超長距離砲撃型
デストロイド。
型式名 HWR は 「超重量級(戦闘)ロボット」を表す英語【Heavy Weight Robot】の略称。
「移動式の大口径砲」という思想は、前世紀の大戦時の
列車砲に相当する戦略概念に基づく開発設計命令と思われる。
オーバーテクノロジーの恩恵を授かった陸軍が「異星人の巨大兵器を大火力によって撃退する」という大時代的(おおじだいてき)
*1発想のもと、:
プロジェクト・エクスキャリヴァー【"Project Excalibur"】により、約五年の歳月を費やし開発に固執した史上最大の非軌道陸戦兵器。
そのせいか、
アナトール・エリ・レオナルド(レナード)をはじめとする陸軍幹部(軍部)が本車輌をいったいどのような局面で使用するつもりだったのか、開発目的が不明確で、保有したいがために開発した感が強い。
世間には政府が戦意高揚の為に製作した映画「明日からの勇者たち」(過去にタイムスリップした統合兵士たちが本機の大火力をもって侵略火星人を撃退するというB級作品)にて使用され有名となった。
とは言え実際に規格外の火力は陸上兵器としては随一を誇る。
40cm 主砲4門には
反応弾頭も装填可能で、数個師団による戦略爆撃に匹敵する威力を謳った。
しかし 285t もの自重で2足歩行するのは極めて困難で、小型の重力制御装置で補助されていても運動性は劣悪である。
一応、走ればそこそこのスピードは出せるが「巨体のわりに」という修飾語が付く。
マクロス艦内では歩くだけで甲板を踏み抜いてしまう為、普段はホバリングでの低速移動を余儀なくされていた。
マクロス進宙当時で二輛が完成。さらに艦内において三車輛目が完成した。
後に体制が整い増産も行われたというが、護衛部隊なしでの作戦行動は自殺行為とみなされ、総生産数は少数に留まった。
2040年の次期主力
可変戦闘機選定トライアル「プロジェクト・スーパーノヴァ(新星)」にて実弾テストの標的にされた際は、YF-19 のオプション火器によりその巨体を一撃で破壊されてしまうなど、
デストロイドの衰退を象徴する存在かと思われたが、意外にも規格外の攻撃力を評価され、のちに局地戦用の可変爆撃機 VB-6
ケーニッヒ・モンスターとして生まれ変わることになる。