17. 無題 Name としあき 2018/06/12 21:18:41 No.10527508
奇妙な金属探知機のようなモノを携えた除染服姿のトプスらが夜、ビニールハウスを破きながら侵入する
早速何やら不審な器具が音を出した

「ピーム値(ピーマン濃度指標の一つ)が高いみたいプス、このまま畑を燃やすプス」
「了解プス〜」

トプスらはまずガソリンと石油を混ぜたものを周囲に撒き散らし、一気に点火する
騒ぎを聞きつけ起きてきた農家は恐るべき光景を目の当たりにして膝から崩れ落ちる
トプスはなおも容赦しない、ピーム検知がなかった畑にも塩をざばざばと振りかけた
「トプらの天敵を育てる行為を許してはならんプスからね、これ生存闘争プスよ」
「戒めプスプス〜」
そう言い残すと、トプスらは次なるピーマンの除染に向かったようだ

農家は除染服姿の背中を恨めしそうに睨み、遠ざかるそれらに呪詛を吐き捨てた

19. 無題 Name としあき 2018/06/12 21:28:52 No.10527587
鈴瑚はわなわなと震えつつこれを見ていた
このままピーマン除染が横行すれば、幻想郷からピーマンは消える
ピーマンが消えるという事は、苦いの嫌いなお子様舌の清蘭に無理矢理ピーマンを食べさせる楽しみが消えるという事
許されない、ピーマンを守らねば

「行け!」
「わかりまし」
ジュラにゃんを焚き付け、トプスに差し向けてやる
「すいませんス調子乗っちゃってたス」「コイツが主犯なんでトプはそこまで関わりがないス」「いや連帯責任でトプらみんな悪いはずス」
体格で勝るジュラにゃんにトプスは勝てない、醜い押し付け合いが始まった
「黙ってまし」ジュラにゃんによってトプスそれぞれの口にピーマンが詰められる
悶絶する黄色い肉塊は、縛られて人里に突き出された
こうなれば数日と持つまい、鈴瑚はそう思ったが多少の哀れみもない
圧する者は思惑の内に圧される者になる、黒い除染服は、星を反射して夜に映える、トプスらの罪を映して輝くように。

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