FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

栗色の髪をした少女が森を抜け、塔に入っていく。
「やっとザッシュに・・・」
少女は息を弾ませて塔の中を走っていく。塔の中を抜けて吊橋の近くまでくるとさすがに息が切れたのか、近くにあった切り株に座り込む。
「やっとザッシュに・・・」
少女は空を見上げながら、想い人の姿を思い浮べる。

かつてこの世界は崩壊の危機に晒されていた。大地は腐り、水は凍る。風は吹き荒れ、火山の噴火に怯えながら人々は恐怖の日々を過ごしていた。
そんな時現れた人類最後の希望・・・光の戦士ザッシュ。彼は、土・水・火・風のクリスタルを仲間と共に世界の崩壊を企むダークキングの魔の手から取り返し倒した。
ザッシュ、この栗色の髪の少女・・カレンの想い人の名であり、また彼女はザッシュと共にクリスタルをダークキングの魔の手から取り返した仲間だったのだ。
あのあと、ザッシュは世界を旅すると言い一年前旅に出たきり帰って来ない。しかし昨日フォレスタで両親と共に暮らしていた彼女に手紙が来た。内容は、

近々みんなの所へ帰れる予定だ。今、ウィンディアの船着場に進路を向けている。
ザッシュ
追伸 ロックと旅の途中で会った。今一緒にいる。

何より無事でよかった。ロックも一緒にいるというのが少し気になったが、カレンはすぐに荷物を整え今日フォレスタの実家からここまで走ってきた。しばらく休憩するとまた、ウィンディアの方向に走っていった。
カレンはウィンディアに着いていた。まずは食事を摂ろうと宿屋に入る。
手頃な席を探していると元気な声が聞こえてきた。
「カレン!ここ空いてるよ!」
カレンは声のした方向を見ると金髪の女性が二人用の席に座っていた。
「フェイさん!」
「さんはいらないって。フェイでいいよ。」
カレンはフェイに促されて椅子に腰掛けた。ウェイターを呼び適当な料理を注文し、フェイの方に向き直った。
(やっぱり、フェイさんって綺麗だな・・・)
カレンはフェイに羨望の眼差しと嫉妬の念を抱いていた。
実は彼女はカレンと同じくザッシュと共にクリスタルを取り返す戦いに参加していた。
フェイとは一緒に行動した事はなかったが、さすがにザッシュが信頼を置くだけあって魔法の腕には凄い物があるとカレンは思っていた。
実はダークキングとの最終決戦にザッシュが連れていったのはフェイだけだった。
カレンは自分も志願したかったが一緒に行って足手纏いになるのを恐れてあえて志願しなかった。
それでもザッシュといけない事を悔しがった。
それからだ。フェイとは心の中で距離を置くようになったのは。
実際にはザッシュが旅に出る時に一緒に見送ったりとある程度の付き合いはあったが自分から会ったりするようなことはしなかった。
(ザッシュもフェイさんみたいな人が好みなのかな・・・)
「どうしたの?あたしの顔に何か付いてる?」
「いえ。なんでもないです。ところでフェイさんはここに何しに来たんですか?(本当は分かっていますけど。)」
「多分カレンと一緒よ。・・・ザッシュに会いにきたの。」
料理が来た。
カレンは聞かなきゃよかったと思いながら自分の注文した料理を取り、フェイと雑談しながら食事を始めた。
料理の代金を払って二人は船着場に向かった。
カレンは思い出すように喋り始めた。
「そういえば明後日ザッシュの誕生日でしたね。」
「そうね。プレゼントとかどうする?」
「本人に聞いてみましょうか。多分『俺は子供じゃねえ!!』って怒ると思いますけど。」
「そんな感じするわね。聞かないほうがいいかも。秘密のプレゼントとか内緒の方がいいかも。」
そんなこんなで船着場に到着した二人は先客の鎧を着けた少年・・・レッドと会った。
三人でザッシュの誕生日の計画を立てながら、勇者の帰りを待つ・・・。
一席の船が船着場に向かっている。船着場の方ではザッシュの関係者一同がザッシュを迎える準備をする為に来ていた。
船着場から少し離れた森のなかフェイは一人でいた。サボっているわけではない。
「料理なんてお前には(二つ以上の意味で)危ないから」と祖父に言われ、近くのモンスターを退治しにきた。とはいってもダークキングが倒された今、モンスターなんて殆どいない状態だ。
「誰も見てないよね・・・」
男性陣はテーブルセット等歓迎パーティのセッテング。フェイを除いた女性陣は料理を作っている。
「そんなに危なかっしいかしら私・・・」
自分より年下のカレンですら、ザッシュを迎える為の料理を作っている。
自分はいるわけも無いモンスター退治をしている。
アクエリアスでザッシュと共に行動していた時ザッシュは、カレンという少女の話をしたことがあった。
「カレンは俺をかばってモンスターの毒にやられてしまった。エリクサーのお陰で一命を取り留めたけど、あいつは今も苦しんでいる。」と重苦しい表情で言っていた
この話を聞いた時カレンという少女に嫉妬感を感じた。
いつも呆れる程前向きなザッシュを暗い表情にさせることのできる女。
彼の心に存在を残すことのできる女。
悔しかった。
この時からザッシュを独占したいと思った。
最終決戦の直前カレンを初めて見た。
ザッシュが心配するだけあって弱々しい外見だかその瞳にはしっかりと意志の強さが見られる。
守りたくなる。フェイがカレンを見た時の第一印象はこの言葉だった。
結局最終決戦にザッシュと共に挑む事になったのは自分だったが、もともと母性本能の強いフェイはカレンの事が気になってしょうがなった。
ザッシュが惚れているかどうかは知らないが少なくともカレンはザッシュに気に入られてはいた。
ザッシュを独占したいという思いから生まれた年下であるザッシュに対する恋心。
今迄生れ故郷のアクエリアスでは何度も男性に告白された。でもピンと来なかった。
だからその度男を振ってきた。男性には恋愛的な興味はない。勿論女性にも。
自分には恋愛は縁のない女だと思っていた。
「ザッシュ・・・」
フェイはレオタードの上から自分を慰めていた。
「ザッシュ・・・私は貴方を思うだけでこんなにいやらしい気持ちになる淫乱です・・・ハァ!!」
フェイはレオタードから秘部を擦る。
その度体に電撃が走る。
「逝っちゃう・・・逝っちゃうよー!」
フェイはエクスタシーを迎えようとしていた。が・・・不意に気配を感じたのだ。
「だ・・誰?」
木の影からザッシュと同年代の少年・・・レッドが出て来た。
「ジャックさんにフェイを探してこいって言われて・・・すみません・・・覗く気は・・・」
「でも、覗いたんでしょ。しょうがないわね。男の子だもの、年上のお姉さんのオナニーなんて刺激的だったかしら。」
フェイは男を知っている口調で話すが、男性との性体験は一度しかしたことは無かった。その相手はどうしてもというから一度だけと割り切って一夜を明かしたわけだが愛撫は下手・短小・早漏と三拍子揃ったダメ男ではっきり言って気持ち良くなかった。
「ほらこんなに大きくしちゃって・・・」
フェイはズボン越しからレッドの膨らみを愛撫する。「お姉さんが抜いてあげよっか・・・」
「駄目です!」
レッドは厳しい口調で怒鳴った。
「だってフェイさんはザッシュの事好きなんでしょ!それなのに俺なんかを相手にしちゃ・・・」
「もう良いのよ。私なんかザッシュとは釣り合わないわ・・・」
ザッシュはカレンの方がいいに決まっている。
ザッシュにとってカレンは守ってあげたい妹みたいな者。
カレンにとってザッシュは頼れる兄みたいな者・・・お似合いだ。
自分が入る余地はない。
「なんで諦めるんですか!言ってましたよ!フェイという人はいい女だって、ザッシュが!」
フェイは今の言葉が信じられない。
レッドはファイリアでザッシュ共に行動していた時のある出来事を話し始めた。


