FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

「なぁ〜!ヒマでヒマでどうしようもねぇんだけど〜!」
政府の騎兵隊に拘束され、飛空艇リンドブルム内で生活する様になってどの位経ったのだろう……
「あのなぁ〜一応准将の客って事になってんだから、ちっとは大人しくしてくれよ」
「大人しくしてるさ!だから身体がなまっちまって眠れねぇんじゃねぇか!」
最近無線機の使い方をマスターしたファングは暇さえあればリグディに無駄な通信ばかりしていた。
この日も一日中若い兵士達とトレーニングルームにいたのだが、誰一人としてファングにかなう奴がいなかったらしい……
時計を見ると夜中の12時を少し過ぎた頃だった。リグディは駄々をこねる子供に話しかける様に、小さく溜め息を混じりの声で優しく話しかける。
「…一緒に酒でも飲むか?」
「ヘヘッ!」
ファングも、断られない事を分かっているのか少年の様に笑うと無線を切った。
初めは迷路の様に複雑で絶対ムリだと思った船内も大分慣れてきた。夜中、常夜灯のみでもリグディの部屋までなら迷わず行けた。
部屋の扉に手を翳し中へ入る。
「よぅ!悪ぃな〜こんな時間に」
「そんな事これっぽっちも思ってねぇだろ?」
リグディは酒の準備をしながらそう答える。いつもと同じパターンにファングは小さく微笑む。
もう2〜3回はこうしてリグディの部屋に来て酒を飲んだり下らない話しをしたりしてるのだが、手を出された事はなかった。
安心と言えば安心なのだが、それはそれで少し寂しい気がした。
―カチンとグラスを合わせ、たっぷりとしたソファーに身体を沈める。ふと、さっきの事が気になって聞いてみた。
「なぁ、お前って女に興味ねぇのか?」
ブッっとグラスに口を付けていたリグディが吹いた。
「なっ!!?」
「だってよぉ、普通こんな状況だったら手出すだろ?手だして来ないって事は女に興味が無いとしか考えらんねぇからさぁ?」
突然、そんな事を言われてリグディは鳩が豆鉄砲をくらった様な顔でファングを見る。が、しばらくして言葉を選ぶ様に話しだした。
「ファング…お前、今までロクに男と付き合った事ねぇだろ?まぁ、すぐ手出す奴もいるだろうけど、そう言う奴らしか知らないって事は、お前は男を知らないって事だ。違うか!?」
「う゛っ…」
図星だった。確かにそっちの方の経験値は0では無いが低かった。普段のファングからは想像がつかないが実際そうなのだから仕方がない。
その癖、堂々と夜中に男の部屋で酒を飲む豪放っぷり……初めはリグディもファングの行動に何度も面食らったが、最近ではそこが魅力にさえ思えてくる。
もし、早い段階でファングに手を出していたら……今の無邪気に笑うファングはいなかっただろう……
本当はファングが欲しくて欲しくてたまらないのにいつも理性が勝ってしまう。ファングに手を出さない事がリグディなりの愛情表現だった。
「なぁ、あたしと寝たいって思わないのか?」
!!!!!!!!!!!!!
又してもファングが爆弾を落としていった!どう答えろと!? 当の本人は澄み切ったエメラルドグリーンの瞳を少し潤ませてクイッっとグラスの酒を飲み干した。
(おいおい…反則だろ……)
少しの沈黙の後リグディが答える。
「あぁ、抱きたいよ。前からずっと想ってた…」
その真剣な表情に冗談と返す事もいつもの様に笑い飛ばす事も出来なかった。心臓が物凄い速さで鼓動を刻む。
(……いつも想ってた……?)
―その瞬間フッっと目の前が暗くなったと同時にリグディの唇が優しく触れた。そのキスはファングの思考を一瞬にして奪った。
それもそうだ。ファング自身気付かないうちにリグディとこうなる事を心のどこかで望んでいたのだから……。
産まれて初めて芽生えた女としての感覚と欲望それに喜び……
リグディはファングを軽々と抱き上げると寝室まで運んだ。
緊張しているのか?それとも怯えているのか?ファングは無抵抗だった。
