The Japan Association for Transnational Studies

研究会報告内容

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第58回(2013年度第1回)研究会

2013年7月31日発行
副会長 古賀 昭弘

国際総合研究学会第58回(2013年度1回)研究会は2013年6月16日(日)午後2時から桜美林大学PFCキャンパス304教室において開催された。研究会当日は25名余の会員が参集し,鬱陶しい梅雨空のもと蒸し暑さを吹き飛ばすような,活気に溢れた発表と討論が繰り広げられた。平田光弘本学会会長の開会の辞に続き発表,討論に入った。

 第1報告は陳 静氏(桜美林大学大学院博士後期課程)による「中国家電市場における環境経営戦略のあり方―日本型と中国型の比較分析―」というテーマでの発表であった。環境経営の概念を整理し分類し,それをベースに日中両国の環境経営についての特徴を明らかにし,中国家電市場の特徴を説明するという内容であった。

日本家電企業が直面する競争力の低下にも言及し,市場戦略を再考し選定した市場に合う環境経営像が望まれるとの結論で締めくくった。

 第2報告は辻井清吾氏(駒澤大学仏教経済研究所)による「石門心学に見る経済倫理思想」と題する発表であった。石田梅岩の生い立ちから始まり,石門心学誕生の背景,石門心学の要諦,経済思想,そして現代に通じる意義などについて報告がなされた。日本独特の家族制度,職業倫理,社会の在りかたを包含したものが心学の思想と倫理であるという結論でまとめられた。

 第3報告は明山健師氏(神奈川大学国際経営研究所客員研究員)による「EU27ヵ国のコーポレート・ガバナンス―各国制度と欧州株式会社の実態」と題する報告であった。研究の背景としてEUにおける地域統合の先進性の説明,我が国への影響,EUにおけるコーポレート・ガバナンスの体系欧州株式会社法をめぐる問題点や課題の整理を通しての提言が報告された。3本の報告について多くの意見,質問,提言がフロアから寄せられ,熱気冷めやらぬうちに報告会は終了した。

2013年度 第1回理事会議事録

日時: 2013年6月16日(日)12:00−13:35
会場: 桜美林大学淵野辺PFCキャンパス303教室
出席者:平田光弘、古賀昭弘、吉田 敦、大村邦彦、金山 権、辻井清吾、董 光哲、永井攻治、奈良松範、山田朋生、吉沢正広、岩井清治、山内清史、坂本昭雄、野元 久(順不同)
委任状出席者:井上善博、小島大徳、五味嗣夫、丹野 勲、吉田幸一(順不同)

議事進行
【審議事項】
審議の内容については全会員に書面にて配布済み。
  1. 2012年度事業報告について =承認=
  2. 2012年度会計報告について =承認=
  3. 2013年度事業計画について =承認=
  4. 2013年度事業予算について =承認=
  5. 理事選挙について =承認=
    1. 会長による現状説明と提案:
    2. 事務局長による選挙日程案の説明
    3. 出席理事からの発言:
    4. 出席理事の発言の集約:
  6. ホームページの管理運営について =承認=
  7. 退会希望会員と入会希望会者について =承認=
(古賀昭弘)


関連ページ:ニュースレター第71号

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