FFシリーズ総合エロパロスレのまとめ

暗闇の中……風の音が耳をかすめる。
男は体が動かせなかった。なぜだか分からない……
失っていた意識の糸を手繰り寄せながら自分の身に起きたことを思い出そうとする。
(体を触られている?)
徐々に取り戻し始める五感のうちの一つ、触覚が彼に伝えた。
聴覚、触覚に次に彼は視覚を取り戻した。
暗闇の世界からの開放。
彼が目にしたのは揺れ動く物体だった。
最初はぼやけた輪郭を認知した程度だったがすぐにそれは女性の顔だと判断できた。

ガバッ!

男は勢い良く上半身を起こす。
それと同時に彼の頭に軽い痛みが走った。
先ほどまで男の体を擦っていた人物がそれに合わせ驚いたように声を上げて仰け反り、二三歩後退った。
「はゃふぁぁぁ」「何をしてんだ!」
他でもないその女性は先ほどレイルと逃走を繰り広げたセルキー族の女。
半身を翻し、顔だけをレイルに向けたまま声をかける。
「あぁ……生きてたんだ!?」
彼女は慌てながらも手に持っていた何かをさりげなく胸元に隠していた。
「流石はクリスタルベアラーねぇ」
さりげない仕草で男に向き直るとおざなりの笑顔で微笑みかける。
しかしレイルはその一部始終を見逃してはいなかった。
彼女が持っていたのは自分の財布であり、気を失っている時にそれを拝借されたこと。
元来セルキー族と言うだけでその女性に対しての信用度は低かったものの今回の一件で改めて彼女の実態を思い知った。
「ふっ……」
レイルは少しでも彼女を信用しようとしていた自分自身を鼻で笑うと、右手にエネルギーを注いだ。
引力を自在に操ることができる彼にとって財布を奪い返すことは赤子の手をひねるより簡単なことだった。
「何を隠した!」
そう恫喝し、レイルは定めた標的を手元に戻すべく能力を使った。
次の瞬間、女は背中で何かがはじけるのが分かった。
「あ、あぁぁっ!」
彼女の胸元から狙いを定められた物体がふわふわと浮き上がり、レイルの手に吸い寄せられていく。
シックな黒色のストラップレスブラ……それはまるで蝶々のようにひらひらと宙を舞いレイルの手に握られた。
「なぬ!?」
「な、ななななっ!」
まだはっきりと意識が覚醒していなかったのか、それとも手元が間違ってしまったのか
レイルは自分の定めた獲物ではないモノを手にし素っ頓狂な声を上げた。
セルキーの女性は衣服の上から下着を抜き取られ咄嗟に胸を両手で覆った。
別にブラを取られたからといって胸が露になったわけではないがそれは反射的に彼女がとった行動だった。
「なにするのよ!」
「あ、わりぃ……手元が狂った。俺の財布を取り戻そうとしただけなんだが」
言い訳になるだろうがレイルははじめから彼女の下着を狙ったことではないと主張した。
「う、嘘でしょ! 言い訳っ! あんた最初から私の体が目的だったんじゃないの? 欲呆けクリスタルベアラー!」
「なっ!? 俺は女には興味はない」
しばしの沈黙。
「なにそれ? 突然の男色発言? 気色悪〜い!」
徐々に女の中で歪な形に形成されていく男の人格。
「違う、お前みたいなあばずれ女にはって意味だ。とにかく財布は返してもらう」
言い争いに分が悪いと感じ、レイルは一旦話を切り替えるために実力行使に訴えた。
レイルは右手に掴んだ女性のブラを左手に持ち替え、慎重に彼女の胸元に露見している自身の財布に狙いを定めた。
力を込められた右手が青く光る……
「きゃぁぁあああぁぁ───!」
深い谷底にとどろく女の悲鳴。
彼女の豊満な左胸が何者かに握られたように形をひしゃげ、前方へとひっぱられていく。
「痛い! 痛い! 痛いっての!」
散々わめき散らしながら彼女は胸からレイルの元へと飛び込んでいった。
すっぽりと男の手にフィットする女性の大きな胸。