ただ、穢れを知らない澄んだ瞳がリグディの心を捉えて離さなかった。もう一度…今度はさっきよりも長く唇を重ねた。
「いい……のか?」
リグディは聞いた。ファングは黙ったまま目を伏せ艶やかな口角を少し上げた。
ファングを優しくベッドに押し倒し、腰のベルトを外す。ロイヤルブルーのサリーがまるで波の様に優雅なドレープを作りベッドいっぱいに広がった。
大人三人はゆうに寝れるであろう大きなベッドにパリッと糊のきいた真っ白なシーツ。そこに日に灼けて黄金色に輝くファングの肌、流れる黒髪……
リグディはあまりの美しさに息を呑んだ。頬に手をあて額に軽くキスをする。唇を首筋に這わせるとビクッと反応し甘美な吐息を漏らす。興奮の波を我慢しているのか時よりぎゅっと唇を噛む。
普段の男勝りなファングとはまるで別人だ。それもそのはず、600年近くクリスタルになっていたのだから処女同然と言っても良かった。
そんなファングが可愛いくて愛おしくてすぐにでも自分のものにしたい衝動にかられた。
常に心のどこかでは冷静でいられる自信があったのにその自信は熱を帯びたファングの姿によって脆くも崩れていった…
タンクトップをたくし上げると予想以上にボリュームのある胸が顔を出した。リグディは片手で優しく愛撫しながら、その先端の蕾を口に含む。
「んッッ……」
背筋から熱い物が込み上げてきて、全身の血が物凄い速さで巡っていく。
毛穴という毛穴から愛液がジワッと滲む様で、そこは溶けるほど熱く熱を帯びていた。ファングはいたたまれなくなり、脚を擦り合わせ腰をくねらせる。
リグディは内腿に手を滑らせ湿ってショーツの上からでも形が分かってしまいそうなそこを焦らす様に指でなぞる。
「あっ……っっ…んッッ…ぁぁ」
少しでも気を抜くと意識を失ってしまいそうな快感を苦痛にも似た切ない声でなくファング。
「も…う…」
そう言うと無駄なく鍛え上げられたリグディの身体にしがみついた。ファングのショーツを脱がせ自分も脱ぐ。
あっと声にならない声をあげ、大きくそそり立つリグディのものに目を奪われるファング。
「…お前のせいだ」
一瞬自分のものに目をやり肩をすぼめて微笑むリグディ。
「痛かったら言えよ」
そう言うと熱くそそり立ったものを淫らな蜜をしたためたそこに押し当てた。
粘膜と粘膜が一分の隙も無くピタリと吸い付きながら、まるで意志を持った生き物の様にそれを呑み込んでいく。
「あうっ……ッッぁぁ」
「くっ…」
ファングが痛く無い様にゆっくり動かしていくが、中で襞が蠢きリグディのものをどんどん締め付けてくる。そう簡単にいかない自信はあったのにそんな事言ってられないほどファングの身体は魅力的だった。
「んッッぁ!ぁぁ…や…っ」
うっすら汗ばみうなじに髪がはりつく。瞳は快楽を求め潤み、口元はぬらぬらと光り、いやらしく半開きになっていた。
リグディはファングを見つめながら快感の波を打ちつけていく。それに応える様にファングの中の襞はどんどん締め上げ悶える様に女としての喜びを全身で感じとっていた。
快楽の波が限界を迎える頃、突然雷に撃たれた様な衝撃と共に身体を小刻みに痙攣させファングは果てた……


翌朝目覚めた所はリグディの腕の中だった。昨日の事がまだ夢だか現実だかわからず頭が朦朧とする。
とりあえず、自分の部屋に戻ろうと起き上がろとした時だった。
「!!!」
腕をグッと掴まれ再びリグディの胸に引き戻された。
「……何処行くんだ?」
余裕たっぷりにリグディが聞いてくる。緊張しているのか恥ずかしいのか、まともに顔を見る事もできない。やっとの思いで声を絞り出す。
「か…帰るんだよ!お前も仕事だろ!?」
リグディはファングの髪に顔をうずめながら言う。
「…今日は遅番だ…」
そう言うと再びファングを抱きしめ優しいキスをする……
(……もう少し…もう少しだけ…このままで………)


窓からは朝日が差し込み時間を知らせるアラームがけたたましく鳴り続けていた……
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