FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

そこに居る誰もが現状を飲み込めないで居た。
いや、分かってはいても認めることを拒みたかったのだ。
それが無駄な事だとしても……
やり場の無い思いにみながいらだち始めていた。
それを如実に表現したのは最年少の少年だった。
失望の果てにその場で膝から崩れ落ちたホープ。
「僕を巻き込むなよ!」
恨み節が彼の口から吐き出される。
彼は自ら望んでこの場所に居るわけではない。
ヴァニラに無理矢理に近い形で誘われただけなのだ。
しかしホープはヴァニラを責めるわけではなかった。
根本の原因は彼女ではなくノラのリーダースノウなのだから……
「あんたのせいで僕の─────」
言い澱むホープ。
彼の頭の中で母への想いと自身の置かれた現状が交錯する。
「僕のっ……」
彼の中で堪えていた感情が爆発してしまった。
ホープはその怒りをスノウにぶつける様に叫び声をあげていた。
「あんたもセラも迷惑なんだよ!」
「おい!」
次の瞬間スノウは考えるより先に、手を出していた。
スノウに突き飛ばされ、ホープはしりもちをついてしまう。
スノウの怒りの色を帯びた視線が彼を怯えさせる。
しりもちをついたままスノウから逃れるように後退っていくホープ。
しかしホープの後ろにはライトニングが仁王立ちのまま彼に睨みを利かせていた。
ホープは自身の言葉が主意にいる人間の逆鱗に触れたことを思い知る。
居てもたってもいられぬ恐怖……ホープはそこに頭を抱え蹲ってしまった。
聴覚を遮断し震える少年。
そんな彼に歩み寄ったのはこの中で一番彼を知る人間ヴァニラだった。
「大丈夫だから……ね」
彼の肩に手を置き優しく諭す様に伝える。
しかしホープは彼女の優しさに応じることを拒んだ。
「触るなっ! 僕に関わるなよ!」
ヴァニラの手を振り払いホープは先程と同じように自分の殻に閉じこもってしまう。
「放っておけ、どの道足手まといにしかならない」
そんな彼にライトニングは一瞥くれた後、これから向かう道へと視線を走らせた。
「だな、オレ達に関わりあいたくないんだろ? ……こっちこそ迷惑だ」
スノウもライトニングに倣い突き放す物言いをする。
みんなを助ける……彼が誓った言葉だったが自分の置かれた状況からライトニングとは違った判断をしていた。
これから向かうのは危険を伴う逃走劇だ。
決して安全な旅になるはずがない。
今回のように彼をまた違った悲劇に巻き込んでしまう可能性も少なくは無いだろう。
それならば自分たちと入るより彼なりに納得できる選択肢を選ばせるほうが無難だと思ったのだ。
「……」
サッズは二つのグループに別れてしまった四人を代わる代わる見つめていた。
判断にあぐねていたのだ。
自分の一言で人の命を左右することなどできないのだ。
「一時間だけ時間をもらえない?彼を説得するから」
ヴァニラがライトニングとスノウに問う。
「だな、まってやろうぜ。こんなところに置いて行くなんていくらなんでも酷すぎるぜ。」
ようやく出た助け舟にサッズも便乗することにした。
サッズの本心はみんなが一緒に行動するのが一番安全だと思っていたからだ。
「……っち」
「一時間だ、それ以上は待てない。いつ奴等が来るか分からないしな」
やり場の無いスノウの舌打ち。
ライトニングはそれを気に留めずヴァニラに答えた。
表情こそ変わらないもののホープを見捨てていくつもりは無いのだろう。
そんなライトニングをヴァニラは不器用な人間だと分析していた。
「ありがとう……ほら、立って。いこ」
なおもうずくまるホープにヴァニラは肩を貸し立ち上がらせる。