もみもみ……もみもみ……

男の生理的反応というべきか、意図しない形でレイルの手が動いた。
確かな弾力、張りがありながらも指が埋まるような柔らかい、たとえるならマシュマロのような胸。
「い……こ、これは……」
「言いたいことは……それだけ?」
一度ならず二度も彼は標的を間違ってしまった。
二度目に至っては精神を集中させたにもかかわらず大きくそれを外れ、こともあろうか彼女の乳房を引き寄せてしまう始末。
落下のショックで未だに頭が呆けてしまっている……簡単ないい訳だ。
だがセルキーの女が情報屋だということを忘れてはいけない。
傍から見れば標的を間違った程度だが、この手の女は話に相当大きな尾ひれが付きかねないものだ。
今回のミスにしても話がとてつもなく湾曲し、評判を落とす結果になるのは間違いないだろう。

もみもみ……

考えに耽っているうちにも無意識にレイルの右手が動いてしまう。
彼が悩んだ挙句たどり着いた答えが言葉になる。
「実は……お前を抱きたくなった」
あわやセルキーの女からレイルの頬に平手打ちが打ちつけられる直前だった。
「あんた……頭大丈夫?」
「あぁ、頭も体もどこも悪くは無い。むしろ正常な男の反応だと思うが……」
「はぁ? 今のこの状況を理解してるわけ?」
女の反応は怒りを通り越し明らかに呆れているといったものだ。
「身の危険なときこそ種を残したくなるという生物的観念から見ても窮地の時にこそ性交したくなるのは理にかなっていると思うが」
それはもっともらしい意見に聞こえるが急場しのぎで口から出たでまかせに過ぎない。
一つの嘘……それを誤魔化すために多くの嘘が積み重なることは少なくない。

