FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

やられっぱなしじゃ いられない


皇帝×アルティミシア その後

終末を超えてウボァーが近づく…!


*           *           *


口中に広がる独特の塩気のある苦味。
魔女の舌に絡みついた精の味に、皇帝はわずかに顔をしかめた。

「たいして美味い物とも思えんが…」
皇帝は感心とも、呆れとも取れる表情で、なおも指に絡め取った白濁液をピチャピチャと舐るアルティミシアを見つめている。
自ら放った精で身体を汚す男の姿…それは彼女を満たす稀有な情景の一つだ。
本懐を遂げる事無く散る白い徒花が男の本能をも支配したという充足感をもたらす。
故に彼女はねっとりと、無意味に散った精を見せつける様に舐るのだ。

自分の精の味に多くの男は嫌悪感を抱くらしく、その後の接吻を躊躇する輩も居る。
が、それを色香で捻じ伏せ、たっぷりと「お返し」してあげるのは彼女の悪趣味か。
見るからに潔癖そうなこの男なら、さぞ面白い抵抗を見せてくれそうだ…。

再び彼の白い面を憤怒の色に染めてやろうと、アルティミシアは唇の端にとろりと白濁液を滴らせ、再び皇帝に挑みかかる…が。
ふいに後頭部をぐいと掴まれ、男の胸に引き寄せられる。
おもむろに上半身を起こした皇帝が、力任せに彼女を抱き寄せ「お返し」をたっぷり含んだ口腔をものともせずに舌で犯していた。
予想外の展開。魔女の計画は変更を余儀なくされる。此処からどう立て直そうか…。
まだまだ魔女には余裕がある・・・はずであったが相手は待ったなしで襲いくる。

「お返しだ」
そう、語気を強めて言い放つと皇帝は荒々しくアルティミシアを組み伏せた。
背に負うた黒翼のせいで彼女の身体は弓なりに反り、ちょうど陰部を突き出すような格好で仰向けにされている。
屈辱的な姿勢に魔女は一気に怒りを漲らせるが、お構いなしに皇帝は無防備に投げ出された下肢の膝裏を両手で掬い上げる。
アルティミシアの身体は「く」の字がさらに折れ曲がったような形にされていた。

「おやめなさい!このっ…ああぁっ」
突き出された陰唇に、皇帝の舌が這い回る。
すでにぐっしょりと濡れそぼっている秘裂を舌でなぞり上げ、固く尖らせた舌先で、ぷっくりと充血した陰核を突くように刺激される。

――これも…予想外…!
少し、彼を見くびっていたようだ。口淫はさせてもしないタイプ…そう思っていたのに…!
その舌先は無遠慮に、かつ的確に魔女の急所を突く。

「あっ…あっ…っ」
ついに侵攻は秘裂を抉じ開け内部へと及ぶ。
ざわざわと下腹部をくすぐる感覚が、アルティミシアを溶かしていく。

長い舌がぬるぬると陰部を這う感触に耐えかね、アルティミシアは男の髪に手を掛け制止を試みる。

「…っ!」
その指先を鋭い痛みが襲った。
黄金の髪に埋もれた、紫紺の蛇の髪飾りが牙を剥いたのだ。
指に並んだ2つの赤い点から血が滲む。
その紅点を忌々しく睨み、彼女は舌打ちした。


「ラミアという魔物を知っているか?」
囚われた脚が開放され、ふっと身体が軽くなる。
反った腰を皇帝の腕が支え、すくうように抱き上げられていた。
臍から胸元へと彼の舌が這い上がる。
「男を惑わす淫魔の類だが…この鱗から強力な催淫作用のある媚薬が精製されるのだ」
わずかに血を滲ませる魔女の指先を、ちろちろと舐める舌。
「その淫魔の秘薬を仕込だ牙…」
にぃっと邪悪な笑みが皇帝の口元に浮かぶ。。
これはしたり。アルティミシアに動揺が走る。

「……と、言ったらどうする?」
ようやく一太刀を浴びせたとばかりに、高らかに皇帝は笑った。
「小癪な…!」
金の瞳が鋭く彼を睨みつける。しかしその表情は相手を悦ばせる物でしかない。彼もまた嗜虐の性なのだ。

「…くっ…ぅ」
淫魔の媚薬。それが嘘か真かは分からない。
だが現実に甘い痺れが全身を包み、下腹部を襲う疼くような衝動は強くなるばかり。
皇帝は相変わらず遠慮なく、愛液を滴らせる陰部を玩んでいる。
尖った爪先で内部を傷つけぬよう、繊細に指先を動かしアルティミシアを責め立てる。
溢れ出した蜜が内腿を伝わりぱたぱたと落ち、ひくつく内壁が絶頂の近いことを伝えた。
確かな手ごたえ。皇帝は満足げに笑う。

一方のアルティミシアもまた、快楽の波に攫われそうな己を自覚していた。
もう少し、あと少しだけ強い刺激があればそこに達する。
それを知ってか知らずか。皇帝の指先は絶妙に「良い所」を外すのだ。
行き場のない熱量が彼女の理性を蝕む。
いっそ理性など手放して、溺れるのも悪くはない。
だが、その主導権を相手に握られるのは気に喰わない。