二度目の好意に彼は抵抗をしなかった。
ヴァニラに手を引かれるまま無気力な表情で彼女に付き従う。
今の彼は絶望に打ちひしがれ生きる気力をなくしてしまっていたのだった。



ライトニングたちから少し離れた高台の上に上がった二人。
幸いなことに切り立ったクリスタルの崖がそびえ、袋小路になっている。
もし敵が現れるとしてもライトニングたちの方向を避けてこちらに来ることは叶わないだろう。
「ここなら大丈夫かな?」
少し身を乗り出せば先程まで自分たちがいた場所を覗く事が出来た。
待機している場所まで離れていたが、万が一には大声を出せば届く距離だろう。
「もういいよ、どっちにしてたって助かる方法なんてない」
ヴァニラの後ろで呟くホープ。
二人にきりになったのは彼を説得するためのアプローチ。
「まだ分からないよ。でもただここで待っていても何も変わらないと思う」
出来るだけ明るく繕うヴァニラ。
「僕にはもう何も残ってない……待ってる人も、帰る場所も……」
しかしネガティブな思考からホープは回復しない。
彼の中で巻き起こる負のスパイラル。
何も無い、何も無いからこそその中から抜け出させないのだ。
「だいじょう……」
「放っておいてよ! もういいんだ……もう……」
彼の手を握ったヴァニラの手を邪険に振り払った。
俯き呟く姿は他人との会話も拒んでいるようだった。
「はぁぁ……まだ何も知らないのに全て終わったみたいに言って」
らしくなくヴァニラがため息を吐いた。
棘のある言葉、彼女が毒気づくことなど滅多に無いことだ。
「なんだよ」
ギリリと奥歯をかみ締めるホープ。
今まで優しかったはずのヴァニラが豹変したことに、彼は苛立ちを感じていた。
「ホープ、そこに寝転んで目を瞑ってて」
「なにをするつもり?」
「確かめるの!」
威圧的な彼女の雰囲気に呑まれてしまうホープ。
押し倒さんかばかりの勢い、睨みつけてくる蒼い瞳に負け彼は素直に従うことにした。
その場に腰を下ろし、仰向けに寝転ぶホープ。
彼女の意図も分からず彼はただ戸惑うだけだった。
「目を閉じて」
「なにを……」
「いいから、早く!」
彼に反論は許されなかった。
それ以上に怒気がこもった彼女と視線を合わせ続けることができなくなり瞼を閉ざすことを選んだ。
視界を失ったホープはヴァニラの動向をさぐることはできない。
ただ自分の体に乗りかかりまさぐっている感覚が肌を通して伝わってくる。
「……」
腰の辺りで蠢く様子……ベルトをはずしている?
思わずホープは目を開け背を向けている彼女に怒鳴ってしまった。
「ちょっと、何してるんだよ!」
ヴァニラはホープの体に馬乗りになって彼のズボンをずらそうとしているところだった。
「あんまりウジウジ言うから本当に男の子かどうか確かめるの!」
抵抗しようにも今の体勢では容易なことではない。
たとえ相手が女性であっても非力な彼では抗うことができなかった。
「や、やめてよ!」
些細ながらも言葉での抵抗。
「じっとして!」
それさえもヴァニラの業腹した声が制してしまう。
馬乗りに足の方を向いていたため彼女の表情は分からないものの、先程の視線を思い出しホープは黙り込んでしまった。
彼女の目的は程なくして達成されてしまった。
ズボンをずらされ、ホープは下着を脱がされる。
そこには可愛くも立派な男の象徴が付いていた。
「っ!」
「ほら、こんなに小さくなっちゃって……でもやっぱり男の子だ」
ヴァニラは縮こまっているホープの男の象徴を指先で弾く。
「当然だよ……今更何を言って……」
バカにされ、今の扱いに対してふてくされるホープ。
いかにも彼は早くどいてくれと言いたげである。
しかしヴァニラはそんな彼の意表を付く行動に出た。
