No.200 ゴドーを待ちながら

作品基本情報

原題

En attendant Godot/Waiting for Godot

作者

サミュエル・ベケット

発表年

1952年(フランス語版)、1955年(英語版)

媒体

戯曲

原語

フランス語、英語

あらすじ

二人の男がゴドーを待っている。

奇書性・実験性・特殊性概要

不条理演劇のパイオニア

特筆すべき点

サミュエル・ベケットの代表作にして不条理演劇の代名詞。
『ハムレット』の次に上演されているとされる、戯曲の歴史に名を遺す屈指の名作である。
二部構成。二人の男がゴドーを待っている間ひたすら暇をつぶす、ただそれだけの話が二回繰り返される。
あまりの斬新さから発表当時は悪評が多かったが、徐々に評価されるようになり、発表5年後には世界中で翻訳されるようになった。
なお、ベケットは可能な限りこのテキストに忠実に演じるよう強く要請しており、現在でもアレンジなどはご法度とされている。
エストラゴン:どうにもならん。 ヴラジーミル:そうかもしれん。
作品最初の台詞。暇つぶしがメインなのでギャグ主体で話は進むのだが、深い絶望、もしくは諦観の影が全体を覆っている。
エストラゴン:もう行こう。 ヴラジーミル:だめだよ。 エストラゴン:どうして? ヴラジーミル:ゴドーを待たないと。 エストラゴン:ああ、そうだった。
作品の肝になる台詞。ただし、二人はゴドーがいつどこに来るのか、そもそもどんな顔なのかわかっていないらしい。
ポッツォ:わしはポッツォだ。
第一部の中盤に登場するポッツォと召使ラッキー。この二人は第二部でも登場するが、明らかに病状が悪化している。第一部と第二部は同じように見えて、実はじわじわと破滅へと近付いていっているのである。
男の子:ゴドーさんが、今晩は来られないけれど、あしたは必ず行くからって言うようにって。
第一部の終盤、ゴドーの使いと名乗る男の子が告げる台詞。第二部の終盤でも同じセリフが告げられる。二人の待ちぼうけは無限に続く。
ヴラジーミル:じゃあ、行くか? エストラゴン:ああ、行こう。 ト書き:二人は動かない。 ―幕―

入手するには

白水社ほかから販売中。上演や映像化も非常に多い。

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