The Japan Association for Transnational Studies

第2報告


SAP ERP市場の現状および未来

 報告者:堀田 康隆氏(SAP認定コンサルタント)
 司会者:吉田 幸一氏(名城大学スポーツ・文化後援会顧問)

報告要旨

 SAP ERP市場では過去10年間にわたって好況が続き、技術者の単価が異常に高くなっていた。
その状況下で、企業は人集め・人売りに走り、システムの付加価値を高めることが二の次になっている。

その結果、効果が疑問なシステムが出来てしまい、システムに対する信頼・期待が下がっている。

 リーマンショック以後、2年間にわたって不況が続き、技術者の単価は急落している。
1割以上の社員は仕事がなく、長期間の待機を続け、企業や技術者の淘汰がはじまっている。
これからの企業には、より付加価値の高いシステムを提供することが求められている。

 本報告では、特定の業種や分野に特化することによって、システムの付加価値を高めることを提案した。
今後は技術者の単価は大幅に下がり、SEとプログラマの待遇の差は小さくなると予想される。
そのため、企業独自の存在価値のない企業は淘汰されるか、社員の給料を大幅カットして生き残るしかない。
淘汰の後には、ERP市場への信頼の回復が期待される。
(堀田 康隆記)


関連ページ:2010年度研究会第3回-12010年度研究会第3回-3

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