「なっ!? 何をするんだよ!」
彼女は露になった男の象徴を掴んでペロリと舐めあげた。
次いでまだ硬度を持たないソレを口の中に含んでしまう。
「や、やめっ! ……っう!」
まるで飴玉を舐めているようにヴァニラはホープのモノを口腔で玩んだ。
「どう? 気持ち良いでしょ? 初めてだよね?」
「うぁ……やめてよ、汚いから……」
こそばゆい感覚に苛まれながら羞恥となにかしらの罪悪感を感じるホープ。
そんな彼にもかまわずヴァニラは今の行為を続けていた。
「だから綺麗にしてるの、おとなしくして」
「あぁ……ちょ……あぅ」
彼の中で今の感覚が徐々に心地良いものに変わり始める。
それと同時に男の象徴は本来の姿に変わるべく力を蓄え、血の滾りを見せていた。
もはや最初にみた可愛らしい姿はそこにはない。
「ほぉら♪ ……ね♪」
一回りも二周りも大きくなったソレは彼の体躯には不釣合いな肉の凶器だった。
ソレを存分に味わったヴァニラは口の周りに付いた唾液を手で拭った。
「これからもっといい事してあげる」
笑顔で答えるとヴァニラはすくっと立ち上がった。
そして彼のほうに向き直り、自身の下着をずらし何のためらいも無くそれを脱ぎ捨ててしまった。
「イイコト?」
ホープは魅惑の言葉を反芻する。
「そう、イイコト♪」
彼の頬を人差し指で軽く撫でると再び腰を下ろすヴァニラ。
ホープには彼女が何をするのか分からなかったが先程の甘美な感覚を思い出すと期待をせずに入られなかった。
そそり立つ股間のモノを掴み、ヴァニラは自身の腰をソレに押し当てた。
ぬちゃり……
二人の秘部が合わさった時、粘着質の水音が静かに漏れる。
「な、何するの?」
性に対しての知識がまったくない無いホープ。
思春期の彼にとってヴァニラの行動は興味を惹くものだった。
「じっとして……もら……はい、ってくる……」
彼女はゆっくりと腰を沈め、ホープのものを咥え込んでいく。
「う……ぅあ……」
先程とはまた違った、温かく包み込まれるような悦楽がホープを襲う。
深く、くわえ込まれるほどにより一層その快感は増していく。
「あっ……あぁん……」
ヴァニラにとっても久しぶりの男性の体に甘美な喘ぎが漏れる。
完全に腰が沈むと同時に子宮の入り口が強く押し上げられる。
ヴァニラの体には彼のモノが入るには狭すぎたのだろう。
彼女は一旦落ち着くと、肺に溜まった空気をゆっくりと吐き出した。
「ちょっ! あ、出、出るぅ!」
突然ホープが呻き声と共に切羽詰った声を上げた。
同時にヴァニラの中が熱いもので満たされていく。
「え?」
彼女の中で彼のモノが脈動しているのが分かった。
「もしかして……入れただけで逝っちゃった?」
「はぁ、はぁ……はぁ……」
ホープに答える余裕は無かった。
初めての性交、そして同時に彼は精通を経験することになった。
彼の年齢でそれを経験するのは遅いほうだろう。
今まで自淫もしたことがなければ興奮状態になった時のなだめ方も知らなかったのだから……
「どう?すっごく気持ちよかったでしょ?」
ヴァニラが顔を見下ろし天邪鬼に問いかける。
「わ、分からない……けど……」
一瞬の出来事に何が起きたか分からず彼は率直な感想を述べる。
兎にも角にも彼は一度果ててしまった。男女が合わさることでの快楽。
ヴァニラが教えたかった目的は果たしたといえよう。
だが、彼女はそれだけで終わるつもりはなかった。
「んふふ……もっと気持ちよくしてあげるね」
彼の呼吸が落ち着くのを待って自ら腰を前後に動かし始める。
「えっ? あっく!」
再びこみ上げてくる蕩けるような心地良い悦楽。
主導権はヴァニラにあった。いつの間にか彼女は彼に構わず自ら快楽を貪り始める。