もみもみ……

ふくよかな胸の感触のよさについついレイルの手は動く。
「ぁん、もう! ちょ……そりゃ、まぁあんただって悪い男じゃなさそうだけどさ……」
レイルの話に同意を感じたのか、それとも最初から気があったのかは分からないが女はまんざらでもない様子を見せる。
「なにもただとは言わない。その財布の中身全部でどうだ? 悪い条件じゃないだろう?」
さらに彼は追い討ちとばかりに金の話を持ちかけた。
元はといえば財布を取り返そうとしたことで招いた事故なのだが変な形でそれは本末転倒になってしまう。
信用を落としたくない一心でのやり取りだったがレイルとて右手にダイレクトで伝わる感触に情欲を抱かずに居られなかった。
「じゃあ……いいわよ。後で取りやめなんて言わせないからね?」
「あぁ……俺も信用の上で成り立っている職業だからな」
言い終えると同時にレイルは女の肩に手を回し、自身に抱き寄せ唇を重ねた。
油断もあったが思いもよらない不意打ちで簡単に女の唇は奪われてしまった。
「んもぉ!」
咄嗟に女はレイルから唇を離す。
「もっとムードってものを考えないの? デリカシーの欠片もないんだから!」
「生憎俺はこういう男だ。ムードやロマンスを求めるなら恋人に御願いしな」
あくまでマイペースをたもとうとするレイル。
彼は交渉は得意なほうではない、相手のペースに巻き込まれてしまえば脆いということも自覚していた。
「あんた本当にクラヴィット?」
「あぁ、やることに種族なんか関係ないだろう」
頭の中にはそのことしかないのかと女はレイルに呆れてみせた。
彼女はレイルの腕からすり抜けると嫌悪感を露に背を向ける。
その際に先ほどから露出させられていた胸を服の中にしまうことを忘れてはいない。
「せめて名前ぐらい教えなさいよ。名前も知らない相手と……するのはごめんだわ」
散々言い合いながらも二人はまだ互いの名前すら知らない仲だった。
偶然が重なり、あまつさえ逃亡劇をも共にした二人なのにどちらとも自分の名を名乗る機会はなかった。
「俺はレイル。お前は」
「ベルよ。あんたもてないでしょ? ガサツな男って嫌われるわよ」
「好きに言ってろ。とりあえず報酬分は働いてもらうぜ」
少し離れた彼女の体を引き寄せるためにレイルは再び右手に力を送りった。
ベルの体は宙を舞い彼の腕に抱かれることとなる。
腕の中で逃げ場をなくした彼女に再びレイルの唇が重なった。
「んぁ……ぁ……んん……ぅぁ……」
二度目は彼女も拒むことはなかった。
むしゃぶりつくレイルの接吻に相応に応えるベル。
ベルもまんざらでもない様子だった。なによりこの男に雰囲気を求めるのが間違いなのだと自覚していたからだ。
口付けを交わしたまま男は少し歩き、渓谷の山肌を背にもたれかかる。
「んちゅ……んはぁ…………んふっ..あぁ」
唇の合間から零れる熱気を帯びたベルの吐息。
頃合を見て、レイルは彼女を降ろすとおもむろに自らズボンを脱ぎ始める。
「してくれよ」
次なる男の要求。
予想に容易いことだったがベルはしかめっ面でそれを拒んだ。
「いやよ。洗っても無いそれを咥えるのはごめんだわ」
「別に咥えろとは言ってないだろ。セルキー族特有のそれでさ」
レイルは服の中に隠れている彼女の大きな胸を、能力を使って外へと開放する。
「きゃっ! もう、なんてことするのよ! ……恋人だったら張り倒してるところよ!」
口では文句を言いながらもベルはレイルの指示に従うことにした。
自慢の大きな胸でレイルのモノを挟み、胸に両手をあてがって、ゆっくりと上下運動を繰り返す。
自ら唾液を潤滑油にし、滑りやすくした上で挟み込んだソレを手馴れた動きで摩擦していく。
「あん……..あっ、あぁ……あぅん……」
柔らかいだけでなく張りが有り形を変える感覚は、ある種女性器にも似た快感が得ることが出来た。
「き、気持ちい良い?」
下からみ上げる視線は雌豹のような狡猾な色気を帯びている。
目をあわしていると彼女に呑まれてしまいそうな雰囲気。
「悪くは無いな」
レイルなりの強がりだった。
確かに言うとおり悪くは無い、むしろ具合で言えば良すぎる感じ。
「それよりお前も我慢できなくなってきたんじゃないか?」
問いかけながらレイルは上着を脱ぎ、次いで肌着を脱いで何一つ纏わぬ姿になった。
「バカ言わないでよね……ぇぇ?ぇえええ!?」
レイルの前で跪いていたはずのベルのお尻が宙に浮く。
ふわふわとお尻を頂点に持ち上がる姿は滑稽なほかならない。
彼女の着地点は決まったようにレイルの腕の中だった。
「あんた……はっきりいって能力を無駄に使ってな……」
無駄口を叩くベルの口を塞いだのはレイルの唇だった。
荒々しい男の接吻は不思議とベルの思考を麻痺させる効果を持ち合わせていた。
事実彼女も男を欲し、それに応じた変化を体にもたらしていた。
火照った体は一部に潤いを帯び女性特有の匂いをかもし出す。
腰を掛けるのに丁度よさそうな高さの岩肌がレイルの目に映った。
「おい、あそこに手をついてお尻をこっちに向けな」
男は顎を岩肌のほうへクイッと向けベルに指図する。
彼女を抱きかかえているので両手が塞がってしまっているから仕方ないことなのだが
その仕草がどうもベルの癪に障って仕方が無い。
「分かったわよ……」
投げやりな返事をし、彼女はレイルの腕から逃れるといわれたとおり岩に手をつき、背を向けた。
岩の高さは膝ぐらいの高さしかなく、手を付いた格好は必然的にお尻を高く上げるスタイルになってしまった。
その姿勢にベルのショートパンツがめくれあがり、秘部を覆うブラと同じ色の黒いレースの下着がレイルの眼前に晒される。
彼女のスリットの部分が一目で分かるほど湿り気を帯び変色していた。
「散々言ったわりに、案外乗り気じゃないか」
「バ……バカッ!」
またしてもデリカシーの無い発言にベルは悪態をついた。
ベルのショーツが何者にも触られることなくゆっくりとずり落ち始める。
他でもないレイルの仕業に違いないのだが、改めてベルは彼が能力を無駄に使っているとあきれ果ててしまった。
しかし男の考えは違っていた。
こんな状況でありながらも先ほど犯した二度の過ちを繰り返さないよう自身の能力を乱用していたのだ。
「入れるぞ」
「ちょっ……はあぁん!」
前戯を施すことなくレイルはベルの中へ己自身を挿し入れた。
ベルのそこは前戯の必要が無いほど濡れそぼり男を求めていたからだ。
実際レイルの律動にもさしたる抵抗はなく絡みつく肉壁を掻き分けるように彼は奥へ奥へと突き進む。
「あっ、あぁ……ん、はぁあん!」
前屈の姿勢に対し突き上げるような男の腰使いに甘美の声を上げるベル。
「お、おい。声を我慢できないのか? 敵に見つかったらどうするつもりだ?」
「そ、そんんぁあ……あぅ、あっ! あああぁぁん!」
と問いかけながらもレイルの動きはより一層激しさを増し、ベルを責め立てる。
周囲に敵が居るなど想定もしていないことだ。
このような険しい渓谷には追手はもちろんのこと、熟達した探検家でさえも進入することさえ難しいだろう。
それは落下したレイルが一番分かっていた。
分かっていながら彼はベルを困らせるために謀って問いかけていた。
「いや、そ、そんな……あっ、む、無理……我慢なんて……あぁぁぁん!」
黙るどころかより一層大きくなる喘ぎを抑えきれないベル。
彼女はレイルの動きに耐え切れず、手をついていたはずの岩肌に身を投げ出し、もたれかかっていた。
「ほら、もっと俺を愉しませてくれよ!」
レイルは彼女の大きなお尻に平手打ちを落とす。