ファイリアにあるパブ。
そこでザッシュとレッドはロックという男と飲んでいた。と言ってもザッシュとレッドは未成年なのでジュースだったが。
「そういや、ザッシュは好きな人とかいんの?」
レッドはついノリでこんな事を言ってしまった。
ザッシュは口に含んでいたジュースを吹き出してしまった。
「ハァ?」
慌てて吹き出してしまったジュースをテーブルに有ったティッシュで拭く。
「いい事聞くねぇ・・・レッドって言ったけ坊や。ここにいる坊やにはフォレスタで待っているカレンというフィアンセがいるんだよ。」
「なに言ってんだよ!ロック!」
「マジですか!コイツにフィアンセがいるって。このこの憎いねぇ。今度紹介しろよ。」
「そんな関係じゃねえよ!」
「コイツはそのフィアンセを助けるために砂漠の中、洞窟の中一生懸命薬の為に・・・」
「話を歪曲してんじゃねえ!確かにあん時は一生懸命だったけど。それこれもてめえがさっさとエリクサーを・・・」
「エリクサーを買うために汗水垂らして、寝る間も惜しんで・・・」
「なんだその臭い話は。数時間だろうが化石の迷宮にいたの。一日経ってねえよ。経ってたらカレン死ぬだろ!」
「で、どうなのよ。そのカレンって子の事は異性として好きなのか?」
一瞬ザッシュたちの周りの空気が静かになった。
ザッシュはこう言い始めた。
「好きなのか・・・分からない。でも気になる。
でも、もう一人気になる人がいる。
・・・アクエリアスにいるフェイって奴。年上だからなのか知らないけど・・あいつがいると不安じゃ無くなる。
それにカレンとは違う可愛さがある。でもカレンにもフェイとは違う可愛さがある。だからどっちとも言えない。」