一度精を放った彼のモノも一行に萎える様子も無く、血を滾らせていた。
「気持ち……いぃ?」
「うっ……あぁ……すごい……すごく……癖になりそう」
途切れ途切れうわ言のように少年は答えた。
「あはっ♪もっと……あぁん、もっともっと何もかも忘れるぐらい……あっ、あぁぁ!大きっ……」
自分の上で乱れるヴァニラが艶っぽく彼の瞳に映る。
無意識のうちに彼は自らも快楽を求め彼女を突き上げていた。
「あっ! だめ……そんなに、うごい……ちゃぁ! あっ……はぁん!」
「と、止まらないよ! 気持ち、気持ちよすぎて!」
ぐじゅぐじゅとヴァニラの秘裂からは先程ホープが放った精が逆流し始める。
すでにヴァニラは余裕を保てなくなっていた。
主導権はホープに渡し、彼女は彼の律動から来る快楽にあられもない喘ぎをあげていた。
「あぁあん! もっと、もっと激しくぅ! ホープ、気持ち良い? あっく……気持ち良いの?」
「うあ! とっても、あぁ……気持ち良すぎて……何も考えれない!!」
一心不乱に突き上げ続けるホープに先程と同じような感覚が蘇ってくる。
堪えることの出来ない大きな快楽、その変化をヴァニラに伝える。
「ヴァニラさ……また、僕……また!」
「いいの……無理せずにイってもっ!」
切羽詰ったホープの告白。
ヴァニラとてすでに絶頂を迎える準備は出来ていた。それを気力だけで持ち堪えているのが現状だった。
そんな彼女にホープは臨界点に達したことを伝える。
「で、出ます! 行きます!」
ホープは子宮の入り口をこじ開けようと力強く腰を突き入れた。
彼が意図した行動ではない、それは本能がなせる業だった。
一度道を作った彼のモノから勢い良く白濁とした精が吐き出され、彼女の中を溢れんばかりに満たしていった。
「あぁ……あっああぁぁああ─────!!」
同時にヴァニラも快楽の頂に到達してしまう。
おなかの中に感じる彼の生命の脈動……
「あぁ……ん、どう……だった?」
山巓に居ながらもヴァニラは先程まで童貞だった少年に看破されたことを気付かれないように努めて問いかけた。
しかしそんな状態で平静など装えるはずも無く彼女は艶を帯び蕩けた笑顔になってしまっていた。
「さ、最高でした……癖に……なりそうです」
だがホープとて余裕は無かった。
快楽の余韻に触れながら彼女の問いに素直に答える。
ヴァニラの目論見は女性経験の無い彼だから通じたのだろう。
「そう……」
彼女はほっと胸を撫で下ろすと、自身の中に埋まっている未だ萎えることの無い彼のモノを吐き出した。
そのまま彼女はホープの横へ同じように仰向けに寝転がる。
「知らなかったでしょ?こんなに気持ちよいことがあるって」
「うん……」
二人は同じ空を見上げていた。
視界一杯に暗雲が広がり、悲しくも日の光は届かない。
「伝えたかったのはこんな感じ。まだまだ世界には君の知らないことがたくさんあるの。
だから簡単に何も無いとか、残ってないとか言わない! 今から見つけたって遅くないんだから」
「ご、ごめんなさい……」
ホープは先程までの自身の考えに対し詫びの言葉を紡ぐ。
その言葉に返ってきたのはヴァニラのにこやかな笑顔。
「謝らなくてもいいよ、こんな時には素直な返事がいいかな」
「……はい」
「でもね、今の行為にはいろんな意味があるの」
そういった彼女の顔から一瞬にして笑顔が消えていた。
深刻な表情、ヴァニラは自分の感情を表に出してしまうタイプで、想いを偽ることを得意としていない。
「意味? ですか?」
「そう、たとえば恋人同士が愛を確かめ合う時とか……夫婦が子孫を残すために励む時とか……でもね、しちゃいけないこともあるの」
ゆっくりと目を閉じ言葉に詰まる。