パシーン!

音と共にレイルの真っ赤な手形がベルの臀部に刻まれていく。
「いや、やめ……あぁん! ……痛いって……あっ、あっ、はっ……ふん!」
口では拒絶していながらもスパンキングの度に彼女の膣は収縮し、レイルに違った快感をもたらす。
幾重にも刻まれた手形、存分に味わった快楽。
レイルは喉を鳴らし次に彼女の自慢である胸に手を伸ばした。
両手で鷲掴みにし、疲れ果てた彼女の体を背後から抱き起こす。
取り分け能力を使ったわけではない、必然的にそういう姿勢になったにすぎない。
ベルが肩越しにせがむ口付けにレイルは応え、ゆっくりと腰を動かし始める。
上半身を起こしたことによって、ベルの中をまた違った角度でレイルのモノが突き上げる。
何度も彼女は最奥を突き上げられ快楽に噎んだ。
体躯の違う二人、ベルは岩壁にもたれ爪先立ちになって男を迎え入れる。
「はぁ、レ、レイル……もっと、もっとぉ……あっ、あぁん!」
切り立った岩肌に押し付けられた乳房が行き場を失いひしゃげ形を変えていた。
ベルは男の腰が突き入れるたびにあられもない喘ぎを上げ身悶えする。
「っく……も、もう、出ちまう!」
男は己の限界が近いことを口にする。
「だ、だめ! な、中はっ! だめぇ!」
必死にベルはレイルに訴えた。
セルキー族とクラヴィット族には子供ができないという話はない。十分その可能性はあるのだ。
ベルの体を背後から強引に岩壁へ押し付け、なおもレイルはピストン運動を早めた。
「っく、い、いくぞっ!」
最後の一突きとばかりにレイルはベルの中に深く突き入れ、次の瞬間彼女の中から自身のモノを抜いた。
ほぼ同時に彼のモノから白濁液が迸りベルの背中を汚した。
「あ、あぁぁ……」
その場に崩れ落ちたベルは感嘆のため息と最後の喘ぎを口から漏らした。
そんな彼女にしてやったりとレイルは不適な笑みを浮かべて見下ろした。
「ど、どうだ?」
息を切らしたまま男は女に問いかける。
「……」
「良すぎて言葉もでない……か?」
無言のままベルは立ち上がり、彼のほっぺに鮮烈なる平手打ちを見舞った。

パチィィィン!