暫くザッシュたちの周りの空気が無言に包まれた。



「だからもういいなんて言わないでください。」
「レッド・・・そうね私が間違ってた。明後日ザッシュの誕生日でしょ。そん時告って見る。」

フェイは立ち上がり、船着場の方に歩いていった。

「カレン。いるなら出てきなさい!」
フェイは数歩進んだと思ったら急にこんな事を言いだした。
すると木陰からカレンが出て来た。股間を抑えながらもじもじしている。
レッドはフェイの自慰行為を見るのに精一杯だった為にカレンに気付いていなかった。
「すみません。ジャックにレッド君だけだと心配だからフェイさんを呼びにきてって言われたから・・・覗く気はありま・・せんでした・・」
(俺と同じ事言ってるよ・・てかどんだけ人を信用してないんだあの爺さんは。)
「お祖父ちゃんたらそんなに心配しなくても良いのに。そうね行こうかしら。」
(切り替えはえーな、おい。もう豪胆というかなんていうか。人をあんだけ誘惑しといて「そうね行こうかしら。」はねーだろ。
ザッシュの野郎こんな良い女に惚れられやがって)
レッドは口ではあんな事言ったが、実際はここで童貞を捨ててもいいかなと思っていた。
しかしそれ完全とは言えなくてもフェイに気のあるザッシュに対して失礼だ。
レッドは友達の恋人候補である彼女を抱く事を躊躇したのだ。
「怒んないですか?私、フェイさんの・・その・・オナ・・オナ・・オナニー見たんですよ。恥ずかしくないんですか?」
カレンもフェイの切り替えの早さに戸惑ったようだ。
「別に良いわよ。こんな所でしてた私が悪いんだし。」
「でも!いいんですか?その・・あの・・」
カレンは言葉に詰まっているようだ。
カレンは唾を飲み込んでこう言い放った。
「ここのままレッド君とフェイさんが繋がってしまえば良いのにって思いながら覗いたんですよ、私・・・・」
暫く無音の空気が続いた。
沈黙を破るかのようにフェイが歩きだす。それに続いてレッドとカレンも歩きだす。
三人は、船着場に着く迄無言だった。
ザッシュの船が到着してもカレンとフェイは不機嫌だった。
それもその筈ザッシュは寝てるため会えないのだ。
下手に起こすと寝起きの悪いザッシュの猛攻を食らいかねない為船にあるザッシュの寝室には入れないのだ。
ロックの話では明日の昼頃には起きるらしい。
レッドは宿屋の食堂で無駄になった料理に食らい付いていた。
「うめぇけど一人で食うのってやっぱつまんねえな。」
周りには誰もいなかった。
両親やジャック達は自分の部屋に行っており、オットー親子も自分の家に帰った。
レッドは腹が減っていたので皆が部屋に行った後も食事をしていた。
レッドは食べれる程度食べると自分も部屋に行った。
レッドは両親がとっておいてくれた部屋に入ったが、寝付けずにいたのでやることも無いのでフェイの部屋に行くことにした。
レッドはフェイの部屋の前に来ると扉を叩いた。
返答が無いので扉を開けようすると鍵が閉まっていた。レッドは部屋の中から音がする事に気付き扉に耳を当てた。
「フェイさん・・・気持ち・・いい・・・あぁん!」
「カレン・・・其処!其処良いわ!あぁん!」
レッドは顔を赤くして部屋に戻った。
自分の部屋に戻ったレッドは部屋にあったティッシュを脇に置きズボンを脱ぎ、自慰を始めた。
「フェイさん・・・カレン・・・」
フェイのレオタードに隠された豊満な胸を想像しながら、カレンの奉仕してくれる姿を想像しながらレッドは自分のモノをしごく。
そしてモノの先端から白い液体を吐きだし果て、レッドは射精の余韻に浸っていた。
レッドは虚しかった。
自分はザッシュに惚れていたのだろう。
しかしそれは頼れる友達としてであり恋愛感情ではない。
でも、カレンやフェイに惚れているような素振りを見せるザッシュに嫉妬している。
もしかしたら自分が自覚してないだけでザッシュに恋愛感情を持っているだけかも知れない。
「チクショウ・・・俺が女なら・・・」
「女になりたいかい?」
レッドはびっくりして後ろを向いた。
そこには忍者風の男ロックがいた。
「ちょ、人の部屋に無断で入るなよ!」
レッドがロックを見てこう叫んだ。
そりゃそうだな、とロックは思った。
自分の自慰行為を見られて怒るなというのは無理な話だ。
「ちゃんと鍵を閉めない坊やが悪いだろ。」
「ちゃんと閉めたよ!あんたが鍵を開けて入ってきたんだろ!」
レッドはズボンを履き直し、精液の処理をしながら涙ぐみながら話している。
「チクショウ・・・」
「そんなに泣くなよ。俺も坊やの年の頃にゃオナニーをおふくろに見られて一週間口聞けなかったんだぜ。・・・おっと。」
ロックはレッドのモーニングスターの一撃を受け止めた。
「危ないなぁ坊や。こんなの振り回したら危ないだろ。誰を想像してシコったんだ、うん?」
「誰でも良いだろ!さっさと出てけ!」
「カレンとフェイに言っちゃおうかな。・・・レッド坊やがザッシュ坊やをオカズにしてシコってたって。」
「てめぇ・・・カレンとフェイさんに俺の事ゲイだと思わせる気か?」
「ザッシュ坊やが好きなんだろ?だから言ったんだろ?女になりたいって。」
「・・・別に恋愛という意味で好きなわけじゃねぇよ。只、カレン達にザッシュを盗られたくないだけだ。」
「ホモの第一歩だねぇ。」
「だから違うって・・・」
「後で船に来い。カレンとフェイも連れて。」
「えっでも・・・」
「いいから後で来い。坊やの誕生日を盛大に祝うプランを教えてやるから。」
ロックはこう言うとレッドの部屋から出ていった。
ロックは船着場でレッド達を待っていた。
良い夜空だ、とロックは小声で呟きながら地酒を啜っていた。
「うめぇなこの酒。やっぱルゴルとかいう村に寄った時買った甲斐があったぜ。」
向こうから三人の人影を見付けるとロックは酒を飲み干し、空になったグラスを道具袋に閉まった。
「来たな・・・坊やどうした。」
レッドはカレン達から離れていた。
「レッドたら私達はマッサージしてただけなのにいやらしい想像して抜いちゃったんだって。」
フェイは笑いを堪えながら事情を話した。
「だって扉を叩く音がしたから出ようとしたら、フェイさんが胸揉んできてフェイさんも変な声出したからじゃないですか!」
(成る程それでレッド坊やがオナニーしてたのか。考えが思春期だな。)
「いいから話って何だよ!」
レッドが顔を名前の通り赤くして怒鳴った。
「ここじゃ難だから俺の部屋連れてくから付いてこい。」
そういうとロックはカレン達を部屋に案内した。
ザッシュの船には水夫が何人かいるのだが全員ウィンディアの町に行っておりポーション屋と魔法の木の実屋もウィンディアに商売に行っていた。
ザッシュは船長室に寝泊りしており、ロックも自分用の部屋を持っていた。
ロックは自分に用意された部屋にカレン達を招き入れ厨房に飲物を取りに行った。
「有難う。」「すみません。」「悪いな。」
三人は珈琲を受け取り、お礼を言った。
「明後日何の日かわかってるよな。」
珈琲に少しミルクを加えながらロックは要件を話した。
「ザッシュの誕生日でしょ。」
フェイは以外にもブラックで珈琲を飲んでいる。
対しレッドとカレンはミルクはあっても、砂糖が無いので飲み辛そうだ。
「ザッシュ坊やの誕生日を最高の物にしたくてな。それにはあんたらの協力が必要なんだ。協力してくれるよな?」
三人は頷いた。
ロックはザッシュの誕生日の計画を話し始めた・・・。
翌日の昼頃・・・
「ふぁーあ良く寝たぁ。」
ザッシュは目を覚まし、時計を見た。
「午前十時五十分・・・寝過ぎたな。」
ザッシュは昨日は急に眠気が襲ってきたので水夫達に操縦を任せて寝てしまったのだ。
ザッシュは着替えを済ませ、船内にある食堂に向かった。
「ロック達はウィンディアに行っちまったのか。誰もいねー。」
食堂には誰も居なかったので、ザッシュは念の為にミスリルソードを装備し、ウィンディアの町に向かおうした。
「カレンやフェイ達に逢うの久しぶりだからな。土産位持っていくか。」
ザッシュは自分の部屋の宝箱からリボンと金の髪飾りを取り出した。
「このリボンと髪飾りならカレンとフェイ喜ぶだろうな。このガンドレットはレッドのだな。マックには・・・」
一年間の旅で集めた宝を入るだけ道具袋に入れカレン達の土産にした。
ザッシュは船を出て誰も勝手に入れないよう鍵を閉めると町に向かった。
「「「ザッシュ!!!」」」
町に着くと一年前の仲間が出迎えてくれた。
「カレン!フェイ!レッド!」
「やぁザッシュ君久しぶりだね。」
「ザッシュ元気じゃったか?」
「マック!ジャック!皆!」
ザッシュの関係者一同がかつて英雄を迎えていた。
ザッシュはこの光景を見てこう言った。
「ただいま・・・皆。」