「……なんですか?」
今度はホープが彼女に答えを急かす。
ヴァニラは一度深呼吸で息を正し、彼の目を真剣な眼差しで語り始めた。
「さっきみたいに快楽を求めるためにすること。勘違いしてほしくないの、もっと崇高なものって覚えててほしいな」
「だめなんですか……」
彼女の自らを責めているような物言いに、罪悪感にホープは襲われた。
ヴァニラの表情が憂いを帯びていた。とても悲しそうに……
彼の考えをただすために犯したタブー。
「うん、今回は君を立ち直らすためだから仕方なくだけど、次はちゃんとした恋人とすること!」
一瞬でその雰囲気を取り払うと年下の弟を叱る様な口調で彼の鼻を指で小突いた。
「わ、分かりました……」
「じゃあみんなが待ってるし、ソレ直したらもどりましょう」
彼女は先程まで自分の中に入っていた彼のモノを指差し立ち上がった。
未だに落ち着く様子の無い彼の欲望の塊。
彼女の忠告を聞いた後ではもう一度交わりを願うことなどできるはずもない。
「え……はい」
「行こ♪」
急いでパンツを履き立ち上がろうとする彼の手を引くヴァニラ。
「ま、待ってください」
ぐにゃりと足首をくじきながらも走り始めるホープ。
彼は忙しなくベルトを締めながらふらつく足取りで彼女の後に従った。



「約束の時間から3分の遅れている」
二人の帰りを待っていたライトニングが苛立たしげに吐き捨てた。
今も尚彼女は一人周囲の警戒を怠っていない。
「ごめんなさい、僕のせいで」
素直に頭を下げるホープ。
そんな彼を意外な人物が擁護する。
「まぁ、なんだ。大人の仲間入りしたって事で大目にみてやろうぜ」
「え?」「ええ?」
スノウの言葉に手を繋いでいた二人が顔を見合わせる。
「そりゃ派手に叫んでりゃお前らがナニしてたかぐらい分かるってなもんだ。ったく当て付けやがって……」
付け加えられた言葉にヴァニラとホープの顔が朱に染まった。
まともに目を合わせられない恥ずかしさがこみ上げ、二人は俯いてしまう。
「おい、行くぞ!」
ライトニングが先導し留まる一行を催促した。
やはり彼女は苛立っているようだが、それが彼女の平常だということをホープとヴァニラはまだ知らなかった。
ライトニングがおとなしいうちにとスノウは彼女に向かって駆け出した。
少し離れ、後方で待機していたサッズもホープに歩み寄ってくる。
「まぁ俺もとやかくはいわないがガキがガキを作るようなことだけはごめんだぜ?」
ライトニングやスノウとは違う意味で二人を心配するサッズ。
「う、うん……」
ヴァニラは濁すような返事をするのが精一杯だった。
避妊行為などしていない先程のまぐわい……万が一を考えてない愚かな行動だと我ながら思う。
予想通りのレスポンスにサッズは頭を抱えずには居られなかった。
「父ちゃん頭痛いぜ……」
一言呟き落としサッズも先行するライトニングの後を追うことにした。
取り残された未成年の二人。
俯き佇むホープの顔を下からヴァニラが覗き込む。
「えへへ、バレちゃってたみたいね」
「あ、あの……僕のせいで、すいません……」
消え入る声で謝るホープ。
無邪気に微笑むヴァニラの笑顔が返って彼の心を締め付ける。
「ん? お互い楽しんだし、どっちが悪いはいいっこなし! ほら、遅れるよ」
彼独特の暗い雰囲気を払拭するよう、努めて明るい声でヴァニラは告げた。
彼女の誠意に応えようとなれない笑顔を作ってみせるホープ。
その笑みを見て彼女は自分がしたことが間違いでないと得心した。
「おーい! はぐれるなよー!」
そんな彼らを姿が見えないサッズの声が急かした……
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