FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

あの本を手に入れて以来、私の心は乱れに乱れていた。
軽蔑とかそういう感情以上に、いつも優しくて大人な態度で接してくれて
私を大切にしてくれているカインさんが、
実はああいう願望をもっていたということがショックだった。
本の中の女性は、胸もとても大きくてスタイル抜群。
私が見たことないような煽情的な下着を身につけている。
そして、男性相手にあんなことやこんなこと・・・
ああっ!これ以上は恥ずかしくて思い出せない!!
それに比べて私は、胸はペシャンコではないけど貧弱には間違いない。
下着は地味な白のものしか持ってない。
二人きりの夜、カインさんに私から何かをしたことなんて・・・
ああっ!月のもののせいでちょっとご無沙汰だからって、私ったら何てことを!!

でも、あんな本を枕の下に置いておくなんて慎重なカインさんらしくないし、
やっぱり私にああいうことをさりげなく求めているとしか思えない。
きっと私が子どもすぎるから、遠慮して口には出して言えないだけなんだわ。
あの本をみんなで興味本位で読んでしまった後、レオノーラさんがぽつりと
「こういう下着を売っている不謹慎だけどいいお店、わたし知ってます」と言ったのを
聞き逃さず、さりげなく世間話みたいに聞きだしておいてよかった。
手に入れるまでにはちょっといろいろあったけど、
今、私は脱衣場でその下着を手にしている。

身につけて姿見を見てみると、全然違う自分がそこにいた。
あんなにちょっとの布で出来ているのに、私の貧弱な胸がくっきりとした谷間を作っている。
たかが下着に5万ギルなんて!…って思ったけど、すごい…かも。
でも、やっぱり恥ずかしい。
私の憶測が全部勘違いで、カインさんに痴女だと思われたらどうしよう。
ううん、もう引き返せない。
普通の白魔導士が着るゆったりとしたローブを羽織り、カインさんの部屋に行こうとして、
あの本を脱衣場まで持ってきたことを思い出す。
部屋に置きっぱなしにするなんて、絶対に出来ないもの。
でも、こんなのカインさんの部屋に持っていったら、絶対に痴女扱いされる。
一度、部屋に戻って隠しておかないと。

・・・あら?
部屋の鍵が開いてる。
私ったら、扉を開けっ放しでお風呂まで行くなんて。
変なこと考えてたから、きっと無用心になってるの・・・

「カイン…さん?」
「…!!!」
扉を開けると、驚いた顔をして振り返るカインさんがいた。
「こ…これは…その…君を驚かせようとして…」
嘘、明らかに何か探し物をしている様子だったもの。
きっと、私があの本を勝手に持ち出したから…。
「お探しなのは、もしかしてこれですか…?」
ローブの袂からあの本を取り出すと、カインさんは目を丸くして私を見つめた。
そして次の瞬間、バツが悪そうに目をそらす。
やっぱり私が子どもすぎるから、言い出せなかったんだわ。