ロックは建物の陰に隠れていた。
「出にくいぜ・・・」
「すげー。マジで似合ってるぜカレン。」
ザッシュは感嘆の声を出した。
ザッシュは自分の持ってきたリボンをカレンにプレゼントしていた。
色んな特殊異常を防ぐ力がある不思議なリボンらしいので病弱なカレンに良いだろうなと思って選んだプレゼントだった。
カレンの髪の栗色に赤いリボン。
カレンだからこそ似合う組み合わせだ。
「そんなに褒めないで・・・恥ずかしい・・・」
カレンは顔を赤らめて照れている。
「ねぇー私はー?」
フェイには金の髪飾りをプレゼントした。
魔法の発動に掛かる魔力を半減させる力のある髪飾りらしいので魔法をよく使うフェイに向いていると思ったのだ。
フェイの金髪に金色の髪飾り。
お互いがお互いに輝かせる。
「綺麗だ・・・似合うぜ。」
高い金を払って購入しただけあって二人の可愛さと美しさを大幅に上げていた。
これだけでもベストドレッサーコンテストなんてあったら上位にランクインしそうだ。
「なんだこのガンドレット!力が湧いてくるぞ!」
レッドにはガンドレットをプレゼントした。
「そいつは『唸れ!雷!』ってさけぶとサンダーが出るらしいぞ。それとそれ付けたまま武器を両手持ちすると攻撃力が上がるらしいぜ。」
「マジか!試し打ちしてくる!」
レッドは宿屋を飛び出した。
他には、ノーマにはスピラという場所に来た時エロい格好した姉ちゃんから買ったモーグリとかいう動物のぬいぐるみを、
オットーには時の歯車とかいう訳の分からない物を、マック夫妻にはひそひ草と飛竜草とかいう珍しい草を、
アリオン夫妻にはアダマンタイトとかいう鉱物の原石を、
ジャックにはエクスカリパーとかいうエクスカリバーのパチモン(これはこれでかなり価値があるらしい)をプレゼントした。
「そんでさぁその八本腕の奴いうんだよ『その勇者の剣とこのエクスカリパーを交換しないか』って俺はエクスカリバー持ってたから交換してやったんだよ。
そしたら八本腕の奴『イャッホー光の勇者が使った剣ゲット!』っていいながら走っていっちまったよ。」
「確かにあんたは勇者の剣使ったけど最終的には使ったのエクスカリバーじゃん。詐欺じゃないの?」
「まあ待てよカレン。続きがあるから。であとでロックに聞いたら奴はギルガメッシュっていってあの道では有名なんだと、『パチモン集めの名人八本腕のギルガメッシュ』って通り名で。」
聞いていた者全員が爆笑した。
「パ、パチモン集めの名人って?」
フェイが笑いを堪えながら聞き返す。
「奴は偽物ばかり集まる奴でさぁ偽物でも喜んじまうらしいぜ。わかるだろ?勇者の剣は俺が使ったのは事実だからまだマシだって事。」
そんなこんなでザッシュは旅の思い出を話していた。急にノーマがこんな事を言いだした。
「そう言えばザッシュお兄ちゃんの生まれた町の聞いた事無いなあ。」
「あっ俺も聞いた事無い。話してくれよ。」
「わりぃ今日は疲れた。もう寝るわ、また今度な。」
時計の針は夜の十時を指していた。
ザッシュは普通の顔をして席を立ち宿屋を出た。
ザッシュは船にある船長室兼自室に入った。
「くそ!」
ザッシュは乱暴に壁を叩きベットに入る。
「親父・・・おふくろ・・・シンシア・・・ってこれは違う話か。」
ザッシュは一年前クリスタルを解放しダークキングを倒すたびのきっかけを作った出来事を思い出していた。
地震で崩れていく自分の生れ故郷。
生き残ってしまった自分。
瓦礫から父親の使っていたミスリルソードとミスリルアーマーを見付け装備して旅に出た日の事を・・・。

