53無題Nameとしあき 20/05/17(日)01:51:04No.13021235そうだねx8
トプスとまゆマジロはスタバに来ていた。お洒落なカフェでティータイムを楽しむのはジュラシックの嗜みだからだ。

「なーんか他人とは思えないんプスなぁ。ふくよかなフォルムといい色合いといい、トプの若いころにそっくりプス」
「はに?」
「トプも昔は表情差分がなかったんプスよ。それで表情筋が退化してるって設定がついたりして……。まあ今じゃ表情差分もだいぶ増えてるプス」
「はにー!」
「そんなとこも似てるし、やっぱり他人とは思えないプスな。トプの妹分にしてやるプス」
「はにはに」
55無題Nameとしあき 20/05/17(日)01:51:20No.13021238そうだねx9
トプスの話を理解しているのかしていないのか。まゆマジロはいつものようにニコニコと笑ってる。トプスはすっかいr上機嫌となった。機嫌のいいトプスは太っ腹なので何かまゆマジロにあげようと考えた。

「じゃあ妹分の証としてトプの二つ名から一つ分けてやるプスな。んー面白デブ、カレーデブ、黄色デブ、ドーナッツデブ、微笑みデブ……。ん、じゃあカレーのをあげるプス」
「ハニィ……」

このときはじめてまゆマジロは表情を変えた。歯を食いしばり何かに耐えるような顔は少なくとも満足した様子ではなかった。トプスはまゆマジロの拒絶の意を理解し、そして満足げにうなずいた。
56無題Nameとしあき 20/05/17(日)01:51:37No.13021239そうだねx17
それっプスよ。やっと違う顔を見せてくれたプスね」
「はに?」
「笑顔は確かに大事プス。でも起こった顔や泣いた顔も同じくらい大事なんプス。感情ってのは伝えなければ意味がないんプス。伝わらない思いに価値なんてないプス。秘めた思いの美しさなんて声に出せない臆病者の言い訳プスな」
「はにー?」
「トプはずっと心配してたプスよ。そうやって笑顔のままで大丈夫なのかって。ここじゃ頭のおかしい設定盛られたり狂ったようなコラを作られることもあるんプスからね。嫌なものは嫌だとはっきり言うことも必要プス」

まあ言ってもダメなときはダメなんプスけど、と最後に付け加える。まゆマジロはトプスの話をよく理解できなかったがトプスが自分を思ってくれてい折ることは理解した。だから心からの笑顔を向けて返事をした。
57無題Nameとしあき 20/05/17(日)01:51:52No.13021240そうだねx16
まゆマジロと分かれてトプスは帰宅の途に就いていた。夕闇の中、不意にぽつりと言葉がこぼれた。

「そんなにいやプスかねぇ……」

その言葉は誰に届くでもなく肌寒い夕風の中に溶けて消えた。
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