FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

左右を森に挟まれた細い山道の九十九折を行くと、開けた場所に出た。
ライトニングの提案で、ここでひと息つくことになった。
ホープは手持ちの水を少し飲んでから、少し辺りを探索してきます、とライトニングに告げて、森のなかに入って行く。
少し前までは、「気をつけるんだぞ」程度に声をかけていたライトニングが、「ああ」とだけ返して見送るのは、
ホープに戦いのスキルがひと通り身に付き、さして心配していない証拠だろう。

濃厚な土の匂いが鼻孔をくすぐる。
ざっ、ざっ、と膝丈ほどの茂みを分け入りながら、ホープは思い返してみる。

このところ、自然とライトニングの姿を目で追うようになっていた。
彼女は大抵、ホープの背後を歩く。
”前だけ見てろ。背中は守る”
樹林でそう言われてから、ずっとだ。
だが、ホープはついつい振り向いたり、辺りを見回すふりをして、ライトニングを視界に収めたくなる。
すると、時にライトニングは口元に薄い笑みを浮かべ、「大丈夫だ、ちゃんと後ろにいる」と、ホープを安心させるように言う。
確かに、それまで感じていた、背中がスースーするような不安感はなくなったが、そういうことではなかった。
胸元に時々覗く胸の谷間。程よく肉付いたすらりと伸びる太もも。しなやかにくびれたウェスト。
さらさらと揺れる髪。美しい瞳。すらりと通った鼻筋。綺麗に生え揃った睫毛。
ライトニングの、そういった全てが、強制的にホープの意識を吸い寄せるのだ。

邪な考えだと思った。
彼女は、旅の重要なパートナーだ。それぞれ個人的な目的があるとはいえ、時には命を預け合う相手だ。
そんな彼女を、汚らわしい欲望の対象にするのは、抵抗があった。
それでも、ライトニングの健康的なプロポーションと、モデルのような美しい顔立ちは、
いまだに思春期が抜け切らない男子にはこらえきれないものがあり、具体的な解消手段に向かわせるのだった。

森に少し入ったところに、横たわる朽木を見つけた。
そこに腰掛けると、ホープは下着まで一気にずり下ろし、手淫を始めてしまう。

―――そう、これは健康的な証拠なんだ。
欺瞞と思いつつも、一方で、そう思い込んで正当化したかった。
たとえ頭の中だけであっても、貶めたくはない。
しかし。
―――仕方ないじゃないか。あんなに綺麗なひとと、ふたりで旅を続けてるんだから…。

遥か遠くでモンスターの甲高い鳴き声が尾を引いた。それ以外にはしんと静まり返った森のなかで、徐々にホープの息遣いが早まり、荒くなってくる。

ライトニングの透明感のある声が、頭の中で響いていた。柔らかく滲んだその声は、あり得ないであろう都合のいい言葉を、次々にホープに投げかけてくる。
「んっ………ホープ……あぁ……ホープ、いい……」
「そこ、い……いや、あ、駄目……だ……」
形のいい唇を貪り、首筋に舌を這わせたのち、タートルネックのファスナーを引き下げると、目に飛び込んでくるのは、雪原のように真っ白な乳房のなだらかな隆起。
その頂には、興奮のせいですっかり硬く尖ったつぼみが鮮やかに息づく。
実際にライトニングの裸体がそんな風なのか、もちろんホープは知らない。
自室のベッドの下にある、いかがわしい雑誌のグラビアの記憶とを合成して成り立っている想像だ。
曖昧で、自分勝手な妄想が展開していく。
自分よりも背丈のあるライトニングは、すっかり眼下に組み敷かれていた。頬はうっすらと上気し、上半身にはなにも身に纏っていない。
「ホープ…」
ライトニングが、これまで見せたことのない切なげな視線で、ホープを促した。
前戯らしきものはおろか、キスすらおざなりにしてしまうのは、ホープが未経験ゆえだろう。
ライトニングの言葉に応えてスパッツをずり下げ、広げた脚のあいだに腰を入れると、「いきます―――」と告げて、一気に貫いた。
「ん……!」
ライトニングの細い顎が上擦った。

そうした行為が、具体的にどんな感じなのか―――そこがどんな色で、
どんな匂いで、どれぐらいの熱なのか―――今のホープに知る由はない。
それでも、猛った欲望を満たすには、充分な妄想だった。

呆気なく限界に近づく。頭の片隅で、あんまり遅くなってはいけない、と思っている。
腰のあたりに甘い痺れが生まれる。手の動きが速まり、いよいよ達するかという時だった。