ザッシュの耳に扉を叩く音がした。
「ザッシュいる?」
カレンの呼び掛けをザッシュは無視した。
一人にして欲しかった。
また扉を叩く音。
「ザッシュ出て来て、話があるの。」
フェイの声もザッシュは無視し続けた。
「ザッシュ、お前に何があったか知らねぇが俺達には話してくれたっていいじゃないか。」
レッドの台詞に反応したのかカレンが泣いているのだろうか、怒鳴りだした。
「そういえば私達、ザッシュの事殆ど知らないじゃない!ザッシュの年位しか知らないじゃない!ずるいよ!私達あなたには自分の事は色々話したじゃない!なんでザッシュは自分の事教えてくれないの!?」
「そうよ!私達仲間でしょ?辛かった事苦しかった事一緒に乗り越えてきたじゃない!あなたは私達をなんだと思っているの?」
フェイが怒鳴った。
「煩い!関係ないだろ!」
本心ではない。
でもザッシュは自分の過去を話してカレン達に同情して貰うのも嫌だった。
「坊や。何時まで自分一人で抱え込むつもりだい。正体は俺には分からないけどそんなに重そうな過去。吐いちまった方が楽だぜ。」
「なぁ俺にはどうしょうも出来ないけど荷物を一緒に持つ事は出来るぜ・・・。」
ザッシュはそれでも自分の過去を話したくなかった。
確かにロックやレッドの言うように話してしまった方が楽かも知れない。

そうこうしてる間に時計の針が十二時を指そうしていた。
ザッシュはミスリルソードを眺めていた。
あれから一年、短い様で長かった。
旅の途中でよった村が地震で崩れ、
近くの丘に避難していたらホワイトとかいう爺さんに世界を救う勇者にされ、
フォレスタでカレンと出会ってカレンが魔物によって毒に犯せれ、
ロックとエリクサーと交換条件で化石の迷宮に宝探しにいって土のクリスタルを解放して、
アクエリアスでフェイと出会って水のクリスタルを解放して、
ファイリアでレッドと出会って、火のクリスタルを解放して、
ウィンディアでカレンと一緒に風のクリスタルを解放して、
フェイと一緒にダークキングを倒した。
戦いが終わった後自分には帰るところがないことに気付いた。
何故なら自分の故郷はもう無い・・・

ザッシュは旅を始める前、故郷で稼業である鍛冶屋を手伝っていた。
冒険には興味があったが鍛冶屋の手伝いという収入があり仲間もいる平和な生活を見捨てるのも難だった。それにこの村の決まりで村の外にむやみに出る事は禁じられていた

そんなある日森で薪を拾っていた時故郷の村の方から地鳴りが聞こえてきた。
慌てて村に戻るとそこは瓦礫と化していた。
そして知り合い達の死体が転がっており、それらは光に包まれ消えていった。
ザッシュは自分の家があった場所に向かった。
そこでザッシュはある発見をした。
父親の工房があったところに穴が開いていたのだ。ザッシュは穴に落ちるとそこには父親の姿があった。
「親父・・・?」
「ザッシュか・・・お前に話さなければならない事がある・・・」
父親は息絶え絶えに話し始めた。
「我々この村の住民は昔世界を救った勇者の子孫なのだ・・・」
ザッシュはここがかつて世界を救った勇者が骨を埋めた場所だったことは知っていた。
だけど自分達が勇者の子孫なのは初めて知った。
「この村に外に出る事を禁じられているのは我々が勇者の子孫なのを知られないためだ。
しかし勇者が現れるのを恐れた者がここが勇者の子孫の住む村である事を突き止めたのかもしれん。
ザッシュ!お前は旅に出ろ!そして世界を救う勇者となれ!
ここに私が昔使った剣と鎧がある。これを持っていけ!
いいか、自分が勇者の子孫だっていう事は誰にも話すなよ・・・」
ザッシュの目の前で父親が言切れた。
ザッシュはミスリルソードとミスリルアーマーを装備し、旅に出たのだった。

カレンはザッシュの部屋の前に座ってた。
横にはフェイもいる。
レッドとロックは先に宿屋に帰った。
というか帰らした。
カレンは自分の力でザッシュから自分のことを聞き出したかった。
フェイも同じ理由でここにいる。
カレンは昨日宿屋でフェイと話したことを思い出していた。