天秤に掛けられた誇りと悦楽が、魔女の中で相争い火花を散らしたその時。
皇帝の爪先が、赤く充血しきった陰核を捉えた。尖った爪先が弾くようにそれを刺激する。

「あぁっ……!」
突如、解き放たれた下腹に滾る熱量。その奔流が理性を押し流す。
弓なりの身体をいっそう強くしならせ魔女はかすれた喘ぎを放った。

腰に廻させれた腕に身体をあずけ、しばし絶頂の余韻に酔う。
再び優位に事を進めるにはどうしたものか…と策を練るが思考が上手く纏まらない。
それもそのはず。首筋を這い上がった皇帝の舌が彼女の口内を絡めとっているのだ。
巧みな舌使いに纏まりかけた思考が分断される。
時折、はだけた胸の先端を擦る男の指先にも意識が攫われる。

――このままでは…!
男の求めに応じて脚を開く事は屈辱。
それでも、焦らされ続ければ…どうなるのか?
『はやくきて じらさないで・・・』などと口走る己の姿など、想像したくもない。
だが、口腔を這う舌先と繊細に蠢く指先の感触は、ありえない未来をも想起させる。
つい先刻まで凍てついていた魔女の肌も、いまや薄赤く火照り熱を放っていた。

「蜜…などと言うが、やはりたいして美味い物とも思えんな」
「情緒のない男…」
からかうような表情を浮かべる皇帝。楽しげなその顔が憎らしい。

「少しはお愉しみ頂けた様で、なにより
 だが、どちらか一方だけが愉しむ、というのも不公平とは思わんか?」
薄い腰に絡めていた腕を解きながら、例の含み笑いを湛えた皇帝が立ち上がる。
支えを失ったアルティミシアは、その場にへたり込むように膝を突く形になった。
その姿勢もまた、口惜しい。

屈辱に美貌を歪ませ怒る美女を見下ろし、悠然と中空に腰を下ろす皇帝。
その脳裏には今、邪悪な旋律を奏でる勝利のファンファーレが鳴り響いている事だろう。
勝利の美酒に酔うその顔が、忌々しい。

中空にふわりと腰を下ろし泰然と構えるその姿には、王者たる風格が漂う。
憎々しく皇帝を睨みつけていたアルティミシアだったが、彼の背後に、ある筈のない物が見えると、思わず眉間に含んだ険を解く。
色とりどりの宝玉を散りばめた絢爛たる玉座が、垣間見えたのだ。

無論、そこには何もない。
あるのはただ、優雅に空中に腰掛ける男の姿。
だが、かつてこれほどまでに気品と威厳に満ち溢れた空気椅子を見た者があるだろうか。

王者の威厳を備え空気の玉座に腰掛ける皇帝の姿に、アルティミシアの瞳は釘付けられた。

「来るがいい。共に愉しもうではないか」
そそり立つ肉槍を見せつけながらも、優美な笑みを浮かべ手招きする皇帝。
ゆうわくに魅せられるままに、魔女は手を取りその膝にのしかかる。

「素直に言えばいいのに。もう我慢の限界だと」
「ふん。貴様の方こそ。息が荒いぞ」
理性よりも、快楽を求める本能よりも勝るプライドが互いを牽制する。
だが、肉の疼きもまた限界に近い。

「行くぞ!」
「覚悟はいいのですね?」
理性を解き放ち、互いに求め合う二人。一気に根元まで深く繋がっていく。
根元まで飲み込んでなお、より強い快感を求めて大きく脚を開きより深くへと男を誘う。
皇帝の耳元でいやらしく喘ぐ、唇。
淫蕩な血を滾らせ、貪欲に性を貪る。だが、その姿は未だ女王の品位を捨ててはいない。
屈せぬ決意と、必ずやこの男を虜にせしめる自信が金の瞳にチラチラと燃えた。

その金の瞳が映す、皇帝の眼にもまた野望が爛々と輝く。
アルティミシアの腰を掴み、下から何度も突き上げる。
彼女の胎内は、剛槍を飲み込むたびに、それをきつく絞り上げた。

「ふふふ…気に入ったぞ貴様。
 どうだ?そろそろ我が支配を受け入れるか?」
「まぁ、光栄ですこと。でも…逃れられないのは貴男の方…」
重なる視線に火花が飛ぶ。互いに激しく腰を動かし官能を高めあう。
肉のぶつかり合う音と、結合部から飛び散る淫らな水音に混じり荒い吐息と甘い喘ぎが響く。

先に果てたほうが負け――。
いつのまにか暗黙の了解が出来ていた。
相手を責め立てるべく互いに性戯を繰り出すが繋がっている以上、攻撃は諸刃の刃となって自身にも降りかかる。


「Ungaahhhh!」
「ああぁっ…!」

声にしがたい叫びを上げて、殆ど同時に二人は果てた。

ぐったりと皇帝の胸に寄りかかり甘やかな声でアルティミシアが呟く。

「なかなか良い退屈しのぎでした・・・」
激しい交合の後にも係わらず、泰然たる空気の玉座には微塵の揺らぎもない。
しなだれかかる魔女を悠然と受け止め皇帝がそれに答える。

「ふ…望むならいつでも相手をしてやる」
「まぁ頼もしいこと。でもお気をつけなさい。
 退屈しのぎに夢中になって、うっかり昇天なさらないよう…」

――絞りつくしてやる。
噛み付くような気概を瞳に映しながらも、悪戯にくすぐるような笑みを浮かべアルティミシアは言う。

「こやつめ、ハハハ!」

――たいした女め。必ずや我が足下に跪かせてやろう。
野望の炎はいっそう激しく燃え上がる。

この日、パンデモニウム宮殿には幾度となく奇妙な叫びと淫らな嬌声が響き渡ったという…。


*           *           *


殴り合った男達の間に友情が芽生えるように
ぶつかりあったドS達の間には

…Mが芽生えるのということじゃ。


とっぴんぱらりのぷぅ
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