FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

穏やかな風の吹く昼時に、フィン国の城下町の片隅で不意に声を掛けられた。
「あんた、10歳までマイザーに育てられたんだって?」
艶やかな黒髪とそれを包むターバンの紫が、ほのかな香りを振りまくようにガイの目の前で揺れる。
きっと二人だけで対峙するのは初めてだ。ガイはこちらを見上げるレイラに足を止めた。

世界に平和が戻ってから、ガイとレイラはフリオニールたちと一緒にフィン国へ残った。
ガイは、確かに今し方レイラが訊ねてきたように10歳までマイザーという怪獣に育てられはしたものの
10歳の頃にはサラマンドの山奥で狩猟中だったフリオニールに拾われて、今ではちゃんと言葉も話せる。
2つ年上のフリオニールは偏見を抱くこともなく、ガイに言葉を教えた。
だからフリオニールの周りの人間も──マリアやその兄のレオンハルトも──ガイを一度もそんな目では見なかった。
──そんな目。
同い年かともすれば年下の少女であるレイラの好奇の目が、ガイには恐ろしく感じた。
マイザーは姿形は大きくて勇ましいけれど根は大人しい保守的で平和的な怪獣で、だからこそ、
もちろんその中で育ったガイも、浅黒く筋肉隆々の逞しい肉体や時折ぐるぐると鳴る喉とは反して、とても優しい心の持ち主だった。
鋭く釣り上がった目は美しく力強いのだけれど、まるで残忍な肉食獣のそれのようで、
戸惑い揺れたガイの瞳にレイラはくすりと、赤味のある可愛らしい唇の端を上げた。
潤いを帯びた隙間からは小さな歯が少しだけ覗いている。
細められた彼女の目は睫毛の影からじっとガイを値踏みしていた。
押し黙って言葉を失ってしまったかのようなガイをからかうように、しなやかな身は翻った。
何か、考えているらしい。少なくともガイはそう思った。
知らぬ間に硬直していたガイはレイラの視線から逃れられたことに心底ほっとしたが、
今度は彼女の後ろ姿に彼の方が目を離せなくなった。
惜し気もなく出された白く美しく伸びた腕と足は、
流石海賊の女頭といえる無駄のない筋肉と女特有の曲線美が調和していて、
人間の男として成長を遂げつつある発展途上中のガイにはひどく惹かれるものがあった。
引き締まった腰から大きく滑らかに伸びた尻へのライン。
つい先程まで自ら覚えていた恐怖が有耶無耶になっていくのをガイは感じた。
むしろそれは、湯気だつ岩盤の向こうに桃源郷があるかのような高揚感に姿を変えつつある。
言い様のない感情を代弁するかのように、ぐるると喉が鳴った。
その音が合図だったかのようにレイラはさっと踵を返してガイに詰め寄った。
「あんた、あたしを抱きたいんだろう?」
「……」
こんな時、どんな言葉と反応が正しいのかガイには判らない。
いつも先を示してくれる師のようなフリオニールも、ここにはいない。
そしてそんなガイの反応なんて最初から予想していたと言わんばかりに、レイラは満足げに笑った。
「あはは! ついて来な。丁度暇してたのさ」
遠い存在だと思っていた華奢な少女の手はあっという間に太い腕に絡むと主導権を握った。
「……!」
「街の外へ出よう。昼間からハメ外すのも悪くないよ」