「あの…ホープ……」
不意に、躊躇いがちな声が聞こえた。
夢中になる余り、目の前にいるライトニングにまるで気づかなかった。
顔を上げたホープは、咄嗟のことで声を出すことさえままならず、
下ろしていたズボンを引き上げようとして、大きく変化していた自分自身に引っ掛かる。
「ぃぎっ!」
ホープは奇声を上げ、局所を隠すように背中を丸めたまま固まってしまう。
「すまない。驚かせるつもりはなかった」
仁王立ちで堂々と両手を腰に当てつつも、
気まずそうに視線をあさっての方向に逸らしているさまが、いかにもライトニングらしい。
気を遣っているんだか、気にも留めていないんだか、分からない。
「ごっ、ごめんなさい、ライトさん」
必死に取り繕うように言う。
まるで涙声だ。
自意識だけは人一倍強いホープにとって、この無様なシチュエーションは拷問のようだった。
馬鹿なことをしてしまった。なかったことにしてしまいたい。
いや、後悔しても始まらない。できることなら、いま、恥ずかしさだけで死ねればいいのに。
いっぱいに膨らんでいた欲望の証が、惨めにみるみる萎んでいく。

背中を震わせ、狼狽がおさまらないホープに、
「ある程度の年齢に達した少年が、そういった行為をすることは知っている。
 見なかったことにして戻ってもよかったが、わたしの名前を口に出されては、そうもいかなかった」
諭すような落ち着いた口ぶりで、ライトニングが言った。
どうやら、行為に没頭するうちに、知らず名前を発していたようだ。

ライトニングはゆっくりと歩み寄ると、ホープの前で膝立ちになった。
呆気にとられたままのホープの足を広げ、その間に顔を埋める。そして、ホープのものをやんわりと手に取り、
「痛かったんじゃないのか?」
ファスナーが引っ掛かりかけて、中腹の赤みがかった部分に、痛みを癒すように口元を寄せた。
そして少し離れると、今度は薄い唇が開き、そのなかにおもむろに先端を咥え込んだ。
「んん……っ!」
温かで柔らかいぬかるみに包まれ、状況を把握しきれないホープは目を瞬かせて、声を漏らすしかなかった。

ゆっくりと、顔が前後に動かされる。艶のあるパールピンクの前髪がその度にさらさらと揺れる。
ホープには、未知の快感がもたらされていた。
温かな粘膜に包まれたまま、みるみる膨張していくのが分かる。
包皮越しに、もどかしかった感触が、にわかに鋭いものに変わった。
自ずと包皮が剥け、剥き出しになったようだ。

ど、どうしてこんなことを…?
そう尋ねてしまえば、この夢のような瞬間が、本当に夢で終わってしまう気がして、
ホープはただただ、自分のものがあこがれの女性に愛撫されている様子を見つめるしかなかった。

ちゅ、くちゅ……っちゅ…。

淫靡な音を響かせながら、ホープのものが姿を半ば現しては、また口のなかへと?み込まれる。
中では、舌先が被ったままの皮を滑らせる。
「ん、っ……んっ…………ん…っ……」
ライトニングが時折鼻を鳴らす。呑み込まれるたびに、息遣いが根元にかかってくすぐったい。

動きが止まり、ちらとライトニングの視線が上目遣いにホープを捉えた。
気持ちいいか?
無言の瞳はそう訊いているようだ。

「気持ちいい、です…ライトさん」
上擦った声で、ホープが応えた。

ライトニングが口を離し、小さな吐息をひとつ漏らすと、ホープの言葉を確かめるように、それを見た。
先ほど、驚きでしぼみかけたそれは、被っていた皮を脱ぎ下ろし、すっかり大きさを取り戻していた。
唾液で覆われた先は張り詰め、てらてらと鈍い輝きを放っている。
さらに先端の小さな亀裂からは、ライトニングの唾液とは違う滴りが滲み出し、小さな盛り上がりを作っていた。

まじまじと目の当たりにされると、ホープには不安がよぎってしまう。
―――ライトさんの目には、”僕の”は、どう映っているんだろう。
尋ねるでもなく、それはすぐにライトニングの言葉で推し量られた。

「可愛いな」

実に率直な感想だった。それは暗に、これまでライトニングが見てきたものと比較し、値踏みしているようだった。
こんな美しいひとが、誰とも経験がないなんてあり得ないとは思っていた。
それでも、実際にそんな言葉を聞いてしまうと、どこか失望感を覚える。
そして、自分がまだ大人ではないことに対する悔しさも泡立ってくる。