カレンは宿屋に帰ったあとすぐに自分の部屋のベットに転がり込んだ。
森のなかで自分が言った言葉が胸に突き刺さる。
(このままフェイさんとレッドが繋がってしまえばいいのにと思ってしまいました・・・)
この言葉が本音かどうかは覚えてない。
只、こんな事言ってしまったのは心のどこかで思ったからだ。
カレンは自分の弱さに嫌気がした。
ベットに埋まっていると部屋の外で自分を呼んでいる声がした。
カレンは部屋の扉を開け、真正面にいる人物を招き入れた。
「何の用ですか、ロックさん。」
カレンを訪ねたのたはロックだった。
「いや、なんか船着場で見たとき気分悪そうだったから心配しただけ。」
「はぁ・・・」
彼は自分より十歳くらい長く生きている。
人生経験は豊富なはずだ。
かといって軽そうなこの男に相談できるわけない。
「あなたに話すことはないです。」
「おいおいそんなに俺信用ない?仮にも年上だぜ?こうなんか、『ロックさんは胸が苦しくなるほど人を愛した事がありますか。』とか。」
どうやら悩みの本質はばれているみたいだ。
それでも話すつもりはない。
ロックがいきなりカレンを押し倒した。
「話す気が無いなら無理矢理口を割らせてやるぜ。」
「話す気が無いなら無理矢理口を割らせてやるぜ」
ロックはカレンの服を脱がそうとした。
「やっ!やめてください!」
カレンは抵抗したが男と女では体格が違う。
だが抵抗しているうちにあることに気が付いた。
(本気で脱がそうとしてない!)
カレンは小声で【エアロ】を唱え始めた。
ロックは気が付いているはずだが脱がそうする振りをやめない。
「【エアロ】!!」
空気の渦がロックの腹部に命中してロックは弾き飛ばされた。
ロックは壁に叩きつけられた。
「いってー。結構効いたぜ。」
カレンは急いで【ケアル】を唱えた。
「大丈夫ですか・・?」
「ああ、大丈夫。」
「なんで・・・あんなことを・・・?」
ロックは答えなかった。
「ロックさん・・・一年間ザッシュと一緒にいたんですよね?ザッシュの自分の事何か・・・」
「いや、坊やは自分の事は何も言ってなかった。
「でも坊やの原動力に君がいるのは確かだよ。
化石の迷宮に言った時君を助けようとする気持ちがひしひし伝わってきた。何ですぐにエリクサーを渡さなかったんだろうって俺は後で思ったんだ。
坊やはきっと大事な人を沢山失ってしまったんじゃないかな。だからもう人を死なせるわけにはいかないって必死にだったんだ。俺がわかったのはそれだけ。」 ロックはカレンの部屋を出ようした。
「じゃあな、頑張れよ。」

自分はザッシュが好きだ。
しかしフェイもザッシュが好きだと言っていた。
ザッシュはフェイと自分とどっちが好きかは分からない。
だからか、ザッシュに思いを伝えるに引け目を感じるのは。
ザッシュはどっちか先に告白した方と付き合うだろう。
それでいいのか?
やはり、直接フェイと話をした方がいいだろう。

カレンは部屋を出た。
宿屋のカウンターにいきフェイの部屋を聞いて、教えられた部屋に向かった。
「ここよね・・・」
カレンは扉を叩く。
返事が無い。
「いないのかしら・・・」
カレンが引き返そうとしたその時、
「あらカレン。何か用?」
フェイだ。
両手に荷物を抱え込んでいる。
恐らくザッシュへの誕生日プレゼントだろうか。
「こんなところで話をするのも難だから中に入って。」
カレンはフェイの入っていった。

フェイの部屋に入ったカレンは用意された椅子に座ると、出された紅茶に目もくれず話し始めた。
「フェイさん・・・あの・・・さっきは済みませんでした。」
「いいのよ。ちょっとしたジェラシーぐらい。」
フェイはカレンを怒るどころむしろ慰めるよう口調だ。
自分ならこんな対応は出来ないとカレンは思う。
「カレンはザッシュの何処がいいの?」
フェイが聞いてきた。
「えっ・・・」
「私はやっぱり子供っぽいけどそれでいて頼れるとこかな。」
自分とは少し違う。
カレンは初めてザッシュとあった時の事を思い出していた。
一年前フォレスタは土のクリスタルがダークキングの手に落ちた時から精気を失っていた。
そんな時、やってきた少年ザッシュ。
自分の力を貸して欲しいという。
カレンは力こそは奪われていなかったが生きる気力を失っていた。
当然断った。
だが彼は無理矢理自分を連れ出して、こう言った。
「俺だって魔物は恐い。でも決めたんだ。この世界を救うって。
しかし斧が無きゃ木は切れない。斧だけでもいい、力を貸してくれ。
力を貸してくれる代わりにお前を守るから。」
この言葉がきっかけで自分はザッシュに惚れてしまったらしい。
それをカレンはフェイに伝えた。
そして話し合いの結果こうなった。
ザッシュには二人で一緒に告白する。
ザッシュが決められないなら色仕掛けなり何なりしてザッシュを落としてよい、と。
「あー疲れた。カレン、肩揉んでよ。」