透き通るような青空には細長く伸びた雲が幾重にも重なって漂っている。
すぐ後ろに岩山を構えるこの地域では数少ない森の中にガイとレイラはいた。
緑の生い茂る影を越えるとはフィン城が背中が見える。
時折小鳥のさえずりが聴こえた気もしたが、ガイの思考は既に目の前の少女へ集中していた。
国全体を囲う湖の水面が煌めいては眩い。
だがそれよりも眩いものが、ガイの面前にはあった。
「……可愛い顔するんだね。女の裸を見るのは初めてかい?」
明るく笑いかけたレイラは木にもたれるように腰を下ろしたガイの上へ跨がっていた。
きっとガイの大きくてごわごわとした掌では片手で納まってしまうだろうレイラの乳房が
彼女が笑う度、誘うように揺れた。淡くピンク色をした突起からガイは目が離せなかった。
「無口なんだね」
それとも──
「おっぱいを吸いたい?」
レイラは無造作に伸びたガイの髪を後頭部から撫で上げると、くすりと微笑んだ。
人間の母親からの愛情を知らずに育ったガイにはよく判らなかったが、
その微笑みは滅多に見られるものではないとても大切なもののように思えた。
フリオニールならきっと判ったに違いないのにとガイは自らの片隅で思ったが、
実際それはフリオニールでさえ判らなかっただろう。
彼もまた実母の母乳なく育った少年だったから。
レイラは彼女にしては珍しく、母性に満ちた表情を浮かべていたのだ。
何も知らない彼はただただ大きな衝動を自分の中へ感じた。下腹部が熱く昂った。
否、本当はレイラに声を掛けられたときからずっと感じていた。
ガイの知る数少ない言葉よりも雄弁に、彼の喉が鳴った。
それを受け止めてレイラは続けた。
ぐいっ、と両手で自らの乳房を抱えガイに差し出すように。
「好きな方吸いなよ」
己の存在を主張するように立ち上がった2つの突起がぶるんと揺れた。
「好きにしていいんだよ」
その言葉がきっかけとなった。
ガイは両手で力強くレイラの腰を押さえ付けると無我夢中で彼女の乳房を貪った。
ぢゅうぢゅうと突起に吸い付けばレイラから甘美な声が漏れる。
「あっ! あん、あぁ……」
ざらついた舌は執拗にそれを押さえると次の瞬間には転がした。
レイラもガイも、千切れ落ちてしまうのではないかとどこかで思ったが、そんな考えもすぐに吹き飛んだ。
大事なのはこの昂り。身体の内から全身を駆け巡り、外への自由を求める快感だけだった。
「あぁっ」
レイラの両手は力なく投げ出された。
より無防備になった乳房へガイは迷わず手を伸ばすと、ずっと求めていたと言わんばかりに揉みしだいた。
片方の手は腰から下へと進み、柔らかなレイラの太腿と尻を包んでいた。
皮膚の厚いかさついたガイの親指が彼女の秘部近くを幾度となく触れる。
そしてまた、肥大し硬度を帯びたガイの雄の証もまた、レイラの秘部を薄い服の下から捉えていた。
欲望に突き動かされ、産まれて初めての衝動と行為に夢中なガイはまだ良い。
しかしレイラはそうもいかなかった。
もどかしさで指先が震えた。
「っ……だめ、だめだよぉ……!」
ガイのまるでマイザーの雄そのもののような、その太く巨大な証にレイラは焦がれていた。
レイラは愛しげにガイの太い首へ腕を回したが、その瞬間、彼はぴたりと動きを止めた。
「ご・めん──!」
彼は彼女に寄せていた身をぱっと離すと両手を自らの顔の前へゆるゆるとかざした。
レイラを恐れているのか、それともレイラに恐れられることを恐れたのか、果たしてどちらでもないかもしれない。
ガイ自身も判らなかった。ただ「だめ」の一言が彼の奥底へ届いたのだ。
察しのよいレイラははっとすると、この身を侵す熱に耐えるよう、ほうと息をついた。
言動とは裏腹に自己主張したままの彼の急所を見つけると、レイラはガイを愛しく思った。
こちらに向けられた掌が微かに震えているように見えた。だから、優しく手を取った。
「人間は『欲しい』ときも『だめ』って言うんだよ」
「……?」
彫りの深い目許の奥で行き場を失った黒い瞳へ、レイラは朗らかに笑いかけた。
そしてガイの手が緩やかに下ろされていくのを確認すると、彼の顔を両手で包み半ば強引にこちらへ向かせる。
次の瞬間ガイは目を見開くことになった。
「んぅ……」
「はぁ、っ、……ふ」
どちらのものとも取れない湿った吐息が洩れる。
レイラはガイに口付けると、驚いて出来た隙間から彼女の小さくも蛇のそれのように器用に動く舌を挿入した。
一気に敏感になった彼の舌先を自らも同じ場所で突っ突くと、巨体はびくんと震えすぐにキスの味を覚えた。
ガイは性急に手を伸ばし、自らを高みへ誘導した。ただでさえ大きく固さを帯びて勃ち上がった彼のそれは、更に強度を増した。
本能に身を委ねたガイは、レイラが妖艶な表情を浮かべ、彼女の細い指を自らの秘部へ宛てがったことに気付いた。
「あん!」
レイラの雄よりも数倍も小さな、しかし敏感な出っ張りをガイは指で弾いた。
彼女もまた、弾けるようにその身は大きく反り返り、唇の隙間から涎が滴り落ちた。
涙も流れていた。だが、ガイは今度こそ、自分の行動は間違っていないのだと悟った。
すっかりマイザーの赤ん坊ほどまでに成長した己を手放すと、ガイはレイラを抱き寄せてきらびやかな耳飾りへ舌を這わせた。
低く鳴る喉は、まるで動物の唸り声のようでレイラを興奮させる。
ガイの今にも爆発しそうな雄が彼女の下腹部に押し付けられた。
「欲しい・のか──?」
レイラの耳を構造に逆らうことなく、でこぼこを舐めてガイは低い声で訊いた。
しかしそれはどこか嬉しそうに自らを納得させるような響きでもあった。

