り押しつけるようにして、その子宮をめがけて精の奔流を注ぎ込み続けた。



「ちゅぱちゅぱ……っ、ママぁ、イレーヌママぁ……」

「よちよち♥」

 イレーヌが疲労した身体を横たえさせると男は再び覆い被さっておっぱいを吸い始めた。
 先ほどまでとは違う甘えるような舌遣いにイレーヌは内心安堵しながら、男の後頭部をゆっくりと撫で続ける。

「――そういえばぁ、イレーヌたんのチームには他にも女の子がいるんだよねえ? イレーヌたん一人だけボクのママっていうのも寂しいだろうから他の子も呼んであげるなんてどうかなああ?」

 男は冗談めかした口ぶりで話しているが、イレーヌは身体を強張らさせずにはいられなかった。
 甘え続ける男に愛おしむような笑みを浮かべながら彼女はゆっくりと口を開く。

「わたくしだけがママでは赤ちゃんは嫌?」

「うっ、うぅん。そんなことないっ、そんなことないよっっ!!! イレーヌたんは最高のママだもんっ。ごめん、イレーヌたんっ。ボクの気の迷いだったおおおっ!!!」

「うぅん、いいのよ。よちよち♥ 可愛い赤ちゃん♥」

 イレーヌが褒めるように頭を撫でれば男は赤ちゃんのようにバブゥと鳴く。

 リリウムの子たちに手を出すなんて約束が違う。
 本当はそう言って男を咎めればよかったのに言えなかったのは何故なのか。

 イレーヌはおっぱいをちゅぱちゅぱと吸い続ける男を甘やかしながら考えずにはいられなかった。

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