ちなみこの後レッドと色々あったのは別の話。

気付くとザッシュの部屋の扉が開いていた。
ザッシュの声が聞こえた。「入れよ」
ザッシュはレッドとロックがいないのに気付いた。
「おい、レッドとロックは・・・」
「帰らしたわ」
「そうか。」
ザッシュは一呼吸した。
「あのさ、」
「「あの、」」
三人の声が重なった。
ザッシュは二人に先を譲った。
カレンとフェイは二人で話し始めた。
「私達は、ザッシュの事が好きです。
この一年間ずっとずっとあなたの事を思っていました。
でも自分達はザッシュに相応しくないと思っていました。
でもあなたがどちらか選んでくれるなら、どちらを選んでくれますか。」
二人共言いたい事は言った。
後はザッシュ次第。
ザッシュは口を開いた。
「わりぃどっちも選べない。
だって俺はおまえら二人共どっちも好きだから。
心の何処かで思ってた。
二人からなんて選べない。
だって二人共俺には必要だから。」
ザッシュは二人を抱き寄せた。
「こんな優柔不断な俺をおまえらは愛してくれるか。」
二人が望んでいた結果だった。
ザッシュは二人を水夫の寝室のベットに寝かせた。
二人を抱くのにあのベットでは小さいからだ。
何人もの水夫が一緒に寝るこのベットなら具合がいい。
ザッシュはカレンの服を脱がそうとした。
「いい、自分で脱ぐ。」
カレンは服を脱いで下着姿となった。
(綺麗だ・・・)
純白のブラに同じ色のショーツ。白い肌が光るように美しい。
「ねぇ、ねぇ私は?」
フェイは今にも溢れだしそうな胸を押さえる下着が何ともそそる。
二人の美女の下着姿を見て反応しないわけが無い。
ザッシュの下半身ははち切れんばかりにテントを張っていた。
ザッシュは自分も服を脱ぎ、全裸となった。
「凄い・・・」
カレンはザッシュの肉剣を見つめる。
(あいつの何倍あるよ・・・)
フェイは初体験の相手とは比較にならない大きさのザッシュの肉剣を扱き始めた。
「くっ・・・」
「まさかこんなので旅先の女の子を・・・」
カレンも慣れない手つきでザッシュの肉剣を扱き始めた。
「ほらカレン。舌も使って。」
フェイは亀頭を舌で舐め始める。
ザッシュの体に電撃が走る。
「すげぇ、気持ちいい・・・」
ザッシュは耐えていたが、二人に扱かれいてその上にフェイには亀頭を、カレンには玉袋を舌で刺激されている。
ザッシュの男の意地も虚しく、二人の顔に射精してまった。
ザッシュは二人を横にして向かい合わせた。
ザッシュはショーツ越しから二人の秘部を刺激し始めた。
「はん!いや!あぅ・・」
「あん!あぅ・・。ひゃ!」
二人はお互いの胸を揉み始めた。
「フェイさん、胸大きい・・・」
「カレンのだっていい形してるわ・・・」
二人共息が荒くなっている。
ザッシュはカレンのショーツを取り払うと、愛液がこれでもかと溢れている秘部に舌を入れた。
「ひゃあ!」
「カレンのここ苦いけど美味いよ。」
「私に・・・も」
ザッシュはカレンの秘部から舌を抜きフェイのショーツも取り払うとフェイの秘部にも舌を入れ始めた。
「どっちが美味しい?」
「どっちも美味いよ・・・」
ザッシュは舌を抜き人差し指を二人の秘部に突っ込み掻き回し始めた。
「「ああーー!」」
「気持ちいい?」
「凄いよぉ!ザッシュの指が私の中で暴れてる!」
「もっと!もっと!激しくして!」
時間がが経つにつれザッシュは指の数を増やしていった。
三本目に突入した時、
「ザッシュ!イっていい?」「私も限界よ・・・。イっちゃう・・・」
「いいぞ!イっちっまえ。」
「「イクーーーー!!」」
二人はイってしまった。
ザッシュは箱を道具袋から取り出した。
コンドームの箱である。
カレンは「今日は安全日だから大丈夫」と言っていたが念の為、用意していた。
旅先でロックが女を買った時に性病になるといけないからと買い溜めしていたのを拝借していた。
「カレン挿れるよ。」
コンドームを装着した肉剣をカレンの秘部にあてがった。
フェイは二人の行為をじっと見ている。
「やっぱりコンドーム外して。」
「はぁ?」
カレンはザッシュのコンドームを外そうとしている。
「あなたを生で感じたいの。」
「いや、妊娠とかしたら大変だし。」
「私、ザッシュとの子供なら産めるわ!」
いや、あんたが良くても。とザッシュは心の中で突っ込んだ。
ザッシュはもし、カレンやフェイが自分の子供を身籠ってしまったら、自分は責任をとれないと思った。
いくら世界を救った勇者とはいえまだまだ今年で17の子供である。
食わせていく自信が無い。
何せこの一年間旅をしていた時もその日暮しだったのだ。
ロックは女などを買う金は自分で出していたからその辺は大丈夫だったが船の修理、水夫の雇用費等出費が重なって非常に貧乏だった。
そんな自分が子供なんてものつくって食わせていく自信が無い。
そんな事を考えている間にカレンとフェイはコンドームを外していた。
ザッシュは外に中だししなきゃ大丈夫だろと思いカレンの秘部に自らの剣をゆっくり慣らしながら挿れた。
「あっ、ザッシュのが入ってくる・・・。」
ザッシュは急に恐くなった。
自分はこれからカレンの【はじめて】をうばう。
処女喪失の痛みは自分には分からないがロックの猥談(聞きたくなかったが)によると女の反応からして凄く痛いらしい。
自分はこんなに臆病だったのかとザッシュは落ち込んだ。
カレンの顔色を伺った。
カレンの顔にはうっすらと恐怖の色が見える。
そうかカレンだって恐い。
ザッシュはカレンの恐怖を取り払おうと口付けを交わした。