ぱんっ

「ああああっ!」
一気に貫かれたレイラは彼女の美しい黒髪を振り乱して快感に酔った。
姿勢を反転させたのは、望んだのはどちらだったか。木の根元に縋り付くようにして膝をつくと、レイラは尻を高く突き出していた。
太陽は燦々と照りつけていたが、そんな事はいよいよもって関係がなかった。それにレイラはその陽を浴びなかった。
彼女を後ろから覆い被せるようにガイがその身を打ち付けていたからだ。
ぱんっ ぱんっ
「あっ、あっ、ぁんっ」
ぎゅうぎゅうと締め付けられる感覚はガイにとって産まれて初めてで、最高の悦びだった。
そんな感慨を知ってか知らずか、レイラは嬌声を抑えることなく上げて彼の興奮を一層に煽った。
二人の全身に吹き出た汗が体臭を強く感じさせ、その匂いはそこら中に生えた草木のそれと交じりあう。
もはや生命と生命のぶつかり合いのようだった。
レイラの細い腰をガイは片手で軽々抱えると、余った手は彼女の口を侵した。
「んんっ、ぁ……っ!」
切なげに洩れた吐息はすぐに彼女自身の唾液に飲み込まれた。
太く浅黒いガイの指は、1本から2本へと増え、レイラもまた応えるように熱の固まりとなった舌で受け入れた。
ちゅるちゅると口内に次々溢れる唾液をガイの指に絡ませて、レイラは腰を振った。
「っぐぅ」
「ぁっ、んん……熱い……!」
ガイがその指を抜いたのと、レイラが感嘆にも似た嬌声を上げたのは同時だった。
引き抜かれた指は唇から糸を引いていた。
「ゃぁっ!」
レイラの唾液をたっぷり含んだ指は彼女の胸の蕾みを摘んだ。
すっかり固く過敏になったそこをガイの太く大きな指は不慣れな力加減であるが、優しく押さえ付けては引っ張った。
何故かレイラは途端、顔が熱く、熱を持ちだしたことに気付いた。
気恥ずかしさと快感が相乗効果となって、彼女は頭を振った。
ガイは逞しい身を折り曲げるとレイラの細いうなじから、白く美しい背中へと舌を這わせた。
ちゅう、と吸い付くと簡単に紅い花が咲く。彼女の腰を支えていた彼の手は自然と黒い茂みを撫でていた。
「ん〜〜〜〜!」
気弱に唸った彼女にガイは初めて興奮とは違う、淡い想いを抱いた。
「あんっ」
ぐん、とレイラの中で彼は大きさを増した。
「……出そうだ」
低く響いたガイの声にレイラは耳が熱くなった。
「我慢なんて、っぁ、……はあ、するんじゃないよ」
結合部の深層でじゅわりと自らの愛液が新たに溢れたことをレイラは感じた。
「この私があんたを欲しいんだ。早く……ねえ、判ってるんだろう?」
耳が赤くなるのを感じながら、レイラはガイを振り返った。
「意地悪はよしてくれよ……」
憂いを帯びた少女の瞳は潤み、揺れていた。
ガイは見入ってしまった。喉は短く鳴ったかと思うとやがてごくりと上下した。
彼はひとり何かを呟くと、両手をレイラの細腰へ宛てがった。二人の欲悦は最高潮に達した。
「っぅ、……!」
「あぁぁ……っ」
レイラの甘い声が静かな森に溶けた。

  ※

ガイは目を丸くせずにはいられなかった。
ちゅぽん、と可愛らしい音が鳴った気がした。
達して、余韻に浸る間もなくガイは他でもないレイラに、半ば強引に木へもたれ掛れさせられた。
そして彼女は膝をつきガイの股間へ顔を埋めると、可愛らしい唇を彼の雄へ落とし、それどころか
細い指が支えを求めるように彼の太腿を包むと、彼女の小さな口もまた彼の雄たる証を包み込んだのだった。
ちゅるちゅると竿の根元から舐め上げると先端で溜まった唾液を吸い取るように、音を立てた。
当たり前のように困惑したガイをレイラは見上げて一笑すると、口を離したのだ。
「ふふ。もうまた大きくなってる」
卑しく舐めずりして上目遣いで囁くレイラに、ガイは下腹部の熱を増し、中心は一層に昂った。
苦しそうに眉を顰めたガイへ、彼女はふと顔を綻ばせた。優しく上がった口角に、ガイの胸の奥が思わず弾んだ。
「あんた優しくて、いい人間なんだね」
「……? 判ら・ない」
レイラの言葉の意味も、そして自分の胸の高鳴りの意味すらも、ガイにはよく判らなかった。
だがそれでも、暖かい温もりに溢れていることだけは判った。浅黒の彼の頬に少しだけ赤味が差した。
それを認めたレイラは、自らも少し頬を赤らませると、ニッと気持ち良い笑みを浮かべた。
「あんたに惚れちまったみたいだ、ってことさ!」
レイラは、達する前に呟いたガイの言葉を思い出していた。
それは独り言に納まることなく、ちゃんと彼女の心へ届いていた。
『意地悪は・しない──』
何か大きな誓いを立てるように呟いたガイの声は、レイラにとってとても真摯に感じられたのだった。
「だからほら、もう1回しよう。私が満足するまで帰さないよ!」
「……!」
ガイは吃驚したがそれ以上に嬉しくなった。
それだって何故だかは判らない、だけれども、明るく笑ったレイラを好きだと思った。


  FIN.
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