FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

円く大きな月がグランパルスの大地を見下ろしている。
風のない穏やかな夜だった。

皆がそれぞれ眠る中、ファングは布を敷いた地べたに横たわると静かに目を閉じた。
すると、先に横で寝ていた筈のヴァニラが背後から腰に手を回して抱き付き
ファングの背中にぴったりと身体を寄せた。
「どうした?」
チラリと後ろに目をやると、腰に回された腕にギュッと力が込められた。
「ファング…」
ヴァニラはそれ以上言葉を続けず、ファングの引き締まった太腿にするすると足を絡めた。
ファングの背中には、押し付けられた柔らかな胸の感触、体温。絡まる足は素肌が触れ合う。

ヴァニラの華奢な身体の内に秘めた、淫らな欲望。

ーーー大好きで、大好きで、もっとファングを感じていたい…。

ファングはくるりと身体を反転し彼女の顔を窺う。
ヴァニラは切なく求めるような表情でファングの手を握り胸に導いた。
「随分積極的じゃねーか」
ファングは彼女の耳元で囁き、繋がれている手を一度握り返してから、胸に顔を
埋めて甘えるヴァニラの頭を優しく撫でる。
可愛いくも大胆なヴァニラの誘いを断る理由は何も無い。
ファングは甘い期待に、胸の奥が徐々に沸き立つのを静かに意識した。

ファングが身を起こすと続いて起き上がろうとするヴァニラを征し、しぃと顔の
前で人差し指を立てた。辺りを見回し皆が眠りについているのを確認すると
ヴァニラの手を取り、その場を抜け出した。

「我慢出来なくなっちまったか?」
向かい合い、寄り添うヴァニラの夕焼けのようなオレンジの髪を指に絡めながら腰を抱いた。
「だって、ずっと…できなかったから……」
「ヴァニラはイヤラシイな」
からかうような響きに、ヴァニラは顔を赤らめ長い睫毛を伏せ下を向いてしまった。
顎を捕らえ少し上を向かせると、エメラルドの瞳が自分を見つめる。
明らかに熱を帯びた視線、艶やかな唇。ぽってりとしたその唇を親指でなぞり、
輪郭を辿って掌で頬を包んだ。
「ねぇ…キスして」
ヴァニラは素直に目の前にある唇を求める。
「してほしいか?」
ファングはその要望には答えず、ヴァニラの手を取ると、彼女の顔を見ながら
手の甲にキスを落とし、細い指にゆっくりと舌を這わせた。
「んっ……」
生暖かい舌の感触に、堪らずヴァニラの口から微かに声が漏れる。
ファングの舌は二、三度行き来を繰り返すと、更にしゃぶりつくように指を口に含むと、
キャンディーを舐めるかのように舐め回した。
「あぅっ……!」
指先から伝わる温く濡れた舌の感触。それだけで身体の芯がじわじわと溶けてしまいそうな程
気持ちがいい。
「ぁ……んっ…」
ヴァニラの素直な反応にファングは満足気に小さく微笑むと、今度は彼女の望みどうり、
唇にチュッと音を立てて啄むように口付けた。
タグ

コメントをかく


「http://」を含む投稿は禁止されています。

利用規約をご確認のうえご記入下さい

どなたでも編集できます