キスならベットに入る前に何回も交わした。
そういえばまだ【大人のキス】というをしていない。
ザッシュは数少ない性知識を活かして、【大人のキス】を実行した。
カレンの舌とザッシュの舌がお互いの口の中で精一杯絡み合う。
テクニックも何もない只の【大人のキス】。
でもカレンは愛する男とくっついているだけで感じている。
「いくぞカレン。」
「うん・・・」
ザッシュはカレンの【はじめて】を貫こうとした。
ザッシュの肉剣がカレンの膣内に突き刺さる。
カレンの秘部からは処女である証である鮮血が流れた。
「大丈夫か?カレン?」
「痛いけど・・・大丈夫・・・。」
ザッシュは困惑した。このまま動けばカレンはもの凄く痛がるだろう。
今の自分の剣の一撃は相当痛いだろう。
これ以上痛みを与えるのは酷だ。
やはり痛みを緩和させるべきか?
ケアル?レイズ?エスナ?どうすりゃいいんだ?
「落ち着きなさい。」
さっきから沈黙を守っていたであろうフェイは声を発した。
よほど焦りが目に見えていたらしい。
「まずゆっくり動いて痛みに慣れさすの。」
ザッシュは言われた通り力を抜いてゆっくり動き始めた。
「カレンまだ痛いか?」
「さっきよりは・・・大丈夫。」
にしてもカレンの中って凄く気持ちいいとザッシュは思っていた。
思いっきり腰を振りたい衝動を振り切りザッシュはカレンを痛みから快楽へと導こうとしていた。
「はぁ、はぁ。ザッシュ、気持ちいいよぉ」
「本当か?」
「うん・・・」
「今から思いっきり腰振るけどいいか?」
「いいよ。」
ザッシュは枷が外れたのかのように激しく腰を振った。
「あん、あん、あん!凄い凄過ぎるよう。」
肉と肉が激しくぶつかり合いまるで合唱会の様だ。
「カレンどうだ?痛くないか?」
「いいよ!もっと激しくしていいよ!」
ザッシュとカレンは我を忘れているのかのように、乱れ激しく愛し合う。
フェイはこの光景がかつて自分が体験した物とは全く違う事に驚きを隠せない。
フェイは自分の秘部に触れた。かなり濡れている。
初体験の後の日からフェイは特に気持ち良かったわけではないのに祖父のジャックがいない時はいつもその時得られなかった快楽を求めるかのように自慰をしていた。
さすがに一年前ダークキングが世界を滅ぼそうとしてアクエリアを凍り漬けにしていた時はしていなかったが世界に平和が戻りザッシュが旅に出た時からまた自慰に耽るよう様になった。
こんな淫乱な自分をザッシュは抱いてくれるのか心配になっていた。
一方ザッシュとカレンはクライマックスに入っていた。
「イク、イク、イク、イクー!」
「俺もイきそうだ!」
ザッシュが肉剣を引き抜こうとした時カレンがザッシュにいきなりしがみ付いた。
いきなりだったので驚いて引き抜くチャンスを失いザッシュはカレンの中で果てた。
(中に出しちまった・・・)
ザッシュは二つ以上の意味で放心していた。
「はぁ、はぁザッシュのが・・・いっぱい・・・私の中で・・・出てる・・・。」
とカレンは恍惚の顔を浮かべている。
「カレン・・・どうして・・・」
ザッシュが射精の余韻にひかれながらも問いただした。
「わかんない・・・。」
カレンがこう言った後ザッシュば自身を引きぬき、道具袋からポーションを取り出し飲み干した。
ザッシュは朦朧とした意識を回復させながらもしカレンが妊娠したらどうしょうと考えてある程度落ち着いたところでフェイに聞いた。
「フェイはゴム有りと無しどっちがいい?」
「生の方で」
ザッシュは少し鬱になった。
ザッシュはフェイを抱き寄せる。
「フェイ、おれもう限界なんですけど・・・」
ザッシュの口から情けない言葉が発せられる。
先程のカレンとの行為で力を殆ど使ってしまったのだ。
フェイはその言葉を聞くと、
「じゃあザッシュは動かなくていいわ。」
そういうとフェイはザッシュを仰向けにし、自らはザッシュの肉剣を秘部にあてがう。
そう騎乗位である。
「ザッシュいくよ。」
フェイは一気に腰を下ろす。
ザッシュの肉剣がフェイを貫く。
「ひゃあ!」
ザッシュはフェイが非処女なのに気付いた。
「ザッシュ、私処女じゃなくてごめんね。」
いや、別に処女でも非処女でもどっちでもいいのだがとザッシュは言いたかったが何分フェイの膣中が心地よく言葉を発するどころではなかった。
フェイは激しく腰を振る。
その度に豊満な乳房が上下する。
お互いの息があがってくるとザッシュは大変なことに気付いた。
このままではフェイの中に出してしまう。
フェイはザッシュに顔を近づけこう言った。
「ザッシュ、中に出してもいいよ。私ザッシュの全部受け止めるから。」
ザッシュは精一杯の声を出した。
「子供できても知らないからな、俺は責任取らねぇぞ。」
「それでもいい!あなたと長く繋がっていたいから!」
フェイをラストスパートをかける。
「いくぞ!フェイ!」
ザッシュはフェイの中に精子を放った。


「ほんとにいいのか子供できても。」
セックスを終えた後三人は服を着直し、ベットのシーツを取り替えていた。
二人は黙っている。
「俺は責任は本当に取らないし、俺の過去を話す必要もない・・・だけど【恋人】としてなら付き合ってやるぜ。」

ザッシュはそのあと歓迎と誕生日を一緒に祝われしばらくはウィンディアに住んでいたという。
これが【光の勇者】に関する最後の記述であり、その後行方は知れない。


THE END
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