・・・いつまでも子ども扱いなんて、イヤ…。

「カインさん、こういうのがお好きだったんですね…」
「う…」
否定しないんですね。
私は申し訳なさでいっぱいになって、カインさんから顔を背けた。
そして、後ろ手で扉を閉めて部屋に入ると、
あの本を入り口横に置いてあった椅子にのせて、カインさんのほうへ歩み寄る。
もう、恥ずかしがってる場合じゃない。
カインさんは、私より16も年上の大人の男性なんだもの。
甘えているばかりじゃ、きっとすぐに飽きられて捨てられてしまう。
そんなの耐えられない。
「私…カインさんのこと、全然満足させられていなかったんですね」
カインさんは固まったまま、答えてくれない。
そういえば、ここ数日、カインさんの私に対する態度が微妙に違う。
否定して欲しかったけど…でも、やっぱりそういうことなんだ。
「ごめんなさい!でも、私…がんばりますから!!」
「…は?!」
カインさんがすっとんきょうな声をあげた気がしたけれど、
そんなことを気にかけている余裕もなく、身につけていたローブを床に落とした。
ああ!恥ずかしい!!
カインさんの視線が痛い。
「ぐぉっ…!」
突然、カインさんは前かがみになってうずくまった。
もしかして、ショックをうけてる…の?
痴女だと思われた??
そう思ったけれど、あまりに苦しそうな姿に私は心配になってそばに寄り、
カインさんの顔をのぞきこんだ。
「あの…大丈夫ですか?」
顔を上げたカインさんの視線が、さまようように私の胸元に向けられ、一瞬表情がゆるむ。
もしかして…喜んでくれてる?
だとしたら、迷っている暇なんてない。
私はカインさんの一瞬の隙をついて、あの人の身体を後ろのベッドに押し倒した。
完全に油断していたカインさんは、信じられないくらいあっさりとベッドに押し倒され、
勢いで私はカインさんの身体の上で四つんばいになる形で乗っかっていた。
まるであの本と同じような展開に、私はしょうきを失っていた。
誘われるようにカインさんの衣服に手をかけ、あの人の男性自身を手に取った。
普段の私なら信じられない行動だけど、もう、しょうきじゃないんだわ。
「ポロム、何を・・・」
「下手かもしれないけど…」
怯む気持ちを奮い立たせ、私はそっとそれの先端を口に含んだ。
口の中に、雄の味が広がる。
もう…後戻りできない。
あの本の内容をなぞるように頬ばり、舌をゆっくりはわせてみたり、
指をそえて出し入れしれみたり。
ふとカインさんをうかがうと、少し苦しそうだけど、
それでいて満足そうな表情…ああ、うれしい。
じわっと下腹部が濡れる感覚。
や…やだ!
私、感じちゃってるの?!
「ポロム、駄目だ…!」
突然、カインさんがそれを口から引き抜き、
私は昂ぶっていた感情を一気に覚まされた気持ちでカインさんを見た。
「やっぱり…私が下手だから…」
「いや、違う」
カインさんは、私の両肩を抱いた。
「もう、俺が我慢できん…!」
私はそのまま、カインさんにベッドに押し倒された・・・


――そのまましばらくお待ちください――


「今日のカインさん…激しかった…」
そう言うと、カインさんは照れたような表情で視線をさまよわせた。
「…ポロムがあんな格好で迫ってくるからだ」
「でも、よかった。喜んでもらえて」
胸が幸せでいっぱいになる。
私は、心の中であの本と下着に感謝した。
その後、あの下着を手に入れた経緯について正直に話したら、カインさんの表情が固まった。
やっぱり、セオドアさんを巻き込んでしまったことを怒ってるの??
それとも、エッジさんの口車に乗ってしまったこと???
「カインさん?あの…大丈夫ですか?」
私が不安そうな顔で聞くと、カインさんは我に返って私を見つめ、
優しい表情を浮かべて頭をなでなでしてくれた。
でも、やっぱりちょっと不安だったので、思わずそれを口にしてしまう。
「あんなことして、私のこと、軽蔑したりしてません?」
「いや…軽蔑どころか嬉しかったよ」
きゃーっ!嬉しい!嬉しい!
私が満面の笑みでカインさんを見ると、カインさんも笑顔を浮かべて見つめ返してくれて、
そっと私の顎に長い指をかける。
一瞬の間があって、キス。
カインさんが教えてくれた大人のキスは、あっという間に私の舌をからめとる。
私もそれに応えて舌を絡ませていると、なんだか頭がぼうっとしてきて、
また、カインさんに抱かれたい衝動がわいてきた。
私、絶対におかしくなってる。
そう思ったけど、もう、私はこの気持ちを止めることができなかった。
「カインさん、今日の私…しょうきじゃないかも…」
はっとした表情を浮かべた後、カインさんは突然私におおいかぶさって、耳元でささやいた。
「だいじょうぶだ、おれも、しょうきじゃない」




次の日の朝。
食堂でパロムとレオノーラがもめていた。

「だから、なんでそんなに目が真っ赤なんだよ!」
「あ…あの…だからこれは…」
「やっぱり、昨日オレがキツいこと言ったから、夜中泣いてたんじゃないのか?」
「ち…ちがいますっ!」
「じゃあ、どうしてなんだよ!オレたち相棒だろ!正直に言えよ!!」
「う…」
「オレ、そんなにレオノーラに信用されてないのか?正直、ちょっとショックだ・・・」
「ち…違うんです!これは、その…隣の部屋のポロムさんとカインさんの声が
気になって眠れなくて…ああっ!!わたしったらなんて不謹慎で破廉恥なことを!!!!」
「・・・・・・」



    • おわり--
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