60無題Nameとしあき 21/04/21(水)03:48:53No.14186869そうだねx6
その夜我は異常な空腹感に襲われ布団からずるずると這い出したのじゃ
人里で買ったうぃんなぁと缶ちゅうはいで一杯やれば眠くなるだろう
そろそろと部屋を抜け我は台所へと向かったのじゃが何やら怪しげな気配がする
丑の刻にこんなところにいるやつなど我と同じようなことを企んでいる者(とじこ)に違いない
我はその暫定不届き者(とじこ)に気付かれぬようにそっと扉の影から覗いたのじゃ
そこには冷蔵庫の庫内灯に照らし出された影がゆっくりとうごめいていた明らかに屠自古ではない
プシッ…ゴキュゴキュゴキュ…「ぷはぁ〜この家は碌なもんがないプスなぁ」
……なんて失礼なやつじゃ!とっちめてやらねば気が収まらぬ!
我は怒りに任せその正体不明の影に飛び出したのじゃ

61無題Nameとしあき 21/04/21(水)03:49:18No.14186870そうだねx6
「そこのもの何をしておる!」
突然の来訪者に驚いたそれは短い叫びをあげこちらを向いた
およそ十尺はあろう巨大な樽を思わせる黄色い体には毛がなくその巨体にはおまけのように人の顔がついた不気味な生き物であった
右手には缶ちゅうはいが握られうぃんなぁはほぼ食べつくされていた
「ま、まだ半分入ってるから見逃してくれプス〜」
言い終わるやいなやその巨体からは想像もできない俊敏な動きで壁を突き破り夜の暗闇へと消えていった
呆気にとられた我に残されたのは残飯と半分だけ残されたちゅうはいと穴の空いた壁だけであった

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