The Japan Association for Transnational Studies



会 員 各 位

会長 経営学博士 平田 光弘


 あけましておめでとうございます。

旧年4月に会長職を仰せつかりましてから、はや10か月が経ち、「歳月人を待たず」の感を強く抱いております。

年の初めに、手元にあることわざ辞典をめくってみました。ご存知のとおり、「笑いは人の薬」「笑う門には福来たる」と申しますから、会員の皆様とともに、本年も良い年であったと言えるような年でありたいと願っております。

当学会は、旧年6月の会員総会において、1994年以来慣れ親しんでまいりました日本国際開発学会名を国際総合研究学会と改称して、再スタートを切ることになりました。しかし、当学会が世に在って世に出るためには、「名は体を現す」と言えるような学会にしていかなければなりません。そのためには、これが我が学会のアイデンティティであると世に示せるような基本理念を打ち出す必要があります。けれども、そのアイデンティティが手に取れるような形として見えてこないのです。

当学会のアイデンティティが見えてこないとなると、遠からず当学会のレーゾンデートルまで問われることになりかねません。私は、本年4月に始まる新年度こそ、当学会の旗印となるアイデンティティの確立を会員の皆様と一緒に目指さなければならないと考えております。また私は、会長就任時に、むやみに会員数を増やすのではなく、当学会にふさわしい会員はどのような研究者・実務家であるかを検討し、会員数の拡充につなげていきたいと申しましたが、幸い44名の会員諸賢の熱意と洞察に満ちたご尽力により、学会運営体制の強化、学会報の充実やWebsiteの開設によるコミュニケーション力の強化など、新しい皮袋は整いつつあります。新しい皮袋には芳醇な新しいお酒がなければなりません。そしてその新しいお酒こそ今申し上げました2つのことではないでしょうか。

 今年の干支「卯」には「陽気生じ万物茂る」という意味があると、中国の古典は教えております。会員諸賢の知恵と熱意で新しいお酒が醸し出され、アカデミアにおける我が学会のプレゼンスが一段と向上することを会長として大いに期待しておりす。本年度の2大目標、つまり当学会のアイデンティティの

形成と会員数の拡充へのご協力を会員の皆様に改めて訴え、新年のご挨拶とさせていただきます。


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