「いや、すまない」
ライトニングが言った。
「どうして、謝るんですか?」
「わたしからしておいてなんだが、こういうことは、その……さして得意という訳じゃない」
そう言って、ライトニングは自嘲気味な笑みを浮かべた。頬のあたりが心なしか色づいて見える。柔らかな表情だった。
「そんな、充分、っていうか……その、気持ちいい、です。それより、僕のほうこそ、すみません」
ぎこちなく言うと、ライトニングは小首を傾げ、「お前こそ、どうして謝る?」
「いえ……なんとなく…」
ライトニングは、ホープの気持ちを測りかねているようだったが、やがて、
「なにも考えず、今はただ、気持ちよくなればいい…」
そう言って、口淫を再開した。

ゆっくりと出し入れされる、ホープ自身。
ただ見ているだけで胸の高鳴りを覚えるライトニングの唇が、ついばみ、あるいは咥え込み、時に先端をすする。
その扇情的な光景は、間を置かず押し寄せる心地よさの波と相まって、気が遠くなりそうだった。

行為自体は激しいものではなかったが、さして時間もかからず、ホープは再び限界が迫っていることを悟った。
ライトニングという触媒を得て、埋み火が火柱になるのは、実に簡単なことだったのだ。
胸の早鐘が息遣いを乱れさせる。
「ライト、さん…ッ、も……駄目、です……出ちゃう……っ」
途切れ途切れに伝えるのがやっとだった。
しかし、ライトニングはやめようともせず、むしろ促すように舌先で先端を激しくくすぐった。
「ぅあっ……!」
びくっ、とホープの腰が震えた。股間に甘い痺れが走り、熱を帯びたほとばしりが律動的に打ち出されるのが分かる。
それを受けて、ライトニングの眉根が寄せられた。口を離そうとはせず、
じっと、放たれる欲望を受け止める。伏せられた睫毛が細かく震えている。
―――僕…出してる……口のなかに……ライトさんの、口のなかを汚してる。
勢いはじきに弱まったものの、射精はまだ続く。
ライトニングはやんわりと頬をすぼめ、一滴も残さないように飲み下していく。
白濁する意識のなかで、ホープは未曾有の恍惚の深さに満ちていた。
弾む息のまま、天を振り仰ぐ。
鬱蒼と生い茂る緑のあいだに差し込む日の光がやけに眩しく、ホープの網膜をじんと焼いた。

しばらくのち、
「なにも、ぜんぶ飲まなくても…」
ズボンを上げ、ベルトを締め直しながら、ホープは言った。
気恥ずかしさが先に立ってか、ライトニングに背を向けている。
「服や髪にかかると面倒だし、
 それに、目の前で自分のものを吐き出されるのも、あまり気分のいいものじゃないだろう?」
ホープの背中越しにライトニングが言った。なるほど、彼女なりの察しや理屈があって、そうしたようだった。
それでも、自分の前で屈んだまま、とても不味そうに喉を鳴らすライトニングの表情が思い出された。
―――ときどき、ヘンなところが真面目なんだよなぁ、ライトさん…。
しかし、そんな一面がホープに憧憬以上のものを掻き立てさせるのだ。

「さ、行くぞ」
ライトニングはそう言って、先に引き返して行く。
余韻もなにもあったものではない。
その後姿はいつも通りの彼女だった―――たった独りで、世界のすべてと戦っているような後姿。
慌ててホープは後を追う。
すぐに追いついて、茂みのなかを並んで歩いていると、
「したくなったら、また言ってくれても、いい」
ライトニングの端正な横顔が言った。努めて無表情を装っているようにも見えた。
「え…?」
「お前が男であるように、わたしだって、女だ……」
そこで少し間をおいてから、「時には劣情だって、ある」と、ぽつりと呟くように続けた。

―――もしかしたらライトさんは、僕が思っているようなひととは、少し違うのかもしれない。
ホープは思った。そして、それは好ましい予感だった。
「あの―――」と、ホープが口を開いた。野暮なことかもしれないと思いつつも、尋ねずにはいられなかった。
「さっきの、その……その、先は、あるんでしょうか」
一瞬言い淀んだが、思い切って言った。
「そうだな…」と、ライトニングが不意に歩みを止めた。そして明るいブルーの瞳でホープを捉えると、「お前次第だな」
自分の頬がじわりと上気するのが分かった。
立ち尽くし、半ば呆けたようなホープに、「さあ、お前が先行だろ」と、ライトニングは小さく顎で促した。
ふと、かつて自分が発した言葉が思い出された。

―――”できる、できないの問題じゃない”…か。

ライトニングの傍を通り過ぎると、自分のこの小さな背中が少しでも男らしく見えるように、ホープは胸を張ってみる。
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