静かな渓谷に木霊する乾いた音。
「信じらんない! サイテー!」
レイルの頬に真っ赤に後を残したベルの平手打ち。
彼女は余韻に浸ることもなく衣服を整え、おもむろにレイルの財布を紐を解いた。
「さっきまでいい具合に喘いでいたじゃないか」
「ただのサービス精神よ。マグロ相手じゃ満足しないでしょ? ……ってなにこれ?」
レイルの財布から出てきたのはベルの予想を遥かに下回る数百ギル程度のものだった。
彼ほどの能力を持っていればそれなりの仕事、すなわち報酬を持っていると彼女は予想していたのだ。
「まだ、前回の報酬が入ってないんだよ」
ばつの悪そうにレイルは服を着ながら彼女に答える。
「それを知っててアタシに話を持ちかけてきたわけ? ……つくづくサイテーな男」
散々な言われように反論の言葉もでないレイル。
彼女はため息一つレイルに財布を投げ返し、ぶらりと辺りの散策を始めた。
歩き回ったところで渓谷から脱出できそうなところなどはない。
あるとすれば数メートルの高さにぽっかりと口を開けている洞窟ぐらいだろうか。
しかし彼女はそこに向かったわけではなかった。
丁度レイルからみて陰になるところにベルは姿を隠し、彼に忠告を投げかける。
「そこを動かないでよ」
「なにをするつもりだ?」
時折ベルの行動は予測不能なところがあった。
今回もその類ではないかとレイルは心配になり問いかけてみる。
「……トイレよ。雰囲気で察しなさいよ! ほんとにデリカシーがないんだから……覗かないでよ!」
レイルは浮かんだ疑問を聞いただけだというのにベルからは回答に加えて文句まで飛んでくる扱いになっていた。
「だれが覗くかよ……あばずれ女の放尿なんか」
レイルは吐き捨て、視線を高さのある洞窟のほうへと移した。
生憎ここからではモンスターの気配も感じることはできない、安全こそ保障されていないもののここに居ても時間を浪費するだけだろう。
彼は意を決し、能力を使って自身の体を洞窟に引き寄せることにした。
よじ登るには難しい場所でも彼は自身の能力ではいとも簡単にそこに辿り着くことが出来た。
そこから先ほどまでいた所を見下ろすとベルが岩陰でしゃがみこんでいるのが目に映った。
さっきは気が付かなかったが彼女の腰のポケットにはエメラルドに輝くクリスタルが少しだけ姿を現している。
他でもないレイルがヤカン頭と戦った末に手に入れたものだ。
ベルの自分に対する扱いに不服を持っていた彼は彼女をそこに残して一人この場を去ろうと思っていたが、考えを改めることにした。
右手を突き出し、そこに神経を集中し力を込める。
手は蒼い光を纏い、その光はベルのお尻に一直線に向かって放たれた。
「え? ええぇぇぇ!!」
お尻から浮かび上がるベルの体。
「ちょっ! ちょっと! な、なにするのよ!!」
空中を泳ぐようにベルは手をバタつかせながらゆっくりとレイルの居る場所へと引き寄せられていく。
宙を舞う彼女の股間からは色の付いた液体がまるで雨のように地面に降り注がれていた。
レイルは彼女の体を数メートル手前で降ろし、もう一つの狙いを手元に手繰り寄せた。
クリスタルアイドル……レイルが標的にたどり着く唯一の物体。
「ははは、ちょっと強引すぎたか?でもゆっくりしてる時間もないだろ?」
まったく悪びれる素振りの無いレイルにベルの電光石火の平手打ちが飛んだ。

「……ント、あんたってサイテー」
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